女優になるには?必要な資質やスキル、自分磨きの方法を紹介

女優は多くの人にとって憧れの職業であり、目指している女性も多いでしょう。女優になるための方法に加えて、必要な資質やスキル、自分磨きの方法なども解説します。これから女優を目指す人は、ぜひ参考にしてみましょう。

女優になるには

舞台女優

(出典) pixta.jp

テレビや映画などの世界で活躍する女優は、古くから多くの女性にとって憧れの職業といわれています。女優になる道はさまざまですが、主に以下の方法が挙げられます。自分に合った方法を検討しましょう。

オーディションを受ける

芸能事務所のオーディションを受けて合格すれば、女優として所属できます。事務所に所属しただけで、すぐに仕事ができるわけではありませんが、事務所のコネクションで役をもらえる可能性が高まるでしょう。

映画やドラマなどによっては、その都度役のオーディションが開催される場合もあります。一般人から役のオーディションを受けて、女優への道を開く人もいます。

ただし芸能事務所に所属していれば、受けられるオーディションの数も増えるので、まずは事務所に所属することを考えるとよいでしょう。

養成所に入る

女優としての基礎を身に付けたいならば、養成所に入る方法もあります。養成所はいわば役者の学校であり、演技の基礎から表現の方法、発声の仕方に至るまで、さまざまな技術を教えてもらえます。

基礎をしっかりと教わることで女優の卵として認められるので、全くの未経験からオーディションを受けるよりも、役をもらいやすくなるでしょう。芸能事務所にも所属しやすくなります。

女優の養成所は劇団から民間企業が運営するスクールまで、さまざまなところがあり、現在活躍中の有名女優が卒業した養成所も少なくありません。自分なりに探してみるとよいでしょう。

劇団に入る

舞台で活動している劇団に入り、力を付けるのも有効です。ドラマや映画の世界以上に、舞台演劇の世界で活躍したい人は、まず劇団に加入することが選択肢に入ります。

劇団に入るには代表者に直接アプローチするか、定期的に開催されているオーディションに参加しましょう。劇団に加入すれば、団員と共に演技を磨けるようになり、将来的に舞台に立てる可能性が出てきます。

有名な劇団のオーディションは競争が激しい傾向にありますが、小劇場を中心に活動している劇団は団員を募集しているケースも多く、比較的入りやすいでしょう。

スカウトされる

芸能事務所からスカウトを受けて、そのまま事務所に所属すれば、女優への道が開けます。事実、スカウトをきっかけに有名になった女優は珍しくありません。

ただし、悪徳業者がスカウトしてくる可能性もあるので、声を掛けられたらすぐに応じるのではなく、どういった事務所か慎重に調べるようにしましょう。

路上だけではなく、小劇場や役のオーディションなどを通じて、スカウトを受けるケースも珍しくありません。

たとえオーディションに合格しなかったとしても、作品の演出家や監督などに気に入られれば、別作品で声を掛けられたり、事務所に所属できたりする可能性があります。

SNSで認知度を上げる

個人でSNSを使った活動をして認知度が上がれば、女優としてのチャンスが巡ってくるかもしれません。実際、事務所や特定の劇団などに所属せず、個人でオーディションを受けて有名になる人もいます。

SNSを通じて役者としての認知度を高めるとともに、日頃から人脈を広める努力を怠らなければ、劇団や事務所からスカウトを受ける場合もあるでしょう。SNSのメッセージで、オーディションへの参加オファーが届くこともあります。

YouTubeなどの動画プラットフォームを利用して、役者としての力をアピールする方法も有効です。SNSや動画などで自分の拡散力が上がれば、役者として声を掛けられる可能性が高まるだけではなく、インフルエンサーとして有名になれる可能性もあるでしょう。

女優の仕事の種類

撮影スタジオ

(出典) pixta.jp

女優の仕事は大きく映画やドラマなどの映像作品への出演と、舞台への出演に分けられます。ただし有名女優を中心として、映像と舞台の2つの世界で活躍している人も少なくありません。それぞれの特徴をチェックしましょう。

映像作品に出演する

映画やドラマ、CMなど、主に映像作品への出演は女優のスタンダードな仕事です。女優といえば、映像作品に出演して有名になるイメージを持っている人も多いでしょう。特定の映像作品を視聴して、女優業に憧れる人は少なくありません。

有名な映像作品になると役者間の競争が激しく、新人はなかなか良い役がもらえない一方で、端役からキャリアをスタートして、人気を獲得する女優も多くいます。

映像作品は取り直しが可能なコンテンツですが、撮影の都合でストーリーが前後することもあるので、演技の瞬発力が求められるのも特徴です。

舞台に出演する

舞台に出演するのも、女優の代表的な仕事です。舞台女優としてメインに活動している人も多くいます。

映像作品とは違い、舞台は一発勝負を繰り返す必要があり、本番までに何カ月も稽古を重ねなければいけません。リアルタイムで観客が見ているため、最後まで間違えずに演じ通す力が求められます。

