アパレルの面接攻略法は?よくある質問や私服面接で意識したいコツ

アパレルの面接は、業界ならではの質問が用いられたり、私服面接が行われたりするのが特徴です。選考を突破するには、きちんと準備を整えた状態で面接に臨むことが欠かせません。よくある質問に対する答え方や、私服面接のコツを紹介します。

アパレルの面接でよくある質問と答え方

アパレル店員

(出典) pixta.jp

面接でよく聞かれる質問は、どの業界でも用いられる定番の質問から、アパレル業界ならではのものまでさまざまです。

どのような質問でも、面接担当者が知りたいのは何かを考え、適切に答えることが欠かせません。まずは、アパレル業界で定番の質問を3つ紹介します。

志望動機・自己PR

アパレルに限らず、志望動機・自己PRは面接における定番の質問です。回答するときには、志望動機と自己PRがどのように異なるのかを意識しましょう。基本的には、以下の内容を答えます。

  • 志望動機:応募した理由・入社したい理由を答え、仕事に対する熱意・意欲をアピールする
  • 自己PR:転職後に生かせる経験・スキルを答え、即戦力として活躍できることをアピールする

面接担当者が志望動機を通じて知りたいことは、「応募者が自社に入社したいと心から思っているか」です。一方、自己PRでは「応募者を採用することが自社にメリットをもたらすか」を見極めようとしています。

好きなブランドとその理由

応募者に対して好きなアパレルブランドとその理由を聞くのは、アパレルの面接における定番の流れです。「応募者が自社のブランドを本当に気に入っているのか」を知るために用いられます。

質問に回答するときは、応募先のブランドに加えて、似たようなコンセプトで展開しているブランドについても言及するとよいでしょう。応募先ブランドのコンセプトをしっかり把握できていることをアピールでき、説得力が増します。

併せて、最新のトレンドを追っていることを示すために、最近発売された新商品の特徴や感想も述べるのがおすすめです。

最近のニュースで関心があるもの

気になるニュースやそれに対する感想も、アパレルに限らず面接における定番の質問として用いられます。

基本的に、この質問に対する答えは、応募先の業界に関係するものにすると効果的です。アパレル業界であれば、以下のような事柄が挙げられます。

  • 新素材の開発や商品化に関するニュース
  • 流通・販売などアパレルとの関係性が深いニュース
  • 環境保護などの社会問題を取り上げたニュース

取り上げたニュースに言及するときは、アパレル業界と関連付けて伝えるとより効果的です。

例えば、近年は世界的に環境保護に対する意識が高まっていることから、今後はリサイクル素材をアピールした商品の存在価値が高まるのではないか、という回答につなげられます。

アパレルの面接を突破するための事前準備

服を選ぶ女性

(出典) pixta.jp

面接を突破するには、入念な事前準備が欠かせません。ここでは、アパレルの面接で意識したい事前準備を紹介します。事前準備は、聞かれそうな質問に対して、効果的な回答を用意する上でも大切です。

応募先企業・ブランドを選んだ理由を明確にする

面接では、応募先企業・扱っているブランドに魅力を感じる理由や、選んだ理由を聞かれます。そのため、自分がなぜ応募先企業・ブランドで働きたいと思っているのかを明確にしましょう。

普段から愛用しているブランドであっても、表面的なことしか知っておらず、コンセプト・歴史に対する理解が足りていないこともあり得ます。応募先企業・ブランドの公式サイトやSNSは隅々までチェックし、以下の情報をチェックすることが大切です。

  • ブランドコンセプト
  • 主なターゲット層
  • これまでの歴史
  • 人気があるアイテム

さらに、基本的な情報を一通りチェックしてから、店舗で実際にアイテムを見ることで、よりブランドに対する理解を深められます。

例えば、「このアイテムはブランドコンセプトをどのように表現しているのだろうか」といったことを考えながら、見ていくとよいでしょう。

入社後のキャリアプランを明確に掲げておく

面接担当者は「応募者が自社に入社したら、どのように活躍してくれるかを知りたい」と思っています。採用の可否を判断する上で、応募者のキャリアプランと、自社が用意しているキャリアパスが合っているかは欠かせないポイントです。

そのため、入社後のキャリアプランは明確に掲げましょう。「販売経験を生かして店長を目指し、売上拡大に貢献したい」など、向上心があることをアピールするのがおすすめです。

面接で担当者がチェックするポイントは?

