スーパーのパート面接を受ける際に、言ってはいけないことと、NG行動を把握し、準備をしておくと、担当者にやる気が伝わったり、面接にも受かりやすくなったりするでしょう。スーパーのパート面接を受けるにあたっての注意事項を、詳しく解説します。
スーパーのパート面接で言ってはいけないこと
スーパーの面接時に、言ってはいけないことを紹介します。面接の担当者に、マイナスの印象を与えかねない例を見ていきましょう。
交渉の余地がない言葉:「無理です」「できません」
スーパーの面接では「残業はできますか?」「休日出勤は可能ですか?」と尋ねられるケースが多くあります。
子どもがまだ留守番できない年齢だったり、習い事の送迎があったりと、対応が難しいこともあるでしょう。
面接の担当者は、仕事をする上で柔軟に対応できるのかなどを見ています。ここで「無理です」「できません」など、一切交渉の余地のない否定的な言葉で断るのはNGです。柔軟さに欠け、融通が利かない人だと思われてしまいます。
完全には否定せず「事前にご相談いただければ対応できます」「〇曜日以外でしたら可能です」など、対応する姿勢を示しましょう。
しかし、対応できないにもかかわらず、「いつでも対応できます」と嘘をつくのは、結果的に迷惑をかけることにつながるため、おすすめしません。
不明確な言葉:「分かりません」
面接官に「いつから働けますか」「シフトにはどれくらい入れますか」と質問された際に「まだ分かりません」と、不明確な回答をするのは避けましょう。
スーパーにとって、いつから働けて、どのくらいシフトに入ってもらえるかは重要事項です。曜日の希望の有無や、週に何日入れるかなど、はっきりと答えましょう。
答えられないと、面接への準備が不足していると判断される恐れがあり、働く意欲がないと判断されかねません。
意気込みに欠ける言葉:「世話する人がいないので休みます」
スーパーの面接時に「お子さんが体調を崩したとき、預けられる人はいますか?」と質問されることもあります。
「預け先がないので、子どもが体調を崩したら、お休みせざるを得ません」と答えると、面接官に「非常時の対策を考えていない」と思われてしまう可能性があります。
もちろん子どもがいる人を面接する場合、やむを得ず欠勤になることは、スーパー側もある程度想定していることがほとんどです。しかし、伝え方によっては「この人は仕事への意欲がない」という判断になってしまう場合もあります。
パートを検討するなら、祖父母に預けたり、病児保育を依頼したりと、可能な範囲での対策を考えておく必要があります。
ネガティブな言葉:「反りの合わない先輩がいて」
面接官に「前職を退職された理由はなんですか」と聞かれた際、ネガティブな返答をするのは避けましょう。例えば「反りの合わない先輩がいて」「ルーティンワークに飽きてしまいました」などが挙げられます。
前職と同じ理由で辞めてしまわないか、対人関係で問題を起こさないかなど、仕事に対する価値観を問われる質問でもあるので、ネガティブな要素をそのまま伝えるのは控えましょう。
また「この仕事を志望された理由はなんですか」の質問に対しても「他によさそうな仕事がなかったから」「家計を支えるために仕方なく」などの理由はNGです。
できるだけポジティブに伝えられるように準備しておきましょう。
スーパーのパート面接で不採用が近づくNG行動例
スーパーのパート面接を受ける際に「社会人としての常識がない人だ」と面接官に思われると、不採用につながりやすくなります。マイナスの印象を与えるNG行動の例を見ていきましょう。
約束の時間に遅れる
スーパーのパート面接に限らず、面接の時間に遅れるのは社会人としてNGです。時間管理ができない人だと判断され、信用を失ってしまう原因にもなります。
スーパーのパートはシフト勤務なので、時間通りに出勤し、業務をこなしてくれる人が求められます。面接の時間に遅れると、雇っても当然のように遅刻をする人だろうと判断されかねません。
しかし、交通渋滞に巻き込まれたり、道に迷ったりと、やむを得ない理由で面接に遅れるケースもあります。その際は、遅れるとわかった時点で早めに連絡しましょう。
清潔感のない服装で面接に挑む
スーパーのパート面接の際、スーツを着用していく必要はありません。しかし、カジュアルすぎる格好や、清潔感のない服装はNGです。
スーパーのパートは、レジや品出しなどで、人前に出ることが多い仕事です。清潔感のない店員が働いていると、客に不快感を与えかねないため、不採用になる恐れがあります。
