看護師に向いている副業とは?仕事の選び方や注意点も解説

今の給料に満足していない人にとって、副業は収入アップを目指せる手段の1つです。看護師として働く人の中にも、副業で将来的に必要なお金を工面したいと考えている人もいるでしょう。看護師におすすめの副業や、仕事の選び方を紹介します。

看護師は副業をしても大丈夫なの?

パソコンを操作する白衣の女性

(出典) photo-ac.com

そもそも看護師は、副業してもよいのでしょうか?看護師に限らず、副業できるかどうかは、勤務先によって異なります。まずは看護師の副業の可否について、詳しく見ていきましょう。

病院が国公立か私立かで異なる

国立や都道府県立の病院に勤めている場合、基本的に副業はNGです。国公立病院に勤める看護師は公務員に該当するため、国家公務員法や地方公務員法によって働き方が制限されています。

ただ、すべての副業が禁止されているわけではありません。不動産賃貸業や執筆活動など本業との利害関係がなく、公務員のイメージを崩さない仕事であれば、限定的に許可されています。

民間病院に勤めている人は、就業規則をチェックしてみましょう。就業規則で禁止されていれば、当然副業はできません。就業規則を読んでも分からない場合は、事務局に問い合わせたり上司や人事担当者に相談したりすると安心です。

参考:
国家公務員法 | e-Gov法令検索
地方公務員法 | e-Gov法令検索

看護師が副業を選ぶときのポイント

空を見上げる看護師

(出典) photo-ac.com

看護師が副業を選ぶ際に、意識しておきたいポイントがあります。ポイントを押さえて選ぶことで、収入面でも精神面でも充実した働き方ができるでしょう。

専門性や資格が生かせる仕事を選ぶ

看護師の副業には、専門性や資格を生かせる仕事がおすすめです。世の中には、誰にでもできる仕事から資格を求められる仕事まで、さまざまな副業があります。

ただし誰にでもできる仕事は特別なスキルが不要な代わりに、収入もさほど高くありません。

一方で、有資格者のみができる仕事は、高い収入を得られる傾向にあります。看護師資格や病院勤務の経験を生かせる仕事なら、ほかの仕事に比べて高収入が期待できるでしょう。

看護師の働き方に合った仕事を選ぶ

看護師は、心身ともに消耗する場面が多い仕事です。体力や精神力を大きく削られる仕事を副業にすると、自身を追い詰める事態となり、どちらもうまくいかなくなるかもしれません。

特にフルタイムで働いている人は、副業に充てる時間を捻出するのも大変なはずです。副業を始めたためにスケジュールがタイトになれば、心身を休める時間を確保できず、体調を崩すおそれもあります。

本業である看護師の働き方に合わせ、無理なく両立できる仕事を選びましょう。

資格を生かせる!看護師だからこそできる副業

脈を測る看護師

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看護師が副業を選ぶとき、第1候補に挙げられるのが資格を生かせる仕事です。有資格者だからこそできる仕事は給与も高く、効率的にお金を稼ぎたい人に向いています。

検診ナース

検診ナースは、検診センターや企業などで行われる健康診断をサポートする仕事です。単発や短期の募集が多く、副業に大変適しています。

具体的な仕事内容は、血圧測定や尿検査、採血などです。看護師として日常的に行う業務が中心のため、普段の仕事と同じ感覚で始められるでしょう。

精神的な負担が少ない点も、検診ナースのメリットです。病棟勤務のように急患に対応する場面がほとんどないので、あまりストレスを感じずに働けます。副業でストレスがたまり、本業に支障が出るリスクも少ないでしょう。

訪問看護師

訪問看護師は、患者の自宅に出向いてケアする仕事です。医師や保健師に付き添って患者宅を訪問し、看護活動を行います。

訪問看護師を副業にするメリットは、病棟勤務とは異なる経験を身に付けられることです。

高齢化が進む日本では、病院に通えない患者をケアする訪問看護師の需要が今後も高まると予想されています。

副業を通して経験を積んでおけばキャリアの幅が広がり、働き方の選択肢を増やせるでしょう。

デイサービス

デイサービスでは、看護師はバイタルチェックや服薬管理、食事や入浴介助などを行います。

デイサービスの利用者は要介護度が低く元気な人が多いため、介護系の仕事の中でも比較的始めやすいとされています。

デイサービスのメリットは、スケジュールを調整しやすいことです。デイサービスは固定のスケジュール通りに稼働している施設ですから、病棟勤務を本業としている人でも働きやすいでしょう。

