パーソナルトレーナーの志望動機の書き方は?必要な要素や例文も紹介

パーソナルトレーナーは、1対1でトレーニングの指導を行う仕事です。志望動機を書く際には、この仕事だからこそのやりがいや魅力を意識して、アピールの方法を考えましょう。パーソナルトレーナーの志望動機の書き方を、例文とともに紹介します。

パーソナルトレーナーの志望動機に必要な要素

パーソナルトレーナーとトレーニングをする女性

(出典) pixta.jp

パーソナルトレーナーは、顧客の目的やスタイルにマッチしたトレーニングプログラムを作成し、1対1で指導するのが仕事です。「パーソナルトレーナーになりたい」と思った場合、志望動機にはどのような要素が必要なのでしょうか?

パーソナルトレーナーを目指す理由

パーソナルトレーナーの志望動機に含めたいのは、「なぜパーソナルトレーナーを目指すのか」という点です。この部分があいまいだと、志望動機の説得力が弱まる可能性があります。

注意したいのは「スポーツが好きだから」「人に教えるのが好きだから」といった理由をメインに据えない点です。

単なるスポーツ好き・指導好きの人が選択できる仕事は、ほかにもいくらでもあります。志望動機は、他者と具体化・差別化できなければなりません。

例えば「女性の健康上の悩みに寄り添えるパーソナルトレーナーになりたい」「高齢者ケアに役立つパーソナルトレーナーになりたい」などは、目的や目指すところが明確になっています。採用者に好印象を与えやすいでしょう。

その会社を選んだ理由

志望動機では、「なぜその会社を選んだのか」をはっきりと伝えることも必要です。その会社でなければならない理由を伝えることで、入社への強い意欲を伝えられます。

求人を出す企業が欲しがっているのは、自社の経営方針や理念を理解し共感してくれる人です。自分と企業との接点や共感できる企業理念などを挙げ、会社とのマッチ度が高い点をアピールしましょう。

入社後に貢献できること

志望動機では、パーソナルトレーナーとしてどのような働き方ができるのか・どのように企業に貢献できるのかという点を伝えます。

特に中途採用の場合、企業は即戦力を欲している傾向です。自分のスキルや資格・経験などから、企業の利益に寄与できると考えられる内容を伝えましょう。

例えば前職もパーソナルトレーナーであった場合は、前職の経験から得た学びを伝えるのも1つの方法です。また「健康運動指導士」「NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)」などの資格があると、採用者の目に留まりやすくなります。

一方で未経験の場合は、パーソナルトレーナーの仕事にも応用できる、スキルや実績・資質をアピールするのがおすすめです。例えば前職が営業職なら、コミュニケーション能力の高さ・マネジメントスキルの高さなどがアピール材料になるかもしれません。

パーソナルトレーナーの志望動機ですべき準備

男性トレーナー

(出典) pixta.jp

パーソナルトレーナーの志望動機を書くには、事前準備が必須です。採用者の目に留まりやすい志望動機を書くためにすべきことを紹介します。

働きたい業界の分析

まずは働きたい業界の分析を行いましょう。業界分析を徹底することで、「業界で求められるパーソナルトレーナーの特徴」「必要な素養」「評価されやすい経験・実績」などが見えてきます。

パーソナルトレーナーが活躍する業界は、主にスポーツ業界・医療業界です。スポーツ業界なら運動指導ができる技術や実技の技術、医療業界なら高齢者の体力づくりや医療に関するパーソナルトレーニングの知識が求められる傾向があります。

自分の経験・素質・スキルと業界ニーズとを結び付けられれば、志望動機の説得力も高まるはずです。

志望する会社についてのリサーチ

「なぜその会社を選んだのか」を伝える上で、企業研究は不可欠です。志望する会社について、詳細にリサーチしましょう。

企業のリサーチでチェックしたいポイントの一例は、以下の通りです。

  • 企業の基本情報
  • 企業の強み
  • 市場の動向
  • トップの経営理念
  • 社風
  • 企業のターゲット層

企業リサーチを徹底すれば、企業との接点や共感できるポイントを探しやすくなります。企業が求める社員の姿も明確になるため、企業ニーズに合わせたアプローチも容易です。

企業リサーチは、公式サイトやSNSの公式アカウントを見るといった方法のほか、メディアや書籍などで調べる方法もあります。

自己分析と経験・実績の棚卸し

自己分析を行うこと・これまでの経験や実績を振り返ることは、企業とのマッチ度を測ったり、パーソナルトレーナーとしてどのように貢献できるかを考えたりする上で必要です。

自分が働く上で重視していることや、パーソナルトレーナーとして実現したいこと・これまでに得た経験や獲得したスキル・実績などを、リストアップしていきましょう。

分析の結果、自分と会社の共通点が分かれば、それが志望動機を作る上でのアピールポイントといえます。

またパーソナルトレーナーに生かせる資格や経験・実績は、志望動機を作る上で心強い武器となるはずです。資格を取得した経緯・実績や、経験を得るまでに取り組んだことなどと併せて、具体的に紹介しましょう。

