営業の面接で聞かれる質問は?未経験者の回答例や面接のコツを解説

未経験から営業職への転職に成功している人は多数います。営業職の面接では、自分をしっかりアピールすることが重要です。とはいえどのように伝えればよいか、分からない人も多いでしょう。営業の面接でよくされる質問への答え方を、例文とともに紹介します。

営業の面接でよくある質問事項と回答例

面接する男性

(出典) pixta.jp

営業の面接で、ほぼ必ず聞かれるのが「自己紹介」「志望動機」「生かせるスキル」です。またどの面接においても、最後に応募者からの逆質問を促されます。面接を成功させるために、質問への答えをしっかり準備しておきましょう。

自己紹介

自己紹介は、面接の最初に必ず聞かれる質問です。「自己紹介をお願いします」「経歴をご紹介ください」など、質問の仕方はさまざまです。自分の名前のほか、前職ではどのような仕事をしていたのかも伝えましょう。

第一印象を決める大切な項目なので、ダラダラと長くならないよう、簡潔にまとめておくのがポイントです。

〇〇と申します。本日は面接のお時間を割いていただきありがとうございます。私は××株式会社で設備管理の仕事をしておりました。

直接お客さまと関わる機会も多い仕事ですので、営業職にも生かせるコミュニケーション力などを身に付けてきました。本日はよろしくお願いいたします。

志望動機

志望動機は、自社への志望度の高さを確認するために質問している場合もあります。説得力のある動機にするには、競合他社との違いなどをリサーチして、応募先の企業が業界でどのような立ち位置なのかといった点などを理解しておくのがポイントです。

未経験者の場合は、なぜ営業職を選んだのかという理由も、具体的に伝えましょう。

仕事の成果が数値で表れる営業職で、自分の実力を発揮したいと思ったのが理由です。御社は、顧客満足度の高い商品を提供している企業と認識しております。

前職で身に付けたヒアリング力や提案力を生かし、新規顧客を獲得して御社の売上に貢献したいと考えております。

生かせるスキルや経験

「あなたの強みを教えてください」「これまでの経験を弊社でどのように生かしたいですか」など、スキルや経験についても質問されます。

自分の強みをしっかりアピールするために、スキルや経験を棚卸ししてまとめておくことが大切です。営業職が未経験でも、仕事に生かせるスキルがあればアピールしましょう。

私の強みはお客さまのニーズを聞き出す力です。前職では飲食店で接客をしていましたが、対応が難しいお客さまもいらっしゃいました。

そのような場合でも、まずお客さまが何をお求めになっているのか十分に聞いた上で、納得していただける説明をしていました。

御社でもこのヒアリング力を発揮してお客さまからの信頼を獲得し、売上につなげていけるものと考えています。

逆質問

面接の最後に何か質問がないか聞かれたときに、「特にありません」と答えるのはNGです。必ず何かしらの質問をしましょう。

給料や休みなど待遇面についてではなく、入社までに準備しておくことや採用後の業務内容など、やる気が伝わるような質問にすることがポイントです。

また、会社のWebサイトを見れば分かるような内容を質問すると、「自社について調べていないのか?」と、志望度の高さを疑われてしまうので注意しましょう。

御社の評価基準について教えてください。

中途採用で入社された社員には、どのような経歴の方が多いのでしょうか。

営業の面接で見られるポイント

清潔感のある男性

(出典) pixta.jp

営業職の面接では、どのような点が重視されるのでしょうか。面接官が注視するポイントを知っておきましょう。

第一印象

営業職の面接では、第一印象が最も重視されるといってよいでしょう。顧客と直接接点を持つ営業職は、企業の顔ともいえる立場です。営業職の印象が、そのまま企業のイメージにつながります。

第一印象が悪ければ、たとえ営業トークが上手でも、相手との信頼関係を築いて成約に持ち込むのは困難でしょう。面接で好印象を与える上で、営業経験の有無は関係ありません。

身だしなみを整えるのはもちろん、明るい表情を作るように心掛ければ、未経験者でも十分に良好な印象を残せます。

営業職への熱意

面接官は、営業職に対するやる気や熱意もチェックしています。企業側は、自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えており、営業職の場合、やる気が仕事の成果に影響するケースも少なくありません。

仕事への熱意をアピールすることで、入社後に即戦力になってくれる人物だと評価されれば、たとえ未経験者でも採用の可能性に近づけるでしょう。反対に、営業のノウハウや技術があっても、仕事へのやる気を感じられなければ魅力的な人材には映りません。

身に付けたスキルやノウハウをどう生かしたいのかを具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールしましょう。

