Webデザイナーへの転職を目指しているなら、面接のポイントを押さえておくのがおすすめです。よく聞かれる項目や逆質問への適切な対応を理解し、万全の準備で面接に臨みましょう。Webデザイナーの面接を成功させるコツについて解説します。
Webデザイナーの面接でよく聞かれること
Webデザイナーの面接対策を行う際は、よく聞かれる項目と回答の仕方を押さえておくことが大切です。多くの企業で聞かれる質問と、対策のポイントを確認しましょう。
自己紹介
面接の冒頭では、自己紹介を求められるのが一般的です。あいさつ・職歴・職務経験などを述べ、最後もあいさつで締めましょう。
簡単な自己PRを求められるケースもあります。全体で1~2分以内に収まるよう、コンパクトにまとめて話すのがポイントです。
<回答例>
○○と申します。株式会社○○に入社し、プログラマーを5年間経験してきました。現在はアプリ開発のプロジェクトリーダーを任されています。
チームの責任者として働くようになってから、コミュニケーション能力や調整力を意識的に発揮できるようになりました。本日はよろしくお願いいたします。
志望動機
志望動機の質問では、その企業を選んだ理由について述べましょう。未経験者の場合は、Webデザイナーになろうと思った理由も伝えるのがおすすめです。
<回答例>
Webデザイナーを目指すようになったきっかけは、プログラマーの視点からさまざまな職種の仕事を見てきたことです。Webデザインの業務が楽しそうだと感じ、現在は個人的にコーディングやデザインの勉強を進めています。
御社に応募した理由は、御社が作るWebサイトがとても親しみやすいと感じるためです。私もこのようなサイトの開発にデザイン面から携わってみたいと思い、今回の応募に至りました。
転職理由
転職理由は面接でよく聞かれる質問の1つです。ネガティブな理由で退職したのだとしても、ポジティブな表現に言い換えて伝える必要があります。
転職理由と志望理由に一貫性を持たせることも重要です。それぞれの内容に矛盾が生じていないか、確かめておきましょう。
<回答例>
前職の仕事に大きな不満があったわけではありませんが、クライアントから依頼を受けた案件のみを取り扱っていたため、1つのサイトをじっくりと手掛けるという働き方ができませんでした。
Webデザイナーとして、長期的な視点でサイトを育てていきたいという思いが強くなり、自社サイトのみを開発している御社への転職を決意した次第です。
長所・短所
未経験者の場合は、前職で得たスキルのうち応募企業で生かせるスキルを伝えましょう。短所を述べる際は、克服・改善に努力していることも述べるのがポイントです。
長所と短所は、それぞれが言い換えの関係になっているものを選びましょう。矛盾が生じにくくなるため、スムーズに説明できるようになります。
<回答例>
私の強みは作業に没頭できる集中力です。プログラマーとして働いているときは、集中力を発揮して素早く仕事を終わらせていました。Webデザイナーの仕事でも、スピード感のある業務を意識して貢献できればと考えています。
短所は周囲が見えなくなるときがある点です。集中しすぎるあまり、周囲からの呼びかけに気付かないことがあるため、定期的に周囲の様子を確認しながら仕事を進めていくことを意識しています。
スキルセット
スキルセットの質問では、Webデザインのスキルや身に付けた経緯を説明しましょう。Webデザイン以外の領域のスキルを確認される場合もあるため、すぐに答えられるように整理しておく必要があります。
<回答例>
現在はWebデザインとコーディングの両方を独学で勉強しており、どちらかといえばコーディングの方が得意です。読みやすいコードや拡張性の高いコードを書くことを常に意識しています。活躍したい領域はWebデザインです。
カメラ撮影やイラストにも興味があり、それなりにスキルはあると考えています。さまざまな仕事にチャレンジしたいため、今後は映像制作やSEOの勉強にも取り組めればと思います。
キャリアビジョン
面接で将来的なキャリアビジョンについて聞かれた場合は、自分のキャリアビジョンだけを述べるのではなく、その企業でどのようにキャリアを積んでいきたいのかについても述べることが大切です。
自分の成長のみにフォーカスして伝えると、いずれ辞めてしまうのではないかと思われかねません。その企業に貢献するイメージを述べる必要があります。
<回答例>
御社でWebデザイナーとしての経験を積み、3年後を目安にクリエイティブディレクターのようなポジションを目指したいと考えています。プロジェクトリーダーとして働いていた経験を生かし、マネジメントの道を進む選択肢も視野に入れております。
Webデザイナーの面接前の準備
Webデザイナーの面接に臨む際には、持ち物と服装についてチェックしておくことも重要です。面接前に注意しておきたい準備について解説します。
持ち物
Webデザイナーの面接に必要な持ち物は、応募書類・ポートフォリオ・筆記用具です。応募書類とポートフォリオは、事前の提出を求められるケースもあります。
ポートフォリオは、Webデザイナーとしてのスキルレベルをアピールするための重要な書類です。企業側はポートフォリオを見て、応募書類では分からない応募者のデザインセンスを判断します。
ポートフォリオについては、ターゲット・コンセプト設計を聞かれやすいため、きちんと説明できるように準備しておきましょう。面接官が分かりやすいよう、ポートフォリオに補足説明を付けておくのもおすすめです。
服装
Webデザイナーが働く企業の大半では、スーツではなく比較的カジュアルな服装が許されています。面接を受ける際の服装も、カジュアルな服装で大丈夫なケースが多いでしょう。
ただし、あまりにもラフな格好は面接官に好印象を与えないため、ジャケットとパンツを合わせるオフィスカジュアルで臨むのがおすすめです。
カジュアルな服装が許されている企業文化であっても、面接ではビジネスシーンにふさわしい身だしなみを意識しましょう。
応募企業で働く人の大半がスーツを着ている場合は、面接でもスーツを着用するのが無難です。何を着ていけばよいのか迷う場合は、事前に担当者に聞いてみましょう。
Webデザイナーの面接でも逆質問はある
逆質問とは、面接の際に応募者が面接官に質問することです。Webデザイナーの面接における、逆質問のおすすめ例とNG例を紹介します。
おすすめの逆質問の例
Webデザイナーの面接で聞いておきたい逆質問として、以下のようなものが挙げられます。
- 入社後はどのような業務を担当することになりますか?
