証明写真の撮り方は基本を大切に!好印象を与える髪型や姿勢とは?

履歴書に貼る証明写真は、就職・転職活動に欠かせないアイテムです。書類選考で好印象を与えるためには、服装はもちろん髪型やメイクにも気を配る必要があります。きれいに写真を撮影するために覚えておきたいポイントと、注意点を確認しましょう。

証明写真の撮り方の基本

証明写真と履歴書

(出典) pixta.jp

履歴書に欠かせない証明写真は、ほかにも身分証明書などさまざまな用途に使われます。証明写真を撮影する際に覚えておきたい、基本的なポイントを確認しましょう。

顔が見える髪型に

証明写真とは、その名の通りその人が誰なのかを判断するために使われる写真です。自分の顔や表情がはっきり識別できるよう、清潔感のある髪型を意識して撮影する必要があります。

前髪の長さは、目や眉毛が隠れない程度にしておくのが1つの目安です。男性はワックスなどの整髪料を使ったり、女性の場合は前髪を流したりして、ひたいや耳を見せることで印象がアップします。

寝癖を直すなど身だしなみを整えるのはもちろん、派手すぎないナチュラルな髪色にもこだわりましょう。長い髪が肩にかかっているのはNGとされがちなので、ロングヘアの人は後ろでまとめるのが一般的です。

服装は清潔感がポイント

証明写真に全身は写らないものの、胸から上が見えているため、服装にも配慮することが大切です。就職・転職活動における履歴書に貼るのであれば、基本的にはスーツを選ぶのが無難です。

シャツやブラウスの襟元にしわが寄っていると、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。シャツやネクタイにはきちんとアイロンをかけ、ボタンは上まで留めてきっちりと着こなしましょう。

アルバイトの面接で履歴書が必要になるケースも少なくありません。職種によってはスーツを着て写真を撮る必要もありますが、私服で撮影する場合はなるべくシンプルな服装を心掛けるのがポイントです。

姿勢で印象が変わる

証明写真を撮影する際には、カメラを見る姿勢によっても写り方が大きく変わります。まずはカメラに向かって正面に座ること、背筋を伸ばすことの2点に気を付けましょう。

普段の姿勢が正しくないと、頭や肩が傾いているように見える可能性もあります。写真機で撮影する際は、ガイドを見ながら体の向きを調節するのも効果的です。

姿勢を正そうと胸を張りすぎてしまうと、逆に不自然な印象になってしまいます。手を脚の付け根に置き、両足を閉じてリラックスした自然な姿勢を意識しましょう。

証明写真を撮る3つの方法

照明写真機に入る

(出典) pixta.jp

証明写真を撮影するには、証明写真機や写真館、スマホを利用するなど主に3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

定番の「証明写真機」

証明写真を撮る際には、証明写真機を利用するのがもっともポピュラーな方法です。コンビニなどの前に設置されているため立ち寄りやすく、撮影にそれほど時間がかからないのがメリットといえます。

新しい機種であれば、オプションで写真を加工する機能もあるため、肌や髪をきれいに見せることも可能です。事前に写真機の特徴を知っておくことで、クオリティの高い証明写真を撮影できます。

狭いスペースでの撮影になるため、カメラと椅子の位置が近いのも写真機の特徴です。そのため体の向きや高さを調整するのが難しく、なかなか納得のいく結果にならない可能性も考えられます。

「写真館」でプロにお任せ

写真のクオリティにこだわりたいなら、写真館を利用してプロのカメラマンに撮影を依頼する方法もあります。写真が仕上がるまでに時間はかかりますが、専用のスタジオを使って撮影できるのがポイントです。

依頼する写真館によっては、撮影に加えてヘアメイクが含まれたプランも存在します。髪型やメイクについてもアドバイスをもらえるので、話し合いながらこだわりの1枚に仕上がげられるはずです。

ただし、プロに撮影を依頼している分、料金が発生します。安価で撮影できる証明写真機に比べれば値段は高くなりますが、完成度の高い写真を撮影したいと考えている場合には最適な方法です。

手軽さが魅力の「スマホ」

アプリなどを利用して、自分のスマホで撮った写真を証明写真として使う方法もあります。カメラアプリで撮影した写真をプリントアウトするだけなので、費用がほとんどかからないのがメリットです。

スマホを使えば好きなタイミングで撮影できる上に、納得できるまで何度でも撮り直せます。自力で完成度の高い写真を撮るのは難しいですが、アプリを使って細かく加工できるのは便利です。

スマホで証明写真を撮る場合、背景をどうするか悩む人も珍しくありません。就職活動ではスマホで撮った写真は敬遠される可能性もあるため、職種や会社の雰囲気を考えた上で決めましょう。

スマホで証明写真をきれいに撮るには?

