「介護職は未経験だから、志望動機をどう書けばいいか分からない」という人は多いかもしれません。しかし、未経験でも切り口さえ分かれば、自分の強みを生かした志望動機が書けるようになります。介護職が未経験でも書ける志望動機や、働きやすい職場の見分け方を紹介します。
介護職の志望動機には何を書けばいいのか?
そもそも、志望動機に何を書けばいいのか分からない、という人もいるでしょう。採用担当者が志望動機から何を知りたいのか、介護職の志望動機に必要な内容を、詳しく見ていきます。
自分の強みや応募先への興味を伝える
採用担当者が志望動機から知りたいのは、応募者が職場にマッチしている人材かどうかです。
現職で培われたコミュニケーションスキルや経験は、介護職でも役立つかもしれません。気配りや目的意識といった、自分が仕事の中で大切にしている姿勢も、自己アピールの材料として使えます。
自分の強みの中で、介護職に求められる要素を書きましょう。介護職を目指す理由やスキルを通して、介護の仕事や職場のニーズに応えられる人材だと印象付けます。
将来のキャリアビジョンを具体的に書く
熱意を持って長く働ける人材かどうかも、採用担当者が知りたい内容です。将来のキャリアビジョンを具体的に書くことで、なぜこの職場を選んだのか、この職場で何をしたいのか、理由を説明しましょう。
取得したいスキル・資格や、仕事で挑戦してみたいこと、他業種で身に付けたスキルを介護職でどう生かしたいか、具体的なほど説得力が出ます。キャリアビジョンを通して、職場に対する自分の貢献度と、介護職への本気さを示しましょう。
「強み別」介護職の志望動機の例
どんな人でも、介護職に求められていることを理解すれば、自分なりの強みが見つかります。介護職の志望動機として、誰でも書きやすい現職経験や将来性から、強みの見つけ方を解説します。
現職経験や人柄を強みにする
現職経験や自分の性格の中から、介護職で役に立つ要素をピックアップしましょう。営業・接客・事務の仕事に就いているなら、コミュニケーション能力の高さを強みにできます。
事務職なら、パソコンによる資料作成や、備品管理能力・仕事の正確さが強みです。思いやりや、協調性のある人柄も強みになります。
仕事仲間・利用者に対して、日頃からどんなコミュニケーションや配慮を心がけているのか、自分の仕事や性格の中から、志望動機に書ける強みを見つけましょう。
家族の介護や世話を強みにする
介護職を目指す動機として、家族を介護したり、介護を間近で見たりした経験は、説得力があります。
「家族の介護がきっかけで人をケアする喜びを感じた」「家族の介護で介護福祉士に助けてもらった」「介護職の知識を学んで、今後の家族介護に生かしたい」といった志望動機が考えられます。
また、無資格の人は、施設利用者の日常生活をサポートすることが多いため、家族を世話した経験も強みです。介護や家事の経験をどう強みにするか、自分なりのエピソードを考えましょう。
将来性を強みにする
勤務年数が短かったり、特に介護に関わったりした経験がない人は、将来性を強みにしましょう。応募先に勤務したらどんな風に働けるか、介護職への興味の強さ・意欲を、キャリアプランによってアピールするのがポイントです。
介護福祉士やケアマネージャーにキャリアアップする、介護職の経験を生かして生活相談員に転職するなど、具体的な内容ほど採用担当者の心に響きやすくなります。介護職を選ぶ動機だけでなく、応募先を選んだ理由も併せて書くようにしましょう。
介護職の志望動機を書くときの注意点
介護職の志望動機を書く際に、気を付けなければならないポイントがあります。適切な志望動機を選んでも、表現の仕方によっては、うまく伝わらないことがあるからです。書き方の注意点を見ていきましょう。
具体的なエピソードと絡める
自分の志望動機や強みが決まったら、その根拠を具体的なエピソードで膨らませます。自分が介護職を目指すきっかけや、自分の強みを表す言動・思考は何かを示し、具体的なエピソードは説得力を持たせ、抽象的・テンプレート的表現との差をつけられます。
