自分の強みを面接でアピールする例を紹介。強みを見つける方法も解説

面接で自分の強みを聞かれることは少なくありません。しっかりと準備していないと答えるのが難しいため、うまく回答できなかった経験を持つ人もいるでしょう。自分の強みの例や、面接でアピールする際のポイントを紹介します。

仕事への取り組み方が伝わる自分の強みの例

ミーティングテーブル

(出典) pixta.jp

面接時に「自分の強みは何ですか」と聞かれた際には、まず自分が仕事に生かせる強みを挙げて、次に仕事ぶりをイメージできるような具体例を話しましょう。どのような強みを伝えればよいのか、見ていきましょう。

柔軟性がある

柔軟性があることは、ビジネスにおいて大きな強みになります。「顧客に合わせた柔軟な対応ができる」「想定外のトラブルに強い」など、仕事上のメリットにつながるためです。

1つのやり方に固執せず、物事をさまざまな角度から見られるので、環境の変化に強いだけでなく、新しい技術や知識を吸収しやすい特徴があります。

固定概念にとらわれない人材を求める企業との相性がよいでしょう。また、人間関係を円滑に保ちやすいので、人との関わりを軸にアピールする方法もおすすめです。

計画性がある

計画性は仕事をする上で、重要な要素の1つです。考えなしに物事を進めると無駄な時間を使いやすく、納期に間に合うように仕事を進められません。

計画性を持って行動できる点を強みに挙げ、最後まで仕事をやり遂げられる人物であると伝えましょう。計画通りに物事を進めるために工夫している点と、併せてアピールすることが大事です。

例えば、「状況に応じて優先順位を見直しながら、仕事の計画を立てている」「道が混んでいることを想定し、早めに家を出るようにしている」など、具体的な取り組み方を盛り込むと、確実に仕事を進められる人物だと評価してもらえます。

細部まで丁寧

細部まで丁寧に取り組める几帳面な人は、ささいな違いに気づけるので問題解決に対して大きな力を発揮できます。大雑把な人は細かいことに気づきにくく、仕事上の問題が起きていても見過ごしやすいのです。

「資料のクオリティを上げるため、誤字脱字を見逃さない」「お客様からクレームを受けたときは、小さなことでも必ずメモを取る」など、仕事に役立てられる内容を伝えましょう。

几帳面な人は作業が丁寧なあまり、仕事が遅くなりがちといった弱みを抱えている場合もあります。ただ丁寧というだけでなく、実務でうまくいった例を伝えることがポイントです。

集中力がある

集中力は多くの仕事で必要とされる力です。集中力がある人は厳しい条件下でも成果を出しやすく、高いパフォーマンスを発揮できる人材として、よい評価を受けられます。

集中力を強みとしてアピールされると、間違いが許されない業務や、難しいことでも安心して任せられるイメージを抱く人は少なくありません。

「複数の業務に対し、高い集中力を生かして取り組んだ」というようなエピソードがあると、説得力を持って伝えられます。1つのことだけに没頭して、周囲に気を配れない人と思われないようにアピールすることが重要です。

気持ちを切り替えるために注意している点や、メリハリを持って仕事ができる点なども伝えましょう。

誠実な人柄が伝わる自分の強みの例

お辞儀をする二人

(出典) pixta.jp

仕事に対し、真面目な人を求める企業は少なくありません。誠実さは社風や職種に関係なく、評価してもらえる強みでもあります。どのようにすれば誠実さを伝えられるのか、見ていきましょう。

素直さ

素直な性格は仕事をする上で、強みになります。周囲の話に耳を傾けられる、誠実な人物というイメージを抱けるためです。

転職活動では、慣れない環境下で新しい業務に挑戦する場面が増えます。頑固な人よりも素直な人の方が分からない点を率直に尋ねられるので、回り道せずに成長する印象を与えられるでしょう。

