インフラエンジニアの職務経歴書はどう書く?項目別のポイント・例文を紹介

インフラエンジニアとして転職を考えているのなら、職務経歴書を充実させることが大切です。採用担当者に好印象を与えられる書き方が分かれば、採用される確率がアップするでしょう。インフラエンジニアの職務経歴書の書き方や例文を紹介します。

インフラエンジニアの職務経歴書に書くべきこと

インフランジニアのイメージ

(出典) pixta.jp

転職を成功させるためには、説得力のある職務経歴書を作る必要があります。インフラエンジニアの職務経歴書に記載することや、職務経歴書に必要な項目について解説します。

これまでに培ったスキルや実績を記載

職務経歴書は自分を応募企業に売り込むためのプレゼン資料でもあります。そのため、これまでに培ったスキルや経験を、より具体的に記載する必要があります。

インフラエンジニアとしての経験がある場合は、過去の実績を詳細に記載することが重要です。また、自己分析で強みを洗い出し、応募企業で生かせるスキルとしてアピールしなければなりません。

職務経歴書にはスキルや実績だけでなく、業務で工夫した点・改善した点を記載するのがポイントです。将来的なキャリアビジョンを伝えるのもおすすめです。

職務経歴書の必須項目

フォーマットがある程度決まっている履歴書とは違い、職務経歴書には決められたフォーマットがありません。自分で自由に項目や書き方を決められます。

エンジニアの職務経歴書に書く項目は以下の通りです。

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • テクニカルスキル
  • 保有資格
  • 自己PR

最上部にタイトル・日付・氏名を記載し、上記の項目を上から順に並べるのが一般的です。経験保有している資格などが多い場合は、職務経歴の項目が増えるため、全体の枚数が2~3ページにわたることもあるでしょう。

また、採用担当者が読みやすいよう配慮して記載するのが大切です。箇条書きや表を活用し、読みやすい文章を意識しましょう。

インフラエンジニアの職務要約の書き方と例文

職務経歴書とペン

(出典) photo-ac.com

職務経歴書の職務要約は、職務経歴やこれまでの経験を簡単にまとめた部分です。職務要約のポイントと例文を紹介します。

職務要約のポイント

職務要約は、職務経歴書の冒頭に記載します。職務経歴書の全体を簡潔にまとめた要約を記載しましょう。社会人としての経験や入社にあたっての意気込みを述べるのもおすすめです。

あくまでも要点をまとめた項目であるため、ダラダラと長文にならないように注意しましょう。3~4行程度でまとめると読みやすくなります。

応募者が多い場合は、採用担当者が多くの職務経歴書に目を通すため、職務要約しか読まれない可能性もあります。そのため、採用担当者の目を引くような内容を意識して記載するのがポイントです。

職務要約の例文

<例文1>

株式会社○○にて、約3年間インフラエンジニアとして働いていました。主な担当業務は、ネットワークの設計・構築・運用・保守です。

2020年4月からは、大手保険会社の社内ネットワーク構築プロジェクトにサブリーダーとして参加し、メンバーへの指示出しや進捗管理などを担当しました。

<例文2>

○○大学工学部を卒業後、新卒で現在の職場に入社しました。約5年間、サーバーとネットワークの開発に従事しています。

昨年からはリーダーも任されるようになり、要件定義から一貫して担当することも増えました。スピード感と品質を重視した開発を行えることが強みです。スキルアップのために、個人的に勉強も進めています。

インフラエンジニアの職務経歴の書き方と例文

ノートに書き込む手元

(出典) photo-ac.com

職務経歴の項目には、これまで携わってきた業務について記載します。インフラエンジニアの職務経歴の書き方と例文を紹介します。

職務経歴を書くときのポイント

インフラエンジニアの職務経歴には、今まで働いていた会社の概要や、会社ごとのプロジェクトの業務内容・開発期間・規模・担当などを記載します。プロジェクトに関する情報は表にまとめると分かりやすくなります。

インフラエンジニアの場合は、プロジェクトごとの開発環境を書くのがおすすめです。OS・ハードウェア・ソフトウェア・機器などを記載し、バージョンも明示しておきましょう。

業務内容を書くときは、具体的に何をしたのかを細かく伝えることが重要です。自分が携わったプロジェクト数が多い場合は、経験があるスキルをまとめるとよいでしょう。

職務経歴を書くときの例文

<例文>

株式会社○○

  • 事業内容:システムの構築・運用・保守・ネットワークサービス・ソフトウェアの開発や販売
  • 売上高:3,569億円(2022年3月期実績)
  • 資本金:350億円
  • 従業員数:1万5,906人

※プロジェクトに関する情報(表でまとめる)

  • 期間:2018年4月~2020年3月
  • 業務内容:大手企業の社内ネットワークの運用・保守(サーバー10台)
  • メンバー:50名
  • 担当業務:ネットワーク構築・サーバーの運用や管理・障害時の対応
  • 開発環境:Windows Server・Dellサーバー・Hyper-V・Arcserve Backup
  • 実績:運用コストの削減を目指し、導入フェーズから新ツールを使用。自動化に成功し、想定より約20%のコスト削減を実現