気配りを強みにするなら「今の飲食業では、つえを突いた年配の方を入り口近くの席に案内するなど、一人一人のお客さまに合わせた接客を心がけてきました」と表現することで、その強みが職場でどう役に立つのか、採用担当者に伝わります。
結論から書いて志望動機を明確に
結論から先に書くと、分かりやすい志望動機になります。冒頭に1番伝えたい志望動機を持ってくると、介護職に対する自分の思いなどが明確に採用担当者へ届くでしょう。
また、盛り込むエピソードや強みは、数が多ければいいというものではありません。採用担当者が混乱しないように、志望動機やテーマは1つに絞り、その理由を具体的なエピソードで膨らませましょう。一度読んだだけで、すっと頭の中に入ってくる書き方が理想的です。
採用担当者がプラスに感じるアピールも重要
志望動機の目的は、採用担当者に自分を採用した場合のメリットを伝えることです。ネガティブな内容ばかり書くと、自信がない人・仕事を任せられない人と、思われかねません。
現職をネガティブな理由で辞めたい場合は、ポジティブな表現に置き換えます。職場の人間関係が原因で辞めるなら「部署同士の連携を大切にしている職場で働きたい」「チームへの貢献を意識したい」というように置き換えられます。
最終的に採用担当者がプラスに評価する志望動機を目指しましょう。
介護職が未経験でも働きやすい応募先の選び方
未経験で介護職に応募する場合、仕事についていけるか不安な人も多いでしょう。未経験の人でもしっかりフォローしてくれる、長く働きやすい職場の見分け方を紹介します。
自分が求める条件を明確にする
職場選びの基本として、まずは自分の求める条件を明確にすることが大切です。人によって「いい職場条件」は異なります。
給料・勤務時間・休日数・福利厚生といった勤務条件の中で、重視するものはどれなのか考えます。離職率からうかがえる、職場の健全度・施設のタイプ・夜勤の有無・自分が身に付けたい介護スキルを検討する必要もあります。
絶対に無理な条件も含め、自分の優先順位・価値観・転職の目的は何か、職場に望む条件を整理しましょう。
未経験・無資格の受け入れ体制があるか確認する
未経験者でも働きやすいのは、新人の教育体制が整っていて、即戦力になることを求められない職場でしょう。
目安の1つは、応募先の求人条件に「未経験者歓迎」「無資格OK」といった項目があるかどうかです。新人向けの研修が充実している施設や、職員の人数にゆとりがある大型施設は、落ち着いて仕事を覚えられる環境といえます。
また、未経験者には負担が大きくなりがちな、夜勤にも要注意です。仕事に慣れるまでは日勤で働ける職場の方がおすすめです。
仕事をしながら資格取得できるかも重要
未経験から介護職でキャリアアップを目指す人には、仕事をしながら資格取得できる職場なのかも重要です。
施設によっては資格取得のサポートがあります。資格取得の支援金や、勉強時間を確保するのためのシフト調整があるか、募集要項や施設のホームページで調べられます。
見落としがちなのは、制度を使いやすい職場環境かどうかです。いくら制度があっても、上司が制度の利用を認めてくれないなら無意味です。前もってシフト調整の有無や、制度で資格を取った人の数を面接時に聞いておきましょう。
介護職の志望動機には自分の強みを書こう
現在の仕事がどんな業種でも、経験や実績・自分の性格・キャリアプランから介護職に役立つ強みは見つけられます。
志望動機が分かっても、いい応募先が見つからない人には、スタンバイがおすすめです。スタンバイはフリーランスやアルバイト向けの転職サイトです。豊富な応募件数から、未経験の人も転職しやすい、研修・資格取得支援がある求人が見つけやすくなっています。
志望動機の具体的な書き方や、面接対策のコツもまとめられているので、転職の助けになるでしょう。