トリマーの志望動機を書くポイントは?内容や例文、NG例も紹介

毛・爪のカットやシャンプーなど、ペットの手入れを行うのがトリマーの仕事です。志望動機を書くときは、どんなポイントに注意すればよいのでしょうか?書く内容や、未経験・経験者別の例文を紹介します。NG例や盛り込みたい内容も確認しましょう。

トリマーの志望動機に書く内容は?

柴犬のトリミング

(出典) pixta.jp

トリマーは、主に犬などのペットに対して、カット・シャンプーを行う職業です。目指す場合、志望動機にはどのようなことを書けばよいのでしょうか?基本となるポイントを紹介します。

トリマーを目指す理由

トリマーは、動物と触れ合う専門的な職業です。人間の美容師でもなく、他の動物関係の職業でもなく、トリマーを選んだ理由を明確に書くことで熱意が伝わります。

なぜトリマーになろうと考えたのか、きっかけ・目指した理由を志望動機に盛り込みましょう。飼い犬・飼い猫のほか、これまで触れ合ってきた動物たちのエピソードを含めていくと、オリジナリティのある内容にまとまるはずです。

もちろん動物のことだけでなく、「手先の器用さ」「カットセンス」などの技術面も、トリマーを目指す立派なきっかけになります。

応募先を選んだ理由

トリマーが働けるトリミングサロンは、数多くあります。その中で応募先を選んだ理由を明確に提示できると、熱意・志望度の高さをアピールできるでしょう。

サロンごとに、「○○の犬種を中心に扱っている」「コンクールに出場する犬たちのカットを担当している」「猫のグルーミングに対応している」など、さまざまな特徴があるはずです。

そのサロンの独自性が見つからない場合でも、仕事内容や雰囲気、利用時に感じたことなど動機付けになるポイントは多いでしょう。

入社後のビジョン

トリマーの仕事は、「被毛のカット」だけではありません。入社後のビジョンを伝えることで、仕事内容への理解や長期的な目標をアピールできます。

経験したい業務や希望するキャリアプランなどは、具体的に伝えるようにしましょう。動物病院併設のサロンであれば、看護師としての役割を求められるケースもあります。トリミングサロンでは、いずれ後輩の指導・マネジメントを任されるかもしれません。

応募先について詳しく調べておき、採用側が希望する人材を把握した上でビジョンを伝えるのがポイントです。

トリマーの志望動機の例文

しっぽのトリミング

(出典) pixta.jp

トリマーの志望動機は、未経験者と経験者で変わってきます。それぞれのケースで何を書けばよいのか、例文を見ていきましょう。

未経験者の場合

未経験者の場合は、目指したきっかけ・熱意を伝えるのがおすすめです。動物に対する思いや、トリマーとして目指す姿をまとめるのもよいでしょう。資格を取得している場合は、積極的に志望動機に盛り込みます。

【例文】

高校卒業後、〇〇に就職し営業として3年間働きました。しかし、愛犬のカット・シャンプーを通してトリマーという職業にあこがれを抱いたことから、働きながら〇〇学校で技術を学び、現在は〇〇ライセンスを取得しています。

貴社の店舗は愛犬のトリミングで利用したことがあり、店舗の清潔さやトリマーさんの明るい対応に魅力を感じていました。

前職の営業で培ったコミュニケーション能力も生かしつつ、飼い主さんに喜んでもらえるようスキルを磨いていきたいと考えています。

経験者の場合

経験者の場合は、スキルや実績を中心に志望動機を書いていきます。「なぜ応募先を選んだのか」も付け加えると、志望度の高さをアピールできるでしょう。

【例文1】

貴院は、動物病院としてだけでなく、ペットホテルやトリミングサロンとしても幅広く運営されており、ペットの健康をトータルでサポートできる点に魅力を感じています。

トリマーとしてはもちろん、保有している動物看護師の資格も生かせる職場だと考え、応募いたしました。

【例文2】

貴社のサロンでは〇〇の犬種を中心に扱っており、魅力的なショードッグを所有している点に惹かれました。私は〇〇が好きで子どもの頃から飼っており、今の愛犬は2代目です。

