面接で使える弱みを一覧で確認!強みに言い換えて上手に伝えよう

初めて面接を受ける人は、弱みを聞かれた場合に備えて対策を講じておきましょう。自分の弱みをそのまま伝えると、面接官にマイナスな印象を与えかねないためです。面接で使える弱みの一覧と強みへの言い換え表現、評価が高まる効果的な例文を紹介します。

弱みを聞いて面接官が確認すること

面接官と就活生

(出典) pixta.jp

面接で弱みを聞かれるのには、明確な理由があります。応募者の弱みを聞いて企業が確認することを理解し、対策を立てる際の参考にしましょう。

自分を客観的に分析できているか

企業は面接で弱みを聞くことで、応募者が自分を客観視できているかを確認しています。客観的な自己分析ができていれば、仕事にも好影響を与えるためです。

強みだけでなく弱みも一緒に聞くことにも、理由があります。弱みをカバーするために、応募者はどのようなことを考えているのか、企業は知ろうとしているのです。

このように、企業は応募者の弱み自体を聞くだけでなく、弱みへの向き合い方も評価の対象にしています。回答の仕方によっては、弱みを伝えることで高評価を得られる可能性もあるのです。

自社が求める人物像と合っているか

企業が弱みを聞く目的には、自社のニーズと合っているかを確認するという点もあります。応募者が自社の社風や雰囲気にマッチしているか、弱みからも判断しようとしているのです。

また、業務への適性を見るために弱みを聞くケースもあります。応募者が希望する業務をきちんと遂行できないような弱みを持っている場合、採用される可能性は低いでしょう。

応募者にとっても、自分に向いた仕事かどうか、弱みで判断してもらえるのはメリットです。入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しなくても済むように、自分の弱みはできるだけ正直に伝えるのがおすすめです。

自分の弱みを考えるポイント

手帳に書き込むスーツの男性

(出典) pixta.jp

どうしても自分の弱みが思いつかない場合は、改善・克服が可能な弱みを選択しましょう。希望する業務に関係する弱みにするのも重要なポイントです。

改善・克服が可能な弱みにする

面接で伝える弱みを考える際は、改善・克服のために努力できる弱みにしましょう。弱みを伝えた上で、その弱みに対してどのように向き合っているのかまで、きちんと説明する必要があります。

単に「私の弱みは○○です」とだけ伝えると、改善・克服に向けた努力をせずに放置していると見なされかねません。弱みはあくまでもその人のマイナスポイントであり、改善・克服しようとしない姿勢は、応募者のイメージを悪くするだけです。

改善・克服が可能な弱みを選んだ上で、どのような対策を講じているのかを伝えることが重要です。努力している姿勢を見せれば、ポジティブなニュアンスで説明を終えられます。

仕事に関係するものを選ぶ

自分の弱みを決める際には、仕事に関係するものを選ぶことも大切です。業務と関係ない弱みを述べると、質問の意図が分かっていないと判断されかねません。

仕事と無関係な弱みの例としては、「足が遅い」「料理が不得意」「背が低い」といったものが挙げられます。日常生活における欠点や身体的なコンプレックスは、面接で伝える弱みとしてはふさわしくありません。

社会人として致命的な弱みもNGです。「遅刻癖がある」「約束を守れない」「あいさつができない」などの弱みを選ぶと、そもそも採用するリスクが高い人物と見なされ、評価を大きく下げてしまうでしょう。

面接での弱みの伝え方

面接を受ける女性

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面接官に自分の弱みを伝える際には、弱みに関する具体的なエピソードを添えましょう。弱みと一貫性のある強みを一緒に伝えることも大切です。

具体的なエピソードを添える

自分が弱みだと思う理由をエピソードとともに述べることで、説得力が増します。具体的なエピソードは学生時代以前の出来事ではなく、過去の仕事に関係するものがおすすめです。

エピソード付きで弱みを伝えることで、改善・克服に向けた努力も話の中に盛り込みやすくなります。弱みに関するエピソードと対策は、セットで考えることを意識しましょう。

仕事に関係する具体的なエピソードを話せば、面接官も弱みの影響をイメージしやすくなり、応募者と自社とのマッチ度を評価しやすくなります。質問の意図をきちんと理解していると判断され、評価が高まる可能性もあるでしょう。

