会社の行事を欠席したい!断る理由の伝え方や注意点について解説

会社の行事になるべく参加したくないという人は少なくありません。欠席したいけれど、よい理由が見つからない人や、上手に伝える方法が分からない人もいるでしょう。会社の行事を欠席する理由の伝え方や、注意点について解説します。

そもそも会社の行事は欠席してもOK?

悩む女性

(出典) pixta.jp

会社の行事に参加したくないときは、欠席してもよいのでしょうか。社内行事の種類によって、欠席できるかどうかが分かれます。どのような場合に欠席できるのか見ていきましょう。

自由参加の行事なら欠席できる

会社の行事には、研修などのように業務に関わる強制参加のものと、社内の交流を目的とした自由参加のものがあります。業務に関わる行事の場合、仕事の一環と見なされるため、個人の好き嫌いによる欠席は認められません。

しかし、社員同士の飲み会のような自由参加の行事については、プライベートを優先させたいなどの個人的な理由でも欠席できます。行事を欠席したいときは、強制参加か自由参加か、確認しておくとよいでしょう。

会社の行事に欠席したい理由とは?

頭を抱える男性

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会社の行事に欠席したい理由は人によってさまざまです。どのような理由によるのか、代表的な例を3つ紹介します。

プライベートの時間を使いたくない

プライベートの時間を会社の行事に使いたくないと考える人は少なくありません。仕事が終わったら会社から解放されて、自分の時間を楽しみたいという人も多くいます。

業務時間外に行われる会社の行事に対して、貴重な時間をつぶされてしまうと感じる人もいるでしょう。近年は、ワークライフバランスを重視する人も増えています。

仕事とプライベートをしっかり区別したいと考える人ほど、参加することに抵抗を感じてしまうようです。

精神的な負担を感じる

会社の行事に参加することに対して、精神的な負担を感じる人もいます。外向的な性格の人は、社内のコミュニケーションを深める場として楽しめるかもしれません。

しかし、人間関係に煩わしさを感じている人は、人と関わることにストレスを感じてしまいがちです。入社後間もない人は、和気あいあいとしている社員同士の中で、自分の居場所がないと感じてしまう可能性もあります。

いくら社員のリフレッシュを目的としたイベントでも、上司や先輩と一緒では、逆に気疲れしてしまう人もいるでしょう。

お金がもったいない

会社の行事のためにお金を使いたくないという人もいます。社内研修や展示会などのように、業務に関係する行事では、費用が全額会社負担となるのが一般的です。

一方、社員同士の忘年会などの場合、公平を期して参加者が一律割り勘で会費を支払うこともよくあります。しかし、もらっている給与の額によっては、一律の金額でも負担に感じてしまう人がいるかもしれません。

気乗りのしない会社行事に、自腹を切ってまで参加したくないと考える人もいるでしょう。

会社の行事を欠席するときに使える理由

スケジュール帳に書き込む

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自由参加の行事であっても、欠席する理由はきちんと伝えることが大切です。なるべく角を立てずに欠席するための理由を、イベントが行われるタイミング別に紹介します。

休日を使った行事の場合

休日のバーベキュー大会などに誘われたときは、家族や親族を理由にするという方法があります。例えば、親族の法事や結婚式・家族旅行など、誘う側がそれ以上踏み込みにくい理由にすることがポイントです。

ただし、結婚式や家族旅行の場合、式場の場所や行き先を聞かれる可能性もあります。あまり詳しく話すと、うそがバレてしまうので注意が必要ですが、ある程度答えられるようにしておくことがおすすめです。

また、家族旅行を理由にしたときは、お土産を買ってこなければならなくなるので注意しましょう。「趣味のイベントと重なった」なども、納得されやすい理由です。

飲み会など終業時間後の行事の場合

飲み会などの行事は、突発的に誘われることもよくあります。急な誘いの場合は、相手も「都合が悪いかもしれない」と思いながら声をかけている可能性があるため、比較的欠席しやすいでしょう。

「家族との約束で早く帰らなければならない」「疲れてしまったので早く帰って明日に備えたい」など、特にこれといった予定がなくても欠席できます。忘年会のように、前もって参加を打診された場合も、別の予定がすでに入っていると伝えればよいでしょう。

どのような予定が入っているか、具体的に伝えなくても問題ありません。詳しく聞かれたときは、「何年かぶりに会う友達と約束をしている」など、外せない予定であることを伝えましょう。

会社の行事を欠席するときの注意点

お辞儀する女性

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社内の人間関係に支障が出ないよう、欠席を伝えるときの注意点についても知っておくことが大切です。主なポイントを2つ紹介します。

社内の人が相手でもマナーを守る

相手に不快な思いをさせないよう、マナーを守ることが大切です。欠席する旨を伝える前に、誘われたことに対して感謝の気持ちを示すだけで、印象は大きく変わります。

特に、メールで欠席を伝える場合は、素っ気ない印象にならないよう注意が必要です。簡潔に理由を述べつつも、「誘っていただきありがとうございます」「参加できず申し訳ありません」など、なるべく丁寧な印象になるよう意識して書きましょう。

直接答えるときも、いったん誘いを受け止めた上で、柔らかい言い方で伝えます。

欠席を伝えるタイミングに注意

欠席を伝えるタイミングにも注意しましょう。即答せずに、いったん考える時間を置いた方がよい場合もありますが、基本的には早いタイミングで伝えることがおすすめです。

特に、急きょ欠席することになった場合は、メールではなく電話などで直接伝えます。ただし、いったん参加すると答えた場合、ドタキャンは避けるのがマナーです。

とはいえ、体調不良などのやむを得ない事情が起こることもあります。当日になってどうしても参加できなくなった場合は、理由とともにおわびの言葉も忘れないことが大切です。

会社の行事を欠席する理由は早めに伝えよう

考え事をする女性社員

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プライベートを大事にしたいなどの理由だけでなく、何らかの事情で会社の行事を欠席せざるを得ないこともあります。どのような場合でも、欠席する際は早めに理由を伝えることがポイントです。

誘いを断るときは、相手に不快な思いをさせないよう、基本的なマナーも守りましょう。行事に参加しなくても社内で良い人間関係を保つためには、日頃からしっかりコミュニケーションを取っておくことも大切です。