自分と異なる意見の人がいても、「そういう考えもあるのか」と素直に受け取れる人なら、チームの一員として高いパフォーマンスを発揮できます。

必要に応じて「人の意見を受け止められる」「失敗したとき、自分の非を認められる」などに言い換えてアピールしましょう。

努力が苦にならない

仕事をする上で、努力を続けなければならない場面は少なくありません。がむしゃらに努力をするのではなく、結果を出すためにどのような工夫をしているのかも、併せて伝えることがうまくアピールするポイントです。

努力が苦にならない人は、周囲にストイックなイメージを与えられます。責任感を持って、地道な作業を続けられると言い換えてもよいでしょう。

具体例の中に計画性を持って努力している姿や、失敗してもあきらめずに前進する様子を盛り込むと、企業が必要とする人物像に近づけます。

責任感がある

仕事を任せる上で、責任感があるかどうかを重視する人は多いはずです。壁にぶつかる度に途中で投げ出してしまう人には、安心して仕事を任せられません。

社会人であればある程度の責任感を持って仕事に取り組むことは、当然だとみなされます。「遅刻しない」というように、できて当たり前のことをアピールをすると、レベルが低いと思われてしまうので注意しましょう。

与えられた役割における責任は何かを理解し、自分に直接的な関係がない問題が起きたときでも当事者意識を持って、自分にできることがないか考えられる人は、多くの企業で必要とされます。

前向きさが伝わる自分の強みの例

仕事に前向きな男性

(出典) pixta.jp

仕事を進めているとうまくいくときもあれば、そうでないときもあります。前向きな人は社内の雰囲気をよくしてくれますし、困難があっても挫折しづらいでしょう。

前向きな人を採用すると、早く仕事を覚えてくれたり早期退職のリスクが減ったりするので、企業にとってメリットになります。前向きさが伝わる強みの例を見ていきましょう。

切り替えが早い

切り替えが早い人は、いつでも前向きに仕事に取り組めるところが強みです。落ち込むことがあっても、暗い気持ちを引きずりません。多くの仕事で求められる、メンタルの強さもアピールできます。

打たれ弱い人は困難に打ち勝てず、長く働いてもらえなさそうなイメージです。嫌なことがあっても気持ちを切り替えられる人なら、厳しい状況下でも安定感のある仕事をしてくれそうだと思われます。

「これまで培ってきた経験と切り替えの早さを生かして、幅広い業務をこなしたい」というように、仕事と結び付けて企業に貢献できる人材だとアピールしましょう。

何事にも好奇心旺盛

好奇心旺盛な人は、何事に対しても積極的に知ろうとする特徴があります。仕事を進める上で、自発的に行動したり向上心を持って取り組んだりすることは重要です。

面接官は応募者が好奇心旺盛な強みを生かして、どのような成果をもたらしてくれるのかを知りたがっています。

「好奇心旺盛でどこにでも顔を出す人」なら、仕事に役立つ人脈が豊富そうだと思ってもらえますし、同僚や顧客と積極的にコミュニケーションが取れそうな印象を与えられるでしょう。

疑問を感じたとき、率先して調べたり尋ねたりできるところも、仕事に役立つ要素としてアピールできます。好奇心旺盛な性格が、仕事でどのように役に立ったのかを伝えましょう。

ポジティブ思考・明るい性格

ポジティブ思考や明るい性格も、前向きさを伝えられる強みです。楽しんで仕事に取り組めるだけでなく、周囲も巻き込んでよい影響を与えてくれそうな印象を与えます。

「ポジティブ思考を発揮して、○○の危機を乗り越えた」「明るい性格のおかげでチームの雰囲気がよくなった」など、実際のエピソードを盛り込んで伝えましょう。

話し方や態度からも明るさが感じられるように、ハキハキとした口調で喋ることも大事です。楽観的なだけだと思われないように、計画性を持っている点も伝えられるとよいでしょう。

