塾講師の面接の質問に答えるコツ。流れや服装のマナーなども解説

塾講師の求人に応募するなら、面接の流れや内容を把握して対策するのが大切です。聞かれやすい質問内容や、主な逆質問を紹介します。面接時の服装や持ち物についても確認しましょう。面接を受ける上で覚えておきたいマナーやポイントも解説します。

塾講師の面接でよく聞かれる質問

塾講師のイメージ

(出典) pixta.jp

塾講師の採用面接では、聞かれやすい質問があります。それぞれの特徴や、基本的な答え方を覚えておきましょう。事前に質問内容を予想できれば、面接対策にもつながります。

自己紹介

面接の種類を問わず、自己紹介はよくある質問です。面接の最初に聞かれることが多く、話す内容をまとめておくと慌てず答えられます。

塾講師の面接では、講師としての経歴や勉強に関する内容を含めるとスムーズでしょう。

得意教科やこれまでの経験以外に、卒業学部・詳しい研究内容など担当教科を決める上で重要な情報を入れると印象がアップします。

履歴書で十分に学歴や実力がアピールできる場合は、リーダー経験や部下の指導経験など講師としての資質面を付け加えるのもよいでしょう。

塾講師や応募先を選んだ理由

塾講師を目指した理由や、応募先を選んだ理由は「志望動機」として聞かれやすい質問です。特に今まで講師経験がない場合には、何故塾講師になりたいのかを質問されます。

具体的なエピソードやきっかけを伝え、仕事への熱意や意欲をアピールしましょう。応募先を選んだ理由を聞かれるのは、自社への気持ちが強く企業風土に合う人材を採用したい企業側の事情です。

企業研究をしておき、同業他社との違いや強みを理解した上で動機を伝えるようにしましょう。塾の方針や強み、自分の得意科目との共通点など、応募先ならではの特徴を交えるのがポイントです。

長所や短所

子どもたちを指導する立場であることを踏まえて、長所・短所を確認されるケースもあります。講師として役立つ長所を答えましょう。仕事で生かせる具体例や、イメージできるエピソードを加えると伝わりやすくなります。

短所については仕事内容と深く関連させる必要はありませんが、長所と矛盾しない答えを意識しましょう。克服するための取り組みや、努力も合わせて回答するとスマートです。

できるだけ講師として魅力的に映る長所をピックアップし、致命的な弱点は避ける方がよいでしょう。コミュニケーション能力の欠如や子どもに対する苦手意識など、講師の適性を疑われる回答はNGです。

教えられる科目

塾では、複数の科目を教えています。幅広い分野に対応できる人や専攻分野がある人は有利です。得意科目・専攻科目を質問される可能性が高いため、これまでの学歴や経験から指導できる範囲や内容をまとめておきましょう。

回答の際は、指導できる科目名を端的に述べ、理由や詳細な内容を付け加えると分かりやすくなります。塾の傾向によっては学習内容のレベルが高いため、公式ホームページや募集要項で必要なレベルを確認しておきましょう。

小学校の教科書レベルなのか、受験向けのハイレベルな範囲なのかでアピールポイントも変わってきます。

塾講師の面接で用意しておきたい逆質問

集団面接

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面接では、「面接の中で気になったこと」や「聞いておきたいこと」を質問されるケースもあります。面接官への逆質問も、対策として考えておきましょう。

入社前の準備について

熱意をアピールできる逆質問として、入社前の準備について触れるのは効果的です。塾講師はスーツが多いですが、私服OKの場合も少なくありません。服装・髪形・持ち物などの規定が設けられているケースもあります。

入社までの日数にもよりますが、勉強しておいた方がよいこと、採用後に必要となってくるスキルについて確認するのもよいでしょう。

面接時点で担当科目が決まっていれば、授業の前に覚えておきたい範囲の復習も可能です。必要な資格があれば、勉強の準備もできます。

合否の連絡について

面接後の予定について質問しておくと、今後の転職活動がスムーズに進められます。面接官から話がないときは、採否連絡の有無や日程を確認するのもよいでしょう。

採用の場合のみ連絡があり、不採用の際は連絡なし・履歴書返却のみのケースもあります。面接でおおよその予定を聞いておけば、待ち続けてしまうこともありません。

電話・郵送・メールなど連絡方法についても確認しておくと、連絡があったときにすぐ対応できます。必要があれば、都合のよい時間帯や希望を伝えておくのもよいでしょう。

塾講師の面接の流れ

筆記試験を受ける女性

(出典) pixta.jp

塾講師の面接には、一般の企業と異なる要素があります。応募・面接の流れと、面接と合わせて行われる筆記試験や模擬授業についても見ていきましょう。

面接

求人情報に応募すると、書類選考または面接が行われます。応募の時点で面接の希望日程を聞かれるケースもあるでしょう。

面接では、履歴書・職務経歴書のチェックや質疑応答が行われます。面接官が採否を判定し、1次面接・2次面接・最終面接と段階を踏んで進むパターンもあるため、予定についても確認しておくとスムーズです。

