リクルーター面談を控えた就活生必見!おすすめの逆質問例7選

企業の採用活動においては、一般的な採用面接とは別に「リクルーター面談」を実施することがあります。リクルーター面談は、本選考前にカジュアルな雰囲気で面談を行ったり、事前接点の場として設けられたりします。

この記事のポイント

リクルーター面談とは
企業と求職者の相互理解を深めるためのカジュアルな面談です。求職者にとっては、企業理解を深め、自分をアピールする絶好の機会になります。
リクルーター面談で担当者が見るポイント
リクルーター面談では、社会人としての基本的なマナー・自己分析・企業研究の深さがチェックされます。リクルーターは質問を通して、求職者のキャリア志向・価値観・企業への熱意を探ります。
リクルーター面談ですべき逆質問
リクルーター面談は、企業理解を深めるための逆質問をする絶好の機会です。企業の求める人物像・事業内容・社風などを質問するのがおすすめです。

リクルーター面談とは?

面接を受けるスーツ姿の女性

(出典) pixta.jp

リクルーターとは求職者と直接コンタクトし、採用につなげるためのサポートを行う社員のことです。リクルーター面談は、求職者と企業の相互理解を深めるために行われます。

カジュアルな形で行われることが多いですが、選考の場でもあることを忘れてはいけません。まずは、リクルーター面談と採用面接の違いや、リクルーター面談の目的についてチェックしていきましょう。

リクルーター面談と採用面接の違い

リクルーター面談と採用面接の主な違いは、実施する場所・タイミングです。

リクルーター面談は、カフェ・レストランや、オンラインでの実施など、カジュアルな場で行われることが一般的です。一方、採用面接は、企業のオフィスや貸し会議室など、フォーマルな環境で実施されます。

リクルーター面談のタイミングはさまざまで、インターンやセミナー、OB・OG訪問後、エントリーから採用選考が始まるまでの期間、あるいは選考の合間などに行われることがあります。一方、採用面接は選考の過程で実施されるのが一般的です。

リクルーター面談は、選考に直接影響しない企業もあれば、選考の一環として活用する企業もあります。ただし、選考の一部とされる場合でも、不合格通知が届くことはほとんどありません。

リクルーター面談を実施する3つの目的

リクルーター面談を実施する目的は主に、以下の3つです。

自社にマッチするか見極めるため

採用面接では、企業が求める人物像に合うかどうかを判断します。しかし、求職者は面接対策をしっかり行っていることが多く、形式的な回答ばかりということにもなりかねません。

リクルーター面談ではリラックスした雰囲気の中で会話を進め、求職者の本音を引き出します。そうすることで求職者の価値観や考え方が見えやすくなり、自社との相性を判断しやすくなります。

早期の人材確保を行うため

リクルーター面談は、企業の採用担当者が注目した求職者に向けて実施されます。早い段階でアプローチすることで、優秀な人材が他社に流れる前に確保することが目的です。

つまりリクルーター面談に招待されることは、「企業が特に注目している求職者」と見なされている証拠ともいえるでしょう。

自社に対する志望度を上げるため

企業は、リクルーター面談を通じて自社の魅力をアピールし、求職者の志望度を高めることも目的としています。

リクルーター面談は、1回だけでなく複数回行われることが多く、これは「ザイオンス効果」を狙ったものです。ザイオンス効果とは、接触回数が増えるほど相手への好感度が高まる心理効果のことを指します。

このように、リクルーター面談は企業と求職者の相互理解を深める場としても機能しています。

リクルーター面談で担当者が見るポイント

リクルーター面談では、企業の担当者が以下のポイントをチェックしています。

ビジネスマナーを守れているか

リクルーター面談はカジュアルな場・雰囲気で行われる場合が多いですが、社会人としての基本的なマナーは必ずチェックされています。

例えば、適切な服装や振る舞い・メールや電話の対応・基本的なコミュニケーション能力などがチェックポイントになるでしょう。態度が雑だったり、言葉遣いが乱れていたりすると、「本選考でも同じ対応をするのではないか」と懸念され、評価が下がる可能性があります。

きちんと自己分析ができているか

リクルーター面談では、求職者のキャリア志向や価値観を把握できる質問がされます。

自己分析が不十分だと、「なぜこの会社に興味を持ったのか」「どのような働き方をしたいのか」といった質問に対して明確に答えられず、志望度が低いと判断されることがあります。

