在宅ワークが可能な職種は?雇用型と自営型それぞれの仕事6選

在宅ワークは、通勤や毎日決まった時間での勤務が難しい人にも適した働き方です。在宅でできる仕事を、雇用型と自営型に分けて紹介します。在宅ワークのメリット・デメリットや、在宅ワークを始めるためにしておきたい準備についても確認しましょう。

在宅ワークができる職種「雇用型」

パソコン操作

(出典) photo-ac.com

自宅で働く「在宅ワーク」は、個人で仕事を請け負う自営型テレワークを指すのが一般的でした。しかし近年では働き方が多様化し、事業主に雇用されながら在宅で働く人も増えています。

雇用されながら自宅で働ける求人も多い職種には、どのような種類があるのでしょうか?

事務職

事務の仕事は、セキュリティ対策や社用ツールの利用ができれば在宅でも可能です。自宅のパソコンまたは支給された端末を使用し、業務を進めます。

作業内容は会社や募集しているポジションにもよりますが、メインは書類作成・データ入力といったバックオフィス業務全般、電話やメール対応などのやり取りです。

在宅でもセキュリティに問題がなければ、会社での仕事と同様に売上管理や勤怠管理を担当するケースもあります。

出社の必要性や在宅勤務の条件は会社によって異なるため、応募前に募集条件をチェックしましょう。完全在宅OKでも、仕事の進め方を覚えるまでは出社が必要というケースもあります。

カスタマーサポート

電話やメールを用いるカスタマーサポートも、在宅で進めやすい仕事です。電話では、顧客や取引先からの問い合わせ対応や情報発信を行います。

電話を使うカスタマーサポートの仕事では、互いに声を聞き取れる程度の静音性が必要です。周辺環境以外にペットや子ども、仕事に使える個室の有無も関係するでしょう。

メール対応が主な仕事であれば、音に関する環境は気にする必要がありません。どちらの仕事も在宅で対応しやすく、完全在宅の案件も増えています。

ただ、顧客や取引先とやり取りをすることになるため、セキュリティ対策や個人情報の取り扱いには注意が必要です。問い合わせ対応では、専門的な知識が求められるケースもあります。研修のために出社しなければならない可能性も想定しておきましょう。

プログラマー

プログラマーは、各種システムやゲームなどのプログラムを組む仕事です。パソコンがあればプログラムを作成できるため、在宅ワークの募集もあります。

プログラムをゼロから作り上げるだけでなく、不具合の修正や作成されたプログラムのチェックを行うデバッグ作業も、広い意味ではプログラマーの仕事です。

在宅で働くには、ある程度のスキルや経験が求められるでしょう。デバッグ作業にはプログラムを組む側ではなくアプリやゲームのテスターの募集もあるため、プログラムを組んだ経験がなければテスターを含む求人を探してみるのがおすすめです。

募集内容によっては、バグの発見と修正を地道に行う作業を任されるケースも多いでしょう。完全在宅の仕事だけでなく、業務の進行に応じて出社が求められる場合もあります。

在宅ワークができる職種「自営型」

リモートワークをするデスク

(出典) photo-ac.com

自営型テレワークにはオンラインでできる仕事の選択肢が多く、全く出勤しない在宅ワークを検討している人に向いています。求人サイトでも、業務委託契約で募集されているのを見かけたことがある人は多いでしょう。

自営型の在宅ワークの中から、オンラインで完結できる3職種とそれぞれの特徴を紹介します。

webライター

webライターは名前の通り、インターネット上に掲載する記事を執筆する仕事です。webサイトのコンテンツやコラムを作成します。対面での取材や打ち合わせが必要なければ、自宅のパソコンで作業が可能です。

執筆した記事は、依頼者の求めるデータ形式で提出します。ノートパソコンがあれば自宅だけでなく外出先・コワーキングスペースでも作業できるため、場所を問わない働き方を目指している人に最適です。

ただ、案件の幅が広く未経験でもチャレンジしやすい反面、仕事と呼べるほどの収入が得られない案件も見られます。収入を安定させるには、スキルを磨くのはもちろん、請け負う仕事を選ぶ必要があるでしょう。

webデザイナー

webデザイナーは、webサイトの作成やデザインの提案を担当します。作業はパソコン上で完結するため、在宅ワークが可能です。

webサイトのデザインに加えて、コーディングの知識があればより単価を上げることも可能です。他にも、バナーやサイト内のテキスト・広告文など、幅広いコンテンツを作成するためのライティングスキルがあるとより重宝されるデザイナーになれるでしょう。

テープ起こし

音声データや音声付きの動画を見て文字起こしをするのが、テープ起こしです。耳で聞きながらテキスト化を進めていきます。テキスト化の専用ツールを使用して、文字起こしをするケースもあります。

テープ起こしは、音声データを聞いてパソコンでテキスト化できる環境があれば、完全在宅ワークが可能です。さまざまな音声データをテキスト化する依頼を通じて、知らなかった分野の知識が身に付くメリットもあります。

ただ、音声は一般的に文字の打ち込みよりも速いため、タイピングスキルは欠かせません。耳で聞いてすぐ漢字に変換できる程度の、基礎的な知識も必要です。

在宅ワークのメリット

パソコンを操作する手元

(出典) photo-ac.com

在宅ワークには、現場に出向く仕事にはないメリットがあります。在宅の仕事に転職することで得られるメリットを確認しましょう。本業がある人でも、家でできる仕事なら2つ目の仕事としてチャレンジしやすくなります。

