仕事が暇だと最初はラッキーと思っても、その状態が続くと苦痛に感じるものです。暇を持て余しているのなら、有意義な時間の過ごし方を模索しましょう。仕事が暇になってしまう原因と放置するデメリット、やることがない状態から脱却する方法を解説します。
仕事が暇な状態を放置するデメリット
一見すると、仕事が暇なのは楽して給与をもらえて、よい状態のように感じます。しかし、暇な状態を甘んじて受け入れ、何も行動を起こさないのはおすすめできません。仕事が暇な状態をそのまま放置するデメリットを紹介します。
周囲との差を感じてしまう
自分だけが暇で同僚は忙しそうに働いている場合、同僚は仕事に関連するスキル・能力を日に日に身に付けていくのに対して、自分は1人だけ成長が感じられず取り残されてしまいます。何もしていないと能力は低下していき、周りに置いていかれていると感じるでしょう。
そのような状態が続くと職場にいづらい気持ちになり、自分が誰にも必要とされていないように感じて、自己肯定感も下がっていきます。スキル・能力が身に付かなければ将来のキャリアへの期待もできず、八方塞がりになってしまう恐れもあります。
罪悪感を抱きやすくなる
仕事が暇になると、最初のうちは仕事をあまりしなくても給与をもらえるので、気軽に喜んでいられるかもしれません。しかし、暇な状態でも勤務時間中は職場にいる必要があり、否が応でも同僚や上司と顔を合わせることになります。
同僚や上司が忙しそうにしている中、自分は机にただ向き合っている状態では、気を紛らわせるような行動も取れません。
たとえ肝が据わっていた性格だったとしても、何もしていない自分が同僚と同じくらいの給与をもらっている事実に、罪悪感を抱いてしまう人は多いでしょう。
やりがいがなく意欲が下がる
忙しいときは暇が欲しくなりますが、あまりに暇な状態が続くのも人間にとっては大きな苦痛を伴います。じっと何時間も椅子に座って勉強に集中できないように、ずっと暇なままではやる気を保っていられません。
ほとんどやることがない状態が続くと、目標や目的を見失い、日々の達成感や充足感に欠けてしまいます。
仕事にやりがいを感じられなくなると、社内で他にできる仕事がないか探したり業務に真剣に取り組んだりする意欲も失われ、虚無感に苛まれるようにして毎日帰宅する状態に陥りかねません。
職場で暇を持て余している状態を何とかしたいなら、早めに行動に移しましょう。
仕事が暇なときの有意義な過ごし方
仕事が暇なまま放置してはいけないと思っていても、すぐに暇な状態から抜け出すのは簡単ではありません。手の空いたタイミングには、何をすれば有意義な時間の使い方になるのでしょうか?
身の回りの片付け
仕事が暇なら、まずは身の回りの片付けをするとよいでしょう。忙しいときには片付けの優先順位が下がってしまうため、時間があるときに整理整頓しておくのがおすすめです。
デスク回りが整理されていると、必要なものがどこにあるかすぐに分かるので、仕事の効率がよくなります。身の回りの片付けに加えて、パソコン内のファイルの整理もしておくと、さらに効率的に仕事ができるようになるはずです。
自分のデスク周辺だけでなく、社内の掃除やごみ拾いをすると、同僚が気持ちよく仕事に取り組めるようになります。自身も社内での評価が上がったり、身も引き締まったりして一石二鳥です。
同僚の業務サポート
自分だけ手が空いているときは、同僚の仕事を手伝うのも1つの選択肢です。困ったことや大変なことがないか、積極的に声を掛けてサポートしていきます。仕事を手伝うと感謝され、同僚と良好な関係を築きやすくなるでしょう。
同じ会社で働いているとはいえ、普段は同僚の仕事ぶりを間近でしっかりと見る機会はあまりないかもしれません。仕事を手伝うのと同時に、同僚の仕事の進め方をチェックしてノウハウを吸収することで、自分の成長にもつながります。
可能であればより成長できる行動も
手が空いた時間にどれだけ努力するかによって、数カ月後や数年後に同僚との差が付きます。身の回りが片付いていて同僚もサポートを必要としていない場合は、自身の成長や社内評価によりつながりやすい時間の使い方を考えましょう。
新しい仕事を作る工夫
仕事の区切りが付いて、上司に尋ねても仕事をもらえなかったという場合は、許可を取って業務内容を見直す時間にしてみましょう。仕事がないなら自分で仕事を生み出すしかありません。
業務の改善点を探ったり新規事業の提案資料を作成したりすれば、働きが認められて社内での評価が上がる可能性があります。
会社全体や事業全体に関わる取り組みでなくても十分です。プロジェクト単位や自分の業務改善に向けて、日常的な作業のマニュアル作成や効率化の仕組み作りに励むという時間の使い方もあります。
業務に関する勉強
仕事が暇なときの有意義な時間の使い方として、業務に関する勉強をしてみるのも選択肢です。空いた時間に読書やネットサーフィンをして、次の業務で成果を上げられるように準備しましょう。
競合他社の研究や業界全体の勉強も、今後の業務改善に効果的です。
ただし読書やネットサーフィンをしている姿は、他の人からするとさぼって業務と関係ない作業をしているようにも見えます。トラブルになるのを防ぐためにも、あらかじめ上司の許可を得ておくのが無難です。
スキルアップや資格の勉強
暇な時間を使ってスキルを磨いたり資格の勉強をしたりするのも、ステップアップにつながる時間の使い方です。パソコンスキルを身に付けたりプレゼンスキルを身に付けたりすれば、仕事で高い成果を上げられるようになります。
資格を取っておけば仕事に役立つだけでなく、今後昇進を狙うときや転職活動をする際に有利に働く可能性もあります。
