満年齢と数え年の違いとは?履歴書に書くべき年齢とルールを紹介

履歴書に年齢を記載するときは、「満年齢」を書くよう求められます。満年齢とは、どのように数えるのでしょうか?数え年との違いや、満年齢の調べ方を解説します。年齢以外に、履歴書を書くときのルールも知っておきましょう。

「満」年齢とは?

履歴書とペン

(出典) photo-ac.com

年齢を記入するとき、満年齢や数え年と注意書きがあるときがあります。転職時の履歴書で求められる満年齢は、どう数えればよいのでしょうか?年齢についての基本的な考え方を解説します。

満年齢は「今」の年齢

年齢を記入する欄に満年齢と書かれている場合、「現時点での年齢」を記入します。生まれた時点を0歳として、次の誕生日に1歳年齢が上がる数え方です。

2022年6月15日時点で考えると、1993年7月生まれの人は28歳、1993年5月生まれの人は29歳です。1993年6月15日生まれの人が誕生日に履歴書を提出する場合、29歳と書きます。

元号は平成、令和と変わっていくため、西暦で数えると判断しやすいでしょう。現代では満年齢の数え方が一般的で、あまり迷うことはないはずです。

数え年の意味

日本では、かつて数え年を使用していました。日本以外でも、アジアの一部地域で使用されてきた年齢の数え方です。数え年は「生まれた時点で1歳」と数え、元旦が来るごとに年齢を重ねます。

転職の場面で使われることはほぼありませんが、数え年を聞かれた場合は「誕生日前であれば2歳足す」「誕生日後であれば1歳足す」と考えておきましょう。

日本では、昔から特定の年齢を厄年とする文化があります。神社などで厄年を見る場合は、数え年で記載されていることが多いでしょう。

そのほか、古くからある行事には数え年が正式とされているものがありますが、満年齢が一般的となった今では考え方が変わってきています。

履歴書の年齢の書き方

履歴書とペン

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履歴書に年齢を書くとき、ルールは決まっているのでしょうか?西暦・和暦の選び方や、いつの時点の年齢を記入するのかなど、気になるポイントを解説します。

西暦・和暦のどちらでもOK

履歴書の西暦・和暦は、特にルールが決まっていません。履歴書のフォーマットに従い、書きやすい方を選びましょう。

ただし、1枚の履歴書内で西暦・和暦が混ざっていると、分かりにくくなります。年齢の部分で西暦を選んだ場合、職歴や提出年月日なども西暦に合わせましょう。

和暦を選ぶ場合、「平成」「令和」と省略せず記載します。アルファベットで「H」「R」と略すことは避けましょう。

また、生まれた年や現時点の和暦は分かっていても、職歴の部分で混乱が起きることも考えられます。和暦を使い慣れていない場合は、西暦を選ぶ方がよいでしょう。

履歴書を提出する時点の満年齢を書く

履歴書には、現時点での日付を記入する欄があります。原則として、実際に履歴書を書いている日ではなく、面接で持参する日や郵送などで提出する日を記入しましょう。

履歴書に記入する満年齢も、基本的に提出日ベースになります。履歴書を書いている日には誕生日を迎えていないとしても、提出する当日に誕生日を迎えている場合は、年齢が変わるため注意しましょう。

転職活動中は、履歴書をあらかじめ記入しておくことも多いはずです。提出日が分からない時点である程度概要を書いておく場合は、実際の提出日に誕生日が過ぎる可能性がないか考えておきましょう。

満年齢の調べ方

満年齢は、西暦で計算すると簡単に分かります。一般的な計算方法を見ていきましょう。

誕生日を迎える前であれば、「現在の年−生まれた年」で計算できます。誕生日の後では、「現在の年−生まれた年+1」です。

また、パソコンソフトのExcelでも、満年齢を導き出す「DATEDIF関数」が使えます。DATEDIF関数を使い、Excelシートに基準日と生年月日を入力すると、年齢を導き出せます。

知っておきたい履歴書のルール

履歴書と封筒とペン

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年齢だけでなく、履歴書を書く際には基本的なルールを守ることが重要です。ペンの選び方や修正の可否など、一般的なルールを紹介します。

消せない黒のペンで書く

履歴書は、黒インクのペンで記入します。鉛筆・フリクションボールペン・水性ペンなど、消せるものや消えやすいものはNGです。普通のボールペンや万年筆を使用しましょう。

ペンで書くと手直しができないため、間違いが気になる場合は、鉛筆やシャーペンで下書きをしてからなぞることをおすすめします。

なお、下書きの線はしっかり消しましょう。筆圧が強いと線が残ってしまい、書いてすぐに消そうとするとペンのインクがこすれてしまう可能性もあります。下書きは薄く書き、インクが乾くのを待ってからきちんと消しましょう。

修正・使い回しはNG

履歴書は、採用に関わる重要な書類です。丁寧に書くことはもちろん、修正・使い回しをしてはいけません。誤字脱字を発見した場合は、一から書き直しが必要です。

不採用になったときは履歴書が戻ってくることがありますが、使えるのは1回きりと考えておきましょう。返送されるまでには時間がかかり、提出日と大幅に日付がズレてしまいます。

さらに、以前のものを使い回したと判断されると、志望度の低さを疑われることになるでしょう。職種や企業が違うと、志望動機にも違和感が出てきます。履歴書は、応募先ごとにそれぞれ書くようにしましょう。

空欄を作らない

履歴書には、「趣味」「備考」など書く必要があるのか悩む欄も存在しますが、履歴書の項目は全て埋めるのが基本です。

空欄を作ると、採用担当者は書き忘れなのか、何も書けなかったのかの判断ができません。空欄になっている箇所によっては、志望度や熱意が低いと捉えられる可能性もあります。

履歴書の項目は全て必要とされているものなので、書き忘れがないよう最後にチェックしましょう。

備考欄など特別な内容を書く欄は、書くことがないケースもあります。特別な申告がない場合、「特になし」など何らかの文言を記入しておきましょう。

細かなルールも漏らさずチェックを!

履歴書と封筒を持つ女性

(出典) photo-ac.com

転職の際は、履歴書の書き方を採用担当者に見られています。年齢は一般的に使われている満年齢を書くようにし、そのほかのルールも確認しましょう。

西暦・和暦を統一したり、間違いがないように見直しをしたりすることも大切です。何も書くことがない欄は未記入のままにせず、「特になし」などと書くようにします。内容を充実させ、担当者の目に留まるよう心掛けましょう。