好きなときに働ける!時間が自由な仕事

キーボードとメモ

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「副業にチャレンジしたいけれど、本業が忙しくて時間を捻出できない」という人には、時間に縛られずに取り組める仕事がおすすめです。

空き時間を上手にやりくりできるようになれば、まとまった時間を確保できなくても十分な副収入を得られます。

webライター

資格を生かしつつ、自由な時間で働けるのがwebライターです。webライターとは、インターネット上に掲載される記事を執筆する仕事を指します。

webライターの仕事には、医療系の専門知識を要するものが少なからずあります。専門知識を持つ人しか書けない記事は高単価で受注できるため、始めたばかりの人でもまとまった報酬を得られる可能性が高いでしょう。

看護師の知識と経験を生かして医療系のライティングにチャレンジすれば、立派な副業として成立させられる可能性があります。

ネットショップ運営

商品選びのセンスに自信がある人には、ネットショップの開店がおすすめです。「BASE」や「STORES」などのサービスを使えば、専門知識がなくても簡単にネットショップを開けます。

ネットショップ運営を副業にするメリットは、販売スキルが身に付くことです。どのような文言を添えれば売れるのか、どのような角度で写真を撮れば見栄えがよくなるのかなど、売上を伸ばすためにはさまざまなスキルが必要です。

ネットショップ運営を通して販売スキルを習得すれば、その技術を武器にキャリアアップや独立を目指せます。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、ブログやSNSで紹介した商品が売れることで、売上に応じて報酬が支払われる広告手法を指します。

アフィリエイトのメリットは、放っておいても収益を生み出す可能性があることです。定期的に収益が発生する仕組みを作ってしまえば、寝ている間に稼ぐことも可能です。

とはいえ、アフィリエイトでまとまった収入を得るまでには、ある程度時間がかかります。簡単にあきらめず、コツコツと努力する覚悟が求められます。

看護師が副業をするときの注意点

悩む看護師

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副業は、あくまでも本業との両立が前提です。これから副業を始める看護師が、知っておくべき注意点を解説します。

法律や規則を破って副業するとリスクも

禁止されているにもかかわらず、職場に隠れて副業を行うのは避けましょう。副業がバレると、本業である看護師の仕事まで失いかねません。

解雇処分を受けた場合、次の職場を探すのにも支障をきたします。たとえ休職や減給で済んだとしても、キャリアに傷が付くのは明らかです。

職場の雰囲気によっては、働き続けるのが難しくなるケースもあるでしょう。どうしても副業をしたいなら、副業OKな職場への転職を検討するべきです。

本業に支障が出ないようにする

看護師は、人の命を預かる仕事です。副業するなら、本業に悪影響が出るような働き方は避けましょう。

「収入を増やしたい」「キャリアアップにつなげたい」などの思いがあると、副業のシフトを増やしたり、寝る間も惜しんで時間を作ったりしがちです。

しかし副業に尽力するあまり無茶な働き方をすれば、本業でミスを犯し重大な医療事故を引き起こす可能性が高まります。

本来副業に費やす時間は、本業に悪影響が出ない範囲に止めるべきでしょう。心身に負担のかかる働き方にならないよう、自制しましょう。

自分に合った副業で無理なく収入アップ

タブレットを操作する看護師の女性

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看護師が副業する場合は、勤務先で許可されているかどうかを確認するのが第一歩です。副業がOKな職場なら、早いうちに自分に合う仕事を見つけて、収入アップを目指すとよいでしょう。

忙しい看護師でも無理なく取り組める仕事を選べば、本業に支障なく一定の副収入を得られます。

副業探しには「スタンバイ」の利用がおすすめです。「在宅」や「週1日から」などのこだわり条件で探せるので、理想の副業に出会えるかもしれません。

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