レジャー業界とは?具体的な職種と仕事内容、将来性をチェック

余暇を楽しむため、さまざまなエンターテインメントを提供するのがレジャー業界です。レジャー業界への転職を検討しているのであれば、仕事内容や将来性などを確認しましょう。転職後のミスマッチを防ぐためにも、事前のチェックをおすすめします。

レジャー業界に含まれる職場の例

映画館

(出典) pixta.jp

レジャー業界といっても、その中にはさまざまな仕事が含まれます。ここでは、代表的な職場を4種類紹介します。自分に合った職場がどれか吟味し転職先を選ぶことで、ミスマッチを防げるでしょう。

テーマパーク

何らかのコンセプトに基づいたエンターテインメントを提供する施設を、テーマパークと呼びます。掲げているコンセプトはテーマパークによって異なり、代表的なものは以下の通りです。

  • 温泉
  • ウォーターアトラクション
  • 映画
  • 海洋レジャー
  • 教育・体験

全国各地に多数のテーマパークがあります。テーマパークへの就職を検討しているなら、通勤可能な範囲にどのようなテーマパークがあるのか、確認してみましょう。

テーマパークには、アトラクションの運営やイベントの企画、施設の管理などさまざまな仕事があります。

映画館

人気作から最新作まで多くの映画を上映し、多くの人を楽しませるのが映画館です。映画が好きなら、映画館で働きたいと思ったことがあるのではないでしょうか。映画館の主な仕事として、以下のようなものが挙げられます。

  • チケットの販売
  • 入退場の管理
  • 映画関連グッズの販売
  • 館内の清掃
  • 設備の維持・管理

来館者と直に接する職種もあれば、スクリーンやオーディオ設備の管理をはじめとして上映環境を維持するのに欠かせない職種もあります。映画館への転職では、自分が担当したい仕事が何なのか明確にした上で、適した職種を選びましょう。

リゾート施設

長期休暇を楽しむことを目的として、風光明媚なエリアにリゾート施設が整備されています。リゾート施設の具体例は以下の通りです。

  • マウンテンリゾート
  • マリンリゾート
  • アイランドリゾート

コンセプトはリゾート施設によって異なるものの、そこを訪れる観光客を楽しませるために、さまざまな業務を担当します。

マウンテンリゾートであれば、ホテルの運営やハイキングルートの整備・管理、スポーツ施設の運営などに携わることになるでしょう。スキーリゾートであれば、ゲレンデの管理やリフト・ゴンドラの運行、雪崩対策などの安全管理が主な仕事です。

旅行産業

旅行産業も、レジャー業界における代表的な業種です。旅行業界で働きたいと考えている場合、主な就職先は旅行会社になるでしょう。旅行会社の仕事内容は以下の通りです。

  • 旅行商品の企画・販売
  • 交通機関やホテルの手配
  • 旅行代理店との渉外
  • 個人・企業への営業

取り扱う旅行商品を企画したり参加者を募集したりするなど、多くの業務があります。企画旅行においてガイドを務めるのも、旅行会社の仕事です。

旅行会社内にもさまざまな職種があるため、自分が携わりたい仕事が何か明確にしてから求人を探すとよいでしょう。

レジャー業界で働く人の主な仕事内容

テーマパークのスタッフ

(出典) pixta.jp

レジャー業界内にはさまざまな職場があるため、転職先によって携わる業務は多種多様です。レジャー業界で働く場合に担当する可能性がある主な仕事を、3つ紹介します。

レジャー施設のスタッフ

テーマパークやリゾート施設に就職する場合、設置されている施設のスタッフとして働くケースが多いでしょう。レジャー施設によってコンセプトや設置しているアトラクションなどは異なるものの、以下の仕事はおおむね共通しています。

  • 受付・チケット販売
  • 施設内の案内
  • イベントの運営
  • 施設内の清掃
  • ホテルやレストランの運営

上記の職種はいずれも、ゲストにレジャーを楽しんでもらうために欠かせません。接客を担当する場合も多く、自分の対応がゲストの満足度に直結するといえるでしょう。

施設の運営・保守・管理

レジャー施設においては、施設や設備の運営・保守・管理も重要な仕事です。これらをきちんと管理していないと事故につながったり、予期しないトラブルが発生したりします。

運営・保守・管理に携わる分野で働く場合、アトラクションや施設内の乗り物の定期点検や安全確認を担当するケースが多いでしょう。故障・劣化している部分がないか、法令で求められた条件を満たしているかなどを確認します。

いずれも、ゲストにレジャーを安全に楽しんでもらうために欠かせない仕事です。

プロモーション戦略の立案・実行

運営しているレジャー施設を訪れるゲストを増やすために、プロモーション戦略の立案・実行を担当する場合もあります。この分野における主な仕事は以下の通りです。

  • 集客用イベントの実施
  • 各種メディアを活用した広告・PR
  • 期間限定キャンペーンの実施

有名なテーマパークでもない限り、ゲストに知ってもらうために宣伝しなければ、訪れるゲストの数が大きく増える可能性は少ないでしょう。自分が働いているレジャー施設の存在を多くの人に知ってもらい、集客するために欠かせない仕事です。