コミュニケーション力があるか

面接でのやり取りを通じて、営業職にふさわしいコミュニケーション力があるかどうかも見られています。営業職にとって、コミュニケーション力は不可欠です。

顧客との会話から要望やニーズを読み取り、相手にとって必要な解決方法を提案することが求められます。そのためには、相手の話を聞く力や自分の考えを上手に伝える能力が必要です。

また、社内で円滑な人間関係を築ける人物かを判断するためにも、コミュニケーション力の高さは重視されます。

面接での注意点

ネクタイを整える男性

(出典) pixta.jp

営業職の面接を受ける際の注意点も知っておきましょう。受付時と面接中のポイントを3つ紹介します。

受付には5~10分前に到着する

面接の受付には、指定された時間の5~10分前に到着するのがマナーです。遅刻するのは厳禁ですが、早すぎるのも避けましょう。企業側は、約束の時間に合わせて面接の準備をしているものです。

面接官も、面接の時間まではほかの仕事をしています。早すぎる時間に到着すると、準備ができるまで待っている場所を用意させてしまうなど、迷惑をかけてしまう可能性があります。

もし早めに到着してしまったら、会場の近くで身だしなみを整えながら、時間になるまで待ちましょう。時間になって受付に着いたら、自分の名前と面接に来た旨を明確に伝えます。

受け答えは大きな声でハキハキと

受付の際や面接中は、大きな声でハキハキと受け答えすることが大切です。小さな声では、自信がなさそうな印象を与えるだけでなく、用意してきた答えが面接官にしっかり伝わりません。

第一印象で暗くて元気がないなどと思われてしまうと、営業職には向かない人物だと判断される可能性もあります。いつもよりやや大きめの声で話すように意識することがポイントです。

「~と考えています」のように、語尾までしっかり言い切ると、好印象を与えられます。

相手の目を見て話す

面接中は、面接官の目を見て話すことも大切です。うつむいたりキョロキョロと視線を泳がせたりすると、気が弱く、落ち着きのない人物に映ります。

コミュニケーション力に問題がある印象を持たれ、営業職には適していないと判断されてしまうかもしれません。目線を合わせるのが苦手な人は、相手の口元や眉間辺りを見て話すように意識しましょう。

面接官が複数いる場合は、話している人の方へ顔を向けます。面接はどうしても緊張してしまうものですが、好印象を持たれるためにも、できるだけリラックスした表情を心掛けましょう。

営業の面接前に準備しておくこと

パソコンに向かう男性

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余裕を持って面接を受けるためには、入念な準備が重要です。面接官からの質問に対し、スムーズかつ適切な受け答えをするためにやっておくべきことを、3つ紹介します。

自己分析を徹底する

自分の強みやスキルをアピールするためにも、徹底的に自己分析を行っておくことがおすすめです。自分についてよく分かっているつもりでも、面接などの場でいざアピールしようとする際には、思った以上にうまく伝えられないケースが多いものです。

商品やサービスのメリットを顧客に伝える営業職を目指すのであれば、「自分」を商品に見立て、応募先企業に売り込む気持ちで、さまざまな角度から自分のことを分析してみましょう。

自己分析をする際には、過去の経歴を振り返るだけでなく、将来の目標やビジョンについても明確にし、しっかり語れるようにしておくことが大切です。

質問の答えを文章にまとめる

面接で聞かれる質問の答えをまとめて文章にしておきましょう。例えば、職歴についての質問に備えて、前職の仕事内容を分かりやすく整理してまとめておくのがおすすめです。

内容を箇条書きにするだけでもよいですが、面接の場になると緊張して言葉に詰まってしまったり、話がまとまらず冗長になったりする可能性も考えられます。

うまく答えられるか不安な場合は、文章にまとめ、自然に話せるようになるまで何度か読んで暗記しておくとよいでしょう。家族や友人に協力してもらい、模擬面接で質問の受け答えを練習しておくのもおすすめです。

応募先の企業について研究する

応募先の企業について入念に下調べしておきましょう。説得力のある志望動機を答えるためにも、応募先の企業研究は重要です。会社のWebサイトなどで事業内容や経営理念、社風などをしっかり調べておきましょう。

新卒向けの採用ページには従業員インタビューなどが掲載されている場合もあるので、社内の雰囲気を知りたい場合に役立ちます。

また、競合他社との違いを知るために、業界全体について調べて応募先の企業がどのようなポジションにいるのかを把握しておく点も重要です。他社との違いを知っておくことで、その企業でなければならない理由を具体的に伝えられます。

まとめ:営業の面接では「やる気」をアピール

面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

営業職は求人数の多い職種です。経験不問で年齢を問わない求人も多数あるので、未経験者でも転職しやすい職種といえるでしょう。

営業職には、自社の商品やサービスを顧客に売り込む熱意が求められます。面接では、経験や実績だけでなく、仕事へのやる気をアピールしましょう。

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