転職に有利な資格を知ろう。転職活動への生活かし方や選ぶポイントも

転職活動を円滑に進めたいのであれば、業種別に有利な資格を知ることが大切です。自分に必要な資格が分かれば、資格取得のための勉強を効率よく進められるでしょう。転職に有利な資格を業種別に紹介し、選び方のポイントや取得のコツも解説します。

IT関連の転職に有利な資格

試験を受ける女性

(出典) pixta.jp

IT分野はどの職種でもある程度の知識やスキルを求められるため、資格を持っていれば転職しやすくなるでしょう。IT関連の転職に有利な4つの国家資格を紹介します。

ITパスポート試験

IT業界未経験者が転職に有利な資格の取得を目指すなら、ITの基本的な知識やパソコンの基礎スキルを身に付けられるITパスポート試験がおすすめです。

ITパスポート試験は国家資格であり、ITに関する幅広い知識を学べるため、自分が知らない職種にも関心を持てるようになるでしょう。転職の方向性が定まっていない人にも役立ちます。

未経験者向けの資格ではあるものの、合格率は約50%と簡単に取得できるわけではないため、しっかりと勉強する必要があります。ITパスポートだけで差別化を図るのは難しいことから、取得後は他の資格にもチャレンジしましょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITパスポート試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門と位置付けられている国家資格です。システムやソフトウェアを開発するための基礎知識を身に付けられます。

IT人材に求められる知識やスキルを証明できるため、未経験からIT業界への転職を目指したい人におすすめです。ITパスポート試験よりも、実務に即した問題が出題されます。

合格率は20~30%と低く、初心者向けとはいえ取得にはそれなりに勉強が必要です。ただし、情報処理技術者試験の中では、比較的難易度が低い部類に属する資格といえます。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格です。IT系の応用的な知識やスキルを証明できるため、取得できればIT分野への転職でかなり有利になるでしょう。

IT系国家資格の中では難易度が高く、試験の合格には踏み込んだ学習が求められます。技術的な内容の問題だけでなく、経営戦略やマネジメントに関する問題が出題される点もポイントです。

試験は春期と秋期の年2回実施され、出題形式は選択式と記述式に分かれています。ワンランク上のITエンジニアを目指したい人は、基本情報技術者試験の取得後に目指すとよいでしょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアになりたい人におすすめの資格が、ネットワークスペシャリストです。ネットワークに関するさまざまな知識やスキルが備わっていることを証明できます。

難易度が高い国家資格であり、ネットワークの固有技術から各種サービスの動向まで、幅広い範囲を勉強しなければなりません。情報セキュリティに関する学習も不可欠です。

クラウドサービスやIoTといったネットワーク技術を使いこなせる人材は、今後も需要が高まる見込みです。ネットワークスペシャリスト試験に合格しておけば、ネットワーク社会を担う花形エンジニアとして活躍できるでしょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ネットワークスペシャリスト試験

医療・福祉関連の転職に有利な資格

勉強する白衣の男女

(出典) pixta.jp

医療・福祉業界への転職を目指すなら、看護師・社会福祉士・介護福祉士の資格を取得するのがおすすめです。医療事務関連の代表的な資格も併せて紹介します。

看護師国家試験

看護師は患者の世話や医師のサポートを行う職業です。看護師になるためには、国家資格を取得する必要があります。

所定の学校や養成所を卒業することで、看護師国家試験の受験資格を得ることが可能です。国家試験では、厚生労働省の看護師国家試験出題基準に基づいた内容の問題が出題されます。

国家試験と聞くと難易度が高いイメージを持たれがちですが、看護師国家試験の合格率は約90%と高めです。大学や専門学校でしっかりと勉強すれば、合格するチャンスは十分にあります。

参考:看護師国家試験の施行|厚生労働省

社会福祉士国家試験

社会福祉士とは、病気・障害・貧困などで困っている人を支援する仕事です。医療機関・児童相談所・高齢者施設など、さまざまな場所で活躍できます。

社会福祉士になるためには、国家試験に合格しなければなりません。受験資格を獲得できるルートは全部で12種類あり、福祉系大学等ルート・短期養成施設等ルート・一般養成施設等ルートの3パターンに大別されます。