レジャー業界を取り巻く環境

夜の遊園地

(出典) pixta.jp

これからレジャー業界に転職しようと考えている場合、将来性が気になるのではないでしょうか。レジャー業界の将来性につながる要素を紹介します。

市場全体は拡大傾向

レジャー業界は、2020年以降の新型コロナウイルス感染症拡大で大打撃を受けましたが、沈静化に伴い市場も回復傾向にあります。ただし、レジャー業界といってもさまざまな業種があり、それぞれ具体的な傾向は異なります。2022年時点において、拡大傾向にある市場の例は以下の通りです。

  • スポーツ関連
  • コンテンツ配信
  • 電子出版
  • 映画
  • 演劇
  • 公営競技
  • 遊園地
  • レジャーランド

レジャー業界で長期的に働きたいのであれば、スポーツや動画・音楽配信、レジャーランドをはじめとした拡大傾向にある業種がおすすめです。

一部の市場は縮小傾向に

全体的には拡大しているレジャー業界ですが、それぞれの業種を細かくチェックすると、縮小している分野もあります。縮小傾向にある分野の一例は以下の通りです。

  • ウィンタースポーツ
  • ゴルフ

特にウィンタースポーツ市場は大きく縮小しており、1990年代後半のピーク時と比べると、競技人口が大きく減少しています。閉鎖されるスキー場も多いなど、今後の動向に注意が必要な状況といえるでしょう。

これから転職しようと思っているのであれば、長期的に働くためにも自分が目指している業界が拡大傾向・縮小傾向のどちらにあるかを忘れずに確認することが大切です。

参考:スノースポーツツーリズムの 活性化について|文部科学省

レジャー業界の将来性

外国人観光客

(出典) pixta.jp

さまざまな要素を複合的に考慮すると、レジャー業界の将来性につながる要素には、プラスの影響を及ぼすものとマイナスの影響を及ぼすものがあります。それぞれどのような要素があるのか確認しましょう。

IRや訪日外国人の増加などが追い風に

日本国内を訪れる外国人観光客が増えており、それに伴ってさまざまなレジャー施設がにぎわっています。報道などでその光景を見たことがある人も多いでしょう。

日本政府は外国人観光客を増やす方向性を掲げており、2030年に6,000万人を受け入れるという目標を掲げています。この目標が達成されれば、レジャー施設を利用するゲストも増えると予想されるでしょう。

さらに、IR推進法が成立したことで、今後は各地にIR(統合型リゾート)の整備が進むと予想されています。こちらも新たなレジャーの形として定着すると考えられ、業界全体にとっては追い風になるでしょう。

参考:観光ビジョン実現プログラム 2020|国土交通省

人口減少などのマイナス要素も存在する

一方、レジャー業界にとってマイナスの影響を及ぼす要素が、少子高齢化による人口減少です。日本国内においては全国的に少子高齢化が進んでおり、人口は減少傾向です。

人口が減少すればレジャー施設を訪れる人の数も減少するため、収益の低下につながるでしょう。減少分を上回る外国人観光客が訪れれば結果としてプラスになりますが、思ったように日本を訪れる外国人観光客が増えなければ、減少分を補えなくなります。

今後どのように推移するかは正確に予測することができないため、転職後も常に動向を注視しておく必要があるでしょう。

レジャー業界に適性がある人の特徴

ホテルのスタッフ

(出典) pixta.jp

レジャー業界への転職を決断する前に、自分がレジャー業界で働くのに向いているか考えることも大切です。レジャー業界に適性がある人の特徴を2つ解説します。

他者と円滑なコミュニケーションが取れる

業種によって違いはあるものの、接客に携わる仕事が多いのがレジャー業界の特徴です。そのため、他者とのコミュニケーションを円滑に取れる人が向いているといえるでしょう。

テーマパークやリゾート施設・ホテルのスタッフとして働く場合は、特に高いコミュニケーションスキルが求められます。これまでに接客業で働いた経験があり、自分に向いていると感じたのであれば、適性があると考えられるでしょう。

一方、接客が向いていないと感じたのであれば、接客を担当する職種よりも裏方として設備の維持・管理などに携わる職を選ぶのがおすすめです。

手際よくさまざまな状況に対応できる

勤務時間中に予期しないトラブルが発生する事態もありえます。イベント中に地震が発生したり、設備トラブルが発生したりするケースも考えられるでしょう。

トラブルが発生した際には、状況を適切に判断して対応することが求められます。一般的には非常事態用のマニュアルが整備されていますが、場合によっては臨機応変に対応しなければならないケースもあるでしょう。

また、日々の業務でも、さまざまな仕事を予定通りに進める必要があります。そのためには、やるべきことを手際よく進めるスキルが欠かせません。どのようにしたら業務効率を高められるか常に考え、業務に取り組むことが大切です。

自分に合う職を知ってレジャー業界に転職を

案内するスタッフ

(出典) pixta.jp

レジャー業界には、テーマパークや映画館、旅行会社などのさまざまな業種・企業が含まれます。担当する業務も企業によって大きく異なるため、これから転職するなら将来性を考えた上で自分に合った職を選ぶことが大切です。

まずは自分に向いている仕事が何かを考え、どの分野に転職するかを考えます。次に、通勤可能な範囲にある企業をピックアップし、求人を探すとよいでしょう。

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