自分の強みや弱み・志望理由・就職活動の軸を整理し、自分の経験を踏まえて説明できるようにしておきましょう。なお、リクルーター面談が複数回ある場合、フィードバックをもらえる場合もあるので、指摘された点を改善することが大切です。

徹底した企業研究ができているか

リクルーター面談では、求職者が本気で自社に興味を持っているかも確認されます。

企業研究が不十分だと、志望度が低いと判断され、マイナス評価につながる恐れがあります。「なぜこの企業を志望するのか」を他社と比較しながら説明できると、熱意を伝えやすくなるでしょう。

そのためには企業の公式サイトに目を通し、コア事業・主力サービスを理解しておくことが大切です。さらに、競合企業との違いを把握しておくと、面談での評価が高まる可能性があります。

リクルーター面談でおすすめの逆質問7選

web面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

リクルーター面談は求職者にとって応募企業の理解を深め、自分をアピールするのに絶好の機会です。以下にリクルーター面談でおすすめの逆質問の例を7つ挙げます。

求める人物像

企業が求める人物像を質問すると、自己成長への意欲が伝わり、好印象を与えやすくなります。さらに、採用面接でどのように振る舞うべきかや、アピールポイントが明確になるメリットもあります。ただし、リクルーターは採用の専門家ではないため、具体的な回答を得にくい場合もあります。

そのため、「どのような人が活躍していますか?」「社内にはどのようなタイプの人が多いですか?」など、実際に働いている人の特徴を聞く質問がおすすめです。これにより、企業の求める人物像を推測しやすくなります。

事業内容

基本的な事業内容は、企業の公式サイトや会社説明会で把握できます。そこでより深掘りした質問をすることで、企業理解を深めつつ、志望度の高さをアピールできます。

ただし、すでに公開されている情報を聞いたり、リクルーターの担当外の分野について尋ねたりするのは避けましょう。

具体的な質問例としては「現在の事業で課題となっている点は?」「顧客に提供する価値として、特に重視していることは?」などが挙げられます。こうした質問を通じて、事業の方向性や業界の動向について理解を深められます。

業務内容

業務内容について質問することで、入社後の働き方を具体的にイメージできます。特に「1日の業務の流れ」「具体的な仕事内容」「研修やOJTの内容」などを尋ねると、よりリアルな働き方が見えてきます。

例えば「技術職ではどのような1日を過ごすことが多いですか?」「新人研修の流れや、現場配属後のサポート体制について教えてください」といった質問が有効です。これらの質問は、入社後のミスマッチを避けるための材料にもなります。

社風

社風を知ることは、長く働ける環境かどうかを見極めるために重要です。事業内容や待遇が魅力的でも、職場の雰囲気が合わなければ、長く働き続けるのは難しいでしょう。

そのため「部署やチームの雰囲気はどのような感じですか?」「社内のコミュニケーションの取り方に特徴はありますか?」といった質問をすると、実態に即した情報を得られます。

実際に働く社員の視点からの回答をもとに、社風が自分に合うかを判断しましょう。

待遇

業務内容だけでなく、給与や福利厚生といった待遇面も、長く働く上では重要なポイントです。企業の評価制度や昇給の仕組みを理解しておけば、自分のキャリアプランに合った環境かどうかを見極められます。

ただし、待遇の質問ばかりをすると、企業理念や業務への関心が薄いと捉えられる可能性があるため、バランスを意識することも大切です。

適切な質問例として、「御社ではどのような基準で給与が決定されますか?」「昇給のタイミングや評価基準について教えてください」などが挙げられます。

キャリアプラン

自分の理想のキャリアが実現できる環境かどうかを確認するために、キャリアプランに関する質問も重要です。「どのようなキャリアパスを歩めるのか」「どのような研修や育成制度があるのか」などを聞くことで、入社後の成長イメージが明確になります。

例えば、「新入社員がキャリアアップしていく際の一般的なルートはありますか?」「社内でスキルアップや異動の機会はどの程度ありますか?」といった質問が有効です。

自分のキャリアプランと企業の成長方針が合致しているかを確認し、ミスマッチを防ぎましょう。

リクルーターの経験や価値観

以下に記すようなリクルーターの経験や価値観について質問することで、ホームページや会社説明会では聞けないリアルな情報を入手できます。

「就職活動から入社まで」に関する質問

就職活動から入社に至るまでの経緯は、企業理解を深める上で重要な情報源です。リクルーターが入社を決めた理由・就活時の志望動機や軸・注力して良かった点、あるいは後悔している点などを尋ねることで、企業の魅力を多角的に把握できるでしょう。