社会福祉士国家試験は比較的難易度が高く、合格率は25~40%台です。大半のルートで実務経験も求められるため、社会福祉士を目指すなら、長い目でキャリアを考える必要があるでしょう。

参考:[社会福祉士国家試験]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験

介護福祉士は、介護福祉関連分野で唯一の国家資格です。介護福祉士の資格を取得すれば、介護施設における利用者の世話や現場スタッフの管理など、介護に関わるさまざまな業務を行えるようになります。

介護福祉士の資格は、国家試験に合格することで取得可能です。養成施設を卒業すれば受験資格を得られるほか、実務経験が3年以上あれば、研修と組み合わせることで受検できます。

介護福祉士の合格率は60~80%台と比較的高めです。まずは資格なしで働ける介護士に転職し、介護の現場で働きながら実務経験を積んで国家試験を受けるとよいでしょう。

参考:[介護福祉士国家試験]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

医療事務資格

医療事務は医師や看護師をサポートする事務職です。主に病院に勤務し、一般的な事務仕事や受付・案内業務、患者とのやりとりを行います。

資格がなくても医療事務の仕事には就けますが、医療事務系の資格を持っていれば転職で有利です。医療事務の業務で重要な、レセプトの知識・スキルも習得できます。

代表的な医療事務資格は以下の4つです。いずれも民間資格であり、独学でも十分に取得を狙えます。

  • 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
  • 医科医療事務管理士技能認定試験
  • 医療事務認定実務者試験
  • 診療報酬請求事務能力認定試験

上記4資格のうち最も難易度が高いのが、診療報酬請求事務能力認定試験です。他の3資格の合格率がおおむね50%を超えているのに対し、診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は30%台で推移しています。

参考:
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)|資格試験/技能認定|日本医療教育財団
医科医療事務管理士技能認定試験 | JSMA 技能認定振興協会
医療事務認定実務者試験|診療報酬資格認定全国医療福祉教育協会
診療報酬請求事務能力認定試験 試験概要|公益財団法人日本医療保険事務協会

建築関連の転職に有利な資格

建築の勉強

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建築関連の資格にはさまざまな種類があります。転職活動で有利になる代表的な資格を知り、資格取得後の仕事内容や試験の難易度をチェックしておきましょう。

二級建築士試験

建築士は建物の設計や工事の監理を行う職業です。国家資格である一級建築士・二級建築士・木造建築士のいずれかを取得すれば、建築士として働けます。

木造建築士が設計や工事監理を行えるのは木造の建物のみですが、一級建築士・二級建築士なら扱える材質の制限がなくなります。一級建築士になると、規模の制限もありません。

転職で建築士を目指すなら、設計や工事監理の対象が比較的広い二級建築士を取得するのがおすすめです。大学・短大・高専の指定科目を履修して卒業すれば、受験資格を得られます。働きながら現場で実務経験を積んでも、資格取得を狙うことが可能です。

参考:二級建築士試験 建築技術教育普及センターホームページ

技術士 建設部門

建築関連の転職に有利な資格としては、「建設部門の技術士」も挙げられます。さまざまな専門分野に分かれている技術士資格の一種です。

「建設部門の技術士」を取得すれば、建物やインフラ設備の設計・施工計画に携われます。建設業を営む営業所に必要な専任技術者になれるため、実質的な独占業務がある点も魅力です。

建設部門の技術士は難易度が高い国家資格であり、二次試験の合格率は約10%となっています。下位資格である技術士補を取得し、一定の実務経験を積んでから技術士を目指すのが一般的なルートです。

参考:09 建設部門|公益社団法人 日本技術士会

CAD利用技術者試験

建築分野で設計や製図を行う際は、CADと呼ばれるシステムを用います。CADシステムを使いこなせる知識やスキルを証明できる資格が、CAD利用技術者試験です。

CADシステムを扱うのに資格は不要ですが、CAD利用技術者試験に合格していれば、転職で有利になるでしょう。近年は建築以外の業界でもCADが使われており、資格を持っていると転職先の選択肢も増えます。

