正当な理由なしに、会社を休みたくなったことがある人もいるでしょう。その場合、どのような理由にすればよいでしょうか?おすすめの理由や伝える際のポイント、休んだ翌日に対応すべきことについて解説します。
この記事のポイント
- 具体的な理由を伝えた方が無難
- 当日に会社を休む際は、具体的な理由を伝えた方が無難です。プライベートな事情の場合でも、簡単に状況を伝えると理解を得やすくなります。
- 急に会社を休みたくなった場合のポイント
- 始業の10~20分前までには上司に連絡するようにしましょう。当日中に対応が必要な仕事を抱えている場合は、自分で引き継ぎの連絡を行なうことが基本です。
- 社内で良好な関係を築こう
- 社内で良好な人間関係を築くには、しっかりおわびと感謝の意を伝え、他の社員が休んだときには積極的に助け合って仕事をする姿勢が大切です
当日休むのってあり?理由は「急用」でOK?
会社を休む場合は前もって伝えておくべきですが、急病や身内の不幸などの理由以外でも、当日に休みが必要になるケースは考えられます。その場合、理由は「急用」でも問題ないのでしょうか?
具体的な理由を伝えた方が無難
当日に会社を休む際、単に「急用」と伝える人もいますが、具体的な理由を伝えた方が無難です。状況を詳しく伝えた方が上司や周りにも理解してもらいやすくなります。
例えば、「家族がトラブルに巻き込まれた」との理由で会社を休むとします。社員のプライベートな事情に対して、会社側はあまり深掘りしてこないでしょう。
「トラブルの詳細については伏せたいのですが…」といったように詳細はぼかしつつ、「家族がトラブルに巻き込まれ、付き添いが必要になった」と簡単に説明するだけで問題ありません。
適度な休養が必要なこともある
一般的に仕事を私的な事情で休んだり、サボったりするのは、推奨される行為ではありません。しかし、誰にでも仕事のやる気が出なかったり、頭が回らなかったりする日はあるものです。
安易な理由で仕事を休むべきではありませんが、人によっては休養が必要なケースもあります。
特に心身が疲弊している人は、無理を続けるとうつ病などを患う恐れもあります。仕事の生産性を維持するためには、適度な休養を取ることも大事です。
ただし、サボり癖がつくほど頻繁に休まないように注意しなければいけません。また会社を休むことで、周りに迷惑をかけてしまう可能性があります。周りへの影響が少ないタイミングで、休みを取る工夫も必要です。
当日に会社を休みたい場合のおすすめの理由
当日に会社を休みたくなったり、休みが必要な事情ができたりした場合、どのように理由を伝えればよいでしょうか?おすすめの理由や伝え方を解説します。
汎用性が高い「体調不良」
体調不良を理由に会社を休む人は多くいます。体調不良は誰にでも起こるものなので、汎用性が高く納得してもらいやすい理由の1つです。
特に風邪やインフルエンザを理由とする場合、上司や同僚にうつしてしまう恐れがあることから、会社側も出社してほしくないと考えるでしょう。
会社に理由を伝える際には、体の状態を詳しく伝えると説得力が増します。熱が38度で頭痛がひどいなど、相手がイメージしやすいように具体的に説明するとよいでしょう。
突っ込まれにくい「家庭の事情」
子どもや高齢の両親が体調を崩したり、家族に関する急な用事ができたりなど、家庭の事情で会社を休む人も多くいます。
小さな子どもがけがをしたり、病気になったりした場合には、病院に連れて行く必要もあるでしょう。親として、会社を休まざるを得ないケースも珍しくありません。
家庭の事情を理由にする場合には、子どもや両親などに付き添いが必要なことを伝えると、理解を得やすくなります。
緊急性が伝わる「思わぬアクシデント」
予期せぬ事故やトラブルなどのアクシデントも、多くの人が会社を休む理由にできます。
例えば、水回りの故障やガス漏れ、財布・鍵の紛失、通勤中の事故などは緊急性が高く、放置すると大きな問題に発展することもあります。このような理由であれば、会社を休んででも対応する必要があると見なされやすいでしょう。
防犯上の問題で、家から出られないといったケースも同様です。