強みと一貫性を持たせる

面接で弱みを伝える際は、強みもセットで述べるようにしましょう。強みも一緒に伝えることで、弱みだけを伝える場合よりポジティブな内容になります。

強みを考える場合は、弱みと一貫性を持たせることが重要です。例えば、心配性が弱みなら責任感が強いことを強みにすれば、弱みと強みに一貫性が生まれます。

頑固な性格を弱みにしているにもかかわらず、気配りができることを強みにすると、何を信じればよいのか面接官が混乱しかねません。弱みと強みに矛盾がないようにする必要があります。

【性格編】弱み一覧と例文

ノートとペンと手帳

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性格的な一面を弱みにする場合の例文を紹介します。「心配性」・「負けず嫌い」・「優柔不断」の特徴や、強みへの言い換えを押さえておきましょう。

心配性

心配性な性格を弱みにする場合は、慎重な性格や計画性があること、責任感が強いことを強みに言い換えられます。

私の弱みは心配性なところです。前職では清掃部門のチーフを任されていたのですが、担当する場所がしっかりと清掃されているか不安になり、部下を信頼しきれない時期もありました。もう一度自分でも清掃するなど、無駄な作業も発生していたのです。

しかし、それだけ責任感を持って仕事に向き合えていたことは、自分の強みであるとも考えています。今後は責任感の強さを生かしながら、仲間を信頼して、任せるところは任せられる意識も強く持てるように心がけるつもりです。

負けず嫌い

自分の弱みが負けず嫌いな性格だと感じるなら、向上心が強いことを強みに言い換えるのがおすすめです。何事にも目標を立てて頑張れるイメージを与えられます。

自分の弱みだと感じる部分は、負けず嫌いな性格です。他人に負けたくないと思うあまり、前職では同期へのライバル心が強くなってしまい、チームワークを発揮できないことがよくありました。

一方、向上心が強いことや粘り強く頑張れることは、自分の強みだと感じています。御社で働く際は、負けず嫌いな性格を抑えるために、他人の優れた点にも目を向けて尊重できるように努力したいと思っています。

優柔不断

優柔不断な人は何をするにも慎重になりやすいため、計画性があることや思慮深いことを強みに言い換えられます。

何事にも慎重になりすぎる優柔不断な性格が私の弱みです。迅速な行動を求められているときも、いろいろと悩んでしまい、なかなか行動に移せないケースがよくあります。

しかし、入念に計画を立てたり徹底した情報収集を行ったりと、準備に力を入れられる点は自分の強みです。これからはリスクヘッジを意識しつつ、物事に優先順位を付けて、もう少し早く行動に移せるようにしていきたいと考えています。

【行動編】弱み一覧と例文

手帳を見つめる女性

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せっかち・マイペース・不器用を弱みにする場合に、言い換えが可能な強みを紹介します。好印象を与えられる例文もチェックしましょう。

せっかち

せっかちなところを弱みに選ぶなら、行動力・スピード感がある点や、物事への対応が早い点を強みにしましょう。

私の弱みはせっかちなところです。今の仕事では品出しの際に陳列場所を間違え、上司に指摘されることがよくありました。お客様にも迷惑をかけていたため、せっかちになるシーンでは、確認を徹底するように心がけています。

一方、せっかちな性格が幸いし、仕事は誰よりも早く終わります。現在の上司にも「正確さが伴えば本当に安心できる存在」と言っていただけているので、強みを生かしながらせっかちな面の改善を意識していきたいです。

マイペース

マイペースな人は協調性に欠ける一方で、落ち着いていることや周囲に流されないことを自分の強みに言い換えられます。

マイペースな一面が私の弱みです。チームで作業をする際は自分のペースで業務を進めてしまうため、周囲に迷惑をかけるケースが多くなってしまいます。

しかし、逆に周囲がバタバタしているときも影響されないため、どのような状況でも落ち着いて仕事ができる点は自分の強みです。

現在は周囲の様子も小まめに意識し、自分のペースがチームに悪影響を与えないように意識しながら仕事に取り組んでいます。

不器用

不器用な一面があることを自分の弱みにするなら、器用さが必要ない業務をそつなくこなせることを強みにすれば、好印象を与えられるでしょう。

私の弱みは不器用なところです。新しい業務を行う際は、やり方を覚えるまでにかなりの時間がかかります。いろいろと改善や克服を試みましたが、不器用さはどうしても改善できないことを自覚しています。