質問例としては「最終的に入社を決意された理由は何ですか?」「他社と比較して、入社の決め手となった要因は何でしたか?」などが挙げられます。よりリアルな情報を得るためには、具体的なエピソードを深掘りすることが大切です。

「入社から現在まで」に関する質問

入社後のギャップ・経験や学び・現在の目標などを知ることは、入社後の自分を具体的にイメージするために役立ちます。

質問例としては「入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみてギャップはありましたか?」「入社後、どのような経験や学びを得ましたか?」などが挙げられます。

特に入社前に抱いていたイメージと現実にギャップがあったかどうかを尋ねることで、入社後のミスマッチを防げるかもしれません。また、入社後にどのような経験や学びが得られるかを実際に働いている人から聞くことで、入社後のキャリアアップについても想像できるでしょう。

リクルーター面談を受けるときの流れは?

パソコン操作をする女性

(出典) pixta.jp

リクルーター面談は、以下の流れに沿って準備・対応しましょう。それぞれの段階での注意点やポイントも明記してありますので、リクルーター面談を控えている方は、事前にしっかりと流れを押さえておくとスムーズです。

リクルーター面談の日程を調整する

リクルーター面談の日程は、企業から電話やメールで打診されるのが一般的です。提示された候補日から都合の良い日を選び、できるだけ早く返信しましょう。都合が悪い場合は、別の日を提案して調整します。

日程を候補日から選ぶ際のメールの返信例は以下の通りです。

件名:リクルーター面談の日程について
○○株式会社
リクルーター担当者様
お世話になっております。○○(氏名)です。
リクルーター面談の日程をご提示いただきありがとうございます。
下記の日程で面談をお願いできますでしょうか。
・◯月◯日(◯)◯:◯から◯:◯
上記日程で問題ございませんでしょうか。
お手数ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
○○(氏名)

リクルーター面談の準備を進める

リクルーター面談は、企業理解を深めるチャンスです。しっかり準備することで会話が有意義になり、企業側に好印象を与えられます。例えば、以下のトピックを事前に調べておくことがおすすめです。

  • 企業理念/ビジョン/ミッション:企業が大切にしている価値観
  • 事業内容と業界ポジション:提供サービスや市場での立ち位置
  • 最近の目立った活動や取り組み:M&A、業績、社会貢献活動など
  • 社風や働き方:社員インタビューなどを参考に

リクルーター面談を受ける

リクルーター面談は選考ではなく、企業とのカジュアルな情報交換の場ですが、印象を左右する大切な機会です。以下のポイントを意識して臨みましょう。

  • 選考と同じくらい真剣に取り組む
  • 一方的に話を聞くだけでなく、双方向のコミュニケーションを心がける
  • 自然体で誠実に話す

無理に取り繕う必要はありません。「分からない」「知らない」と感じたときは、素直に伝えたほうが好印象です。

面談終了後にお礼メールを送る

リクルーター面談が終わったら、できるだけ早めにお礼メールを送りましょう。お礼メールには、以下のようなメリットがあります。

  • 感謝の気持ちを伝えられる上、良い印象を与えられる
  • 面談での学びや関心をアピールできる
  • 他の候補者との差別化につながる

また、リクルーターは面談の内容を人事担当者にフィードバックすることが多いため、お礼メールを送ることで「印象が良かった」と報告される可能性も高まります。

お礼メールの文章例は以下の通りです。

件名:リクルーター面談のお礼
○○株式会社
リクルーター担当 ○○様
お世話になっております。○○です。
先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
面談では、貴社の若手社員が挑戦できる環境や成長支援の制度について詳しくお伺いでき、大変参考になりました。
引き続き、貴社について理解を深め、選考に向けて準備を進めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 ○○(氏名)

リクルーター面談で良い印象を残そう

面接を受けるスーツ姿の女性

(出典) pixta.jp

リクルーター面談は単なる情報交換の場ではなく、志望度や人柄をアピールできる絶好のチャンスです。誠実で前向きな姿勢と、具体的な質問や回答を心がけることで、リクルーターに好印象を与えられ、正式な選考でも有利に働く可能性が高まります。そのためには面談前に企業研究・業界理解・自己分析を深めつつ、逆質問を用意しておくなどの事前準備が欠かせません。

就職活動時における企業選びに迷ったら、国内最大級の求人一括検索サイト「スタンバイ」を活用してみましょう。就活に役立つ情報も発信しているため、併せて確認してみてください。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイトなら