製造業に応募する際の志望動機の書き方。ポイントや例文を紹介

製造業には、幅広い企業が含まれています。志望動機を考えるときは、応募先の特徴や仕事内容をよく調査しなければなりません。製造業を目指すときの志望動機の書き方や例文、主なポイントを紹介します。製造業で求められる人材の特徴も見ていきましょう。

製造業へ応募する際の志望動機の書き方

機械を操作する男性

(出典) pixta.jp

製品・部品の組立・加工に携わる「製造業」を目指す場合、志望動機はどのように書くのがよいのでしょうか?志望動機に盛り込む内容と、書き方を解説します。

その企業を選んだ理由

どの業種に応募するとしても、「なぜその企業なのか」は志望動機の重要なポイントです。企業は志望動機から、自社への熱意や思いを読み取ろうと考えています。

ほかの企業でも成り立つ志望動機からは、強い思いが感じ取れません。企業研究をしっかり行い、同業他社との違いを把握しましょう。

ブランド・商品・サービス・企業風土など、企業独自のものはたくさんあるはずです。その企業だけが持つ魅力、ほかにはない特徴があれば、志望動機に盛り込みます。

製造業を目指そうと考えたきっかけ

業種に対する思いも、志望動機につながります。製造業を目指すなら、「なぜ製造業を選んだのか」を振り返って考えてみましょう。

具体的なきっかけやエピソードがあると、採用担当者に対する説得力が増します。なるべく具体例を挙げて、説明しましょう。

製造業に興味を持った理由を明確にするには、自己分析を行い、過去の経験や転職を考えたきっかけを掘り下げるのがおすすめです。

意気込みも伝えよう

志望動機では、目指す理由だけでなく入社後の決意や意気込みも盛り込めます。採用後に頑張っていく気持ちをアピールすると、積極性や仕事に対する熱意が伝わるはずです。

応募者のキャリアビジョンや方向性が見えてくると、採用担当者も入社後のイメージができます。活躍像がはっきりすれば、好印象を与えられるでしょう。

特に未経験の職業に応募するときは、熱意のアピールが重要です。経験や知識を強みにできない分、気持ちを前面に出して志望動機を練りましょう。

製造業の志望動機を書くポイント

志望動機欄

(出典) pixta.jp

志望動機を書く前に盛り込みたい内容を考え、事前のリサーチを行いましょう。志望動機で伝えた方がよいポイントや、リサーチの方法を紹介します。

応募先や事業内容をしっかりリサーチする

志望動機には、「その企業を志望する理由」を主に書きます。書く内容を決めるには、応募先企業についての研究・調査が大切です。

まずは、事業内容・扱う商品・業界の動向などを調べましょう。企業と周辺の状況をリサーチすれば、その企業のどこに興味を惹かれ、魅力を感じたのかが明確になります。

「製造業」といっても製造しているものや作り方は、企業ごとに異なります。大まかな事業内容だけでなく、実際の仕事内容や方向性まで調べるのがポイントです。

企業の公式サイトからは、事業内容や特徴が分かります。求人情報からは仕事内容がつかめるでしょう。公式サイトの情報が少ないときは、説明会の開催やインタビュー記事など範囲を広げて探すと、企業研究がしやすくなります。

希望の職種を伝える

製造業は、業種です。ものづくりをしている企業は、製造業に分類されます。企業の中で何を担当したいかは、「職種」で伝えましょう。

製造業といっても、企業の中では多くの人が働いています。実際にものづくりを担当する人だけでなく、作った製品を販売する人、取引先や自社内のサポートをする人などさまざまです。

目指す職種は「希望職種」や「希望欄」で簡潔に伝えられますが、詳細な仕事内容や経験は志望動機に盛り込むのがおすすめです。

志望動機に「製造」「営業」「販売」「事務」など、何をしたいのか明確に盛り込むと採用担当者に伝わりやすくなります。また、「製造」分野は組立・加工・点検・出荷作業などに分かれており、細分化が可能です。志望動機は、「なぜこの職種なのか」が分かるよう、作り込んでいきましょう。

自己PRを入れる

志望動機に自己PRを入れると、熱意だけでなく自分の魅力をアピールできます。自己PRが別にある履歴書の場合完全に同じ内容はNGですが、「○○のスキルを持っているから応募した」「自分の特性的に○○が強みと考え応募した」という理由は、動機として自然です。

スキルや強みが応募先の欲しい人材とマッチしていると、魅力が増します。自己PRは単に自分の得意なことではなく、仕事に関係するものをピックアップしましょう。

製造業の製造担当であれば、「コツコツと取り組む姿勢」「細かい作業を得意とするエピソード」などが該当します。

オリジナリティのある文章を考える

志望動機の例文は、さまざまな場所で閲覧できます。しかし、例文の中から気に入ったものを選んでそのまま使うのはNGです。例文はあくまでも、「自分とは異なる背景や考え方を持った人」が考えています。

自分の経験したことから志望動機を作り上げると、ほかの人には書けない内容になります。ほかにない志望動機は採用担当者の心に響きやすく、書類審査・面接にもよい影響を与えるでしょう。

