大学生がバイトを始めるとき、履歴書はどのように書けばよいのでしょうか?基本項目以外に、学歴・職歴・本人希望欄・アピールポイントなどの書き方も確認しましょう。併せて、履歴書を書くときの基本ルールや注意点も紹介します。
この記事のポイント
- 履歴書の基本項目の書き方【大学生・バイト向け】
- 基本情報を書くときは、年号をそろえることや省略に注意しましょう。
- 大学生がバイト履歴書に学歴を書くときのポイント
- 大学生がバイト履歴書に学歴を書くときは、学校名や学科などを正式名称で記入します。
- 大学生がバイト履歴書に職歴を書くときのポイント
- 大学生がバイト履歴書に職歴を書くときは、原則これまでのバイト経験を記入します。
履歴書の基本項目の書き方【大学生・バイト向け】
大学生が初めてバイトをするとき、履歴書をどうやって書けばよいか迷うことも多いでしょう。まずは、基本項目の書き方を解説します。
個人情報の書き方
個人情報を書くときは、以下の点を押さえておきましょう。
現住所欄には、省略せず住所を記入します。「1-1-101」のような書き方ではなく、番地や号、マンション名や部屋番号までしっかり書きましょう。
電話番号は、固定電話と携帯電話の両方を記入しますが、固定電話で連絡がつきにくいケースや携帯電話しかない場合は、携帯電話のみで問題ありません。
生年月日は、履歴書のフォーマットにもよりますが、西暦・和暦のどちらかで記入します。原則、生年月日以外の表記も、どちらかにそろえるようにしましょう。
【書き方の例】
ふりがな すたんばい たろう
氏名 スタンバイ 太郎
ふりがな 〇〇けん〇〇し〇〇
現住所 〇〇県〇〇市〇〇1番地1号〇〇マンション〇号室
電話番号 070-XXXX-1111
生年月日 20XX年〇月〇日
日付や写真についてのポイント
履歴書には、日付を書く欄があります。日付欄には、履歴書を提出する日または前日を記入します。郵送の場合は、投函日です。西暦・和暦は、生年月日や学歴・職歴と合わせましょう。
写真は、できるだけ直近に撮影します。おおむね6カ月以内に撮影したものが、望ましいでしょう。
スピード写真で問題ありませんが、過度な加工を施した写真は避けるのが無難です。プリクラのシールや、スマホで加工した写真は避けましょう。
本人希望欄の書き方
本人希望欄には、バイト先に伝えておきたい内容を記入します。基本的には面接で相談することになるため、過剰な要望を書くのは避けましょう。
【本人希望欄の例】
〇〇店または、〇〇店を希望します
シフトは月・水・金・土のいずれかで週3~4日を希望します
大学の講義があるため、平日の電話は〇時以降だと連絡がつきやすいです
勤務時間帯は16~21時を希望しています
バイト先から指示のあるものや、面接前の判断基準となる必須の希望を書くのがポイントです。特に、バイトの場合は希望シフト・希望店名・連絡可能時間などを書いておくとスムーズです。
希望するシフトや通える範囲の店でバイト募集がなければ、たとえ面接に進んだとしてもお互いの希望が合わないかもしれません。
また、学校に通っているなどで連絡が取れない時間帯があるときは、その旨を書いておく方が採用連絡の取り逃しを防げます。
履歴書のアピール項目の書き方【大学生・バイト向け】
履歴書には、アピール項目を書く欄もあります。何をどのように書けばよいのか、自己PRと志望動機の書き方例を確認しましょう。
自己PR欄の書き方
「自己PR」「自己アピール」と書かれている欄には、自分の強みを書きます。バイトの場合は、ある程度自由に書いても問題はありませんが、原則は仕事に関連する内容を書くのがポイントです。
例えば、飲食店の調理バイトのケースで見てみましょう。
【自己PRの例】
昔から料理に興味があり、高校生の頃から週3日は家族に夕食を作っています。調理道具の扱いにも慣れているので、アルバイトにも生かせると思っています。
自己PRには、自分の経験や性格的な強みを書くとよいでしょう。特に、バイト内容と関連する強みは、採用にもつながりやすいはずです。
志望動機欄の書き方
志望動機には、バイト先に応募した理由を記入します。基本的には「そのバイト先に好印象を抱いた理由」と「条件面の理由」を組み合わせるパターンが多いでしょう。
条件面については、できる限り採用担当者に「バイトを継続してくれそう」と判断される内容をピックアップするのがおすすめです。
【志望動機の例】
〇〇店で扱っている〇〇というブランドの服が好きで、よく着ています。憧れのブランドなので、ほかのお客さまにもおすすめしたいという気持ちが強く、店員として働きたいと思いました。シフトが休日中心なので、学業と両立しやすいと感じたのも理由の1つです。
ほかのバイト先ではなく、応募先を選んだ理由がはっきりとしていれば、採用担当者にも熱意が伝わりやすいでしょう。
大学生がバイト履歴書に学歴を書くときのポイント
履歴書の学歴欄には、これまで通っていた学校を記入します。基本的な書き方と、特殊なケースの書き方例を見ていきましょう。
学歴の基本的な書き方
学歴欄には、これまでの学歴を古い順に記入します。必要な学歴に明確なルールはありませんが、大学生であれば高校入学から書くのが一般的でしょう。
そのほか、バイトに必要な学歴があれば、別途書いても問題はありません。学校名は省略せず、高等学校からは学科・コースも併せて記入します。
【書き方の例】
20XX年4月 〇〇高等学校 普通科 入学
20XX年3月 〇〇高等学校 普通科 卒業