一般的に、アイロンのかかっていないシワだらけのシャツや、サンダル・ミニスカート・ショートパンツは避けるべき服装です。
社会人としての言葉遣いができていない
面接時に正しい言葉遣いができていないと、社会人としてのマナーが不足しているとみなされる恐れがあります。
スーパーのパートは、客とコミュニケーションを取る機会が多々あります。その際、フランクな言葉遣いや、間違った敬語、幼稚な印象を与える言葉遣いだと、客に不快感を与えてしまうでしょう。
間違って使いがちな表現の例として「~になります」は、変化しないものに対しては使わないので「~です」と言います。「志望させていただきました」は、敬語を重ねる二重敬語になるので「志望しました」が正解です。
スーパーのパート面接を受ける前の準備
面接前に準備するものとして、履歴書と質問に対する回答が挙げられます。採用につながるよう、前もってしっかり対策しておきましょう。
すきのない履歴書を作っておく
空欄だらけの履歴書では、面接担当者に「いい加減な気持ちで面接に来たんだな」と思われてしまいます。埋められるところは、しっかりと記入し、履歴書を作り込みましょう。
空欄にしがちな希望入力欄にも、採用された際の希望勤務日や、時間・希望開始日などを書いておくと、熱意が伝わります。
手書きの場合は、字・写真の貼り方なども丁寧にし、前職の勤務先名は正式名称で記入します。
想定される質問の回答を用意しておく
面接でよく聞かれる質問に対しての回答を準備しておくと、そつなく答えられます。
スーパーのパート面接の際は、正社員で仕事を探す就職活動のように、カッチリとした回答を用意する必要はありません。しかし、ある程度どう答えるのかをまとめておく必要があります。
Q.志望動機はなんですか?
A.学生時代にコンビニエンスストアでバイトをした経験があり、接客業にやりがいを感じたので、志望しました。〇〇スーパーは自転車で通える距離にあり、普段からよく利用しております。スタッフの皆様の対応が丁寧な点も、志望動機の1つです。
Q.お子さんが体調を崩したとき、預けられる人はいますか?
A.日ごろから、子どもが体調を崩さないように気を配っております。万が一、体調を崩したときは、両親やママ友に世話を依頼できるよう、周囲や家族の理解を得て、サポート体制を整えています。
スーパーのパート面接の当日に注意するポイント
面接で言ってはいけないことを踏まえたら、いよいよ面接当日です。スーパーならではの注意事項を把握し、好印象を残しましょう。
面接官以外へのあいさつも怠らない
スーパーの面接は店内を通り、バックヤードや事務所で面接するケースがほとんどなので、すれ違うスタッフに対してもあいさつするのがマナーです。
スタッフは同僚になる人たちでもあるので、あいさつをしておくとスムーズに職場に溶け込めるでしょう。
あいさつは同僚同士で使う「お疲れさまです」ではなく「こんにちは」「こんばんは」がおすすめです。また、面接担当者につないでもらうため、スタッフに声をかけるときは「お忙しいところ、失礼します」と言いましょう。
面接の担当者は、業務時間を割いて面接時間を作っています。面接後は「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」とあいさつするのを忘れないようにしましょう。
社会人としてのマナーを守る
面接当日は、社会人としてのマナーを守った行動を心がけます。案内や指示がないのにバックヤードに勝手に入るのは非常識です。
前もって指示がない場合、店舗から入り、スタッフに声をかけます。あいさつをして、面接の担当者につないでもらいましょう。
面接が行われる場所にもよりますが、扉がある場合は入室前に3回ノックし「どうぞ」と返事があってから「失礼します」と言ってドアを開けます。着席を促されてから、席に座り、荷物は椅子の脇の床に置きます。
面接終了後は、担当者にあいさつをした後、ドアの前で「失礼します」と一礼し、退室しましょう。
スーパーのパート面接対策をすっかりすれば採用はぐっと近づく
スーパーのパート面接で言ってはいけないことに注意し、面接時の質問に対しても、意欲的な回答を心がければ、やる気も伝わります。また、社会人としてのマナーを守っていれば、NG行動は自然に避けられるでしょう。
スタンバイでは、スーパーのパートも多数掲載しています。事前対策をしっかり行い、スーパーのパートに挑戦してみましょう。