製造業の志望動機の例文

履歴書を書く

(出典) pixta.jp

 

製造業に応募するとき、志望動機の書き方はいくつかのパターンがあります。目指す職種や経験の有無によって、書く内容や方向性は変わってくるでしょう。主な例文を紹介します。

未経験の場合

製造業未経験の場合は今までの経験が少ないため、「目指したきっかけ」「自己PR」「熱意の表現」などを中心に志望動機を考えます。主な例文をいくつか見ていきましょう。

【例文1:組立・加工業務のケース】

貴社が展開している〇〇(車種・シリーズ名)が好きで、ほかの車種にも興味を持ちよくカタログをチェックしています。いつかは憧れの〇〇の製造に携わってみたいと思い応募しました。もともと細かい作業が好きで工作・DIYが趣味なので、組立の現場で自分の特性を発揮できるのではないかと考えています。

【例文2:点検・検品業務のケース】

貴社では複数のアパレルブランドを展開していますが、特に〇〇は私にとって愛着のあるブランドです。ファッション全般に興味があり、洋服の検品作業をぜひやってみたいと思い応募を決めました。前職では書類のチェック業務を担当しており、分野は異なりますが細かいチェック項目を1つずつ確認する作業に慣れており、貢献できると考えています。

経験者の場合

製造業の経験者は、これまでに経験した仕事内容やスキルが志望動機になります。職場の即戦力になれることは、採用担当者へのアピールとなるでしょう。経験者が志望動機に盛り込みたい内容を、例文で紹介します。

【例文1:点検・検品業務のケース】

前職で〇年間、貴社と同じ〇〇を扱う工場で点検作業に従事していました。業務縮小により退職を決意しましたが、取り扱う製品に共通点がある貴社で今までの経験を生かしたいと考え応募しました。

【例文2:梱包・出荷業務のケース】

前職では、今回応募した職種と同様梱包作業をメインに担当しており、今後も同じ職種を継続したいと考え応募いたしました。貴社のように製造部門からのステップアップが目指せる企業風土を魅力的に感じております。経験上、大型の商品の取り扱いが多かったため、貴社の〇〇や△△のような製品にも親しみやすいと考えています。

製造業の志望動機のNG例

製造業の会議

(出典) pixta.jp

志望動機の書き方を間違えると、マイナスに受け止められることがあります。印象を下げないためにも、重要なポイントを押さえておきましょう。主な注意点を解説します。

具体的なエピソードがない

志望動機がよくある内容だと、応募者の本当の気持ちや熱意が伝わりにくくなります。具体的なエピソードを盛り込んで、説得力や信頼感を与えましょう。

実際に経験していなくても書けるようなものでは、信ぴょう性が低く印象に残らない志望動機になってしまいます。ほかの企業に応募するときに使い回せるような内容も、熱意が見られず印象は薄まります。

自分なりの言葉で現実のエピソードを加えて、経験や応募先への思いを伝えるのがポイントです。

条件や待遇ばかりを伝える

採用担当者は、志望動機を聞いて「企業の事業内容や社風に対する思い」や「仕事に対する熱意」を知りたいと考えています。

条件・待遇面だけを志望動機に入れるのは避けましょう。「条件が整っているならどこの企業でもよい」と思われてしまいます。

待遇がイメージと違った場合すぐ仕事を辞めると捉えられ、印象悪化にもつながります。給料や休日などの福利厚生、通勤のしやすさなど、条件面は必要な場合を除いて避けるのが基本です。

製造業に求められる人材とは

バインダーに記入する作業着の男性

(出典) pixta.jp

製造業では、どんな人材が求められているのでしょうか?当てはまる特性を持っていれば、製造業で活躍できる可能性があります。転職の方向性を定めるためにも、製造業に必要な性質を知っておきましょう。

集中力や忍耐力がある

製造業の組立・加工・点検・出荷作業は、いくつかの工程に分かれています。細分化された工程の1つを任されると、仕事内容は単調です。レーンに流れてくる部品を1つずつ組立・チェックする作業もあり、抜けや間違いがないよう仕事を進める集中力が問われます。

同じ作業を飽きずに続ける、忍耐力も必要です。地道に作業を継続する真面目さや、努力を続ける気持ちがあれば製造業に適しています。同じ場所で作業を続ける適性があるか、考えておきましょう。

正確に作業を行える

製造業では、組立から出荷まで全てにおいて正確な作業が求められます。ミスが起きると、消費者の手元に届く製品に不具合やトラブルが発生するためです。

製品不良を見逃さず、自分の作業を正確に進める能力が欠かせません。多くの場合、一定時間内に作業を終わらせる必要もあり、正確性だけでなくスピードも求められます。

自分の仕事に責任を持ち、単純な作業であってもミスを少なくしようとする気持ちが大切です。

製造業への熱意を伝えよう

履歴書とペンとパソコン

(出典) pixta.jp

製造業は多くの工程に分かれており、志望動機の書き方も目指す部署によって大きく異なります。自分がどの仕事をしたいのか、これまでの経験や自己PRを交えながら伝えるようにしましょう。

製造業で求められる人材を把握し、自分の特性をアピールできるエピソードを付け加えると好評価につながります。

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