仕事の生産性を高めるため、食習慣に気をつけている方はたくさんいらっしゃるかと思います。WHO(世界保健機関)の発表によると「適切な栄養を摂取すると、平均よりも20%生産性を上げることができる」んだそうです。
そうなると気になるのが、歴史に残る仕事を成し遂げた経営者たちの食習慣。一体どんな食事を摂っていたんだろう? やっぱりバランスのとれた食習慣なのかしらと、気になり調べてみました。
1. スティーブ・ジョブズ「りんごとニンジンのみ食べる」
言わずとしれたAppleの創業者である彼がベジタリアンだったことは有名です。ただ、ある時はりんごとニンジンだけしか食べない、ある時はフルーツ以外は口に入れないなど、偏るにもほどがある食習慣だったそう。
ヒッピー文化に浸かり、導師を求めてインドを放浪し、自らの考えを突き詰め抜いてきた彼にとっては、それが最適でシンプルな食事だと考えていたわけです。もっと違った食習慣をしていれば長生きできたんじゃないか、とついつい思ってしまいます。
ちなみに彼はベジタリアンだったら体臭も出ないと信じており、シャワーを浴びない日が数日続いたのだとか。
2. ヘンリー・フォード「俺のガソリンは庭に生えている」
車の大量生産方式を完成させ、人々の移動に革命を起こし、車社会の到来をもたらしたフォード・モータースの創業者。
彼は仕事に熱中しすぎたあまり、「車はガソリンじゃないと正しく動かない。では自らの体を正しく動かすための燃料(食べ物)は一体なんだ?」と考えこむようになりました。
彼が出した結論は、食料品店に置かれている誰が作ったのか分からない食べ物ではなく、自宅の庭で作った野菜だけを食べるということ。終いには、庭に生えている野草ですら採って食べるようになったのだそうです。
そんな食習慣をしつつ、全世界にフォードの販売網を巡らせていったのはさすがですね。
3. マーク・ザッカーバーグ「自分の肉は自分で獲ってきます」
映画化もされた若き天才、FacebookのCEOであるザッカーバーグは、年初に自らが達成すべき目標をFacebookにポストしています。
2011年に彼が掲げた目標は「自分で仕留めた動物の肉だけを食べる」ということ。自分は命を食べて生きている、そして食べ物を手に入れるのはとっても難しい、という現代では忘れてしまいそうなことを肌身で感じるため、こういった目標を掲げたのだそう。
ザッカーバーグは宣言通り、自らヤギの喉を裂き、鶏や豚を屠殺し、肉屋で捌いてもらった肉のみを食べたんだそうです。さすがに翌年には辞めてしまったのですが、現在はベジタリアンに挑戦しているのだとか。何キロ痩せます的な目標よりも過酷、いや普通そんなのやりません。
4. ウォーレン・バフェット「摂取カロリーの4分の1はコーラ」
「投資の神様」と呼ばれ、1万ドルを元手に株式投資だけで620億ドル(約74兆4000億円!)の資産を生み出した世界一の投資家である彼は、御年84歳。
ご高齢にも関わらず、1日5缶のコーラを大量のスナックとともに飲み、朝ごはんには必ずボウルいっぱいに盛ったアイスクリームを食べる生活を何十年も続けているのだとか。
もちろんこれは、他の経営者たちと同じく、彼なりの考えがあってのことです。バフェットが言うには、各年齢別の死亡率のデータを調べたところ、6歳児の死亡率が最も低かったのだとか。だから6歳児と同じような食習慣をするのは体にいいんだ、と言い張っているのだそうです。
6歳児でもそんな食習慣してないと思いますが……、偉大な人なのでなにも言い返せません。
おわりに
こうして見ると、正しい食習慣と仕事の生産性に因果関係はあるのか、と思ってしまいますね……。もちろん、暴飲暴食を推奨しているわけではありません。結局、食習慣は千差万別。自分に合った食習慣は、体と相談しながら作っていくべきなのでしょう。しっかし偉大な人たちは、常人の枠に収まらないから偉大、なのかもしれませんね。
出典:The Strange Eating Habits of 5 Ridiculously Successful People|Inc.