働く場所の制限が少ない

在宅ワークが可能な職種の中には、出勤する仕事と違い、場所を選ばず働ける仕事が多くあります。作業スペースやセキュリティ面の問題がなく、会社やクライアントからも禁じられていなければ、自宅のほかにカフェやコワーキングスペースでの作業も可能です。

場所を変えて気分も変われば、作業効率がアップするだけでなく、外出の用事がある場合でも業務を進められます。

会社と自宅の距離を問わないのも特徴です。通勤が必要ないため、地方にいながら都心の企業に雇用されるという働き方も実現します。地元ではやりたい仕事が見つからない人も、フルリモートの仕事を視野に入れれば選択肢が広がるでしょう。

時間の都合を付けやすい

在宅ワークには基本的に通勤がないため、時間を自由に使いやすくなるのが大きなメリットです。通勤に使っていた時間を買い物や家事、自分の用事に充てられます。勤務時間が決まっている仕事でも、通勤がない分だけ時間に余裕が生まれるでしょう。

雇用型でも勤務時間に縛りのない形態なら、スケジュールを立てて好きな時間に仕事ができるのが魅力です。作業時間が細切れにしか取れない人でも、勤務時間に縛りがない仕事を選べば効率的に業務を進められます。

休憩時間は自宅ですぐにくつろげるため、疲労の回復も早いでしょう。

在宅ワークのデメリット

パソコンで作業をする女性

(出典) photo-ac.com

在宅ワークには多くのメリットがある反面、通勤する仕事にはないデメリットもあります。マイナスの面もしっかり把握した上で、自分が在宅ワークに向いているのかどうかを判断しましょう。

待ちの姿勢だと仕事にならない

在宅ワークは雇用型でも自営型でも基本的に出社しないため、周囲からの働きかけが少なくなります。待っているだけのスタイルだと、仕事の獲得やスキルアップに支障が出るでしょう。

特に自営型の在宅ワークでは、何かしらのアクションを起こさなければ仕事を受注できません。営業をかける・クラウドソーシングに登録するなど、自主的な行動が求められることを覚えておきましょう。

雇用型で自動的に業務が与えられる仕事であっても、分からない部分は自分から質問して知識を身に付ける積極性が必要です。職場に出向く仕事と違って、周囲のやり方を見て真似することはほとんどできません。

仕事とプライベートの区別を付けにくい

在宅ワークは主に、プライベート空間である自宅で仕事をします。仕事中も簡単に休める反面、プライベートとの区切りが曖昧になってしまう可能性はデメリットです。

勤務時間が決まっていない仕事の場合は、さらに仕事とプライベートを混同しやすくなります。仕事のやめどきを見極められず、長時間労働になってしまうパターンも少なくありません。

逆に仕事をしようとパソコンを開いたのに、インターネットを閲覧しているうちに時間が過ぎてしまうようなケースもあるでしょう。自宅での仕事であっても、オンオフを切り替える意識が必要です。

在宅ワークを始めるための準備

リモートツール

(出典) photo-ac.com

未経験でできる在宅ワークでも、一定のスキルやツール・環境は必要です。これから在宅ワークを始めようと思っているなら、まずは希望している仕事内容や募集要項を確認して準備を整えましょう。

必要なスキルの習得

在宅ワークは職場の仲間と直接会う機会が少なく、スキルを見て覚えるという経験ができません。

あらかじめ業務に必要なスキルを最低限備えている人でなければ、採用されるのも難しいでしょう。特に在宅ワークを本業としたいなら、即戦力として活躍できるスキルが必要です。

前提として在宅ワークの多くは、パソコンを使います。タイピングスキルやパソコンの操作方法を覚えるのは基本です。コミュニケーションツールやソフトの使い方も学んでおきましょう。

各業務に関する専門スキルも必要です。例えば事務では、簿記の知識や電話応対のスキルが求められる場合があります。

仕事に必要な環境・ツールの準備

在宅ワークには、自宅で快適に仕事ができる環境が必要です。高速インターネット回線や十分なスペックを備えたパソコンなど、業務に必要なものをそろえましょう。

雇用型の場合パソコン自体は支給されるケースが大半ですが、インターネット回線の準備は原則として自分でしなければなりません。

インターネット回線やパソコンは、業務に差し支えない程度の速度や容量を備えたものが必要です。プライベートでほとんど使っていない人は、スペックをチェックしておきましょう。

ほかには事務用机や椅子があると、長時間の作業で疲れにくくなります。希望する仕事に必要なツールやソフトの用意も必要です。

在宅ワークの仕事探し

在宅ワークの仕事は求人サイトでも見つけられますが、出勤する仕事に比べて職種の幅も数も十分とはいえません。しかし、全体の求人の母数が多い求人サイトを使えば、希望の仕事が見つかる可能性が高くなります。

豊富な求人件数を誇るスタンバイには、在宅ワークの求人も多く掲載されています。まずはどんな仕事があるのか知りたいという人は、検索してみましょう。

ただし、仕事内容や条件によっては、クラウドソーシングサイトや専門のエージェントを利用した方がよい場合もあります。自分の希望条件や業務内容に応じたスキルを把握しておくことが、満足のいく仕事探しに重要です。

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在宅ワークで仕事もプライベートも充実

在宅ワーク

(出典) photo-ac.com

在宅ワークと一口にいっても、雇用されて働くのか個人で仕事を請けるのかによってチャレンジしやすい職種が変わってきます。ピックアップした職種を参考に、自分に合った在宅ワークの仕事を考えてみましょう。

得られる報酬や勤務時間の自由度・やりがいなど、人によって仕事に求める要素は違います。希望条件や自分のスキルを整理した上で求人サイトも活用すれば、最適な在宅ワークが見つかるはずです。