急に会社を休みたくなった場合のポイント
どのような理由にせよ、急に会社を休みたくなった場合には、以下のポイントを意識して会社に連絡するようにしましょう。
始業前に電話で連絡をする
当日に会社を休む場合、始業の10~20分前には上司に連絡するようにしましょう。電話での連絡がベストですが、職場のルールがある場合には、それに合わせる必要があります。
電話だと移動中などは対応できないケースがあるため、LINEやビジネスチャットでの連絡を推奨している企業も少なくありません。
上司が不在で連絡が取れない場合は、仕事で関わる同僚に言付けるなどの対応が必要です。自分が会社を休むことで影響を受ける人に対して、優先的に連絡を入れるとよいでしょう。
仕事の引き継ぎも大切
緊急の仕事がないならば、単に上司に会社を休む旨を連絡すれば済むでしょう。しかし、当日中に対応が必要な仕事を抱えている場合は、早めに引き継ぎをしなければいけません。
電話を受けた上司が、別の社員に仕事を割り振ってくれる可能性もありますが、基本的には自分で責任を持って対応する必要があります。仕事を引き継いでもらえそうな同僚に連絡し、頼んでみましょう。
同じ理由を繰り返さない
何度も同じ理由で会社を休む場合、周りからうそだと疑われる可能性が高くなるので注意しましょう。特に体調不良を理由にする場合、同じような症状で休みを重ねると、上司や同僚から疑われる可能性が高くなります。
実際に正当な理由で休みを取っている場合でも、内容によっては不信感を抱かれる恐れがあるので、同じ理由で何度も会社を休むのは避けた方が無難です。
特に体調不良は誰にでも起こることであり、数日会社を休む程度では、問題になるケースはないでしょう。しかし、連続する場合は疑われてしまう可能性もあるので、病院の診断書を提出するなどの対応が必要になることもあります。
会社を休んだ次の日について
会社を休んだ次の日には、迷惑をかけたおわびや、周りへの感謝の意を伝えるようにしましょう。体調不良や精神的な疲労などで休みを取った場合、しっかりと原因を探り、再発しないように注意することも大切です。
出勤するならひと言おわび・感謝を伝える
会社を休むと、ほかの人に仕事を代わってもらうケースが多くあります。出勤したらきちんとおわびをして、感謝の言葉を伝えることが大事です。仕事を引き継いでくれた社員が分からない場合は、上司にあいさつをした際に確認するとよいでしょう。
逆に、周りが急病やトラブルなどで会社を休んだ場合には、積極的に仕事を肩代わりします。誰にでも、急用で会社を休む事態は起こり得ます。社内でうまく助け合って、業務を進められる環境を大切にしましょう。
精神的な疲れが取れないときは原因を探る
会社を休んでも疲れが取れない場合は、きちんと原因を探ることが大事です。放置していると再び会社を休んでしまう可能性があります。
人によっては、精神的に落ち込んでいたり、うつ病が発症しかかっていたりするケースもあるので、軽く考えないようにしましょう。
どうしても仕事へのモチベーションが上がらない場合も、なぜ会社を休みたいのか、自分なりに原因を探った上で、早めに対応する必要があります。
もし、仕事内容が自分に合っていない場合には、思い切って転職を決断するのも有効です。求人サイトなどで、自分の強みや特性を生かせる仕事を探してみましょう。
「スタンバイ」では多くの求人を掲載しており、さまざまな条件で自分に合っている案件を検索できます。転職に役立つ情報も得られるので、ぜひ利用してみましょう。
疲れたときは無理をしないことも大切
誰にでも会社を休みたくなる日はあるものです。病気や家庭の事情などにより休まざるを得ない場合はもちろん、疲労が重なっているならば、リフレッシュのために休暇を取るのも効果的です。
ただし、同じ理由で休みを繰り返すと、周りに不信感を持たれる可能性があるので注意しましょう。また、会社を休んだ翌日には、仕事を代わってくれた社員に対して、おわびと感謝の意を伝えます。
ほかの社員が会社を休んだ場合は、積極的に仕事を肩代わりすれば、社内で良好な人間関係を構築できるでしょう。互いに助け合って、仕事をする姿勢が大切です。