1日に2回公演するなど精神的にも体力的にもハードな面があるので、徹底した体調管理も必要です。

実際、舞台に向けて体力づくりに励む役者は珍しくありません。同じ演技を繰り返して改善を重ねていく必要があるため、役者として実力を付けたいならば、舞台を経験すべきと古くからいわれています。

女優に求められる資質やスキル

撮影のイメージ

(出典) pixta.jp

女優に求められる資質やスキルはさまざまです。いずれも一朝一夕で身に付けられるものではなく、日頃の地道な努力が求められます。

豊かな想像力や表現力

女優には演技する際に役柄の心情を想像し、感情を正確に表現する力が必要です。自分の性格とは全く異なる役柄を演じなければならないケースもあります。

パーソナリティーや考え方、価値観など、役柄のバックグラウンドをよく理解した上で、その人になりきって演技をしなければいけません。

実際には存在しない人を演じることも多いので、人物の設定から想像力を膨らませ、うまく表現に落とし込むスキルが求められます。

作中でのせりふに加えて、ちょっとした表情やしぐさ、体の動きなどで、うまく役柄の性格を表現できるかどうかも女優としての力の見せどころです。

タフなメンタルやストイックさ

女優は長時間の撮影や、舞台での演技に臨まなければならないケースも多いので、基礎体力に加えてタフなメンタルも求められます。体調を維持して厳しい撮影に耐えたり、時間をかけて役づくりをしたりといったように、役割を全うするストイックさもなければいけません。

監督や演出家の指示を、的確に演技に反映する対応力も必要です。作中における正しい表現を決めるのは、あくまでも監督や演出家なので、自分が何を求められているのか理解する力がある人は、役者に向いているといえるでしょう。他の役者やスタッフと良い関係を構築するための、コミュニケーション能力も必須です。

女優になるための自分磨きの方法

ダンスレッスン

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女優として注目され、長く活躍するためには自分磨きもおろそかにしてはいけません。競争の激しい仕事ですから、多くの事柄にチャレンジして、自分の強みを伸ばすことが重要です。

さまざまなことにチャレンジしよう

演技だけではなく、役者としてアピールできるものを増やしましょう。役者に求められる基本的なスキルを磨くとともに、役づくりのために見聞を広めることも忘れてはいけません。他の人の演技や表現方法などを研究し、参考にすることも重要です。

オーディションでは面接官に自己PRを求められる場合も多いので、演技以外の特技や趣味などがあると有利になります。歌やダンスなど、さまざまなことにチャレンジするのもよいでしょう。

自分の強みを伸ばすことも大切

役者として必要な技術を身に付けるのは必須ですが、自分の個性や強みを伸ばすのも大切です。女優が活躍している業界には個性豊かな人が多く、演技力とともに、個性を買われて役がもらえるケースは珍しくありません。

他者とは異なるカラーを出すためには、自分の長所・短所を整理して、個性になりそうなものを伸ばすことも大事です。万人に好かれる個性はなく、良い評価ばかりが得られるとは限りませんが、自分に自信を持てるような「強み」を伸ばす努力が求められます。

女優を目指す際に知っておきたいこと

オーディションの様子

(出典) pixta.jp

これから女優を目指す人は、以下の点も知っておきましょう。女優として必要な技術を身に付けながら、自分を売り込む努力も必要です。

女優に年齢制限はあるのか

一般的に女優としてのデビューは若い方が良いイメージがあり、実際に女優の卵は10代の若い世代が多いのは間違いありません。しかし、20代や30代以降でデビューしている人も多くいます。

オーディションでは若い人が選ばれる傾向にはありますが、演技力や人としての魅力を買われて、遅咲きのデビューを果たした女優も決して少なくありません。

ただし、年齢を問わず必要な努力を続けている人でなければ、芽が出る可能性は低いでしょう。

地道な努力や覚悟が必要

女優としてすぐに仕事を獲得するのは難しく、地道に努力をしていく必要があります。たとえ芸能事務所や劇団などに所属できても、なかなか良い役をもらえない人は多くいます。

世間の注目を浴びるような女優になるためには、大なり小なり運の要素も絡んでくるので、幸運を引き寄せるためにも常に自分を磨き続けなければいけません。

また、女優業は将来の保証がなく、経験を生かして他の職種に転職するのも難しい仕事の1つです。夢や目標を追い求めることは大事ですが、リスクを常に抱える覚悟が必要なことも知っておきましょう。

積極的な活動で憧れの女優を目指そう

女性を撮影する

(出典) pixta.jp

女優になるための方法や、役者として必要な資質・スキルなどを解説しました。女優になるには、芸能事務所や劇団に入ったり、養成所で必要な技能を身に付けたりするなどの方法があります。道は1つだけではないので、自分に合った方法を選びましょう。

ただし女優業は競争が激しい業界であり、理想的な役を得るには運の要素も多分に絡んできます。

チャンスを逃さないためにも、常に役者としての技能を磨くとともに、自分の強みや個性を伸ばす努力を続けることが大事です。積極的に活動して、憧れの女優を目指しましょう。