ウェディングプランナーに向いている人の特徴は?必要なスキルも解説

ウェディングプランナーは、新郎新婦の新たな門出をサポートする縁の下の力持ちです。常に緊張やプレッシャーが伴いますが、大きなやりがいと喜びを実感できるポジションといえます。向いている人の特徴や必要なスキルを確認しましょう。

ウェディングプランナーに向いている人

ウェディングプランナー

(出典) pixta.jp

ウェディングプランナーは、「結婚」という人生の一大イベントを演出する職業です。華やかな仕事に見えますが、結婚式全体を管理・統括するポジションのため、責任は重大です。ウェディングプランナーに向いているのはどのようなタイプの人なのでしょうか?

誰かを喜ばせるのが好きな人

ウェディングプランナーの仕事は、新郎新婦とともに結婚式をゼロからクリエイトすることです。当日の失敗は許されず、常にプレッシャーと緊張感が伴いますが、人の幸せに関わる仕事だけに、大きなやりがいを感じられます。

新郎新婦はもちろん、ゲストの笑顔も見られるため、「人が喜ぶ顔を見るのが好き」「人のために尽くしたい」という人にはぴったりの職業でしょう。

業務上、プランニング力や提案力といったさまざまなスキルが必要とされますが、何よりも大切なのは、相手を思いやる心やホスピタリティ精神です。

細かな点に気が付けるマメな人

大雑把な人よりも、細かな点に気が付ける人の方が力を発揮しやすいといえます。メイン業務の1つである「プランニング」では、会場のテーブルコーディネートや装飾、ゲストをもてなすメニューなどを決めていきます。

関係者とのやりとりや細かい調整が数多く発生するため、物事を着実に進めていける人が向いているでしょう。

当日は、式全体を管理しながら、ゲストの受付やトラブル対応などを行います。状況を見ながら柔軟に動ける人や気配りができる人は、ウェディングプランナーとして力を存分に発揮できるでしょう。

前向きでポジティブな人

幸せな結婚式をプロデュースする仕事であり、ネガティブで愚痴が多い人はあまり向いていません。プレッシャーや緊張感が伴うポジションのため、失敗にめげない人や前向きでポジティブな人が適しているでしょう。

ブライダル関連の職業というと、笑顔で幸せに満ちたイメージを抱く人が多いかもしれません。しかし実際のところ舞台裏は多忙を極め、繁忙期には残業が続きます。顧客からのクレームを受ける機会も多く、精神的に落ち込むスタッフも少なくないようです。

クレームや失敗を引きずると、次の結婚式にも影響が及びます。気持ちの切り替えができる人でなければ、長く続けていくのは難しいでしょう。

ウェディングプランナーに求められる能力

打ち合わせをするウェディングプランナー

(出典) pixta.jp

ウェディングプランナーとして活躍するには、ブライダルに関する知識が必要です。そのほかにも、仕事をする上で欠かせない能力や資質があります。

精神的・肉体的なタフさ

ウェディングプランナーには、精神的・肉体的なタフさが求められます。新郎新婦や関係者との打ち合わせは、必ずしもスムーズに進むとは限らず、時にはクレームや厳しい言葉も投げかけられます。

多くの人と関わる職業だけに、「対人コミュニケーションに苦手意識がないこと」と「精神的なプレッシャーに耐えられること」が前提となるでしょう。

また、結婚式当日は広い会場をあちこち動き回るので、人一倍の体力が必要です。進行管理役であるウェディングプランナーが体調不良で欠席すれば、式の運営に支障が生じるため、普段から健康管理は徹底する必要があります。

聞き取る力・傾聴力

結婚式のプランニングを行う職業なので、一定のプランニング力は必要ですが、それ以上に、新郎新婦のニーズをくみ取る「傾聴力」が求められます。

傾聴とは、耳・目・心を傾けて、注意深く相手の話を聞くことです。ただ話を聞くだけでなく、相手の気持ちに寄り添えるかどうかがポイントといえるでしょう。

傾聴力が高い人は、新郎新婦の本音を引き出せる上、言葉として表れてこない気持ちも読み取れます。逆に傾聴力が弱い人は、どの顧客に対しても同じような提案をし、求められたことを淡々と手配するだけです。

