バイトの応募書類として、証明写真付きの履歴書を求められるケースは珍しくありません。写真を貼らずに提出したり、履歴書にふさわしくないものを使用したりすれば評価が下がります。写真が必要な理由や、撮る際のポイントをチェックしましょう。
バイトでも証明写真を求められる?
バイトであっても履歴書の提出を求められたら、証明写真を貼付するのが原則です。使用目的や不要なケースなどを確認しましょう。
履歴書に貼る必要がある
バイトに応募する際に提出する履歴書には、証明写真を貼るスペースが設けられています。「写真を貼ってください」と指定されていない場合も、履歴書を提出する際は必ず貼りましょう。
貼付せずに提出すると、非常識な人だと思われてしまいます。履歴書に証明写真を貼る理由は、どんな人が応募してきたのかを知るためです。
書類選考時に、身だしなみに気を使える人物かどうかを探るためでもあります。また写真がないと、面接に来た人が本人であるかを確認できません。
履歴書に貼る一般的な証明写真のサイズは、縦4cm×横3cmです。貼り付け欄にサイズが書いてあるので、チェックしてから撮影しましょう。背景は無地でスナップ写真は不可です。
古すぎるものは本人確認に使用できないので、3カ月以内に撮影したものを貼りましょう。
証明写真が不要なケース
バイト先から履歴書の写真は必要ないと伝えられた場合や、応募要項に必要なしと記載があった場合は不要です。応募に際して履歴書自体を求められない場合も、証明写真を用意する必要はありません。
企業によっては、応募へのハードルを下げるために履歴書を不要にしているケースもあるのです。採用が決まったら、必要書類を改めて提出する仕組みになっている場合もあります。
もし、証明写真を提出しないことに不安を感じるなら、履歴書を提出する際に「写真は不要とうかがいましたので、貼り付けていません」というように、ひと言添えて渡しましょう。
男性が証明写真を撮るポイント
証明写真の撮り方を間違えると、悪い印象を与える恐れがあります。応募先にふさわしい人物だと感じてもらうために、押さえておくべき撮影のポイントを確認しましょう。
服装は爽やかに見えるものをチョイス
就職活動とは違い、バイトの応募に利用する場合はビジネススーツを着用した写真でなくても構いません。ただし、応募先によっては厳しく見られる可能性もあるので、心配ならビジネススーツを着用しましょう。
白や明るい水色などの顔色が明るく見える色のシャツに、シンプルなジャケットを合わせるなど、爽やかさを演出できる装いをおすすめします。
首元がよれたTシャツなどは、だらしない印象を与えるので着用しないようにしましょう。部屋着に見えるような服装や、派手な柄物などのトップスは避けます。写真を通じて、誠実さや清潔感を意識することが大事です。
顔のラインが分かる髪型がおすすめ
証明写真を撮影する際の男性の髪型は、正面から見たときに顔のラインがはっきりと見えるものがおすすめです。前髪やサイドの毛を短く整え、耳やおでこが見えるスッキリとした髪型をすると、好印象を与えられます。
無理に短く切る必要はありませんが、長髪や個性的すぎる髪型は選考で不利に働きます。髪型はその人の印象を大きく左右する要素です。例えば、長い前髪で顔が隠れていると、内気そうに見えてしまうでしょう。
寝癖は直し、整髪料を使ってセットすると、きちんとした印象がアップします。過剰にトップを立てたり、ボリュームを出しすぎたりするのはよくありません。服装に合わせ、清潔感のある髪型を目指しましょう。
歯が見えない程度の笑顔で
証明写真で好印象を与えるには、歯が見えない程度の笑顔を作って撮影しましょう。歯を出して笑顔を全開にしてしまうと、カジュアルすぎる印象になるので、軽く微笑む程度がおすすめです。
無気力そうに見えないように無表情は避け、自然な笑顔を作るのが好ましいといえます。軽く顎を引いて前方を見て背筋を伸ばした状態で、口角を上げてみましょう。
上目遣いをするとにらんでいるように見えるので、視線が真っすぐになるように注意して撮影します。
女性が証明写真を撮るポイント