CAD利用技術者試験にはいくつかの種類があり、未経験者におすすめなのが2次元CAD利用技術者試験基礎です。2次元CAD利用技術者試験基礎の合格率は70~80%となっています。

参考:CAD利用技術者試験 - ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

宅地建物取引士資格試験

宅地建物取引士は不動産取引のスペシャリストです。不動産売買契約を締結する際に必要な重要事項説明は、宅地建物取引士の独占業務となっています。

宅地建物取引士の資格は建築業界でも生かせます。建設会社に宅地建物取引士が在籍していれば、不動産会社を利用せずに自社で不動産売買を行えるようになるためです。

宅地建物取引士資格試験は難易度が高く、合格率は10%台となっています。宅地建物取引士として働くためには、資格試験に合格した後、2年以上の実務経験が必要です。

参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験

金融関連の転職に有利な資格

電卓を使う税理士

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金融関連の代表的な資格としては、FP技能検定・税理士試験・外務員資格試験が挙げられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)

ファイナンシャルプランナーとは、金融・不動産・税金・相続など、お金に関する幅広い知識を持つ専門家です。国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能検定を取得すれば、ファイナンシャルプランナーになるために必要な知識を学べます。

ファイナンシャルプランナーの主な勤務先は、銀行・証券会社・保険会社です。主に個人の顧客を対象に、ライフプランの設計をサポートしたりお金の悩みを解決したりします。

ファイナンシャル・プランニング技能検定には1級・2級・3級があり、難易度が最も低いのは3級です。試験内容は学科試験と実技試験に分かれており、実施団体によって実技試験の内容が異なります。

参考:FP技能検定とは | 日本FP協会

税理士試験

税理士は税務の専門家になれる国家資格です。税理士になると、一般企業の経理・財務・会計部門や税理士事務所で働けるほか、役所や税務署への転職も目指せます。

税理士試験では、会計学や税法の知識が問われます。5科目のすべてに合格しなければなりませんが、一度に全科目を受験する必要はなく、1科目からでも受験できます。難易度はかなり高く、合格率はおおよそ10%台です。

税理士試験に合格した後、ファイナンシャル・プランニング技能検定や行政書士といった資格も取得すれば、業務の幅をさらに広げられるでしょう。

参考:税理士試験の概要|国税庁

外務員資格試験

外務員とは、金融商品の販売や勧誘を行うために必要な資格です。証券外務員であれば証券会社で有価証券を売買に携わるのに必要となり、保険外務員であれば保険会社で保険商品を取り扱う際に必須となります。

外務員資格には一種と二種があり、上位資格である一種を取得すれば、ほぼすべての金融商品を取り扱うことが可能です。一種と二種のいずれも、法令・諸規則や商品業務、その他関連科目について出題されます。

銀行・証券会社・保険会社への転職を目指す場合、外務員資格を持っていれば大きなアドバンテージになるでしょう。金融商品の販売・勧誘に携わる職種を希望するなら必須の資格です。

参考:外務員 | 日本証券業協会

クリエイティブ関連の転職に有利な資格

カラーコーディネーター

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クリエイティブなシーンで生かせる資格を紹介します。企画やデザイン、Webサイト制作などの仕事に就きたい場合は、取得を目指してみるのもよいでしょう。

カラーコーディネーター検定試験

色彩に関する実践的な知識を学べる試験が、カラーコーディネーター検定試験です。東京商工会議所が主催する公的資格であり、アドバンスクラスとスタンダードクラスに分かれています。

色の性質や特性を理解すれば、色の持つ効果をビジネスに生かすことが可能です。企画やデザインなどクリエイティブなビジネスシーンで、色彩の知識が役立つでしょう。

カラーコーディネーター検定試験は各地のテストセンターで受験できるほか、インターネット環境を利用して、自宅のパソコンで受験することも可能です。

参考:東京商工会議所検定サイト | カラーコーディネーター検定試験

webクリエイター能力認定試験

webクリエイター能力認定試験は、webサイト制作で求められる実践的なスキルを測定する資格です。HTML・CSSに関する基礎知識や簡単なwebページ作成能力、応用的なwebサイトデザイン能力が身に付きます。

