保育士の職務経歴書作成の方法。同業種・異業種別のポイントも

保育士が転職をするときは、履歴書だけでなく職務経歴書の提出も求められます。基本的な記載項目や、職務経歴書に関する疑問を見ていきましょう。保育士から同業種への転職と、異業種への転職では違いがあるのか、それぞれのポイントも紹介します。

保育士の職務経歴書の書き方

保育士

(出典) photo-ac.com

保育士が職務経歴書を書くとき、ほかの職業と違いはあるのでしょうか?記載しておきたい項目と、具体的な内容を解説します。履歴書との違いについても見ていきましょう。

保育士の職務経歴書に記載する項目

保育士が職務経歴書を書くときには、ほかの職業と同じように「職務要約」と「これまでの職歴」を記載します。

職務経歴書に記載するものはこれまでの職歴に関する内容のほかに、志望動機・自己PRにつながる内容を書いても大丈夫です。履歴書にも志望動機や自己PRを書く欄がありますが、具体的な職務を通じてアピールすればより伝わりやすくなるでしょう。

職歴の情報には、過去の勤務先名称・勤務期間・雇用形態・事業内容などを簡潔にまとめます。勤務先の情報以外に、自分の実績・スキル・業務内容も記載し、経験をアピールしましょう。

勤務した園と業務内容を詳細に記載

これまで保育園で勤務し、別の園に転職する場合は「過去に勤務した保育園の情報」と「対応した業務内容」を詳細に記載します。

保育園の情報には、名称のほかに園の規模・園児の数・事業スタイルなどを記載しましょう。保育園といっても、認可・無認可・時間外保育の対応など、それぞれスタイルが異なります。

業務内容には、関わってきた園児の年齢層や対応したことのある保育内容を記載すると採用の判断がしやすいでしょう。0歳児と5歳児では、必要な保育も変わってきます。

自分の経験を正確に応募先に知ってもらうためにも、簡潔かつ具体的に記載するようにしましょう。

職務経歴書と履歴書の違いは?

一般的に、転職の際は履歴書と職務経歴書の提出が求められます。履歴書にも職歴は記載しますが、内容に違いはあるのでしょうか?

職務経歴書には、履歴書よりも詳細な職務経歴を記載します。履歴書に書く職歴は、勤務先名称や雇用期間などの簡単なものです。

履歴書は個人情報や自己PRなどの基本情報を一覧化したものです。職歴に特化した職務経歴書とは異なる役割であると考えておきましょう。

保育士に転職したい場合の職務経歴書のポイント

職務経歴書に記入する

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今保育士として働いていて、同業務に転職したいときはどのように職務経歴書を書くとよいのでしょうか?経験の書き方や、その他のポイントを紹介します。保育士ならではの経験を中心に、魅力を伝えていきましょう。

どんな経験があるか具体的に書く

職務経歴書には、これまでの職務で経験したことを記載します。保育士であれば、担当した業務を具体的に書くことが求められるでしょう。

例えば、4歳児20人のクラスを受け持っていたことや、複数の保育士をまとめる主任経験があるといった情報は、採用に影響します。スキルと経験が現在募集している業務内容と同じであれば、採用後の早期活躍が見込めるためです。

過去に複数の担当業務の経験があるなら、個別にしっかりと記載しましょう。応募先で募集している担当業務によっては、採用が有利に進むはずです。

自分の魅力や特徴を伝える

保育士経験が浅いときや、実績面で書くことが少ないときは「人柄」や「性格」といった自分の特徴を伝えましょう。

保育士は、子どもや保護者とのコミュニケーションが重視される仕事です。人柄がよく、園の方針と一致した考え方であれば、採用の可能性は高くなるでしょう。これまでに経験したエピソードや、保育士以外の仕事経験があるならそのことも積極的に記載します。

