在宅でできる仕事に転職したいと考えているなら、在宅ワークの種類を知っておくのがおすすめです。収入を上げる方法を理解しておけば、準備や仕事探しもスムーズに行えるでしょう。在宅ワークの種類・メリット・収入アップのコツを紹介します。
在宅ワークの種類は何がある?
初心者向け在宅ワークの主な種類を紹介します。稼ぐためのポイントや技術・知識が必要な仕事も押さえておきましょう。
初心者におすすめの仕事
在宅ワーク初心者におすすめの仕事は、「商品モニター」「データ入力」「在宅コールセンター」などです。
いずれも特別なスキルや経験が必要ないため、1つの求人に多くの応募者が集まりやすくなります。また、これらの仕事は隙間時間に取り組むのに向いた仕事であり、ある程度まとまった収入を得たいなら、複数の仕事を組み合わせる必要があるでしょう。
稼ぐには一定のスキルが必要な仕事
生活を支えるレベルの収入を在宅ワークで得たい場合は、一定のスキルが必要な仕事を選びましょう。「ライター」「動画編集」「イラストレーター」などの仕事が該当します。
これらの求人は初心者向けのものも多く、始めようと思えば、すぐに始めることが可能です。ただし、一定のスキルがなければ、単価の高い仕事を選ぶことができないのが実情です。
こうした仕事を在宅ワークにする場合は、収入や実績がある程度のレベルに安定するまで、副業として取り組む人が多いようです。スキルが磨かれ、実績も増えていけば、仕事の幅が広がるため、稼ぎやすくなります。
技術・知識が必要な仕事
在宅ワークの種類には、「翻訳家」「プログラマー」「ウェブデザイナー」「システムエンジニア」など、専門的な技術や知識が必要な仕事もあります。
これらの仕事は報酬が高い傾向にあり、場合によっては在宅ワーカーとしてすぐに独立することも可能です。仕事の専門性が高いため、採用選考時のライバルも比較的少ないといえます。
専門的な技術や知識が必要な在宅ワークへの転職は、未経験者にはハードルがかなり高くなります。十分に仕事をこなせるだけのスキルと、一定の実績が必要になるでしょう。
在宅ワークとテレワークの違いは?
在宅ワークと混同しやすい言葉にテレワークがあります。在宅ワークとテレワークにはどのような違いがあるのでしょうか。
明確な使い分けの定義はあまりない
在宅ワークやテレワークは政府によって次のように説明されていますが、説明に適切にあてはまらないケースも多く、明確な使い分けの定義はないといえます。
在宅ワーク:情報通信機器を活用して請負契約に基づきサービスの提供等(例えば、テープ起こし、データ入力、ホームページの作成、設計・製図等)を行う在宅形態での就労(厚生労働省「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」)
テレワーク:貴社建物から離れたところに居ながら、通信ネットワークを活用することにより、あたかも貴社建物内で勤務しているような作業環境にある勤務形態のこと(内閣府男女共同参画局「テレワークの定義等について」)
内職からクラウドソーシングを利用した仕事まで、在宅ワークは広い意味で使われることが多いのが特徴です。
また、在宅ワークやテレワークと似た言葉に、リモートワークもあります。リモートとは遠隔を意味する言葉であり、オフィスとは別の場所で行う仕事の総称がリモートワークとされています。
参考:
在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン|厚生労働省
テレワークの定義等について|内閣府男女共同参画局
在宅ワークのメリット
企業に雇用されない形で働く在宅ワークには、さまざまなメリットがあります。主な魅力を理解し、自分にとってのメリットになるのか確認しましょう。
通勤の必要がない
在宅ワークの大きなメリットは、自宅で仕事ができることです。会社に通勤する必要がないため、移動時間や交通費を考えずに済みます。
通勤にかかっていた時間を有効活用できることもポイントです。通勤に往復1時間かかっていた場合は、その1時間を自分の好きな時間に充てられます。通勤前の準備を考えると、さらに長い時間を有効に使えるでしょう。
