面接の受付で好印象を与えるマナーとは?到着時間やあいさつの仕方を解説

面接会場に到着したら、受付できちんとあいさつしましょう。受付での対応の仕方が、評価の対象として見られている場合もあるからです。しかし受付でのマナーに自信がない人も多いかもしれません。面接の受付での注意点や、あいさつの仕方を解説します。

面接の受付でのマナー

受付で名簿をつける手元

(出典) photo-ac.com

面接の受付でのマナーが分からず、不安に思っている人も多いでしょう。受付の形式は会場によって異なるものの、基本的なマナーに違いはありません。受付であいさつする前にやっておくべき準備とともに確認しましょう。

受付は面接時間の5~10分前に

受付には面接時間の5~10分前を目安に到着するように心掛けましょう。ぎりぎりに到着するのはNGですが、あまりに早すぎるのも適切ではありません。

会場によっては待機する場所がなく、迷惑になる可能性もあるからです。もし早く到着した場合は建物の外で待機して、10分前に受付に着くよう調整しましょう。

ただし、エレベータが混んだり受付までの行き方が分かりにくかったりする場合もあるため、注意が必要です。

身だしなみをチェックしておく

面接会場へ入る前に、身だしなみを整えておきましょう。会場によっては、チェックする場所がなかったり応募先の会社の人に出くわしたりする場合もあります。できるだけ建物に入る前にチェックしておくのがおすすめです。

男性も女性も寝癖などで髪型が乱れていないか、スーツに汚れやフケが付いていないか、靴が汚れていないかなどをチェックしましょう。

男性は、ネクタイが曲がったり、ズボンからシャツが出たりしていないかという点も確認します。女性は、ストッキングの伝線や襟元から下着が見えていないかという部分にも注意を払いましょう。

提出書類を準備しておく

履歴書などの書類は、鞄からすぐ出せるように準備しておきましょう。受付で書類の提出を求められてから鞄の中をあちこち探していると、手際が悪い印象を与える結果にもなりかねません。

サッと出せるように、鞄の中で取り出しやすい位置に入れておくと安心です。汚れたり曲がったりしないように、封筒やクリアケースに入れて持ち歩くのがおすすめですが、封筒に入れる場合、のりやテープで留めておく必要はありません。

スマホの電源はオフにする

面接中にスマホや携帯電話が鳴らないよう、受付の前に電源を切っておきましょう。

マナーモードでも問題ありませんが、静かな会場の中ではバイブレーションの音が響く可能性も考えられます。面接まで時間がある場合、待機中にスマホを見ているのも好印象を与えません。

受付をした後にスマホを使う必要があるか、よほどの緊急連絡が入る予定でもない限り、電源をオフにしておく方が無難です。

面接の受付であいさつするときのポイント

固定電話機

(出典) photo-ac.com

企業によって、受付に人がいる場合とインターホンや内線電話が置かれている場合があります。どちらのケースでもスムーズに対応できるよう、あらかじめ受付する際のポイントを押さえておくと安心です。それぞれの受付方法を確認しましょう。

受付に人がいる場合

基本は受付の人にあいさつし、自分の氏名と面接の時間、取り次いでもらいたい相手の部署と名前を伝えればOKです。受付に取り次いでもらった後は自分で面接会場に向かうパターンもありますし、面接官が受付まで迎えに来てくれることもあります。

一方、テナントがたくさん入っているビルの場合、総合受付に人がいても個々の会社の担当者を呼び出してもらえないケースがあります。

受付が特殊な場合は、面接の案内状などに告知されているはずです。事前に指示された方法に従って、面接会場まで向かいましょう。

受付がインターホンや内線電話の場合

受付にインターホンや内線電話が置いてある企業も少なくありません。その場合は操作方法が近くに書いてあるはずなので、使い方を確認して電話をかけましょう。

電話がつながったら、あいさつをしてフルネームを名乗り、面接に来た旨を伝えます。呼び出しのチャイムがある場合はチャイムを鳴らし、中から出てきた人にあいさつをし、面接のために訪問したことを伝えましょう。

面接の受付でのあいさつ例

お辞儀をする女性

(出典) photo-ac.com

企業の採用面接では、受付でのあいさつの様子から見られている場合も多いものです。まだ面接ではないからと気を抜いていると、社会人としてのマナーがないと思われてしまうかもしれません。

受付で良い印象を与えることが、面接を成功させるための第一歩です。好感を持たれるあいさつ例と、NGな例を紹介します。

好印象なあいさつ例

最初のあいさつは「こんにちは」で構いません。時間帯によっては「おはようございます」でもよいでしょう。「恐れ入ります」「お世話になっております」などでもOKです。

あいさつしたら、自分のフルネームと面接時間、担当者の部署と名前を伝えます。担当者の名前が分からない場合は、「採用のご担当者」で問題ありません。

【例文】

こんにちは。本日〇〇時からの面接にうかがいました××××(氏名)と申します。恐れ入りますが、人事部の〇〇様にお取り次ぎいただけますでしょうか。

 

NGなあいさつ例

ビジネスシーンにふさわしくない言葉遣いにならないよう、注意が必要です。

担当者を呼び出すときは、「〇〇様はいますか?」ではなく「〇〇様はいらっしゃいますか?」と言います。自分のフルネームを名乗る際は「××××といいます」より「××××と申します」が適切な言い方です。

「すみません」は不適切ではないですが、謝罪でも使われる言葉なので、キリッとした印象を出すためにはOK例のように「こんにちは」といった切り出し方のほうがより良いといえます。

【例文】

すみません。本日〇時からの面接にうかがいました××××といいます。人事部の〇〇様はいるでしょうか。

 

マナーが分かれば面接の受付は怖くない!

案内する女性

(出典) photo-ac.com

採用の面接は、受付の時点からスタートしていると言っても過言ではありません。時間を厳守するのはもちろん、あいさつの仕方も見られています。

しかし面接の受付といっても、特別なマナーがあるわけではありません。訪問の仕方や敬語の使い方など、どれも社会人であれば当然知っておくべき項目です。

一度身に付いてしまえば難しいことではないので、事前にしっかり確認し、自信を持って面接に向かいましょう。