履歴書を入れる封筒にはどのペンで宛名を書く?正しい選び方を紹介

転職活動中に、履歴書の郵送を求められる場合があります。これまでメールでのやりとりが中心で手書きで宛名書きをしたことがない人は、どんなペンで書けばよいのか迷うでしょう。履歴書を入れた封筒に文字を書く際に使うペンの種類や選び方を紹介します。

履歴書を入れる封筒に向いているペンの特徴

ボールペンの先

(出典) photo-ac.com

履歴書を郵送する場合、どんなペンで宛名や宛先を書くべきなのか悩むかもしれません。封筒に文字を書く用途に向いているペンの特徴を紹介します。

はっきりと濃い文字を書ける黒いペン

履歴書を入れた封筒の宛名や宛先には、封筒のサイズを考慮しながら「はっきりと濃い文字を書ける黒いペン」を使用します。

書類を書く際に使うような0.5mm程度のペンで大きな文字を書くと、細すぎて頼りない印象を与えてしまうので、適度な太さがあるものを使うのがポイントです。

封筒の大きさに合う、見やすい太さのペンを選びます。履歴書の郵送に使用する封筒は、「角型2号」や「角型A4号」と呼ばれる大きめのものです。

小さめの封筒だと履歴書を折って入れなければならず、職務経歴書などの必要書類が全て入らないので、A4がそのまま楽に入る大きさのものを使用しましょう。

水分や摩擦に強いインクのペン

履歴書を入れた封筒には、水分や摩擦に強いインクのペンを使用しましょう。ポストに投函する際や持ち運びの際に雨などでぬれると、文字がにじんで不鮮明になり、予定通りに書類が担当者のもとに届かない恐れがあります。

無用なリスクを避けるには、水分に強いタイプのペンを使いましょう。多少にじんでも読めればよいと考える人もいるかもしれませんが、にじみやすいタイプを使うと、事務処理能力が低い印象を与えてしまう点も心配です。

文字を消せるボールペンを使うと、摩擦により文字が消えてしまう可能性がゼロではありません。ビジネス文書を送る際、消せる筆記具を使うと簡単に内容を改ざんできることになり、信頼性が低くなります。

日常のメモ書きなどには便利ですが、ビジネス文書に使用すると一般常識を疑われるので、消せるボールペンの使用は避けましょう。

履歴書を入れる封筒に最適なペンの種類

サインペン

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ペンには多くの種類があるので、手持ちのものを使って書いてもよいのか迷うでしょう。履歴書を入れる封筒の宛名書きに適したペンの種類を紹介します。

1.6mm程度のボールペンかサインペン

封筒には、宛先や担当部署名などの必要事項を書き入れる必要があります。場合によっては、たくさんの細かい文字を書き込まなければなりません。

文字が細すぎるとバランスが悪いですが、太すぎても文字が詰まって読みづらいので「1.6mm程度のボールペンやサインペン(細字用フェルトペン)」がおすすめです。1.6mmが太すぎると感じる場合は、1.0mm以上を目安に選んでみましょう。

広いスペースに大きな文字を書く場合は、やや太い線が書けるものを選ぶと、バランスよく仕上がります。住所よりも宛名を大きく書いた方がバランスがよいので、文字の密度によって太さを使い分けてもよいでしょう。

インクは油性がおすすめ

封筒に書く文字に使うペンは、油性インクのものがおすすめです。水性インクは原料にたくさんの水を使用しているので、雨や水しぶきがかかると溶け出してしまいます。油性インクを使用したボールペンやサインペンなら、にじむ心配がありません。

1.6mm程度の太さのペンはインクが裏面に移りにくいですが、筆圧の強さによっては染み込むでしょう。インクの裏移りが気になる場合は、クリアファイルに書類を入れた状態で封筒に入れると中身を汚れから守れます。

また、油性と水性の両方の特徴を併せ持つ「ゲルインク」の中にも、水分に強いものがあるので探してみましょう。

「履歴書在中」は赤ペンで

宛先を書いたら封筒の左下に「赤の油性ペン」で、「履歴書在中」もしくは「応募書類在中」と書きます。ペンの太さは宛名や宛先を書くものと同様で構いません。

中に履歴書が入っていると一目で分かれば、採用担当者に届きやすくなります。採用に関係ない部署に封筒が紛れ込んでしまう場合もあるので、できるだけ分かりやすくするために「履歴書在中」の文字を加えるのです。

文字を書くだけでなく周囲を枠線で四角く囲うことで、より目立つようにします。枠線は定規を使って丁寧に書きましょう。

封筒の宛名書きにNGなペン

様々な種類のペン

(出典) photo-ac.com

文字を濃くはっきりと書ける黒いペンは豊富にありますが、封筒の宛名書きに向いていないものもあります。封筒に使用すると常識を疑われてしまうペンの種類を見ていきましょう。

筆ペン

筆ペンで丁寧に書いた文字は魅力的ですが、履歴書を入れた封筒の宛名書きには不向きです。筆ペンには水性のインクが使われている場合が多く、雨に弱い特徴があります。

にじみに強いタイプであっても、筆ペンで書いた文字はビジネス文書の宛名書きとしては場違いな印象を与えてしまうでしょう。

ビジネスシーンにふさわしい雰囲気を守りつつ、相手に「読みにくい」と感じさせないように、ボールペンやサインペンなどを使って書くことが大事です。

太いマジック

太い油性マジックは宛名書きに向いているようですが、細かい字を書きたい場合には不向きです。どちらかというと「ポスター」や「張り紙」などに、大きな文字を書きたいときに向いています。

インパクトを与えたい場面では使い勝手がよいですが、宛名書きに使用するのはNGです。強く濃い文字を書ける一方でインクが裏移りしやすく、封筒の中に入れた書類を汚してしまう可能性があります。

封筒への宛名書きに適したペンを選ぼう

履歴書と封筒とペン

(出典) photo-ac.com

履歴書を郵送する際、封筒の宛名書きが原因で応募者の評価が大きく下がることはありませんが、読みにくいと採用担当者のもとにスムーズに届かない心配があります。

文字を消せるボールペンや筆ペンなどを使うと常識を疑われるので、ペンの選び方を間違えて損をしないようにしましょう。履歴書の本文を書くときよりもやや太めで、1.6mm程度の太さがある黒い油性ペンを使用し、丁寧に書くことが大事です。