スキルを磨いたり資格の勉強をしたりするときも、内職をしていると見られないように注意が必要です。事前に上司から許可をもらうようにしましょう。
暇なときに職場で避けたい行動
仕事が暇だからといって、その時間を使って何をしてもよいわけではありません。あくまでも勤務時間内のため、避けたい行動もあります。中でも特に注意が必要な行動を2つ覚えておきましょう。
目的もなくダラダラと過ごす
手が空いたときでも、何となくダラダラと過ごすのは避けましょう。さらに居眠りするのはもっての外です。特に周囲が忙しい中で自分だけダラダラしていたら、大きな反感を買うのに加えて、周囲のモチベーションを下げる原因にもなり得ます。
特に目的意識を持たずに時間を潰していては、自身の成長意欲もそがれてしまいます。そのまま無為に時間を過ごしていては何も身に付かず、将来的なキャリアに悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
業務外のことに手を伸ばす
仕事がなくて暇な状態でも、勤務時間内に仕事を関係ないことを始めるのはご法度です。いくら暇でも何らかの形で業務に関わっている必要があります。スマホを頻繁にいじったり趣味のゲームをしたり、音楽を聴いたりするのは避けましょう。
業務に関係ない作業をしていると上司が悟ったら、さぼっていると判断されて懲戒処分になる可能性も、程度がひどければ考えられます。
社用パソコンで1日2通ほどの私的なやり取りをしていた過去の事例では、その程度なら職務専念義務違反に当たらないとの見解が示されました。
しかし別の例では、社用パソコンから仕事中に出会い系サイトに登録して大量のメールをやり取りしたことが発覚し、実際に解雇されてしまったケースもあります。仕事に専念する義務に違反しているとして、裁判所は解雇権の乱用だとする労働者側の主張を退けました。
そもそも手が空きすぎる原因は?
会社としても社員に給与を支払っているため、勤務時間内は社員にきちんと働いてもらいたいはずです。しかし現実には暇を持て余す社員がいます。なぜこのような状況が生まれるのでしょうか?
自分の能力や態度に問題がある
勤務時間内に暇ができる理由の1つとして、自分の能力やキャパシティと、仕事の量や難易度が噛み合っていない可能性が考えられます。この場合、もしも業務の処理能力が高くて早く仕事が終わってしまっているのなら、特に問題はありません。
一方で、十分な量の仕事を回してもらえず暇になっているなら要注意です。自分から仕事をもらいに行ったり生み出したりせず、与えられた仕事だけをこなす受け身の姿勢だとなかなか仕事はもらえません。
仕事に取り組む姿勢や業務遂行能力に不信感を抱かれて、仕事が回ってこないパターンもあります。自身の仕事ぶりを見つめ直して、仕事を任されるような努力の積み重ねが必要です。
会社が適切に業務を分配できていない
真面目に仕事をしていても暇になってしまう場合は、会社側の業務の分配に問題がある可能性を視野に入れましょう。
事業がどんどん縮小して、必要な業務の母数自体が減っていれば自分の担当業務も少なくなります。また、入社直後にもかかわらず、働き方を十分に指南してもらえないために仕事が回ってこないケースもよく見受けられます。
中には、パワハラによって仕事を与えられないという場合もあるでしょう。上司や会社側の体制に改善しがたい欠陥が見られる場合、自分の力で状況を好転させるのは難しい可能性があります。
仕事が暇な状態から脱却するには
勤務中でもやることのない状態が長く続いているなら、少しでも早くそこから脱却する行動に移りましょう。仕事がなくて暇な状態から抜け出す方法を2つ紹介します。
上司に相談して業務をもらう
仕事が暇で困ったときは、まず直属の上司に相談してみましょう。新たに業務を割り振られたり、今後は手持ち無沙汰にならないよう配慮を受けられたりするかもしれません。
相談した結果、現在の部署では十分に仕事をもらえそうにないと分かれば、部署異動を願い出るのも手です。
上司に相談できる状況でなければ、社内の相談窓口に相談するのでも構いません。職場の人に伝えにくいときは、厚生労働省の委託事業である労働条件相談「ほっとライン」に電話するのもよいでしょう。
転職して環境を変える
暇な時間が発生しないように努力しても状況が改善されないのなら、同じ会社ではいつまでたっても十分な業務が与えられない可能性があります。状況を好転させるには、転職して働く環境を変えることも考えましょう。
ただしすぐに転職しようとしても、転職先が見つからず挫折してしまうかもしれません。まずは十分なスキル・能力を身に付けて、自身の市場価値を高めるステップが重要です。
求人検索をして自分の持っているスキルや経験に合いそうな仕事があるなら、早めに転職活動を始めてもよいでしょう。まずは、豊富な求人数を誇る求人サイト・スタンバイで、希望条件に合う仕事を探してみるのがおすすめです。
仕事の暇な時間をうまく使って差を付けよう
仕事が暇な状態が続くと、自分だけスキル・能力が身に付かずに取り残されてしまうだけでなく、モチベーションも下がって望むようなキャリアの道が閉ざされてしまう恐れがあります。
仕事が暇なときでも空いた時間を何となく過ごすのではなく、いかに有意義に使うかで今後のキャリアが大きく変わってきます。まずは身の回りの整理や同僚のサポートから始めてみましょう。
業務に関わる勉強や業務改善の取り組み、新しい提案も社内での評価につながりやすい時間の使い方といえます。逆に目的もなく過ごすのはもちろん、業務外のことに手を出すのは避けたい時間の使い方です。
会社側に深刻な問題があり、自力で状況を変えるのは難しいと感じたら、転職でガラリと働く環境を変えるための行動も検討してみましょう。