行動力の高さが伝わる自分の強みの例

通勤する男性

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仕事をする上でよいアイデアを思いついても、実行しなければ成果にはつながりません。行動力の高さは、仕事ができる人材であることをアピールしたいときに効果的です。行動力の高さを伝えられる、強みの例を見ていきましょう。

フットワークが軽い

フットワークが軽い人は、躊躇せずに行動できるところが強みです。行動すべきかどうか思い悩むことに時間をかけず、素早く仕事に取りかかれるので、積極性やチャレンジ精神がある人物だとアピールできます。

フットワークの軽さを生かして、チームや顧客に対してどのように貢献できるのかを伝えて好印象を与えましょう。

例えば、「フットワークの軽さを生かして、面倒な作業を率先して行った結果、スムーズに仕事を進められた」というような流れで、伝える方法がおすすめです。

せっかくの行動力も、仕事に結び付けて伝えられないと効果的にアピールできないので、注意しましょう。

主体性がある

主体性とはどのようにすれば物事がうまくいくのかを考え、自ら行動することです。主体性がないと他者の意見に流されやすく、指示がないと動けない状態になります。

自分の考えをしっかりと持ち積極的に動ける点はよいですが、自己中心的だと思われないように、言葉選びに注意しましょう。

ビジネスでは周囲の話にも耳を傾けられ、仕事をやり遂げるために何が必要かを、総合的に判断できる人が求められています。主体性を持ちながらも、周囲と協力してうまくいった経験を伝えましょう。

協調性の高さが伝わる自分の強みの例

笑顔で打ち合わせをする男性

(出典) pixta.jp

チームで仕事に取り組む職種では、協調性を重要視する企業が少なくありません。どんな強みを伝えると協調性の高さが感じられるのか、見ていきましょう。

人の話を聞くのが好き

協調性のある人は、人の話に耳を傾けるのが上手です。仕事では自分の考えを伝えるのも大事ですが、相手の言い分や考えをよく聞いて、判断する姿勢も必要になります。

営業をする際に間違った方向でアピールしてしまえば、契約にはつながりません。うまく進めるには、相手のニーズを探るためのヒアリング能力が求められます。

聞き上手な人は仕事を有利に進めるだけでなく、職場の人と円滑なコミュニケーションを図ってくれそうだと評価されるでしょう。人と関わる限り多くの場面で必要になる力なので、応募先が変わってもアピールしやすい強みです。

「人の話を聞くのが好きで、チームの意見がまとまらないときには折衷案を提案するのが得意」というように伝えると、協調性に優れた人材だと判断されます。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人は、相手の話をしっかりと聞けるだけでなく、自分の考えを正確に分かりやすく伝えられる特徴があります。

また、言葉以外の部分でも手振りや態度などから、相手の気持ちを読み取るのが得意です。コミュニケーション能力を強みとして挙げるときは、これらの力を総合的に持っていると分かるエピソードを添えてアピールしましょう。

面接でも、面接官の話をしっかり聞き、相手のリアクションを見ながら分かりにくそうだと感じた言葉は、言い換えるようにするとより説得力が増します。

気配りができる

気配り上手な人は視野が広く、思慮深い面を持っていることが特徴です。ただ考えるだけでなく実際に行動に移せるので、その場の雰囲気をよい方向に変えたり、人間関係を円滑にしたりします。

企業で必要とされるチームワークに貢献できるところが、評価されるポイントです。気配り上手を強みとして伝える際は、自己満足やお節介で終わっているのではないかと思われないように注意しましょう。

相手の立場になって物事を考えられる点や、指示されなくても空気を読んで積極的に動いた経験などをアピールすると、気配り上手だと伝えられます。

自分の強みの見つけ方

手帳に書き込む男性

(出典) pixta.jp

データの収集や分析が足りないと、自分の強みが見つからないことに焦ってしまいがちです。手順を間違えなければ、必ずアピールできるものが見つかります。強みを探し出す方法をチェックしましょう。

過去の経験を思い出す

強みが何なのか分からない人は、過去の成功体験や熱中した出来事を思い出してみましょう。古い順に思い出しても、思いつくままに箇条書きにしていっても構いません。

例えば、「料金プランの説明が分かりやすいとお客様から褒められた」という出来事からは、説明力やコミュニケーション能力の高さが感じられます。

その出来事の中で褒められた経験や、よい結果を残したものがあれば、ピックアップしていきましょう。小さなことでも掘り下げていくと、大きな強みとしてアピールできるものが見つかるケースが少なくありません。

弱みを強みとして言い換える

うまくいった経験だけでなく、失敗ばかりが思い浮かぶ人もいるでしょう。うまくいかなかったことが多い人は、弱みを強みに言い換える方法もあります。

どんなに素晴らしい長所も、裏を返すと短所になり得ます。物事のよい面と悪い面はセットになっていることが多いので、視点を変えて考えてみましょう。

例えば、お節介は面倒見がよい、思慮が足りないは大胆な行動ができるというように、言い換えられます。強みや弱みを言い換える方法を知っていると、アピールの仕方に注意できるところもポイントです。

計画性を持って行動できることを強みにした場合、「臨機応変な対応ができなさそう」「柔軟性がないのでは?」などと、思われてしまう心配があります。

弱みになりそうな面をあらかじめカバーするような伝え方をして、より強力な強みとしてアピールしましょう。

周囲に聞くのも1つの手

いくら考えても強みが思い浮かばず、アピールできそうなものが見つからないのであれば、自分をよく知っている周囲の人に尋ねてみる方法もあります。

自己分析でよい強みを思いついた人も、他者からの視点を取り入れるとより深い分析が可能です。

客観的な意見は話に広がりを持たせたり、説得力を出したりするためにも使えます。「周囲の人からは○○と言われます」というように、自分への評価として強みに盛り込んでも構いません。

自分の強みを伝えるポイント

面談で回答する女性

(出典) pixta.jp

自分の強みを伝える際は、企業にとって魅力的に聞こえるように工夫することが大事です。応募先からよい評価をもらうために、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

具体的なエピソードを伝える

「強みは○○です」と言うだけでは、聞いた人は本当にそうなのか確信を持てません。裏付けとなるエピソードがないと、説得力のない話になってしまいます。集中力を強みにした場合を例にしてみましょう。

私の強みは集中力を生かし、複数の仕事を同時に進められることです。作業の種類を分類して単純作業はまとめて行い、集中が切れたタイミングで別の仕事に取りかかって、集中力を切らさずに取り組むように工夫しています。

このように、強みを発揮して仕事に取り組んでいる様子が伝わるように、具体性のあるエピソードを添えることがポイントです。

応募先で生かせることをアピール

応募先とのマッチングも考えて、強みを考えるようにしましょう。企業が求める人物像に合わない強みをアピールしても、一緒に働きたいとは思ってもらえません。

例えば、チームの一体感を大切にしている企業であれば、コミュニケーション能力や協調性などの強みを優先して伝えましょう。

自分の強みの中でも、応募先に最もマッチするものを伝えることがポイントです。弱みを言い換えたり深く分析を行ったりして、ピッタリなものがないか探しましょう。

うそをついてまで、相手に合わせようとしても見抜かれてしまいます。求められる人物像が自分の強みとあまりにもかけ離れている場合は、入社したとしてもうまくいかない可能性が高いでしょう。

自分の強みを答えられるようになろう

面談を受ける後姿

(出典) pixta.jp

自分の強みが分かっていると、自信を持って面接に臨めます。仕事の進め方に迷ったときも、自分の強みを理解していれば大きな助けになってくれるはずです。

自己分析や企業研究が不足していると、相手の心に響く伝え方ができません。独りよがりにならないように、客観的な視点を持って自分の強みを的確にアピールしましょう。

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