実際の制作現場におけるワークフローに即した内容が出題されるため、より実践的なスキルを証明することが可能です。webサイト制作のスピードや効率性についてもアピールできます。

webクリエイター能力認定試験にはスタンダードとエキスパートの2種類があり、いずれも実技問題でテキストエディターとwebページ作成ソフトを使用します。2021年度の平均合格率は90.5%です。

参考:webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

事務職への転職に有利な資格

税理士

(出典) pixta.jp

事務職への転職を目指す場合は、日商簿記検定試験・マイクロソフト オフィス スペシャリスト・秘書検定が役立つでしょう。各資格の特徴や難易度について解説します。

日商簿記検定試験

簿記とは、企業におけるお金の出入りや営業活動を帳簿に記録する技能です。日商簿記検定試験に挑戦することで、会計の知識や財務諸表を読む力、基礎的な経営管理・分析力が身に付きます。

ニーズが安定しており知名度も高いため、日商簿記を取得していれば、多くの求人で有利になるでしょう。他の資格と組み合わせてキャリアアップを目指すことも可能です。

日商簿記検定試験は1級・2級・3級・初級があり、1級以外はネット試験で受験できます。ネット試験は、テストセンターが定める日時で随時受験が可能です。3級の合格率は40%前後となっています。

参考:簿記 | 商工会議所の検定試験

マイクロソフト オフィス スペシャリスト

マイクロソフト オフィス スペシャリストは、Excel・Word・PowerPointなど、マイクロソフトのオフィス製品を使いこなせるスキルを証明できる資格です。

事務職として働く場合は、大半の企業でExcelやWordを使うことになるでしょう。マイクロソフト オフィス スペシャリストを持っていれば、基本的なパソコンスキルを客観的に証明できるため、転職で有利になります。

試験は全国約1,700の会場で実施されています。試験日は試験会場ごとに設定されており、ほぼ毎日試験を開催しています。最寄りの試験会場で受験を申し込むことが可能です。

参考:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

秘書検定

社会人に必須のマナーや一般常識を身に付けられる資格が秘書検定です。コミュニケーション能力も鍛えられるため、人間力のアップにもつながるでしょう。

秘書検定には1級・準1級・2級・3級があり、2級以上を取得していれば、転職活動におけるアピール材料として生かせます。2級までは難易度が比較的低めです。

すべての級で筆記試験があり、理論と実技の両方の領域で、それぞれ60%以上の正答率があれば合格です。準1級と1級では面接試験もあります。

参考:ビジネス系検定

営業職への転職に有利な資格

TOEIC

(出典) pixta.jp

営業職への転職に資格は不要ですが、営業士検定を持っていると有利になるでしょう。英語力を証明できるTOEICは、外資系企業への転職でアピールできる資格です。

営業士検定

営業士はマーケティングやセールスの専門家です。営業士の資格を持っていれば、マーケティング力・情報力・営業企画力・アドバイザー力があることを証明できます。

営業士検定は初級・上級・マスターとレベルが分かれており、営業担当者を対象としているのは初級です。初級では、営業に関する全般的な基礎知識に対する理解度を問われます。

営業士検定が実施されるタイミングは、6月と11月の年2回です。初級に合格すれば上級の受験資格が得られ、上級合格者はマスターを受験できます。

参考:営業士検定とは/日本営業士会公式サイト

TOEIC

外資系企業の営業は英語でプレゼンや電話対応を行う機会が多いため、高い英語力を求められます。転職活動中に英語力を効果的にアピールできる資格がTOEICです。

TOEICのレベルは990点満点でスコアが判定されます。外資系企業の営業職の求人では、850点以上のスコアを必須としているケースも珍しくありません。

全受験者の平均は約600点であり、スコアを履歴書に記載するなら最低600点は欲しいところです。800点のスコアを獲得できれば、ビジネスで通用する十分な英語力をアピールできます。

参考:【公式】TOEIC Program|IIBC

転職活動で資格を活用する方法

面接の様子

(出典) pixta.jp

転職のために資格を取得しておけば、希望業種への意欲をアピールできます。資格と併せてスキルや実務経験を示すことで、好印象を与えられるでしょう。

資格取得による意欲をアピール

資格を持っていれば、その資格を取るために時間を割いて勉強したことを示せます。希望の職に転職するために、頑張って勉強したことをアピールできるのです。

何事にも努力を惜しまない人は、企業側から高く評価されます。働きながら勉強したプロセスを面接で伝えれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

