アパレル業界の効果的な志望動機とは?重要な要素を例文と共に紹介

アパレル業界の選考を突破するには、志望動機を通じて自分を効果的にアピールすることが欠かせません。効果的な志望動機を書くためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。志望動機の具体的な書き方を、例文とともに確認しましょう。

アパレル業界の志望動機に盛り込みたい要素

アパレル店員

(出典) pixta.jp

志望動機を書く上で忘れずに盛り込みたい要素を、3つ紹介します。いずれも応募先企業に対して自分を売り込む上で、重要な要素です。

販売職に応募するケースを想定し、何をどのように盛り込めばよいかを見ていきましょう。

応募したブランドの魅力

特定のブランドを専門に扱うショップに応募する場合は、そのブランドに魅力を感じた理由を忘れずに示しましょう。書くことが思いつかないのであれば、以下のように考えてみることをおすすめします。

  • 応募先のブランドのコンセプトは何か
  • 自分がなぜそのコンセプトに魅力を感じたのか
  • そのブランドが好きな理由は何か

自分がそのブランドが好きな理由や魅力を感じたポイントは、志望動機を書く上で軸になります。上記の要素を1つずつ書き出し、オリジナルの文章に仕上げましょう。

応募した職種を選んだ理由

アパレル業界といっても、さまざまな職種があります。販売職以外の職種例は、以下の通りです。

  • 商品企画
  • デザイナー
  • 製造
  • バイヤー

なぜ自分が応募した職種を目指したのかを、伝えることも欠かせません。販売職に応募したのであれば、販売職でなければならない理由を伝えましょう。他の職種にも通用するような理由を伝えても、効果的ではありません。

職種を選んだ理由を説得力のある方法で伝えるには、どのような仕事を担当するのか理解することが大切です。志望動機を書く前に、職種についてきちんと研究しておきましょう。

転職後にやりたいこと・実現したいこと

応募先で働きたいという思い・熱意を伝えるためにも、転職後にやりたいことや、実現したいキャリアプランを簡潔に盛り込みましょう。

「店長やマネージャーにキャリアアップして、ブランドの売上向上・認知度向上に貢献したい」など、意欲が感じられるものに仕上げると効果的です。将来的にどのような形で活躍したいかを考え、文章化するとよいでしょう。

単純に応募先に入社したいことを示すだけでなく、成長して貢献したいという意思を伝えると、より説得力のある志望動機に仕上がります。

アパレル業界で求められる人材とは?

アパレル店員

(出典) pixta.jp

アパレル業界で評価が高い人材の特徴を理解していれば、自分と共通するポイントをアピール材料として志望動機に含められます。販売員として働く人に求められる要素を見ていきましょう。

高いヒューマンスキルを有している

販売員は顧客をはじめとして、他者とコミュニケーションを取る機会が多い職種です。そのため、高いヒューマンスキルを有している人だと評価が高くなります。

志望動機を書く上で、自分がこれまでに培ったヒューマンスキルをアピールしましょう。ヒューマンスキルは、円滑な人間関係を構築・維持するのに必要なスキルの総称で、以下のようなものが含まれます。

  • コミュニケーションスキル
  • プレゼンテーションスキル
  • 交渉力

現職で上記のスキルをどのように発揮してきたかを含めると、さらに効果的な内容に仕上がるでしょう。

最新のトレンドを熟知している

アパレル業界で長期的に活躍するには、トレンドの移り変わりを意識することが欠かせません。時代とともにトレンドは変化し、そのときのトレンドに合わせた商品展開が求められるためです。

併せて、自分ならではのセンスが求められるケースもあります。常にセンスを磨き、アパレル業界の動向を追って、最新のトレンドを店舗の設計・取り扱う商品の選定に反映するとよいでしょう。

ただし、ブランドによってはトレンドに左右されず、独自の世界観を打ち出すことを重視している場合もあります。

アパレル業界の志望動機の効果的な組み立て方

アパレル店員の女性

(出典) pixta.jp

志望動機を書く上では、伝えたいことを過不足なく盛り込むだけでなく、説得力のある文章に仕上げることが大切です。志望動機を作成するプロセスを詳しく解説します。

どのように書けばよいか分からないという人は、ポイントを1つずつ確認しましょう。

志望動機を通じて伝えたい要素を書き出す

文章を組み立てる前に、志望動機に盛り込みたい内容を箇条書きで書き出しましょう。事前に書き出すとよい要素は、以下の通りです。

  • 応募先のブランドを選んだ理由
  • その職種を選んだ理由
  • 応募先企業でなければいけない理由
  • 入社後に発揮できるスキル
  • 思い描いているキャリアプラン

一般的に、志望動機は300文字程度に収めるよう意識しましょう。そこまで多くの要素を盛り込めるわけではないため、上記の要素を簡潔にメモしておくのがおすすめです。必要以上に多くの要素を書き出すと、簡潔な文章に仕上げるのが難しくなります。

志望動機に直結するエピソードを探す

志望動機を裏付けるエピソードを盛り込むと、さらに説得力が高まります。

例えば、「コミュニケーションスキルや提案力を生かして売上向上に貢献したい」と書いた場合、「現職では営業職として相手に合わせた提案をすることで、売上を50%アップできた」のように、関連するエピソードを盛り込むと効果的です。

ただし、志望動機とエピソードを通じて証明できる内容に関連性がないと、効果がありません。志望動機を書いてから見直す際には、エピソードが志望動機を補強するものになっているかチェックしましょう。

PREP法を意識して文章にまとめる

書きたい内容の骨組みができたら、PREP法を意識して1つの文章にまとめましょう。PREP法とは、ビジネス文書で用いられる論述方法で、以下の順番で伝えたいことを盛り込みます。