保育園によって求めている人材が違うことを理解し、採用側が想定する人物像に合う魅力を意識して書くようにしましょう。

保育以外のスキルや強みを書く

職務経歴書には、基本的なスキル・資格も記載できます。保育士として働く予定でも、保育以外のスキルが役立つシーンもあるはずです。

例えば、PCスキルやIT関連資格を取得している場合、保育園のシステム管理に対応できる可能性があります。

ほかの応募者と同等の保育経験だったとしても、保育以外のスキルで他者と差別化が図れるでしょう。業務経験に添える形で、保育以外のスキルも書くと有利です。

異なる職種に転職したい場合の職務経歴書のポイント

履歴書に記入するスーツの女性

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保育士から別の職種に転職するときは、職務経歴書に書く内容が変わってきます。異業種にチャレンジするときのポイントを知っておきましょう。今までの仕事経験から、どんな内容をピックアップすればよいのか解説します。

異業種でも生かせる強みをまとめる

保育士から異業種転職を考えている場合、経験・スキルの中から異業種でも生かせるものをピックアップしましょう。

同じ保育士への転職ならクラスの受け持ちや詳細な保育経験が求められますが、異業種ではその他の経験の方が重要です。

事務経験や保護者とのコミュニケーション、マネジメント経験など、転職する業界・業務内容に応じてアピールする内容を変えましょう。事務職への転職なら事務経験、営業職ならコミュニケーション能力のアピールなど、必要とされるスキルは職種によって変わってきます。

志望動機は前向きな内容を書く

職務経歴書に志望動機を書くときは、前向きな姿勢を意識するようにしましょう。

保育士を辞めて異業種にチャレンジする場合、退職理由を問われます。退職するからには職場や労働環境に問題があったと考えられますが、そのまま伝えるのは避けた方がよいでしょう。

新しい勤務先では、前向きに長く働いてくれる人を求めています。志望動機で「仕事内容が嫌だった」「給料が安かった」などのネガティブな内容を書くと、敬遠される原因になるでしょう。

保育士の職務経歴書についてのよくある疑問

資料を書きながらパソコンを触る

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保育士が職務経歴書を書くとき、手書きで書くのは問題ないのでしょうか?また、非正規雇用として働いている場合の書き方についても解説します。

手書きでも大丈夫?

職務経歴書のフォーマットは自由ですが、PCで作成すると自分の好きなようにレイアウトを工夫できますし、字の癖などがないため読みやすく仕上がるでしょう。

職務経験を全て書くと文字数が多くなることもあり、修正や再作成が簡単にできるPCを使用して書くのがおすすめです。

手書きで書く場合は丁寧さを意識し、修正液・修正テープは使わずに書きます。誤字脱字やレイアウトミスは最初から書き直しになるので、下書きも必要です。応募先ごとに最初から書くため、複数の応募先に提出するときはかなり時間がかかります。

美しい手書き文字をアピールしたい、もしくは応募先の企業が手書きの職務経歴書を求めているなどといった特別な事情がなければ、PCの方が気軽に作成できるでしょう。

非正規雇用の場合の書き方は?

これまでパート・アルバイトなど非正規雇用のみで働いていた人は、その職務経験を記載します。非正規雇用でも、立派な職歴です。

ただし、正規雇用と非正規雇用が混ざっている場合は、原則正規雇用のみを書くようにしましょう。アピールできる内容があれば、両方を書いても問題はありません。

これまでの職務経歴を振り返ったときに、パート・アルバイトでの経験がどの程度の割合を占めるかも重要なポイントです。たとえば正規雇用の経験が1年間で、パート・アルバイトを15年間続けているようなケースでは、正規雇用の職歴だけを書くと「15年間何をしていたのか」と採用担当者が疑問を抱く可能性もあります。

学生時代のアルバイトや単発のアルバイト経験は避け、転職に役立つ経験をピックアップして書くようにしましょう。

これまでの経験やスキルを効果的にまとめよう

紙芝居をしている保育士

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保育士が職務経歴書を書くとき、記載項目はほかの職業と変わりありません。しかし同じ業種へ転職するときは、経験を詳細に記載する必要があるでしょう。

異業種への転職では、クラスの人数や年齢といった情報よりも、転職先で必要とされるスキルが重視されます。

職務経歴書は、採用に影響する重要な書類です。転職先が求める人物像を意識し、経験とスキルを効果的にアピールしましょう。