インフラエンジニアのテクニカルスキルと保有資格の書き方

パソコンを打つ男性

(出典) pixta.jp

職務経歴書のテクニカルスキルとは、業務で生かせるスキルを記載する項目です。保有資格と併せて伝えれば、応募先との相性を判断してもらいやすくなります。

スキルや資格を書くときのポイント

テクニカルスキルの項目で、知識やスキルをアピールするときは、使用期間やスキルレベルも記載しましょう。求められるスキルレベルは企業により異なるため、採用担当者にとっても判断材料になります。

インフラエンジニアは、保有資格により、スキルが証明できるといわれる職種です。CCNPやLPICなど、海外ベンダーの資格を持っている場合は、必ず記載しましょう。機器のマニュアルは、英語表記が多いため、英語の資格をアピールするのもおすすめです。

保有資格は取得年月も合わせて記載します。自動車運転免許などエンジニア業務に関係のない資格は、職務経歴書ではなく履歴書の資格欄に記載しましょう。

スキルや資格を書くときの例文

<例文>

テクニカルスキル

  • OS:Windows Server 2003(5年)・Solaris(3年)・Red hat Linux(2年)
  • 言語:csh(2年)・PHP(5年)・Perl(3年)
  • データベース:Oracle(5年)・PostgreSQL(4年)・MySQL(5年)
  • ミドルウェア:HULFT(5年)・Apache(3年)・WebSphere(2年)
  • サーバー構築経験(Windows・Linux)
  • 要件定義から導入テストまでの一貫した経験
  • 他部署との円滑な調整
  • リーダー経験および取りまとめ(最大50人のマネジメント経験あり)

保有資格

  • CCNP(2020年5月)
  • ORACLE MASTER Silver(2018年10月)
  • TOEIC 750点(2022年4月)

インフラエンジニアの自己PRの書き方と例文

バインダーに記入する男性

(出典) photo-ac.com

職務経歴書の自己PRでは、自分の強みや企業に貢献できる内容をアピールします。インフラエンジニアの自己PRの書き方と例文を紹介します。

自己PRを書くときのポイント

自己PRで自分の強みや企業に貢献できることを記載するときは、具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。採用担当者がイメージしやすくなり、説得力のある自己PRに仕上がります。

インフラエンジニアの自己PRには、トラブルへの対応経験や、日常的な運用業務を改善したエピソードなどを記載するのがおすすめです。マネジメント経験や折衝力もアピールポイントになります。

職務経歴書は、希望業務で自分の力を発揮できることをアピールする書類です。自己PRではありきたりな文章ではなく、自分の言葉で強みや実績を伝えましょう。

自己PRを書くときの例文

<例文>

インフラエンジニアとして働いた約5年間で、特定のフェーズにとどまらず、設計・構築・運用・保守と、幅広い経験を積んできました。2020年から担当している大手企業のプロジェクトでは、リーダーとしてマネジメントにも携わっています。

マネジメント業務を通して培った、トラブルへの対応スキルが自分の強みです。顧客からのさまざまな要望や疑問に接してきたことで、代案を提案する力も付いたと自負しています。

プロジェクトの進捗管理を行っていたときには、ツールを用いて一括で把握できる環境を構築し、業務効率の改善を実現しました。今後はメンバーの育成にも力を入れていきたいと考えています。

インフラエンジニアの職務経歴書の注意点

パソコンを見ながらバインダーに書き込む男性

(出典) photo-ac.com

インフラエンジニアの職務経歴書を記載するときに気を付けたいポイントを紹介します。未経験者が意識した方がよいことも押さえておきましょう。

応募企業が求める人材像を確認する

職務経歴書でスキルや実績をアピールするときには、応募企業のホームページや求人をチェックし、どのような人材を求めているのか確認しましょう。

応募企業が求めているのは、あくまでも自社で活躍してくれる人材です。自分の成長のみにフォーカスするのではなく、企業がほしい人材に合わせたアピールを行う必要があります。

応募企業が求める人材を研究すれば、自分が活躍できそうな企業を判断しやすくなるため、入社後のミスマッチを防げるでしょう。

自ら考えて行った業務をアピールする

職務経歴書で評価を高めるコツとしては、自ら考えて行った業務をアピールすることが挙げられます。過去の業務で工夫・改善したことがあれば、積極的に伝えましょう。

業務効率を改善するために自分で工夫するといったことは、誰にでもできることではありません。工夫・改善した点をアピールできれば、企業からも高評価を得られるでしょう。

自ら考えて行った業務を伝えるときは、具体的なエピソードを添えることが重要です。工夫した結果どうなったのかも、詳細に記載するようにしましょう。

未経験者は意欲やヒューマンスキルを強調

未経験者の職務経歴書では、インフラエンジニアとしての実績をアピールできない分、入社意欲を伝えましょう。必要なスキルを勉強中であることも併せて記載します。

また、未経験者はヒューマンスキルをアピールすることも大切です。インフラエンジニアに求められるヒューマンスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • コミュニケーション力
  • 計画力
  • 分析力
  • マネジメント力
  • 協調性
  • 好きなことを突き詰められる力

上記のスキルのうち、自信を持てるものがあれば、具体的なエピソードとともにアピールしましょう。

まとめ:職務経歴書を万全に準備し転職を成功させよう

インフラエンジニアの職務経歴書には、これまでに培ったスキルや実績を記載します。企業研究を入念に行い、応募企業から高評価を得られるスキルや、実績をアピールしましょう。

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