  • 結論
  • 理由
  • 具体例
  • 結論

結論を最初に持ってくることで、文章の要点を明確にできるのが、PREP法の特徴です。応募先の採用担当者は、「なぜ自社の求人に応募したのか」を知りたいと思っているため、最初にそれを明確に記しましょう。

その後、応募した理由やアピールしたいスキルを示し、裏付けるエピソードで志望動機を補強します。最後に再び結論を繰り返して記述することで、本当に大切なポイントが何かを伝えられます。

アパレル業界の志望動機でよくあるNG内容

アパレル店員

(出典) pixta.jp

意識していないと、効果的ではない内容を志望動機に盛り込んでしまう可能性があります。書いてしまいがちなNG内容を3つ紹介します。

気付かないうちにNGポイントを含んでしまっていないか、志望動機を書くときは常に意識するとよいでしょう。

当たり障りのない内容だけが続く

内容に具体性がなく、当たり障りのない内容だけが続いていると効果的ではありません。よくあるNG例には、以下のようなものがあります。

  • 「ブランドコンセプトに感動した」と書いているものの、どの部分になぜ感動したか書いていない
  • 「販売員として売上アップに貢献したい」と書いているものの、応募先を選んだ理由を書いておらず、どの企業でも通用する

志望動機が書き上がったら、全体を見直して漠然とした内容になっていないか、応募先企業以外でもそのまま使えるものになっていないかをチェックしましょう。

購入者目線の志望動機になっている

販売員の求人に応募する場合、志望動機が購入者目線のものになりがちです。「ブランドに魅力を感じ、新商品が出るたびに購入している」などと書く場合が該当します。

書くこと自体に問題はありませんが、それだけで終わってしまうと、これから販売側で働く人材として自分を売り込むには不十分です。

「ユーザーとして使うことで知った品質の高さ・デザイン性を、販売員として積極的にアピールし、新たなユーザーに知ってもらいたい」など、販売側としてどのように活躍できるかも、併せて盛り込みましょう。

自分のことしか考えていない内容を書く

応募先にどのように貢献できるかを示すのではなく、自分の希望だけをアピールするなど、自分勝手な志望動機もありがちです。「他社の求人に比べて休日が多く、給与もよいため働きたいと思った」といった志望動機が該当します。

企業側は、自社のスタッフとして売上に貢献できる人材を求めています。待遇・福利厚生は、転職先選びで重要な要素ではあるものの、志望動機を通じてアピールするポイントとしては不適切です。

アパレル業界の志望動機の例文

アパレル店員の女性

(出典) pixta.jp

志望動機の例文をもとに、効果的な書き方をさらに詳しく見ていきましょう。効果的な例文と、NGな例文を1つずつ紹介します。両者の違いに着目しつつ、志望動機を書く上での参考資料として活用しましょう。

ポイントを押さえた効果的な例文

私は現職で営業職として働いた経験を生かし、以前から携わりたいと思っていたアパレル業界で活躍したいと思い、貴社の求人に応募いたしました。

貴社では人気イラストレーターやデザイナーと協力して、オリジナルの製品を製造・販売しており、ほかでは購入できないアイテムが多いのが魅力です。ユーザーとして購入した経験も多く、デザイン性の高さに魅力を感じています。

貴社でしか出会えない魅力的なアイテムを数多く取り扱っているため、営業を通じて習得したコミュニケーションスキルや提案力、経験を生かして、より多くの人に貴社の製品を知っていただきたいと思っています。

入社後は販売員として経験を積み、店長にキャリアアップして、さらなる売上拡大に貢献していく所存です。

上記の例文では、最初に結論を示した上で、その理由を後述して志望動機を補強しています。「なぜ応募先を選んだのか」「どこに魅力を感じているのか」「現職・前職の経験をどのように生かせるか」を、簡潔に示していることが分かるでしょう。

入社後のキャリアパスについても明確に示していて、活躍している姿がイメージしやすいといえます。

効果的でないNGな例文

私は貴社の製品を普段から購入していて、ユニークな製品が多いこと・品質が高いことに魅力を感じています。その魅力を多くの人に伝えたいと思い、販売職の求人に応募いたしました。

貴社は同業他社に比べて待遇もよく、働きやすいと感じたのも、今回応募した理由の1つです。入社後は販売員としての仕事を通じて、トレンドを追いかけながらセンスを磨きたいと考えています。

上記の例文は、後半部分で志望動機として待遇・福利厚生に言及しており、自分勝手な印象を与えています。

続く部分でも、トレンドを学ぶこと・センスを磨くことなど、応募先に貢献したいという意識が感じられないものになっている点がNGです。

この例文を改善するなら、待遇・福利厚生に言及している部分をカットし、「トレンドを追いセンスを磨いた上で、顧客それぞれに合ったアイテムを提案し、売上アップに貢献したい」など、どのように貢献できるかを盛り込むとよいでしょう。

最後に、店長・マネージャー・商品開発など、将来的なキャリアプランを盛り込めれば、より効果的です。

効果的な志望動機で選考突破を目指そう

アパレル店員

(出典) pixta.jp

アパレルスタッフの選考に臨む場合には、応募先のブランドに魅力を感じた理由や、どのように活躍したいと思っているか、将来どのようにキャリアアップしたいかを、簡潔に盛り込むと効果的です。

まずは業界・企業について詳細に研究し、共感できるポイントや貢献したいと思うポイントを書き出しましょう。その上で盛り込みたい要素を可視化し、1つの文章にまとめ上げると、効果的な志望動機に仕上がります。

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さまざまな求人を網羅的に探せるため、自分に合った求人を見つけやすいのが特徴です。転職を検討している人は、ぜひ活用してみましょう。

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