ウェディングプランナーには、新郎新婦とともに最高の結婚式をクリエイトするという使命があります。傾聴力がなければ、使命を果たすのは難しいといえるでしょう。

ウェディングプランナーの仕事内容

ウェディングプランナーと花嫁

(出典) pixta.jp

フリーで働く人もいますが、ウェディングプランナーの多くは結婚式場・ホテルの宴会部門・ゲストハウス・プロデュース会社などに勤務します。仕事内容を「接客・営業・ヒアリング」「式までの準備」「結婚式当日の進行管理」に分けて紹介します。

接客・営業・ヒアリング

ブライダル関連企業の多くは、式場見学や相談会などを含むブライダルフェアを定期的に開催しています。結婚式を挙げるカップルは、複数の式場・プランを比較するため、自社を選んでもらえるように魅力をアピールしなければなりません。

希望する式のタイプや予算、ゲストの人数などをヒアリングして、費用の見積もりを提示した後、相手が納得すれば本契約に進みます。

接客と営業の仕事を兼ねるため、コミュニケーション能力やヒアリング力は欠かせません。

式までの準備

本契約の後は、複数回にわたる打ち合わせを通して、結婚式のイメージを具体化していきます。

近年は、自分らしいオリジナルの結婚式を挙げたいと考える人が増えています。ヒアリングを通して新郎新婦について深く理解しなければ、満足度の高い結婚式は作り上げられません。

プランがある程度決まったら、司会者や音響・照明スタッフ、フォトグラファーなどを手配します。

打ち合わせは、結婚式の3~4カ月前からスタートするのが一般的です。ケースバイケースではありますが、打ち合わせ回数は5~7回ほどになるでしょう。最終打ち合わせでは、決定事項を1つずつ確認し、最終的な見積書を作成します。

結婚式当日の進行管理

ウェディングプランナーの仕事は、結婚式のプランニングにとどまりません。当日の主な業務内容は以下の通りです。

  • 式場の最終チェック
  • 新郎新婦やゲストの誘導
  • 式の進行管理
  • トラブルへの対応
  • スタッフへの後片付けの指示

ウェディングプランナーは、各スタッフに指示を出す「司令塔」の役目を担います。式の進行が滞らないように、予期せぬアクシデントやトラブルには迅速に対応しなければなりません。式の終了後は新郎新婦を見送り、スタッフに後片付けの指示を出します。

ウェディングプランナーにおすすめの資格

新郎新婦とウェディングプランナー

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ウェディングプランナーになる上で必須の資格はありません。結婚式場やホテルなどに就職し、まずはアシスタントとして経験を積むのが一般的です。ウェディングプランナーの資格があれば自分の実力を客観的に示せるため、就職や転職などに有利でしょう。

ブライダルコーディネート技能検定

厚生労働大臣が認定する国家検定で、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が実施しています。

顧客に最適なブライダルサービスを提供する上で必要な知識・実践力・技能を判断する検定で、等級は3級・2級・1級の3段階です。これからウェディングプランナーを目指す人は、3級からスタートしましょう。

3級は、ブライダル事業関連業務に従事している人と従事しようとしている人が対象です。顧客ニーズの聞き取りやブライダルに関する提案を問う内容で、学科試験と実技試験で構成されています。

参考:ブライダルコーディネート技能検定 | 公益社団法人日本ブライダル文化振興協会

参考:2023年度ブライダルコーディネート 技能検定試験実施概要

ABC協会認定ブライダルプランナー検定

全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)が認定する民間資格です。同協会は、アメリカのコネティカット州に本部を構える国際的な組織で、協会が認定する各種検定の受験者は、毎年3,000人以上とされています。

ABC協会認定ブライダルプランナー検定は、日本のブライダルだけでなく、欧米式ブライダルを学びたい人や国際的に活躍したい人に適した資格です。

等級は2級と1級の2段階で、年齢や実務経験の有無に関係なく誰でも受験が可能です。2級は基礎知識、1級では実務レベルの問題が多く出題されます。

参考:ブライダルプランナー検定とは | ブライダルプランナー検定

受験案内 | ブライダルプランナー検定

ウェディングプランナーとして式場に立とう

ウェディングプランナー

(出典) pixta.jp

ウェディングプランナーに学歴や資格は不要です。ただし、責任が重いポジションだけに向き・不向きがあります。

精神的・肉体的にハードな仕事ですが、「人を喜ばせる仕事がしたい」という強い気持ちがある人なら、多くの困難を乗り越えていけるはずです。

ウェディングプランナーを目指す人は、ブライダル業界に就職・転職し、アシスタントやスタッフとして経験を積むのが一般的です。求人検索サイト「スタンバイ」で、自分にぴったりの職場がないかチェックしましょう。

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