不器用さに対する有効な対策は、器用さを求められない仕事を選ぶことだと考えています。今の仕事も新しく覚えることはほとんどありません。その代わり、与えられた仕事は真面目に一生懸命取り組むことを常に意識しています。

【対人関係編】弱み一覧と例文

手帳に書き込む

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協調性がない性格や八方美人な性格は、どのような強みに言い換えられるのでしょうか。例文で効果的な伝え方も覚えましょう。

協調性がない

協調性がない人は周囲に迷惑をかけやすい半面、主体的に動けることを強みとしてアピールすることが可能です。

私は、周囲の考えや状況を気にせずに独断で動いてしまう傾向があります。前職でも協調性がないことを上司によく指摘されていました。できるだけ周囲を気にしながら動くように、心がけているつもりです。

一方で、主体性があることは自分の大きな強みだと考えています。決断や行動が早いことがプラスに働き、高い評価を得たこともありました。

今後は協調性のなさを抑えるように意識しつつ、主体性を求められるシーンでは強みを存分に発揮できるようにしていきたいです。

八方美人

八方美人とは、誰とでも愛想よく付き合える性質です。自分の意見を言えない点が弱みになる一方、協調性を発揮できる点は強みになります。

私が自分の弱みだと感じているのは、八方美人な性格です。誰にでも愛想よく振る舞おうとするため、意見を求められるシーンでも自分の考えを主張できません。常に周囲が何を考えているのか気になり、人に合わせてしまいます。

しかし、周囲と協力して物事を進めるのは得意です。チームで業務に取り組む際も、メンバーの橋渡し役を買って出ることがよくあります。御社で働く際は協調性を発揮しながら、自分の意見も言えるように意識していきたいと考えています。

【仕事への姿勢編】弱み一覧と例文

手帳に記入する女性

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仕事への姿勢を自分の弱みとするケースでの例文を紹介します。一貫性のある強みを盛り込み、ポジティブな終わり方を意識することが重要です。

大ざっぱ

大ざっぱな性格を自分の弱みに選ぶなら、大局的な見方ができることを強みに言い換えられます。

私の弱みは大ざっぱなところです。何をやるにも詰めが甘く、そのことを妥協できてしまいます。大ざっぱな性格を改善するために、現在は仕事の後にできるだけしっかりチェックを行うようにしています。

一方で、物事を俯瞰して大局的に見ることができることは自分の強みです。前職ではチームで仕事を進める際、いつもリーダー役を任されていました。細かい作業の指示出しも得意としているため、強みを生かせる仕事は自信を持って取り組みたいと思います。

視野が狭い

視野が狭い人には、相手の意見を受け入れられないという弱みがあります。集中力があることや得意なことを追求できることを強みに選ぶのがおすすめです。

私の弱みは視野が狭いことです。自分の価値観や考え方を曲げたくないと考えてしまうため、周囲の意見を受け入れられないことを短所として感じています。

視野の狭さを克服するために、できるだけ相手の意見にも耳を傾けるように努力しているところです。

自分の強みは得意なことをとことん追求できることだと思っています。単に与えられた仕事をこなすだけでなく、やり方を工夫したり改善策を提案したりするのが好きです。

この強みを生かしながら、活躍できる人材になれるように頑張りたいと考えています。

弱みは強みに変換して上手に伝えよう

面接で回答する男性

(出典) pixta.jp

面接で企業が弱みを聞く最大の理由は、自分を客観的に分析できているか確認するためです。自社が求める人物像とマッチしているかという点も判断しています。

自分の弱みを考える際は、改善・克服が可能なものや、仕事に関係するものを選ぶのがポイントです。弱みは一貫性のある強みに言い換え、面接で上手に伝えましょう。