保育士に向いていない人とは?保育士を目指す上で必要な要素を確認

保育士は共働き家庭にとって欠かせない職業です。そんな保育士を目指すとき、自分が保育士に向いているのかと不安に感じる人もいるでしょう。保育士に向いていない人の特徴や、保育士にとって必要な要素も詳しく解説します。

保育士に向いていない人の主な特徴

悩む保育士

(出典) photo-ac.com

保育士の仕事の特性上、向いていないと考えられる特徴があります。主に2つの特徴について解説します。

決められた仕事しかやりたくない

保育士の仕事は、日常的な子どもの見守り・世話などをするだけと思われがちです。しかし、実際には子ども・保護者など人が相手なので、予期せぬさまざまなトラブルが起こります。

ときには事故が起こることもあるため、どのような事態に直面しても、保育士には状況に応じた適切な判断が求められます。

保育士の仕事内容は、受け持つ範囲の線引きが難しいため、「自分の業務ではないから」と決められた仕事しかやらない人は、あまり向いていないといえます。

チームワークが苦手

保育士は子どもたちの命を預かる仕事なので、行動には常に責任が伴います。子どもたちの安全を守るためには、保育士同士のチームワークがとても重要です。

例えば、保育の現場でイレギュラーな事態が起こったとき、自分だけで解決しようとすると、問題を余計に大きくする可能性があります。

問題が起こったときこそ、他の保育士に相談し、チームで問題の解決にあたる必要があります。

保育士同士のチームワークが良いと、連携しながら子どもたちの様子を見守れるため、保育の質も高まるでしょう。保育園で起こり得るトラブルや、事故を未然に防ぐことにもつながるといえます。

一方で、自分のやり方を強引に押し進めたり、人に相談できなかったりと、チームワークが苦手な人は、保育士には向いていないでしょう。

保育士に向いている人の主な特徴

子どもを抱いている保育士

(出典) photo-ac.com

保育士に向いている特徴がわかると、自分に向いているのかどうかも判断しやすくなります。主な3つの特徴について解説します。

子どもとの関わりを楽しめる

保育士の仕事の多くは、遊びを通した子どもとの関わりです。そのため、子どもとの関わりが楽しいと感じられる人は、保育士に向いているといえます。子どもたちと楽しく遊び、子どもの良いところを伸ばすのも保育士の大切な仕事です。

しかし、保育士の仕事は、日常の世話はもちろんのこと、子どもの成長をサポートすることも重要な任務の1つです。保育園に通う年頃の子どもは、善悪の区別がつかない子もいるでしょう。そのため、悪いことをしたときはプロとして年齢に合わせた対応をするなど、状況に応じた対応が求められます。

丁寧なコミュニケーションができる

保育士の仕事は子どもだけではなく、保護者・一緒に働くスタッフ・地域の関係者など幅広い人との関わりがあります。

園の運営を円滑に進めるためには、これらの関わりある人たちと丁寧にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことが大切です。

特に子どもの保護者とは密接にコミュニケーションをとることで、自分の大切な子どもを預ける保護者にとって園や保育士に対する信頼が生まれ、安心材料にもなるでしょうと。

豊かな感情表現ができる

保育園の子どもたちは、自分の気持ちや考えを相手に伝えるのが難しい年頃です。

特に就学前の子どもは、身近な大人の反応に影響を受けやすいと考えられているので、保育士がさまざまな感情表現を実際に見せる必要があります。

感情表現が豊かな保育士は、子どもの感情の幅を広げられるため、理想の保育士といえるでしょう。

常に同じ表情をしているよりも、さまざまな感情表現で接する保育士の方が、子どもたちにとっても楽しく信頼できる先生になれそうです。

「うれしい」「楽しい」といったポジティブな感情だけではなく「くやしい」「悲しい」といったネガティブな感情表現まで、表現の幅を広げるように子どもたちと接することが大切です。