スマホで撮影する

(出典) pixta.jp

自分のスマホで写真を撮影し、印刷したものを証明写真として利用することも可能です。スマホで証明写真にチャレンジする際のコツを解説します。

1人で撮るなら三脚を用意

証明写真をきれいに撮影するには、カメラと被写体の距離に注意することが重要です。1人でスマホを持って撮影する場合は、スマホをスタンドや三脚に載せて撮る方法が適しています。

自撮りのように手を伸ばして撮影すると、ぶれてしまったり角度がずれたりと不自然な写真になりがちです。スマホ用の三脚は100円均一ショップなどでも販売されているため、手軽に購入できます。

スマホ本体をしっかりと固定して、セルフタイマー機能を使って表情を作りましょう。家族や友人に撮影を頼めるのであれば、アイテムを使わなくても距離を適切に調整できます。

白い紙をレフ板代わりに

スマホで写真を撮る際には、自宅など屋内で撮影するケースが多くなりがちです。照明の位置や撮影する時間帯によっては、顔に影がかかってしまう可能性もあります。

顔や表情を明るく見せるためには、レフ板を用意するのも便利な方法です。レフ板とは、光を反射させることで撮影する被写体を明るくするための器具を指します。

ただし、本格的なレフ板を用意しなくても、紙やハンカチなど白いものを顔の下に置き、レフ板代わりに利用するだけでも顔に影がかかりにくくなります。

大きめのコピー用紙を膝の上に置いたり、ハンカチを膝に敷いたりと、工夫次第で室内でもきれいな写真を撮ることは可能です。自然光が入りにくい場合や、蛍光灯の明るさが気になるような場面があれば試してみましょう。

背景は白い壁で近づきすぎない

証明写真はあくまでも写っている人の顔がメインなので、派手すぎる背景はふさわしくありません。証明写真機と同様に、青や白といった落ち着いた色の背景を選びましょう。

白い壁紙の場所があれば、壁を背景にして撮影すれば問題ありません。壁の近くに立つと影ができてしまうため、ある程度の距離を置くように注意する必要があります。

適した場所が見つからない場合は、白い紙やシーツなどの布を壁紙として利用するのがおすすめです。しわができないようにぴんと伸ばせば、簡易的な無地の背景として利用できます。

自然な表情になれるコツ

証明写真を撮ってもらう

(出典) pixta.jp

写真を撮るときに、つい緊張して表情がこわばってしまう人も多いのではないでしょうか。写真写りをよくするために、自然な表情を作るポイントを紹介します。

メイクは若干濃いめがおすすめ

証明写真機や写真館を利用して撮影する場合、照明やフラッシュでメイクが目立ちにくくなる可能性があります。そのため、メイクをするときは少し濃いめの色味を選ぶのがおすすめです。

顔がはっきり見える髪型で写真を撮影するので、明るい色味のチークやリップを使うと健康的な印象になります。血色よく見えるよう、写真用のメイクも事前に練習しましょう。

ビジネスマナーでは、就職・転職活動ではナチュラルメイクが一般的とされています。写真撮影ではやや濃いめのメイク、面接などでは清潔感のある控えめなメイクを心掛けると効果的です。

事前に顔の体操をしてみる

写真撮影でぎこちない表情になってしまう人は、リラックスして撮影に臨む準備が必要です。撮影の前に顔の体操をして、顔の筋肉を動かすことで柔らかい笑顔を作りやすくなります。

思い切り目を見開いたり、眉を上げ下げしたりと、意識して表情筋を動かしてみましょう。「う」と発声するときの形で口をとがらせたり、「べー」と舌を出したりして、声を出しながら数秒間キープするのもよい運動になります。

顔の体操をする際には正しい姿勢を心掛け、背筋を伸ばした状態で行うのがポイントです。写真を撮る直前だけでなく、普段から顔の体操をしておくと、自然な笑顔を作りやすくなるはずです。

証明写真を撮るときの注意点

証明写真と履歴書

(出典) pixta.jp

証明写真はビジネスシーンで利用するものなので、見た人によい印象を与えられるよう意識する必要があります。覚えておきたい注意点をチェックしましょう。

写真の加工はほどほどに

そもそも証明写真とは、写っている人が誰であるかを証明するために使われるものです。写りをよくしようと多少加工するのはOKですが、修正しすぎるのは避けましょう。

目を大きくしたり、輪郭を修正したりすると、実際に対面した際の印象とかけ離れてしまうのがデメリットです。別人だと思われるほどの加工は、かえって悪い印象を持たれる可能性があります。

採用担当者とは面接の際に顔を合わせることになるので、履歴書に貼る写真は社会人らしい雰囲気のものを選びましょう。加工をするなら肌荒れを隠したり、髪や肌の色を補正したりする程度にとどめるのが無難です。

スナップ写真の切り抜きはNG

たとえよい表情で写っていたとしても、スナップ写真を切り抜いて履歴書に貼り付けるのはNGです。ビジネスシーンで使うものなので、あくまでも証明写真として撮影したものを使いましょう。

証明写真として使われるのは、きちんとした服装でカメラの正面を向いている写真です。普段着で写っていたり、ポーズを取っていたりするスナップ写真は、就職活動にふさわしいとはいえません。

「ビジネスマナーを守れていない」と思われると、書類選考を通過できない可能性もあるため注意が必要です。「3カ月以内に撮影したもの」など、時期が指定されていればきちんと守りましょう。

きれいな写真で第一印象をよくしよう

履歴書を書く

(出典) pixta.jp

就職・転職活動の際に必要となる証明写真は、採用担当者が必ず目にするものです。最初によい印象を与えられるよう、撮影の際には写真の撮り方や写真写りにも気を配る必要があります。

清潔感をアップするためには、性別に関係なく顔がはっきりと見える髪型を意識するのがポイントです。メイクや服装にも目を向けることで、社会人として信用されるような写真に仕上がります。

スマホで撮影する方法もありますが、クオリティーが気になる人は写真館に依頼するのも1つの方法です。写真写りをよくするポイントや注意点を知って、就職活動に役立てましょう。