清掃業の志望動機はどのように書く?盛り込む要素を例文とともに紹介

清掃業の求人に応募する場合、志望動機はどのように書けばよいのでしょうか?志望動機は、合否に大きく影響する重要な項目です。志望動機に盛り込むとよい要素を例文とともに紹介するので、書き方をチェックしておきましょう。

清掃の志望動機に盛り込むべき3つの要素

清掃員

(出典) pixta.jp

志望動機を書くときには、忘れずに盛り込みたい定番の内容がいくつか存在します。特に重要な3つのポイントを見ていきましょう。

清掃業で活躍したい理由

世の中には多種多様な業種・職種があるため、まずはなぜ清掃業を選んだのか、理由を伝えなくてはなりません。一口に清掃業といっても、ハウスクリーニングやオフィス清掃、定期清掃などさまざまな仕事があります。

応募先で担当する仕事内容を含めつつ、清掃業で活躍したい理由を明確に伝えましょう。理由はできるだけ具体的に記すことが大切です。

併せて、自分の作業範囲に責任を持てることや、仕事を完遂するのに必要な体力があることなどをアピールしましょう。

応募先企業に魅力を感じた理由

清掃業を営む企業は数多く、似たような仕事を請け負っているところも存在します。そのため、応募先企業は「数ある企業から自社を選んだ理由は何か」を知りたいと考えています。

応募する側は、その企業に入社したいと思っている理由や、魅力を感じた理由を分かりやすく伝えられるとよいでしょう。

企業の経営方針・ビジョンと絡めて伝えられると、より説得力が増します。「貴社が清掃を担当しているマンションに居住していて、いつも清潔で感動した」など、自身の経験を含めるのもおすすめです。

入社後のキャリアプラン

企業は、自社で長期的に活躍してくれる人材を求めています。自分が長く働きたいと思っていることを示すためにも、キャリアプランを忘れずに盛り込みましょう。

「将来的には現場の責任者として活躍したい」など、キャリアアップを目指していることをアピールできると、より効果的です。

入社後にどのように働きたいかをキャリアプランと絡めて記しつつ、キャリアを実現するために努力したことも含めると、なおよいでしょう。

清掃業の志望動機でよくあるNG内容

清掃道具を運ぶ

(出典) pixta.jp

清掃業の志望動機に書いてはいけない内容についても紹介します。書き上げた志望動機を見直すときも、NGな要素が含まれていないかを念入りに確認しましょう。

当たり障りのない志望理由

よくあるNGな志望動機の1つが、どこの応募先にも通用する当たり障りのない内容になっているというものです。具体例には、以下のようなものが当てはまります。

  • 清掃が好き・得意である
  • 日々の業務を通じて多くの人が快適に過ごせる環境を提供したい
  • 社会の役に立つ仕事をしたい

「清掃が好き・得意」という志望動機は、清掃業に応募した以上は、誰にでも共通する前提条件といえます。「多くの人が快適に過ごせる環境を提供したい」「社会の役に立ちたい」の2つは、清掃業以外にも通用するものです。

志望動機を書いたら最初から読み直し、「他の応募先にそのまま使い回しても違和感がないだろうか」と考えてみましょう。使い回せると感じたなら、当たり障りのない内容になっている可能性が高いといえます。

ネガティブな表現

例えば以下のように、清掃業そのものや応募先企業に対するネガティブな表現を含めることは、志望動機として適切ではありません。

  • 清掃は人気がないものの、自分にとって向いているため
  • そこまで難しい仕事ではないため

「清掃は人気がない」「難しい仕事ではない」という表現からは、清掃業を見下しているかのような印象を受けます。採用担当者がこうした志望動機に好感を持ってくれる可能性は、低いといえるでしょう。

「隅々まで丁寧に清掃することで、気持ちよく施設を利用してもらいたい」など、ポジティブな内容に仕上げることが大切です。

清掃業の志望動機の例文を紹介

ゴミを片付ける

(出典) pixta.jp

志望動機を書く上で参考になる、具体的な例文をチェックしていきましょう。未経験者向け・経験者向けの例文と、避けた方がよいNGな例文を紹介します。

未経験者向けの例文

私はこれまでオフィスで経理の仕事をしており、日々オフィスを清掃している貴社の作業員を見ていました。

作業員のおかげで清潔な環境で働けることを実感し、今度は自分が清掃を通じて衛生環境の維持に貢献したいと思い、貴社の求人に応募いたしました。

入社後は日々の清掃作業を通じてスキルアップし、いずれは定期清掃をはじめとした大規模な清掃作業を担当したいと考えております。

上記の例文には、清掃業を志すようになった理由と、応募先企業に魅力を感じた理由が、シンプルかつ明確に示されています。キャリアパスにも簡潔に分かりやすく言及しており、好印象です。

経験者向けの例文

私はこれまで、オフィスビルにおける日常清掃を10年間行ってきました。その経験を生かして責任者やリーダーとして活躍できる環境を探しており、この度貴社の現場リーダー候補の求人を発見して応募いたしました。

これまでの経験で基本的な清掃作業の進め方や、適した用具の選び方などを知り、効率的かつ丁寧に業務を遂行できるようになっております。

2年前からはチームの監督を行う機会もあったため、入社後はその経験を生かして清掃作業のクオリティ向上に注力する所存です。

将来的には1つの現場をまとめ上げる責任者として活躍し、積極的に新たな現場に挑戦したいと考えております。

経験者としてどのようなスキルを習得しているのか、どのようにそのスキルを生かせるのかに言及していて、やる気・将来性を感じられるのが上記の例文です。

応募先企業の採用担当者は、スキルを生かして活躍してくれそうなこと、自社を支える貴重な人材として成長してくれそうなことを理解できるでしょう。

NGな例文

私は人の役に立つ仕事をしたいと思い、清掃業を志望いたしました。どのようなところでも、清掃員がいるからこそ衛生的な環境を実現できていることを実感しています。

清掃業は決して人気がある仕事とはいえませんが、自分に合っていると思い、貴社の求人に応募いたしました。入社後はスキルアップに励み、さまざまな業務を担当できるように成長したいと考えております。

上記の例文では、清掃業を志望した動機が「人の役を立つ仕事をしたい」というもので、他の業種でもそのまま通用します。「人気がある仕事ではない」などのネガティブ表現も見られ、志望動機として不適切です。

「清掃業を通じてどのように人の役に立ちたいのか」といった要素を、もう少し深掘りして盛り込む方がよいでしょう。

説得力がある志望動機で選考突破を目指そう

清掃員の女性

(出典) pixta.jp

採用担当者が合否を判断する上で、応募者の志望動機は重要なポイントの1つです。忘れずに盛り込みたい要素と、効果的・NGな書き方を正しく理解し、説得力のある内容に仕上げていきましょう。

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