サロンのホームページで公開されているようなカット技術を身に付け、一般のお客様はもちろん、いずれはドッグショーに出場する犬たちへのトリミングを担当させていただけるよう、努力していきたいと思っています。

トリマーの志望動機のNG例

イヌのトリミング

(出典) pixta.jp

志望動機の内容によっては、熱意・志望度が伝わらなくなってしまうケースもあります。志望動機を書く上での注意点と、NG例を覚えておきましょう。

エピソードに具体性がない

「動物が好きなので、トリマーになりたいと思った」「ペットと触れ合う仕事にあこがれがある」といった内容は、具体性に欠けています。

裏付けとなる実体験や、明確な目標を持っていないように受け取られる可能性が高いため、エピソードには具体性を持たせるよう心がけましょう。

曖昧な志望動機は、どのトリミングサロンであっても通用しません。「応募先に対する思いが薄い」「仕事内容を理解していないのではないか」と思われないように、応募先を選んだ理由を具体的に書くことが大切です。

仕事への理解度が低い

トリマーは、ペットと楽しく触れ合い遊ぶだけの仕事ではありません。カット・シャンプー以外に、爪・歯・耳の手入れや健康チェックを任されるケースもあります。また、飼い主とのコミュニケーションも必要です。

「楽しそうな仕事だから」という曖昧な理由だけでは、仕事への理解度を疑われてしまいます。仕事内容や大変な点を理解していることを伝えるためにも、やりたい業務・目標など業務に関する動機を盛り込みましょう。

トリマーの志望動機を書く際のポイントは?

トリミング

(出典) pixta.jp

志望動機を書くとき、伝えた方がよいポイントがいくつかあります。スキル・経験・資格など、志望動機に入れておくべき内容を見ていきましょう。

スキル・経験を伝える

ペットのカットやシャンプー、手入れは経験がなければなかなかスムーズにこなせません。入社後に活躍できるとアピールをするには、スキル・経験を伝えるのが有効です。

未経験であれば、資格や飼っているペットに対する手入れの経験であってもよいでしょう。トリマー経験があるなら、積極的に仕事内容や実績を伝えることでアピールにつながります。

動物相手の業務経験や、飼っているペットとの触れ合いが全くないよりも、経験がある方が有利です。トリマーとして即戦力になれるなら、採用の可能性も高くなるでしょう。

保有資格はアピールしよう

トリマーになるには、資格は必須ではありません。しかし、トリミングの知識・実績をアピールするのであれば、保有資格を伝えるのがおすすめです。

ペットのカット・シャンプーをスムーズにこなすには、技術・知識が求められます。トリマーの民間資格「JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマー」「全日本動物専門教育協会公認トリマー」など、さまざまな団体が定めた民間資格があります。

猫のトリマーとして活躍したいなら、「キャットグルーマーライセンス」も役立つでしょう。病院で動物看護師兼トリマーとして活躍するケースもあり、動物看護師の資格を取得するのもよい方法です。

参考:トリマーについて | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ

参考:ライセンス – 一般社団法人 全日本動物専門教育協会

動物への愛情も大切な要素

動物が好きという理由だけでは、動機として印象が薄くなりますが、犬・猫に愛情を持っている点はアピール要素になります。

カット技術が優れていても、動物に対する愛情が持てなければ、事務的な対応になりかねません。大切なペットを預かる以上、飼い主には信頼してもらう必要があります。

暴れたり怖がったりしてしまうペットにも優しく対応できる人柄を、志望動機に盛り込めば、採用側も魅力を感じられるでしょう。

トリマーへの熱意を志望動機で伝えよう

ペットのトリミング

(出典) pixta.jp

トリマーへの転職を考えるなら、求人情報をチェックした上で志望動機を考えましょう。未経験・無資格OKの求人もあるので、これからトリマーとして活躍したい人は、応募して経験を積むところからスタートするのがおすすめです。

すでにトリマーとして働いているなら、保有資格・実績を生かせる求人を探すとよいでしょう。

「スタンバイ」では、トリマーの求人情報も探せます。サロンの特徴や仕事内容を把握し、求められている人材に合う内容の志望動機を伝えられれば、熱意をアピールできるでしょう。

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