- 御社で活躍されている方の特徴を教えていただけますか?
- デザイナーチームの中にはどのような経歴の方がいらっしゃいますか?
- 御社がWebデザイナーに求めていることは何ですか?
- Webデザイナーの1日の業務の流れを教えていただけますか?
- Webデザイナーから目指せるキャリアにはどのようなものがありますか?
- 過去の制作物で反響が大きかったものを見せていただけますか?
- 御社が目指している方向性を教えていただけますか?
- 御社の課題としてはどのようなものがありますか?
Webデザイナーの面接における逆質問では、応募企業で働きたいという意欲につながる内容を聞くのがおすすめです。職場の雰囲気や業務内容など、気になる点も質問しましょう。
NGな逆質問は?
Webデザイナーの面接でNGな逆質問をまとめました。
- 企業理念や売上高など事前に調べれば分かる質問
- 相手が「はい」または「いいえ」で答えられる質問
- 給与や残業など条件面や福利厚生に関する質問
- 応募企業に採用されることを前提とした質問
- 弱気な態度や自信のなさが面接官に伝わる質問
「遅刻した場合のルールはありますか?」「直属の上司は何歳くらいですか?」など、社会人としての常識を疑われるような質問もNGです。
Webデザイナーの面接のポイント
Webデザイナーの面接を成功させるためのポイントを紹介します。事前準備の際に意識するのがおすすめです。
企業研究を怠らない
面接を受ける前に、応募企業の調査を徹底して行いましょう。単にWebデザイナーの求人が出ているというだけで応募すると、面接の際に適切な対応ができなくなります。
企業研究をじっくりと行っておけば、その企業を選んだ理由を聞かれた場合に、面接官が納得できる回答を導きやすくなるでしょう。逆質問でも好印象を与えられる質問ができるようになります。
応募企業とのミスマッチを防げる点もポイントです。企業研究を通して業務内容や企業理念について深く知ることで、本当に入社したい企業を選べるでしょう。
生かせるスキルを洗い出す
Webデザイナーの面接に臨む際は、応募企業で生かせるスキルを洗い出しておくことも大切です。経験者ならアピールできる実績も整理しておきましょう。
未経験者の場合も、応募企業で生かせるスキルを強調する必要があります。例えば、コミュニケーション能力や問題解決能力は、全てのエンジニアに求められる能力です。
これまでのキャリアで培ってきたスキルを整理し、Webデザイナーの業務に生かせるものをピックアップしましょう。Webデザイン系のスキルを勉強中であることも一緒に伝えれば、未経験でも強力なアピールポイントになります。
業界の最新情報を収集しておく
Webデザインの領域はトレンドの移り変わりが激しいため、常にアンテナを張っておき、業界の最新情報を収集しておくのがおすすめです。
トレンドをキャッチしながら自己研さんに励むことで、いつの時代でも求められるWebデザイナーとして成長を続けられます。
面接でもトレンドについて質問されるケースがあるため、すぐに回答できるように考えをまとめておきましょう。常に最新のデザインについて研究していることを伝えれば、面接官に好印象を与えられます。
まとめ:万全の対策でWebデザイナーの面接に臨もう
Webデザイナーの面接に臨む際は、よく聞かれる質問や逆質問について事前に対策をしておきましょう。持ち物や服装をチェックしておくことも重要です。
面接対策について理解できたら、国内最大級の求人サイト「スタンバイ」を活用しましょう。全国の豊富な求人が掲載されており、Webデザイナーの仕事もすぐに見つかります。