保育士の仕事に求められる要素

保育中の2人の保育士

(出典) photo-ac.com

保育士の仕事の特性から、求められる要素がいくつかあります。代表的な要素3つを見ていきましょう。

忍耐強さと体力がある

保育士は、保育の現場で多くの子どもたちと接します。

身支度や片付けで時間がかかる子もいれば、歌やお遊戯の時間で他の子と合わせられない子もいるでしょう。

子どもそれぞれが違った個性を持っているため、保育士は1人1人の性格・ペースに合わせて成長を見守る必要があります。

そのため、思い通りに進まない場面でも、保育士は辛抱強く見守る忍耐力が求められます。

また、全力で動き回る子どもたちと一緒に遊ぶことも多く、同時に子どもの安全も確認しなければならないため、適度に体力があることも重要な要素です。

責任を持って仕事に臨める

保育士の行動1つで、園児たちの安全も左右されやすいため、勤務中は常に責任を伴います。

保育士は、子どもたちが日頃から安全で健康に過ごせるように配慮することはもちろん、事故や災害が起こったときに、子どもたちの身の安全を率先して守る使命があります。

保護者に代わって大切な命を預っているという責任感を持ち、仕事に臨める人が保育士に向いているといえます。

気持ちを前向きに切り替えられる

保育士は、メンタル面の強さも必要です。保育士は園に通う子どもや、子どもの保護者など、人と向き合う仕事です。ときには保護者からのクレームや、仕事の失敗なども起こるでしょう。

このようなとき、失敗して落ち込むばかりではなく、反省を次に生かそうという前向きな気持ちに切り替えることができるメンタルが保育士には必要です。

気持ちが落ち込んだまま仕事を続けていると、子どもの安全に配慮できなかったり、事故につながりかねないミスをしてしまったりと、適切な対応が難しくなります。一度失敗したら、次は同じ失敗は繰り返さないという強い気持ちが求められます。

保育士に向いていないと感じるときの対処法

子どもと向き合う女性

(出典) photo-ac.com

保育士の仕事は好きだけれど、保育士に向いているのかが不安という人におすすめの対処法を紹介します。

保育士を目指した原点に立ち戻る

多くの職種の中から保育士を目指したなら、「子どもの世話が好き」「自分の得意分野を生かしたい」など、目指すきっかけがあったはずです。自分が保育士に向いていないと感じたときは、保育士を目指した原点に立ち戻りましょう。

保育士に向いていないといわれる特徴は、自分の努力や工夫によって克服できるケースもあります。

「保育士に向いていないかも」と、ネガティブな気持ちのまま仕事を続けると、保育士のやりがいも見失ってしまうでしょう。

保育士を目指した頃の初心に返り、新しい気持ちで仕事に取り組むと、自分の得意分野や強みが見えてくることもあります。

実践で弱みを強みに変える

保育士の仕事は、子どもたちの世話から、遊び・学び・成長のサポートまで幅広くあります。

保育士として仕事に取り組む中で、苦手な仕事が出てくることもあるでしょう。しかし、これは保育士に限ったことではなく、他の仕事でも同様です。

経験が浅いうちは失敗をしたり、うまくこなせなかったりするのは当たり前にあることです。

うまくできないからと避けるのではなく、経験を積んでいくことで、自分なりのやり方が見つかっていきます。自分と向き合い、苦手なことは実践と努力により強みへと変えていきましょう。

自分に足りない要素は経験を重ねて強みに変えよう

子どもと遊ぶ保育士

(出典) photo-ac.com

仕事での失敗や思い通りに進まないことで、自分は保育士に向いていないのではと考える人もいるでしょう。

しかし、仕事でうまくいかないことは、誰にでもあります。保育士の仕事に自信を無くしたときは、一度原点に戻り、自分と向き合うことが大切です。自分に足りない要素は何かを知り、経験を積みながらカバーしていきましょう。

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