大学生がバイトで稼ぐ平均収入は?バイト先の選び方も紹介

大学生になると、バイトをする人も増えますが、収入はどのくらいなのでしょうか?一般的な目安を紹介します。バイト選びのポイントや、環境に早くなじむコツも覚えておきましょう。バイトを始める前の注意点も解説します。

大学生のバイトにおける平均月収・時間は?

お札と給料袋

(出典) photo-ac.com

バイトをしている大学生は、どのくらい働いているのでしょうか?平均月収と、平均バイト時間を紹介します。

平均月収は約3万円

独立行政法人日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査結果」から試算すると、大学(昼間部)の学生は、毎月約3万円のバイト収入を得ていると分かります。

2018年に比べると、大学生のバイト収入は減少しており、新型コロナウイルス感染症の流行が影響していると考えられます。

外出自粛などにより、飲食店やイベント業自体のシフトが減少し、バイトを辞める大学生が増えたことも関係しているといえます。今後、状況が変わってくると、バイト収入の増加もあり得るでしょう。

参考:令和2年度 学生生活調査結果|独立行政法人 日本学生支援機構

バイトの平均時間

大学生のバイト時間は、個人の事情や時期によって幅があります。休みの期間だけバイトをしている大学生も多く、一概に時間数は決まっていません。

上述の「令和2年度 学生生活調査結果」では、「バイトをしている学生のうち半数以上が週6時間以上」と回答しています。

あくまでも平均時間であり、毎週固定とは限りませんが、週6~15時間程度働いている人が多いといえます。例えば、大学が終わってから、1日3~4時間程度働くとすると、週2~4日程度がバイトになります。

大学生がバイト先を選ぶポイント

スマホとパソコンを操作する

(出典) photo-ac.com

大学生がバイト先を選ぶときは、シフトや業務内容をチェックするのがおすすめです。勤務エリアも重要な要素となるでしょう。大学のスケジュールを確認し、無理のないバイト先を選ぶのが大切です。

シフトの自由度が高い

大学生が無理なくバイトを続けるには、シフトの自由度が重要です。

大学生は、講義の出席やテストを前提にバイトのシフトを組み立てなければなりません。時期によっては、論文作成や課題提出で忙しくなることもあります。

大学生活を優先するなら、バイトの時間数に加えて、柔軟にシフト調整できるかも確認しましょう。

週1シフトや短時間シフトなど、融通が利きやすいバイト先は多くあります。勉強との両立が難しい場合は、短期バイトを探すのもおすすめです。

業務内容が自分に合っているか

バイト先を選ぶときは、業務内容も重要です。苦手な業務内容を行っているバイト先を選んでしまうと、長く続けるのが難しくなります。

生活資金の足しにバイトを始める場合は、合わない仕事だったとしても簡単には辞められないので、バイト先は慎重に選びましょう。

興味や関心がある分野、得意なことなど、自分に合う業務内容は何なのか応募前に考えておくと、楽しみながらバイトを続けられます。学んでいる分野と関係していて、将来の役に立ちそうなバイトを選ぶのもよいでしょう。

家から近い&アクセスのよさ

大学生のバイト先選びは、家や大学から近いかどうかも大きなポイントです。休みの日にバイトをするなら、家から近い方がよいでしょう。大学の帰りにバイト先に寄るなら、大学からのアクセスが重要視されます。

大学生の場合、夕方から働けるスーパーや飲食店もバイト先の候補になります。大学が終わってからバイトをしたいと考えているなら、移動時間を短くすると、勤務時間を増やせる可能性があります。

また、移動で疲れてしまい、やる気が失われるのも問題です。徒歩で通える範囲や、電車やバスのアクセスがよいバイト先を選ぶ方が無理なく続けられるでしょう。

大学生がバイト先で素早くなじむコツ

メモをとるスーツの女性

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楽しくバイトを続けるには、スタッフとの人間関係が重要です。できるだけ早くバイト先の環境になじむために、覚えておきたいコツを紹介します。