ただし、資格取得による意欲をアピールする場合は、実際に資格を取得しなければなりません。頑張って勉強しても資格試験に受かっていなければ、本当に勉強したのか採用側は判断できないためです。

実務経験やスキルをアピール

資格は専門的な知識やスキルの証明にはなるものの、資格を持っているだけで採用が決まるわけではありません。他の無資格者と比べて若干有利になる程度です。

持っている資格について伝える際には、その資格と関連性の高い実務経験やスキルも併せてアピールする必要があります。知識をどのように仕事に生かせるのかという点を、企業側は知りたいのです。

選考では、希望する業務に必要なスキルや仕事に役立つ実務経験が重視され、資格はあくまでもそれらの裏付けとして考慮されます。

取得する資格を選ぶポイント

パソコンを見ながら分析する

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転職に有利な資格を選ぶ際に考慮したいポイントを解説します。キャリアプランを明確にすることや、難易度をチェックすることが重要です。

キャリアプランを明確にする

取得する資格を選ぶ際は、自分が目指す業界で役立つものなのかどうか確認しましょう。本当にその資格が必要なのかという点も考慮しなければなりません。

求人票や会社説明会だけで判断せず、企業が求める人材や希望する業務の内容を自分でもきちんと調査し、必要な資格を見極めて取得することが大切です。

取得すべき資格が分からない場合は、キャリアプランを明確にするのもおすすめです。キャリアプランを明確にした上で、キャリアアップに必要な資格があれば、その資格は自分に必要なものだと判断できるでしょう。

難易度もチェックしよう

資格取得の難易度は、資格ごとに大きく異なります。転職前に資格を取得しておきたい場合は、難易度も確認して資格を選びましょう。

資格の難易度をチェックする際に見るべきポイントは、合格率や推奨勉強時間、試験自体の難易度です。出題内容や試験形式も確認しておく必要があります。

特に考慮したい点は推奨勉強時間です。働きながら学習を進める場合は、希望する転職のタイミングから逆算して、勉強時間を確保しなければなりません。十分な勉強時間が確保できない場合は、難易度を下げて資格を選ぶ必要があるでしょう。

資格を取得するコツは?

カレンダーと手帳

(出典) pixta.jp

資格取得を目指すなら、いつまでに取得したいのか期限を設けましょう。目標期限に合わせた学習計画を立てることも大切です。

資格取得に期限を設ける

転職を検討している人の多くは、転職したい時期があるはずです。資格取得に向けて勉強するなら、転職を希望する時期に資格を取得しておく必要があります。

目標を定めずにダラダラと勉強を続けていると、転職活動までに資格を取得できない状況にもなりかねません。資格取得に期限を設けない場合、いつまでも勉強が終わらず転職の機会を失ってしまう恐れもあります。

勉強する期間に期限を設ければ、モチベーションも上がりやすくなるでしょう。まずは転職活動を始めるタイミングを決め、そこに合わせて目標を定めるのがおすすめです。

学習計画を立てる

資格取得の目標期限を定めたら、期限に合わせた学習計画を立てましょう。1日当たりの勉強時間を細かく設定すれば、勉強が習慣になります。

時間があるときに勉強しようと考えていると、なかなか勉強時間を確保できないものです。「1日にこれだけは必ず勉強する」と決めておけば、ほかの用事もスムーズに片付けられます。

特に働きながら勉強を進める場合は、きちんとスケジュールを作ることが重要です。合格までに必要な時間を逆算し、綿密な計画を立てましょう。

資格を取得して転職活動を成功させよう

就活に前向きな女性

(出典) pixta.jp

転職活動のために資格を取得すれば、転職の意欲をアピールできます。実務経験やスキルの裏付けとなる知識を証明できるのもメリットです。

取得する資格を選ぶ際は、自分に必要な資格かどうかを考える必要があります。資格ごとの難易度もチェックし、きちんと学習計画を立てて勉強しましょう。