バイトの面接に落ちる理由はさまざまですが、高確率で落ちてしまうという場合、根本的な原因があるのかもしれません。バイトの面接に落ちる人の特徴・理由や、合格するためのコツも紹介するので、面接対策に役立てましょう。
バイトの面接に落ちる理由は？
バイトの面接に落ちるのは、何かしらの理由があるからです。面接に落ちるのはショックですが、理由を知り次回に生かすことが大切です。バイトの面接に落ちるときの主な理由を3つ挙げて解説します。
シフトの条件が合わない
応募したバイト先が、人員を欲しいと思っている時間帯に勤務できない、曜日が合わないなど、シフトの条件が合わない場合は、面接に落とされやすくなると考えられます。
バイトの求人票には、採用の条件として「1日4時間勤務できる人」「週3日以上勤務できる人」「土日祝日も入れる人」など、シフトの条件が記載されていることがよくあります。このように具体的な条件があるのは、多くの場合、その時間帯に不足している人員を補充したいからです。
希望を伝えることで柔軟に対応してもらえる場合もありますが、バイト先の条件に合った勤務ができる応募者が他にいる場合は、採用されない可能性も高くなります。
コミュニケーション能力に不安を感じる
面接時の受け答えがうまくできないと、コミュニケーション能力に対して不安を抱かれる可能性があります。面接は緊張するものですが、聞かれたことに的確に答えるのが基本です。
応募した職種にコミュニケーション能力が不可欠だった場合、面接での印象は採用を決める際の重要なポイントになります。日頃から緊張しやすい人や、会話のキャッチボールが苦手な人は、まず相手の話をしっかり聞くことを意識しましょう。
長々と答えてしまうと、相手に意図が伝わりにくくなるので、できるだけ簡潔にまとめることも大切です。よく聞かれる質問には、あらかじめ答えを考えておくと安心です。
スキルや能力が不足している
応募先の職種に必要なスキルや能力が不足しているために、落とされてしまうこともあります。スキルや能力不足で落ちてしまう理由として、経験者の求人に、未経験者が応募してしまうケースです。
例えば、事務系の仕事の場合、パソコンのスキルは必須とされていることが少なくありません。どうしてもその仕事に就きたいのであれば、スキルを身に付けてから応募するなどの対策が必要です。
また、未経験者歓迎の場合でも、正しい敬語が使えることや、コミュニケーション能力などの基本的なスキルは最低限必要となるでしょう。
バイトの面接に落ちる人の特徴
バイトの面接に落ちる理由として、見た目や態度に問題があることも考えられます。バイトの面接に落ちやすい人の特徴を具体的に見ていきましょう。
態度や言葉遣いが悪い人
あいさつができない・敬語を使えないなど、面接時の態度や言葉遣いなどの印象が悪いと、落とされてしまう可能性は高くなります。
必要以上にへりくだったり、丁寧な言葉遣いをし過ぎたりするのも逆効果ですが、社会人としてのマナーを守ることは基本です。
高度なビジネスマナーまで求められることはありませんが、相手に聞こえるようにあいさつしたり、対応してもらったスタッフにも敬語を使ったりなど、常識的な範囲でマナーを守るのは不可欠です。
また「それくらいのことはできます」のような言い回しにも注意しましょう。そのつもりはなくても、相手には高圧的な態度だと受け取られて、マイナスの印象を与えかねません。
服装や髪形などに清潔感がない人
服装や髪形など、見た目に清潔感がない人は、バイトの面接にも受かりにくいといえます。特に飲食業のバイトでは、清潔感は重視されるポイントです。
洋服が汚れていたり、髪がボサボサだったりすると、見た目の印象だけで面接に落ちてしまうこともあります。シワシワのシャツを着ていても、だらしない人という印象を与えかねないので、しっかりアイロンをかけておくことが大切です。
女性の場合、髪が長すぎたり、明るすぎる髪色だったりすると、職場によってはふさわしくないと判断される可能性もあるでしょう。男性はヒゲを剃っておくのも基本です。
表情や話し方が暗い印象の人
表情や話し方で暗い印象を与えてしまい、なかなか面接に合格できないという人もいるでしょう。面接では第一印象が大切です。あいさつや受け答えの声が小さすぎると、仕事もテキパキこなせないのではと思われることもあります。
