職場で疎外感を感じる原因は?疎外感を感じやすい人の特徴や対処法も

「職場になじめない」「職場で疎外感を感じる」という悩みを抱えている社会人は少なくありません。大人だからこそ、他人との距離感が難しいと感じることもあるでしょう。職場で疎外感を感じる原因や疎外感を感じやすい人の特徴、対処法について解説します。

職場で疎外感を感じる原因

頭を抱える女性

(出典) photo-ac.com

まずは、職場で疎外感を感じる主な原因についてチェックしましょう。原因が分かれば解決策も取りやすくなるため、自身の疎外感の原因を明白にすることが解決への第一歩となります。

職場に仲のよい人がいない

お昼を一緒に食べる人がいなかったり、本音を話せる人がいなかったりなど、職場に仲のよい人がいないと疎外感を感じる原因となります。

特に女性は団体行動を好む傾向があり、ランチタイムには仲のよい人と集まって話に花を咲かせることも少なくありません。周りがワイワイしている中で1人きりだと、疎外感を感じてしまうこともあるでしょう。

また、職場に本音を話せる人がいないと、業務や私生活での悩みを相談することができず、1人で抱え込んでしまうケースもあります。

仕事のチャンスが均一に与えられない

仕事のチャンスが均一に与えられていないと感じると、疎外感につながります。具体的には、重要な仕事が振られなかったり、仕事の情報が共有されなかったりなどです。

ただし、捉え方や感じ方は人によって異なるため、自分自身がチャンスを与えられていないと感じていたとしても、実際にはそうではないことも少なくありません。

例えば、上司としては個人に合った仕事を振っていて、必要と思われる情報のみを共有しているだけということもあるでしょう。

「もっと大きな案件を担当したい」「仕事をスムーズに遂行するために情報共有を徹底したい」など、積極的に意見を伝えることで改善される場合もあります。

仲間外れにされている

嫌がらせを受けていたり、パワハラ上司がいたりするなど、明らかに周囲の意思によって疎外感を与えられるというケースもあります。

「大人にもなって、仲間外れのような幼稚な行動をする人がいるのか」と疑ってしまいますが、そのような人がいるのも現実です。

プライベートのイベントに自分だけ誘われないといった、仕事に影響のない仲間外れであれば割り切ることもできるかもしれません。

しかし、ミスを押し付けられたり、故意に情報を知らされなかったりなど、仕事に支障が出る場合には対応策を考える必要があり、場合によっては環境を変えることも検討しなければならないでしょう。

疎外感を感じやすい人の特徴

憂鬱そうな男性

(出典) photo-ac.com

続いて、疎外感を感じやすい人の特徴を紹介します。自分自身に当てはまっている項目があるかどうか、確認してみましょう。

周りの目を気にする

周りの目が気になる人は、自分が他人からどのように評価されているのかを、必要以上に意識しすぎてしまう傾向があります。

「1人でご飯を食べていると寂しい人だと思われるかな」「嫌われていないかな」など、周りから見た自分を気にしすぎるあまり、自ら疎外感を生み出してしまうパターンです。

どんなに人気者であっても、自分以外の全ての人に好かれるのは不可能であると割り切り、ありのままの自分をさらけだす勇気を持つことも大事でしょう。

1人でいるのが得意じゃない

1人に慣れていない人や、1人でいることが好きじゃない人は、そうでない人に比べて疎外感を感じやすくなります。

例えば、普段から1人で旅行・外食することに抵抗がない人は、会社で1人になるシーンがあってもあまり気にしないことがほとんどでしょう。なぜなら、1人の時間を楽しめるからです。