パーソナルトレーナーの志望動機を作る手順

女性と男性トレーナー

(出典) pixta.jp

パーソナルトレーナーの志望動機を作る材料がそろったら、あとは実際に書いていくだけです。志望動機を書く手順を紹介します。

結論から伝える

アピール力のある志望動機を作るなら、文頭で伝えたいことを言い切るのがおすすめです。結論を最初に持ってくると、志望動機がブレません。志望理由に筋が通り、採用者の興味を引きやすくなります。

文頭にどのような言葉を置くかは、その人次第です。パーソナルトレーナー業界に魅力を感じて転職したい・その会社が魅力的だから転職したいなど、さまざまなパターンが考えられます。

まずは業界分析・企業分析・自己分析を徹底し、「これだ」と思える理由を伝えましょう。

結論の根拠を述べる

冒頭で結論を述べたら、次に根拠を提示します。結論の根拠がないと、「なぜ?」という疑問が解消されません。志望動機としては中途半端な印象となり、採用者に悪印象を与える恐れがあります。

例えば結論を「貴社の社風に魅力を感じてパーソナルトレーナーを目指した」とするのであれば、どのような部分が魅力的だったのかについて説明が必要です。このとき実体験や具体的なエピソードを加えると、先に述べた結論に説得力が出ます。

入社後の活躍をイメージできる内容で締める

志望動機の最後は、入社後の活躍をイメージさせる言葉で締めくくりましょう。「この会社で働きたい」という熱意を伝えることで、志望動機の好感度が上昇します。

締め部分の書き方のポイントは、自分の強みや経験を絡めてアピールすることです。企業の利益に貢献できると思われる項目は、積極的に記載することをおすすめします。

志望動機の締めくくり方も、志望動機のイメージを左右する重要なポイントです。ネガティブな言葉・あいまいな言葉は避け、論理が破綻しないように締めくくりまでつなげると、全体の印象がよくなります。

パーソナルトレーナーの志望動機の例文

男性トレーナー

(出典) pixta.jp

パーソナルトレーナーの志望動機は、「経験あり」「経験なし」でアピールのポイントや方法が異なります。例文でそれぞれのケースを確認してみましょう。

同業種から転職する場合

同業種から転職する場合は、「なぜその会社を選んだのか」を伝えることが必要です。

私が貴社を志望するのは、貴社が展開されている高齢者の在宅ケアサービスに興味を持ったためです。

私はパーソナルトレーナーとして、高齢者の健康維持・管理の一助を担えればと考えています。高齢者向け在宅トレーニングで業界トップクラスの実績がある貴社でなら、やりがいを持って働けると考えました。

前職では、一般の方向けのパーソナルトレーナーとしてフィットネスジムに勤務していました。勤務しながらトレーナー・インストラクターの資格NESTAも取得しましたので、即戦力として貴社のお役に立てるのではと考えます。

志望する企業のサービス・企業理念で共感できるポイントがあれば、それを志望動機としましょう。前職で培った経験や実績、取得した資格があれば、必ず記載します。

「即戦力として働けること」をアピールすれば、採用の可能性はグッと高まるはずです。

未経験から転職する場合

未経験から転職する場合は、「なぜパーソナルトレーナーになりたいのか」が注目される傾向です。異業種から転職したいと考えた理由を伝えましょう。

私が貴社を志望したのは、スポーツを通じて人々の健康に寄与できるパーソナルトレーナーという仕事に魅力を感じたためです。

学生の頃よりスポーツが好きで、週3回はスポーツジムに通っています。トレーニングの重要性や奥深さを知るうちに、自分の指導やアドバイスで、明るく健康に暮らせる人を増やしたいと考えるようになりました。

現職は、食品メーカーの営業です。コミュニケーションスキル・マネジメントスキルには自信がある上、傾聴力も高いという評価を受けております。パーソナルトレーナーとして、それぞれの顧客に真摯に向き合っていけると自負しています。

現在は、より専門的な知識の習得とNESTA資格の取得を目指し、スクールに通学中です。プロのパーソナルトレーナーとして、貴社のお役に立ちたいと考えています。

パーソナルトレーナーとしての実績や経験がない場合は、スポーツに関連する経験・実績を伝えましょう。現職で得たパーソナルトレーナーに生かせるスキルや評価も、きちんとアピールすることが大切です。

異業種からの転職は「専門性に欠ける」などと評価されるのが、ネックとなるかもしれません。事前にスクールなどに通い、専門知識・資格の取得を目指していることを伝えると、採用者に好印象を与えやすくなります。

パーソナルトレーナーの志望動機は慎重に作ろう

女性トレーナー

(出典) pixta.jp

パーソナルトレーナーの志望動機は、「パーソナルトレーナーになりたい理由」「その会社を選んだ理由」「入社後に貢献できること」について記載するのがおすすめです。

まずは業界・企業研究や自己分析をしっかりと行い、志望先と自分自身との共通点やアピールポイントを見つけましょう。

パーソナルトレーナーの志望動機が思い付かない場合は、志望先が自分に合っていないのかもしれません。

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