分からないことは聞く・メモを取る

バイトを始めて間もないときは、仕事のやり方やコツが分からないのは当然で、戸惑うことも多くなるでしょう。できるだけ早くバイト先に慣れるには、まず基本的な仕事を覚えるのが先決です。

分からないことがあれば自分から質問し、周囲とコミュニケーションを取りましょう。覚える仕事がたくさんあり、心配なときはメモを取るのも効果的です。

ある程度、仕事を覚えてしまうと、余裕を持って周りを観察できます。先輩の働いている様子を見ると、何をすればよいか判断もできるようになってくるはずです。

あいさつは元気に明るく

働く上で、周りのスタッフに対するあいさつは欠かせません。バイト仲間や先輩とうまく付き合っていくためにも、あいさつは忘れないようにしましょう。

あいさつを忘れてしまうと「今日初めて会ったのにあいさつがない」「知らないうちに帰ってしまった」「コミュニケーションを取りたくないのかな?」などと思われることもあり、トラブルも招きかねません。出勤時と退勤時や、その日に初めて会ったときは、自分からあいさつをしましょう。

また、明るく元気に話しかけることで、周囲から声をかけてもらいやすくもなります。多くの人と仲良くなれば、バイト先に慣れるまでの時間も短くなるといえます。

先輩や仲間の名前を覚える

早い段階で先輩や仲間の名前・顔を覚えると、好印象を与えやすく、名前を呼び合うことで親近感が増し、関係を深めやすくなるでしょう。

特に人数が多いバイト先では、名前と顔が一致していないと「この業務については○○さんに聞いて」といわれても、誰のことなのか迷ってしまいます。名前と顔を覚えるまでは、できるだけ名前を呼びながらコミュニケーションを取るのが大切です。

大学生がバイトをする際の注意点

手帳を手に考え事をする女性

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通常、バイトを始める前には契約手続きがあります。バイトだからと適当に考えず、条件や年間収入の見込みを確認しておきましょう。契約内容と収入に気を付けなければならない理由と、主な注意点を解説します。

事前に労働条件を確認する

バイトであっても、ほかの従業員と同様に労働条件が提示されます。採用時には、条件をしっかり確認しておきましょう。無理なシフトや、突然の解雇を防ぐためにも、事前の確認は大切です。

希望している条件と契約書に記載されている内容は同じか、契約期間はいつまでなのか、必ず確認しましょう。

求人情報と契約内容の相違や、時給・交通費の有無・保険加入の有無・業務内容など、隅々まで読んだ上で契約を交わしましょう。

万が一、聞いていた条件と違い、勤務が難しい場合は、辞退を検討するのも1つの方法です。

収入が年間103万円を超えそうな場合は注意

親の扶養に入っている大学生は、年間収入に注意する必要があります。扶養から外れると、親が申請している扶養控除が使えなくなり、税金が高くなる可能性があります。

親の扶養から外れる目安は、従業員として「給与所得」を得ている場合は、年間103万円、業務委託や個人取引でのバイト収入がある人は、年間48万円以上です。

親の扶養を気にしなくてもよい学生は「勤労学生控除」を確認しておきましょう。勤労学生控除とは、給与所得の場合、年間130万円まで所得税がかからない制度です。

参考:
No.1180 扶養控除|国税庁
No.1175 勤労学生控除|国税庁

自分に合ったバイト先を見つけよう

電話をする男性

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大学生のバイト収入は、平均月収3万円程度といわれています。これからバイトを始めるなら、学業との両立に無理のない時間数や業務内容を意識しましょう。

長期休暇や、大学終わりにしっかり稼ぎたい場合は、年間収入にも配慮が必要です。扶養控除や勤労学生控除を上回るときは、税金が高くなる可能性があります。

シフト・時給・労働条件を確認し、求人情報を探しましょう。スタンバイでも、大学生向けのバイト求人を探せます。まずは近くのエリアで募集されているバイトからチェックしてみましょう。

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