在宅ワークでは、身だしなみを気にする必要もありません。スーツ代や化粧品代などさまざまなコストを削減できます。極端な例では、起床後にパジャマのままで仕事を行うことも可能です。
人間関係を気にしなくてよい
自宅で仕事をする在宅ワークは、基本的に自分1人だけで作業を進めることになります。そのため、人間関係を気にせずに働けることがメリットといえます。
仕事の種類によっては、チャットやビデオ会議で人と接する機会があるものの、オフィスで働くケースよりは人間関係が気にならないでしょう。
職場の人間関係で悩むことが多い人や、そもそも人と接するのが苦手な人は、在宅ワークに働きやすさを感じるといえます。
ただし、全く人と関わらずにできる仕事は、ほとんどありません。チームを組んで仕事を進めていくことも多いため、最低限のコミュニケーションは必要です。
マイペースに仕事ができる
在宅ワークのメリットとしては、マイペースに仕事ができることも挙げられます。仕事をするべき時間が決まっていないため、自分の都合に合わせて働くことが可能です。
オフィス勤務の場合は、定時が設けられている上に、基本的には決まった時間に休憩する必要があります。勤務時間が定められている以上、完全に自分のペースでは働けません。
一方、在宅ワークの場合は、仕事をする時間を自由に決められます。好きなタイミングで大型連休を設定したり、1日の中で外出したりすることも可能です。ワークライフバランスを実現しやすい働き方だといえるでしょう。
在宅ワークで気を付けることは?
在宅ワークは自由度が高いため、オンとオフの切り替えをうまく行う必要があります。個人事業主特有の事務作業が発生することにも注意が必要です。
オン・オフの切り替え
在宅ワークでは、仕事もプライベートも同じ場所となるため、オンとオフの切り替えが難しい場合があります。うまく線引きしなければ、仕事に集中しにくくなるでしょう。
仕事専用の空間を作ったり、仕事の時間を自分の中で明確に区切ったりするなど、オンとオフをうまく切り替えられるようにする対策が必要です。
在宅ワークは自由度の高さが魅力の1つではあるものの、お金を稼ぐ以上は仕事をきちんとこなしていく必要があります。自由であることを自分の中で強調しすぎると、メリハリのない生活になりかねないことに注意しましょう。
税金などの事務処理
在宅ワークで一定以上の収入がある場合は、確定申告が必要です。サラリーマンなら税金の申告は会社が行ってくれますが、在宅ワーカーは自分で申告しなければなりません。
確定申告では、帳簿や領収書などの書類を保存する義務があり、自分で保存作業をする必要があります。青色申告を行う場合は複式簿記の知識も必須です。
このように、在宅ワークではサラリーマン時代にはなかった、さまざまな事務処理が発生します。請けた仕事だけしていればよいわけではないのです。
在宅ワークに向いている人の特徴
在宅ワークに向いている人に共通する特徴を紹介します。自分に当てはまるものがあるかチェックし、在宅ワークへの転職を検討する際の参考にしましょう。
自己管理ができる人
会社勤めの場合は、それほど高い自己管理能力を必要としないでしょう。勤務時間や業務内容が決まっているため、ルールの範囲内で指示通りに動けば、給料をもらえます。
一方、在宅ワークでは働く時間や仕事内容を自分で決めなければならないことから、きちんと自己管理できる能力が必須です。スケジュールを適切に組める人や、規則正しい生活を送れる人は、在宅ワークに向いています。
納期が設定される仕事をする場合、自己管理ができなければ、納期に追われ続ける恐れもあります。納期まで日があるからといって後回しにせず、常に前倒しで作業を進める意識を持つことが大切です。
自分でモチベーションを保てる人
在宅ワークでは常に1人で仕事をすることになるため、誰もいない状況だと怠けてしまう人には向きません。1人でも仕事に対するモチベーションを保ち続ける必要があります。
そもそも孤独になるのが苦痛な人も、在宅ワークは向かないでしょう。他者とつながりを持つ方法はさまざまあるものの、人に囲まれて働くオフィスワークと比べると限界があります。
在宅ワークでは、オンラインのやりとりが基本的なコミュニケーション手段となるため、チャットやビデオ会議を使ったオンラインでのやりとりに抵抗を感じる人にも不向きといえます。
