履歴書は顔写真なしでも大丈夫?必要な理由やきれいに撮るコツも解説

履歴書には顔写真を貼り付けますが、写真なしでも問題ないのでしょうか?基本的な考え方と、写真を貼る理由を解説します。中には写真を貼らなくてよいケースもあるでしょう。履歴書の提出方法による違いや、写真をきれいに撮影するコツも紹介します。

履歴書は顔写真なしでもOK?

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

履歴書には、顔写真を貼り付ける欄があります。写真なしでも提出できるのでしょうか?履歴書の写真について、一般的な考え方を解説します。

写真を貼るのが基本

履歴書には、写真貼付欄があります。項目がある以上、写真を貼るのが基本です。貼り忘れと勘違いされないよう、写真はきちんと準備しましょう。

企業から提示されたサイズや条件を満たし、一般的な証明写真の規格に当てはまるのであれば、証明写真機・写真館利用・自分で撮影など、どの方法を選んでも構いません。

証明写真の規格に合わせるためには、証明写真機や写真館を利用するのが確実で品質もよく仕上がります。

写真不要と言われた場合はなしでOK

応募先から写真不要と指示があれば、写真を貼らなくても問題ありません。「不要」が「貼らなくてもよい」のか、「貼ってはいけない」のか見極める必要はありますが、貼り付けNGであれば明確に記載があるでしょう。

企業によっては、性別欄や顔写真を履歴書から削除し、フラットに採用できるよう心がけているところもあります。スキルや履歴書の書き方で公平に選びたいと考えている企業は、顔写真の貼り付けがないケースが多いでしょう。

写真不要と記載があれば、「書いてあっても貼るのがマナーなのでは」と悩むことはありません。

履歴書を渡す方法によっても違いはある?

タイピングをする手元

(出典) pixta.jp

履歴書を渡す方法によって、顔写真の必要性は変わってくるのでしょうか?メールや手渡しなど、郵送以外の方法で渡すときのポイントを紹介します。

履歴書をメールに添付する場合

履歴書をメールやWEBツールで送信するときでも、写真は必要です。インターネット経由であっても、写真不要と記載がない限り、写真データを取り込んで画像を表示させましょう。

履歴書に顔写真を貼ってからスキャンすると、画像が粗くなってしまいます。できるだけ画像データで処理し、PC上で指定位置に貼り付ける方がきれいです。

画像が鮮明に見えるよう、圧縮や解像度に注意しましょう。写真データを取り込んで履歴書に埋め込む場合は、相手が履歴書を見たとき、きれいに見えるよう調整するのが基本です。

履歴書を当日手渡しする場合

履歴書を持参し、当日手渡しするときも写真は必要です。直接会うのだから顔は分かるだろうと考えず、写真不要と記載がない限りは写真を貼り付けます。

写真を貼り付けずに履歴書を持参すると、「写真を貼り忘れたのか」「間に合わなかったのか」と余計な疑念を抱かせてしまいます。いい加減な人と認識されるリスクや、マナーが分かっていないと思われる可能性もあるでしょう。

履歴書の項目を埋めるのは、基本的なマナーです。志望度が低いと勘違いされないためにも、顔写真はきちんと貼り付けましょう。

履歴書に顔写真を貼る理由とは?

履歴書と証明写真

(出典) pixta.jp

履歴書に顔写真を貼る理由は、何なのでしょうか?本人と直接面接で会う以上、写真がなくても問題はないように思えます。企業が写真を求める理由や、意図を見ていきましょう。

本人確認のため

履歴書に顔写真を貼るのは、本人確認の意味もあります。大きな会社で応募者が多い場合、なりすましやいたずらを防止する目的もあるでしょう。他人の証明写真を手に入れてまでいたずらをするとは考えにくく、写真はある程度の抑止力になります。

とはいえ、元々顔を知らない応募者のなりすましを危惧して顔写真を必要とするのは、稀なケースです。面接担当者が、履歴書と本人を一致させるために顔写真を使っていると考えるのが一般的でしょう。