20XX年4月 〇〇大学 〇〇学部 入学
現在 〇〇大学〇〇学部第〇学年 在学中
特殊なケースでの書き方
学校に通っている間に、通常の「入学」「卒業」以外の出来事が起きる可能性もあります。以下、特殊なケースでの書き方を確認しましょう。
【転校しているときの例】
20XX年〇月 〇〇高等学校 ▲▲科 転入学
【休学・復学しているときの例】
20XX年〇月 〇〇大学 〇〇学部 休学(長期海外留学のため)
20XX年〇月 〇〇大学 〇〇学部 復学(帰国し復学)
【留学しているときの例】
20XX年4月 20XX年〇月までオーストラリア〇〇大学〇〇学部に交換留学
浪人している場合は、卒業と入学の年月をそのまま記入します。予備校に通った履歴や、浪人していることについての情報は原則記入しません。
大学生がバイト履歴書に職歴を書くときのポイント
大学生であっても、バイト経験がある場合は職歴を書くケースがあります。職歴の書き方と、ポイントを確認しましょう。
バイト経験を書く
バイト応募の履歴書では、バイト経験を職歴として記入できます。応募先に関連するバイト経験であれば、採用に有利になる可能性もあるため積極的に書きましょう。
【職歴の書き方例】
20XX年6月 ▲▲株式会社 〇〇店 入社(アルバイト)
20XX年12月 ▲▲株式会社 〇〇店 退社
なお、社会人経験があり、応募先の雇用形態が社員の場合は、原則バイト経験は記入しません。
バイト経験がないときの書き方
バイト経験がない場合は学歴のみを書くか、「職歴」の下に「なし」と記入します。
どちらにするかは、履歴書のフォーマットや状況によって検討しましょう。大学生の場合、職歴がないとしても特に珍しいことではありません。
今回の応募が初めてのバイトであることを、志望動機や自己PR欄に書いているようであれば、職歴に何も記入しないとしても不自然ではないでしょう。
大学生がバイト履歴書を書くときの基本ルール
履歴書には、基本的なルールがあります。記入する内容を決める前に、確認しておきましょう。ここでは、一般的なルールを紹介します。
履歴書の作成方法を検討する
履歴書を書くときは、作成方法を検討します。バイトの履歴書は、応募先の指定がなければ手書き・パソコン作成のどちらでも構いません。
手書きで書く場合は、履歴書をコンビニや取扱店で購入します。パソコン作成なら、無料のフォーマットを使ってもよいでしょう。
手書きで書く場合は、油性もしくはゲルインクの黒ボールペンが基本です。パソコン作成でも、原則黒インクで作成しましょう。
内容・名称の省略はしない
履歴書を書くときは、基本的に内容や名称の省略はしないよう気を付けましょう。
学校名・企業名・住所などは、正式な表記を心掛けます。必要があれば、正式名を調べましょう。
学生バイトの場合、職歴の省略は認められることがあります。特に短期バイトが多いなど、読み切れないような内容であれば、省略しても問題ありません。
年度途中にバイト先を変える場合、前職の源泉徴収票が必要になるケースがあるため、前職や掛け持ちのバイト先は書いておく方が望ましいでしょう。
大学生がバイト履歴書を書くときの注意点
履歴書を書くのが初めての場合、いくつかの点に注意が必要です。最後に、履歴書を書く上で把握しておきたいポイントを解説します。応募先に悪い印象を与えないためにも、基本的な注意点を守って履歴書を作成しましょう。
事実のみを書く
履歴書には、基本的に事実のみを書きます。本音を書くかどうかというポイントではなく、学歴・職歴・資格などの欄に、事実でないことを書くのはいけません。
ウソを書くと、バイトであってもトラブルにつながります。書き忘れ程度で問題になるケースは少ないですが、内容によっては大きなトラブルになり得ます。
学歴の詐称や未経験のバイト経験を書いたり、持っていない資格を持っているように装ったりなど、仕事に差し支えが出る内容の場合、信頼を失い解雇となるリスクもあるでしょう。
修正はせず新しく書き直す
履歴書は、正式な書類です。誤字脱字や訂正の跡があると、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
履歴書を書き間違えたときは、二重線での訂正や修正液・修正テープなどは使わず、新しい用紙で書き直しましょう。
鉛筆で薄く下書きし、後で消す程度は問題ありませんが、消せるボールペンや鉛筆での記入はNGです。修正を減らしたい場合、バイト先が認めているならパソコンで作成するのもおすすめです。
空欄を作らないよう注意する
履歴書の欄は、基本的に全部埋めるようにしましょう。空欄が目立つと、やる気がないように見える可能性もあります。
とはいえ、項目によっては本当に書くことがないケースもあるでしょう。例えば、何も資格を持っていない人は、資格欄に記入できることがありません。
明らかに書くことがない欄に、無理やり何かを書く必要はありませんが、書き忘れや適当に書いたように見えるリスクも考え、「特になし」と記入するのが賢明です。
大学生がバイトをするなら履歴書の書き方を覚えよう
大学生がバイトを始めるときは、まず履歴書を書くことが必要です。履歴書の書き方のポイントを押さえておけば、採用につながりやすくなるでしょう。
一般的なマナーやルール、注意点を把握した上で、自分のアピールポイントや個人情報を記入します。履歴書の書き方をチェックした後は、仕事・求人情報一括検索サイト「スタンバイ」で求人を探してみましょう。