女性は服装以外にも髪型やメイクなど、気を付けたいポイントがあります。応募先に好印象を与える証明写真の撮り方をチェックしましょう。
バイト先にマッチした服装を選択
証明写真を撮る際は、バイト先に合わせて服装を選ぶのが基本です。例えば、オフィスワークなら、落ち着いた色のジャケットを着用するとよいでしょう。
応募先で働くのに支障がないと思ってもらえるような服装を選分のが基本ですが、普段着よりも若干改まった服装を心がけると好印象です。トップスの色は、白・パステルピンク・明るいベージュなど、顔色が明るく見えるものを選びましょう。
迷った場合は、ベーシックなデザインの襟付きのシャツに、ジャケットやハイゲージのカーディガンを合わせるなどのシンプルな服装がおすすめです。
長い髪はまとめておく
長い髪は1つにまとめて、表情がよく分かるスタイルを心がけましょう。正面から見たときに顔の輪郭が髪で隠れていたり、前髪で目元が隠れたりする髪型は避けます。
髪を下ろすのであれば、肩にかからないように背中側に流しましょう。長い前髪は斜めに流して、ピンで留めたり目よりも上の位置でカットしたりすると、スッキリとして見えます。
束ねる長さがない場合は、髪を耳にかけましょう。サイドの髪が長めのショートヘアの場合も、耳を出すだけで明るい印象に見えるのでおすすめです。
メイクはあくまでナチュラルを心がける
証明写真は、派手に見えない程度のメイクをして撮影します。気合を入れてメイクをすると濃くなりすぎるので、トレンドよりも清潔感を意識するのがポイントです。
ただし、あまりにナチュラルすぎても、不健康そうに見えてしまいます。肌なじみのよいチークや、ほどよいツヤのあるリップを選び、血色を意識した適度なメイクを施しましょう。
ツヤがありすぎるメイクや、太いラインで目の周囲を囲むのはおすすめできません。証明写真では、遊びに行くときのようなメイクは避け、謙虚で真面目そうな雰囲気を演出することが大事です。
履歴書に貼る写真のNGポイントは?
証明写真の撮り方次第では、ルールを守って働いてくれそうにないと判断されてしまうケースがあります。証明写真の撮影でNGなポイントをチェックしましょう。
露出が多い服装などカジュアルすぎる
証明写真は、その人の印象を確認したり、本人かどうかを確認したりするために使用することを忘れずに撮影しましょう。露出が多い服装や、カジュアルすぎるアイテムはNGです。
大きな柄が入ったシャツやパーカーのような衣類は避けましょう。ダメージ加工がされたものや、胸元が大きく開いたデザインのトップスなども、よい印象を与えません。
ネックレスやピアスなどのアクセサリー類も外しておきます。服装自由のバイト先やアパレル系の販売員に応募する場合であっても、TPOをわきまえた服装で撮影することが大事です。
メガネはOK・カラコンはNG
普段からメガネをかけて生活しているなら、証明写真もメガネをかけた状態で撮影しましょう。おしゃれのために着用する、伊達メガネやサングラスはかけません。
また、視力矯正に使用する度が入ったコンタクトレンズは使用して構いませんが、カラコンは顔の印象を大きく変えてしまうので控えましょう。黒目を大きく見せるタイプのコンタクトレンズなども同様です。
目は顔の印象を大きく左右するパーツなので、書類から受ける印象と面接の際に受ける印象が違うと、写真を加工したのではないかと疑われるリスクがあります。
ナチュラルに見えるタイプであっても、視力の矯正を目的としないものは避けた方が無難です。
ポイントを守って好印象な証明写真に
証明写真は、応募者がどんな人なのかを知る手がかりになります。写真を貼付しなかったり、清潔感に欠ける服装で撮影したりすれば、よい印象を与えられません。
ルールを守れない人物だと思われてしまうと、採用されにくくなります。ポイントさえ押さえて撮影すれば好印象を与えられるので、服装・髪型・表情などに気を配って撮影しましょう。
「スタンバイ」では、職種や勤務地などでバイト先の候補を絞って探せます。効率よくバイト探しをしたい人は、ぜひチェックしてみてください。