笑顔が少なく無表情な人は、コミュニケーション能力が足りないと判断されるかもしれません。特にサービス業などでは、明るい雰囲気が求められます。
緊張すると表情が硬くなってしまうのは仕方ありませんが、日頃から鏡を見ながら笑顔を作る練習をしたり、話し方を改善したりすることで、よい印象を与えられるようになるでしょう。
バイトの面接に落ちるフラグ（予兆）
バイトの面接後は、合否の連絡が来るまで不安な気持ちになります。そこで、面接に落ちている可能性があるかもしれないフラグを2つ紹介します。面接時の様子を振り返って、当てはまるか確認してみましょう。
面接時間が短い
面接時間が10～15分程度で終わった場合、面接の時点で不採用と判断されている可能性があります。バイトの面接では、志望動機・これまでの経験・シフトの希望など、ある程度聞くことは決まっています。
通常、ひととおり聞くと30分程度かかるのが一般的です。しかし、採用する意思がない応募者に対しては、途中で質問を切り上げてしまうこともあります。
ただし、第一印象がよく、採用を即決しスムーズに進行したなどの理由で、面接時間が短くなるケースも少なくありません。面接時間の長さが必ずしも合否に関係するとは限らないので、あくまで目安として考えましょう。
採用された後の説明がない
面接時に採用後についての説明がなかった場合も、落ちているフラグかもしれません。採用したいと考えている応募者に対しては、勤務開始日など、採用後のスケジュールについて聞いたり、仕事を始めるまでの流れについて説明したりするのが一般的です。
面接時にこれらの話が出なかったということは、そもそも採用を考えていない可能性も考えられます。とはいえ、単発バイトのように勤務期間が決まっている場合は、勤務開始日を聞かれないことも珍しくありません。
面接後に再度電話で確認されることもあるので、連絡が来るまで諦めずに待ちましょう。
バイトに応募する際の注意点
バイトの面接は、応募する時点から始まっていると考えておきましょう。応募の際に気を付けておくべきポイントを3つ解説します。
問い合わせの段階からマナーを守る
バイト先に問い合わせの電話をする段階から、しっかりマナーを守ることが大切です。電話をかけるときは、バイト先が忙しい時間帯を避けるのが基本です。飲食店などでは、ランチタイムやディナータイムは避けましょう。
スーパーやコンビニエンスストアなどの場合も、昼時や夕方は忙しい時間帯でもあるので、避けるのがマナーです。電話がつながったら、まず自分の名前と求人に応募したいことを伝えます。相手が聞き取りやすいように、ハキハキと話すのがポイントです。
完璧な敬語を使うのは難しいかもしれませんが「私は〇〇と申します。求人情報を拝見してお電話させていただきました」という程度の丁寧ないい方ができるようにしておきましょう。
応募先の条件をよく確認する
面接を受ける前に求人情報をよく見て、シフトの条件や服装の規定など、応募先の条件と自分の希望がマッチしているか確認しておくことが大切です。
求人情報だけでは分からないことがあれば、面接時にしっかり聞いておきましょう。正式に応募する前に、不明点だけを確認するために問い合わせをしても問題はありません。
ただし、電話で問い合わせる際は、質問したい内容をまとめて、短時間で済ませることが大切です。細かい条件などを知りたいときは、面接で確認しましょう。
履歴書は汚れや不備がないようにする
履歴書は、記入漏れだけでなく、破れていたり汚れていたりすることのないようにしましょう。履歴書に不備があると、それだけでマイナスの印象を与えかねません。黒いボールペンを使い、丁寧な文字で記入します。
他のバイト先で使った履歴書を使い回すのはNGです。読みにくい字で記入されている履歴書も印象がよくありません。
もしも、自分の字に自信がなければ、パソコンで作成するのもおすすめです。志望動機などもしっかり記入して、なるべく空欄を作らないよう仕上げましょう。
バイトの面接時の注意点
バイトの面接では、いかに好印象を与えられるかがポイントです。服装や基本的なマナー・受け答えのコツなど、面接時の注意点を解説します。
派手な服装は避ける
面接にはできるだけシンプルな服装を選びましょう。必ずしもスーツを着る必要はありませんが、派手な色使いやデザインを避け、オフィスカジュアルを意識した服装がおすすめです。