自分で自分を売り込める人
サラリーマンの場合はやるべきことが決まっており、自分の仕事を自分で取ってくる必要がありません。雇用されている限り、常に会社から何らかの仕事を与えられます。
一方、在宅ワーカーは基本的に自分で営業しなければ仕事がないため、ある程度の営業スキルが必要です。自分で自分を売り込んで案件を獲得しなければなりません。
自信があるスキルや実績を前面に出さず、常に謙遜ばかりしている人は、自分をアピールすることに抵抗を感じやすいでしょう。しかし、在宅ワークでは誰かが勝手に仕事を持ってきてくれるわけではないため、自信を持って自分を売り込める能力が必須です。
在宅ワークの収入を上げる方法
在宅ワーカーとして生活できるようになるためには、収入を増やしていく必要があります。在宅ワークの収入を上げる代表的な方法を覚えておきましょう。
継続できる仕事を選ぶ
在宅ワークでは、単発の仕事よりも継続できる仕事を選びましょう。単発の仕事ばかりこなす場合、常に営業をかけなければならないため、案件を獲得できなかった際に収入が減ってしまいます。
継続できる仕事を収入の軸にすれば、毎月の収入の目安を計算することが可能です。例えば、月10万円の継続案件を3つ抱えている場合、月収30万円を確保できることになります。
継続案件を獲得するためには、クライアントから信頼してもらえる関係を築くことが重要です。常にハイクオリティーな成果を意識し、納期も必ず守るようにしましょう。
専門的なスキルを身に付ける
在宅ワークの収入を上げるためには、専門的なスキルを身に付けることも大切です。専門性が高い仕事は、報酬が高くライバルも少ない傾向にあるため、一定レベル以上の安定収入が見込めます。
スキルが不要で、誰でもできる仕事は単価が低く、収入を増やそうと思ったら働く時間を増やさなければなりません。効率的に稼げなくなり、1日中仕事に追われてしまう恐れもあります。
専門スキルを生かした仕事なら、短時間で高収入を狙うことも可能です。プライベートの時間を確保しやすくなるため、自由度の高い生活を実現できるでしょう。
在宅ワークの見つけ方
在宅ワークをいざ始めようと思っても、初心者はどのように仕事を探せばよいのか迷ってしまうでしょう。在宅ワークの代表的な見つけ方を紹介します。
求人サイトで探す
在宅ワークを見つける最もスタンダードな方法が、求人サイトの活用です。求人サイトには豊富な求人が掲載されており、在宅ワーク・リモートワーク・業務委託などのワードで検索すれば求人を探せます。
求人サイトの求人情報は頻繁に更新されるため、こまめにチェックすれば自分に合った仕事を見つけられるでしょう。
求人サイトで在宅ワークの仕事を探すなら、国内最大級の求人情報一括検索サイト「スタンバイ」を利用するのがおすすめです。日本中の求人サイトの求人が一括で検索できるため、理想の仕事がすぐに見つけられるでしょう。
友人・知人からの紹介
在宅ワークの見つけ方としては、友人や知人を頼る方法も挙げられます。自分のスキル・実績・希望を伝えた上で、友人や知人からの紹介を待つ方法です。
友人・知人から紹介してもらう場合、自分で企業に営業する必要がありません。自分のことをよく理解してくれている友人や知人なら、信頼できる人材だということも伝えてもらえるでしょう。
ただし、紹介で仕事が決まった場合は、友人・知人の顔を立てなければなりません。仕事内容や待遇に不満を感じても、一度引き受けたら、なかなか辞められない点がデメリットともいえます。
SNSで探す
SNSを活用して在宅ワークの仕事を探す方法もあります。自分にできる仕事をSNS上でアピールし、自分のことが気になった企業からダイレクトメッセージで連絡をもらう流れです。
SNSで探す方法はコストがかからないことがメリットです。自分の強みをSNSで公開するだけで済むため、営業する必要もありません。
ただし、企業側から連絡がこない場合は、一向に仕事が決まらない状況に陥ってしまいます。SNSだけで仕事を見つけるのは難しいと留意しておきましょう。
在宅ワークで仕事とプライベートを充実させよう!
在宅ワークの大きな魅力は自宅で働けることです。人間関係を気にせず仕事ができることや、マイペースで働けることもメリットです。