面接官の女性

(出典) pixta.jp

面接担当者は、面接を通じて応募者の入社意欲やスキルレベル、即戦力としての価値以外のポイントもチェックします。実際の面接では、以下で紹介する2つのポイントに着目していることが多いため、応募者も意識しておくのが大切です。

接客業に適性があるか

店舗で働く販売員など、直接顧客に対応する職種に応募している場合は、接客業に対して適性があるかを問われます。接客スキルが問われる職種の面接では、以下のポイントを意識しましょう。

  • 明るく聞き取りやすいトーンで話し、コミュニケーションスキルをアピールする
  • PREP法を意識して話すなど、必要な内容を簡潔かつ分かりやすく伝える

PREP法とは、結論・理由・具体例・結論の順番で伝える手法のことで、要点が分かりやすくなるメリットがあります。面接を通じて、接客業に求められるコミュニケーションスキルを有していることを示しましょう。

ファッション全般に関する関心度が高いか

アパレル業界で活躍する上で、ファッション全般に関する興味・関心の高さは欠かせません。面接担当者もミスマッチを防ぐために、「応募者がファッション全般に対して、どの程度の興味・関心があるかを知りたい」と思っています。

そのため、普段からファッション雑誌やWebサイト、店舗で販売されているアイテムなどをチェックして、最新のトレンドを熟知しておくことが大切です。

面接では好きなブランドだけでなく、日常的に読んでいるファッション雑誌や、コーディネートの参考にしているWebサイトなどを問われることもあります。

普段からファッションに関する情報を収集していれば、これらの質問を受けても落ち着いて答えられるでしょう。

アパレル業界でよくある私服面接の攻略法

私服に着替えるビジネスウーマン

(出典) pixta.jp

一般的なオフィスワークとは異なり、アパレル業界では私服面接を実施するのが一般的です。私服で面接会場に来てもらうことで、応募者のセンスや自社とのマッチング度合いを見極めています。

どのようなコーディネートがよいか迷いやすいため、以下で紹介する4つのポイントを意識しつつ準備を進めましょう。

ブランドコンセプトに合致したコーディネートにする

面接当日のコーディネートは、応募先企業が展開しているブランドのコンセプトに合致したものにしましょう。

例えば、高級感を重視したハイブランドと、若者を中心に人気のストリートブランドでは、求められるものが大きく異なります。

ブランドコンセプトに合致したコーディネートを選ぶには、歴史やターゲットを詳しくリサーチすることが欠かせません。併せて、最新のトレンドを知ることで、どのような方向性で進もうとしているのかも理解できます。

コンセプト・ターゲット・トレンドが明確になると、好印象を与えるコーディネートがどのようなものか自然と見えてくるでしょう。

メイク・ヘアスタイルもブランドに合わせる

コーディネートだけでなく、メイク・ヘアスタイルも自分のセンスを表現するポイントです。コーディネートを考えるときと同様に、ブランドコンセプトに合ったメイク・ヘアスタイルを選ぶとよいでしょう。

さらに、自分に合ったメイク・ヘアスタイルであるかも意識することが大切です。メイクが中途半端だったり、細部が乱れていたりすると雑な印象を与えるため、丁寧に仕上げることを意識しましょう。

また、移動中に乱れることもあるため、面接会場に入る前に1度チェックして、きちんと整えることが大切です。

清潔感を意識する

私服面接は、自分のファッションセンスをアピールするものとはいえ、清潔感があるコーディネートに仕上げることを忘れないようにしましょう。面接はビジネスシーンの1つであるため、ビジネスに適したコーディネートが求められます。

特に販売員などの接客を伴う職種に応募している場合は、ほかの職種以上に清潔感があるかチェックされます。

服のシワをきちんと伸ばしたり、汚れのないアクセサリーを着用したりなど、細かい点まで気を配ることが大切です。

面接に適したアイテムをピックアップする

アクセサリーやバッグ・シューズなどのアイテムも、面接に適したものを選びます。応募先のブランドによってOK・NGの境界が大きく異なるため、ブランドコンセプトに合わせるのが基本です。

特に以下のアイテムは注意が必要とされているため、ブランドイメージに合っているか1度チェックしてみましょう。

  • 帽子:ハット・ベレー帽など(面接時は外すのがマナー)
  • アクセサリー:派手な印象がある大ぶりのもの
  • バッグ:装飾が多いなどカジュアルな印象が強いもの

上記に該当するアイテムでも、ブランドのコンセプト・イメージに合っていればOKとされるのが一般的です。

「自分が考えているコーディネートを、応募先企業の店舗で働くスタッフが採用しても違和感がないだろうか」と考えると、分かりやすいでしょう。

ポイントを押さえてアパレルの面接に臨もう

接客するアパレル店員

(出典) pixta.jp

アパレルの面接は、私服面接を採用しているのが一般的です。面接で用いられる質問も、アパレル業界に特化したものやファッションセンスを問うものなどがあるため、念入りに準備することが大切です。

アパレル業界への転職を検討している人は、自分の好みに合ったブランドを展開している企業を選ぶと、より意欲的に働けるでしょう。

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