男性の場合は、襟付きのシャツに、ジャケット・スラックスというスタイルが基本です。女性は、シャツやブラウスに、スカート・パンツを合わせると、きちんとした印象にまとめられます。
ミニスカートや、ショートパンツ・キャミソールのように露出度の高い服装は避けましょう。靴は、黒や茶色などの革靴やパンプスなどがおすすめです。
約束の時間を厳守する
面接場所に行くときは、時間厳守が基本です。遅刻が厳禁なのは当然ですが、約束の時間より早過ぎるのもおすすめできません。面接官は、面接時間に合わせて業務の予定を立てているのが一般的です。
訪問する時間が早過ぎると、仕事を中断させたり、面接官が来るまで待つ場所を用意させてしまったりと、迷惑をかける可能性があります。早くても約束の10分前ぐらいの到着を目指し、5分前を目安に訪問する、もしくは声を掛けるのがベストです。
もしも、早く到着してしまったら、バイト先の近辺で身だしなみを整えながら時間になるまで待ちましょう。交通機関のトラブルなどで遅れてしまいそうなときは、必ず電話で連絡するのがマナーです。
質問にはハキハキ答える
面接中は、聞かれたことに対して笑顔でハキハキ答えましょう。口調や表情だけでなく、相手の目を見て答えるなど、しぐさにも注意するのがポイントです。
バイトの面接では、経験の有無以上に「真面目に働いてくれるか」「職場に溶け込めるか」などの点を重視されることも少なくありません。
明るくハキハキ答えることによって、コミュニケーション能力も高く、しっかり仕事をしてくれる人物だという評価につながります。
分からないことを質問されたときは、正直に分からないと答えれば問題ありません。あやふやに答えるより、誠実な印象を与えられます。
バイトの面接で落ちないための対策
バイトの面接で落ちないためには、しっかり対策を立てておくことが大切です。面接前に準備しておくべきことを3つ挙げて説明します。
よく聞かれる質問の答えを準備しておく
バイトの面接で、よく聞かれる質問に対しては、あらかじめ答えを準備しておきましょう。どのような職種でも聞かれるのは、シフトの希望です。
求人票に掲載されていた条件を踏まえて、自分の希望をしっかり伝えることが大切です。志望動機やアピールポイントなども答えられるように、準備しておくとよいでしょう。
面接官から、何か質問はないかと聞かれることもよくあります。無理に質問する必要はありませんが、合否の結果が分かる時期など、聞いておきたいことがあれば、このときにしっかり確認しておきましょう。
敬語の使い方を覚えておく
面接に落ちる人は、敬語を使えていない可能性もあるため、正しい敬語の使い方を覚えておくことも大切です。ビジネスマナーがない人だと思われないためにも、最低限の敬語を使えるようにしておく必要があります。
面接官との会話が弾んで、和やかな雰囲気になったとしても、友達と話すような言葉づかいにならないよう注意しましょう。
また、自分では敬語だと思っていても、実は間違えた使い方をしていることもあります。尊敬語と謙譲語の使い分けなど、事前に確認しておくと安心です。
ネガティブな発言はしない
面接ではネガティブな発言をしないように注意しましょう。例えば、前の職場を辞めた理由を聞かれたときに「仕事内容が合わなかった」「人間関係が難しかった」などの理由を答えるのは不適切です。
たとえ本当の理由だったとしても、仕事への愚痴が多い人や、コミュニケーション能力に問題がある人と受け取られる可能性があります。
「接客業でも学べることがたくさんあったが、新たな仕事にチャレンジしたいと思った」など、ポジティブな理由を考えておくとよいでしょう。
バイトの面接に落ちても諦めずにチャレンジしよう
バイトの面接を受けた後は、合否が気になって不安になってしまうものです。しかし、仮に面接に受からなかったとしても、落ち込む必要はありません。
シフトの条件がたまたま合わなかったなど、自分に落ち度がないことも多々あります。面接に落ちたときは、面接の内容を振り返り、原因を考えてみるとよいでしょう。
身だしなみやマナーなどに問題があれば改善し、次回の面接に生かすことが大切です。シフトの条件などが合わなかったときは、自分の希望とマッチするバイト先に応募する必要があります。
シフトや給与など、さまざまな条件を設定して検索できるスタンバイを活用し、自分に合った仕事を探しましょう。