一般的には面接終了後、一定の期間を置いて採否の連絡があります。まれにその場で採用が決まるケースや、採用を前提に面談のような形で顔合わせが行われるケースもあるでしょう。

筆記試験

塾講師として働くには、一定の学力が必要です。履歴書で学歴や専攻科目は伝えられるものの、学力の証明のために筆記試験が行われるケースがあります。

極端に難易度の高いものは少なく、中学校卒業程度の基礎的な学力があれば問題はありません。国語・数学・英語・理科・社会の5教科が中心で、塾によっては指導科目のみの試験です。

ただし、難関校の受験を担当する人気塾のように高い学力を必要とするところもあるため、筆記試験の難易度や内容は応募先によって変化するでしょう。あらかじめ塾の傾向を調べておき、把握しておくと採用に近づきます。

模擬授業を行うことも

実際に指導ができるのか、面接を兼ねて模擬授業が行われる塾もあります。資料を見ながら面接官の前で話し、実際の授業のような形式で数分間対応するものです。

そこで見られるのは、話しているときの声・姿勢・表情・説明の分かりやすさなどです。実際の授業では、子どもたちの前で話すことになります。声が聞こえにくかったり説明が伝わりにくかったりすると、評価はマイナスになるでしょう。

模擬授業が行われることも想定し、練習しておくと失敗のリスクが低くなります。自分がどのように話しているか撮影・録音し、チェックするのもおすすめです。

塾講師の面接の服装や持ち物

ネクタイを整える男性

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面接に臨む際の服装や持ち物に、一般企業との違いはあるのでしょうか?基本的な服装のマナーと、持ち物の例を紹介します。応募前に準備しておくと、急に面接が決まったときにも焦らずに対応できるでしょう。

清潔感のある服装で挑む

人前で話をする機会が多い講師は、清潔感が大切です。面接では身だしなみを整え、服装にも気を遣いましょう。スーツが一般的ですが、アルバイト面接や私服OKの塾ではオフィスカジュアル程度の服装でも問題ありません。

ジャケットとシャツなど、すっきりと見える組み合わせがおすすめです。汚れやシワがないようチェックし、自分に合うサイズのものを選びます。

派手すぎる素材・色は避け、落ち着いた質感を意識しましょう。塾の方針や方向性にもよりますが、明るい髪色・ひげ・奇抜なメイクなどNG事項が設けられている可能性もあるため、なるべく自然に近いトーンにするのがポイントです。

面接に必要な持ち物

面接の際に必要な持ち物は、応募時の電話や返信メール、募集要項で確認するのが確実です。一般的に必要となる持ち物は、履歴書・筆記用具・メモ用紙・スマホ・時計などが挙げられるでしょう。

履歴書は事前に郵送している場合でない限り、持参するよう指示があります。筆記用具やメモ帳は、面接後の予定や必要事項を控えるためのものです。

スマホはスケジュール確認や、緊急時の連絡に役立ちます。腕時計をしておくと、スマホが出せない場面でも時間をチェックできるでしょう。そのほか、特別に持参するよう指示があったものは、忘れないよう準備が必要です。

塾講師の面接のポイント

面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

面接では、採用を勝ち取るために基本マナーや面接官が見ているポイントを理解しておくのが重要です。面接のマナーや、塾講師の面接でチェックされやすいポイントを紹介します。

基本のマナーを守る

面接官は、応募者の受け答えだけでなく全般的なマナーを見ています。面接の時間を厳守できるか、入退室の際にあいさつ・礼・ドアのノックができるかなどは、講師として子どもを指導するには欠かせない要素です。

実際に仕事が始まると、授業に遅れるわけにはいかず、子どもたちとのコミュニケーションも重要になります。面接の時点で基本のマナーが守れているかは採用の判断に大きく関わってくるでしょう。

面接時の到着時間は、時間ぴったりではなく少し早めを意識するのがポイントです。早すぎても迷惑になる可能性があり、5分程度早く到着しているのが望ましいでしょう。待合室が確保されているときにはもう少し早めに到着していても問題ありません。塾によって考え方が違うため、指示があれば従うのが基本です。

はきはきと話すことが大切

講師は教室で全員が聞こえるように話さなければならないため、聞き取りやすい声で落ち着いて受け答えができるかを見られています。

入退室から最後のあいさつまで、はっきりとした声で話すことを意識しましょう。多くの子どもとコミュニケーションを取る役割もあり、明るく爽やかなイメージを与えられると好印象です。

人前で緊張してしまうときは、面接対策として他人と話す練習をしておく方がよいでしょう。ある程度の緊張は認められる可能性が高いですが、自信がなさそうな態度やパニックになってしまうような状態では評価が下がるリスクがあります。

まとめ:塾講師の面接対策を行おう

パソコンを操作する男性

(出典) pixta.jp

塾講師として働くには、面接を通過し採用されなければなりません。面接時の質問内容を予想しておき、対策するのがおすすめです。

面接では、筆記試験や模擬授業が行われるケースもあります。試験や授業の対策も併せて考えておきましょう。

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