一方で、休日は常に誰かと一緒に過ごしているというタイプの人は、1人でいる時間を苦痛に感じる傾向があります。

1人で過ごす習慣がなかったり、1人では時間を持て余してしまったりする人は、寂しさから疎外感を感じることが多いようです。

ネガティブでマイナス思考

物事をマイナスに考える癖がついていると、相手にそんなつもりはなくても返答が冷たいと感じたり、避けられていると思い込んでしまったりすることがあります。

その結果、勘違いで自ら距離を置いてしまったり、相手に面倒だと感じられてしまったりなど、実際に人間関係がギクシャクしてしまう可能性もゼロではありません。

ネガティブに捉えて被害妄想をしやすいという人は、自ら疎外感を作り出してしまわないよう注意が必要です。

受け身姿勢

相手から話しかけてくれるのを待っている受け身なタイプは、言い換えると相手が行動を起こしてくれることに対して期待を抱いています。

そして、期待通りにならないと勝手に裏切られたような気持ちになり、疎外感を感じてしまうというケースです。

しかし、社会人生活において受け身の姿勢はあまり好まれません。状況を改善したいのであれば、自分から積極的に仕事をもらったり、会話に入ったりなど能動的な姿勢を見せることも重要です。

疎外感を感じたときの対処法

手帳を記入する男性

(出典) photo-ac.com

ここでは、職場で疎外感を感じたときの対処法について紹介します。それぞれの状況に応じて次の2つの方法を実践し、状況の改善を図りましょう。

仕事は仕事と割り切って考える

「楽しく仕事がしたい」「職場の同僚と仲良くしたい」と思うのは、ごく当たり前の感情です。しかし、職場はあくまで仕事をする場所であり、仲のよい人がいなくても何も問題ないということに気付くと、気持ちが楽になります。

「職場は仕事をする場である」と割り切ってバリバリ仕事にまい進することで、気持ちのベクトルが仕事に向かうようになります。

また、仕事に集中して打ち込むことで、自身のスキルアップや成果につながるという相乗効果も期待できるでしょう。

自分から積極的にコミュニケーションを取る

思い悩んでいるだけでは状況は変わらないため、自ら相手の懐に入るための努力をすることも大事です。

疎外感の根底には、コミュニケーション不足という大きな要素があります。自分から積極的にコミュニケーションを図ることで、同僚や上司との関係が大幅に改善することもあるでしょう。また、会話をすることで誤解や思い込みが解ける場合もあります。

自分から話しかけるのが苦手という人は、あいさつの後に一言付け加えることから始めましょう。「おはようございます。今日は寒いですね。」と一言声をかけるだけでも、そこから少しずつ会話が生まれてくるはずです。

状況が改善されない場合は?

打ち合わせをする二人

(出典) photo-ac.com

対処法を実践しても状況が変わらない場合は、環境を変える必要があります。異動や転職など、新しい環境に身を置くことを含めて検討しましょう。

チームや部署の異動を願い出る

疎外感の原因が、現在所属しているチーム・部署の雰囲気や人間関係である場合は、異動願いを出すのも有効な手段です。信頼できる上司や人事に相談し、社内での環境を変えることが可能かどうかを確認してみましょう。

特に今の会社での仕事にやりがいを感じている場合は、疎外感が原因で退職してしまうのはもったいないことです。

仕事や会社は好きだけどチーム・部署に問題があるという場合は、異動を願い出るのが最適な方法といえるでしょう。

転職を検討する

心機一転、新しい環境で頑張りたいという気持ちがあるのであれば、転職をするのも1つの方法です。新しいことに挑戦したい人や、今の会社では状況を変えることができないという人は、転職も視野に入れて検討してみましょう。

ただし、選考の際に転職理由として「人間関係がよくない」や「疎外感を感じた」など、マイナスなワードを出すのは避けるようにします。できるだけポジティブな理由を述べるようにしましょう。

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疎外感の原因を明らかにして対策を取ろう

資料を見ながら考えている男性

(出典) photo-ac.com

職場での疎外感を解消するには、まず原因を明らかにすることが大切です。何が原因で疎外感を感じているのかが分かれば、次に取るべき行動も自ずと見えてきます。

疎外感を解消するための対処法を実践し、それでも改善が難しければ新しい環境に踏み出すべきというサインかもしれません。自分にとってベストな環境で働けるよう、状況や自身の気持ちに添った選択をしましょう。