似たような名前の応募者が複数いる場合、面接時に履歴書を取り違える可能性もあります。顔写真があれば、面接に来ている本人の顔を確認し、履歴書との照合が容易になります。

身だしなみのチェック

写真を見ると、本人の身だしなみや清潔感が分かります。面接で会うとはいえ、書類選考の時点で身だしなみをチェックできると、面接官にとってはスムーズです。

特に接客業や受付対応では、清潔感が重視されます。写真がない場合は面接で見極めることとなり、手間や時間がかかるでしょう。

履歴書の写真の印象をよくすると、身だしなみや清潔感が評価され、担当者の印象に残りやすくなります。

丁寧さ・誠実さを見るため

写真を撮るのは手間がかかります。撮影にかかる時間だけでなく、写真を切って貼り付ける作業の丁寧さだけでも人柄が見えてくるでしょう。写真がきれいに貼り付けられ、歪みやはがれかけているところがなければ、丁寧な印象を与えられます。

写真館できっちりと撮影した写真なら、お金をかけている分誠意があると捉えられることもあるでしょう。慌ただしく撮影した写真よりも身だしなみを整えた写真の方が、応募のために時間をかけていると受け止めてもらえます。

顔写真が採用結果を左右することはある?

履歴書を見るスーツの男性

(出典) pixta.jp

履歴書の顔写真は、採用に関係するのでしょうか?結果に影響する場合、どこを見られているのか押さえておくのも大切です。

顔写真が採用のポイントになる可能性もある

基本的には、顔写真だけで採用が決まることはほぼありません。モデルやアイドルのオーディションなどの面接では顔写真が重要な意味を持ちますが、一般の転職活動では写真だけで判断されるケースは稀です。

しかし、身だしなみや清潔感、雰囲気などは採用に影響します。同じような能力であれば、写真の印象がよい人を選ぶケースもあるでしょう。

写真を撮影するときは、髪型やスーツの着こなしを整えて印象よく映るように工夫した方が、採用に近づく可能性はあります。写真もアピール項目の1つと考えて、写真写りのよいものを用意することが大切です。

顔写真をきれいに撮るコツ

履歴書の写真を切る

(出典) pixta.jp

顔写真をきれいに撮影するには、どうすればよいのでしょうか?証明写真機や写真館で撮影するときのコツを紹介します。きれいな写真で印象をアップできるよう、少しの手間を惜しまないようにしましょう。

膝の上に白いハンカチを置く

白いものを近くに置くと、光の反射によって顔が明るく見えます。手軽に効果を得たいときは、膝の上に白いハンカチを置いて撮影してみましょう。

白いアイテムであれば、紙や衣類などのハンカチ以外のものでも問題はありません。顔色がよく見えると、明るくポジティブな印象を与えられます。

証明写真で顔が暗くなってしまうときに試すと、写真写りが変わるはずです。写真館や多くの証明写真機では明るさ調整も可能ですが、元の写真をきれいに撮影できれば時間短縮になります。

姿勢を正す

履歴書に貼る写真は、上半身が写ります。実際に写るのは肩くらいまでとはいえ、背筋を伸ばして姿勢を正すとバランスがよくなるでしょう。

写真を撮影するときに、胸を張りあごを少し引きます。肩や首の位置が整い、全体を見たときにきれいな印象になるはずです。

無理をして姿勢を整えるのではなく、自然に背筋を伸ばし、少し胸を張る程度を意識しましょう。あまり意識しすぎるとぎこちない姿勢になるため、適度にリラックスするのも大切です。

自分の判断で写真なしにするのは避けよう

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

履歴書は、顔写真を貼り付けるのが基本です。自分で写真なしでよいと判断するのではなく、企業の説明をよく読みましょう。写真なしでよいと書かれていれば、貼り付けの必要はありません。

貼るかどうかの知識を深めた後は、実際に求人サイトで仕事を探してみましょう。「スタンバイ」でも、数多くの求人情報を探せます。やりたい仕事を見つけたら、応募してみましょう。

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