インフラ業界の志望動機の書き方。強調すべき長所や業種別の例文も - スタンバイplus(プラス)

未経験者がインフラ業界への転職を目指すなら、志望動機をきちんと仕上げることが重要です。業界特有の特徴を押さえておけば、魅力的な文章を書けるでしょう。インフラ業界の志望動機の書き方や、業種別の例文を紹介します。

インフラ業界の志望動機に書く内容

インフラ業界の志望動機には、業界・応募先を選んだ理由や入社後に貢献できる内容を書くのが基本です。志望動機に書くべきではない内容についても確認しましょう。

インフラ業界を選んだ理由

インフラとは、日々の生活や経済活動に不可欠な社会基盤のことです。インフラ業界に転職したいと思うのであれば、志望動機にその理由を示す必要があります。

志望理由は志望動機の冒頭に書くのが一般的です。なぜインフラ業界で働きたいのか、その理由を簡潔にまとめ、まずは志望動機の冒頭で述べましょう。

結論を最初に書いたら、インフラ業界を選んだ理由に説得力を持たせるために、具体的なエピソードを交えることが重要です。採用担当者の心に響くエピソードを盛り込みましょう。

応募先を選んだ理由

業界を選んだ理由について書いたら、次に応募先を選んだ理由も説明しなければなりません。インフラ業界は競争率が高いため、きちんと志望理由を述べなければ採用される確率は下がってしまいます。

応募先が志望動機で知りたいのは、「ライバル社ではなくなぜうちに応募したのか」という点です。採用担当者に納得感を与えられる理由を書く必要があります。

他社と差別化された応募先ならではの特徴や魅力を探し、その企業でなければならない理由を考えましょう。細かい部分まで調べれば、応募先にしかない特徴が見つかるはずです。

入社後に貢献できること

インフラ業界の志望動機には、入社後に貢献できることも書く必要があります。採用担当者は志望動機を通して、自社に貢献できる人材かどうかを見極めようとしているためです。

かつてのような安定感がなくなりつつあるインフラ業界では、どの業種の企業も生き残る努力が不可欠です。特に転職で入社する人材は、すぐに貢献できる即戦力として期待されます。

業界経験者の場合はスキルや実績をアピールしやすい一方、未経験者は会社に貢献できる根拠を見つけにくいでしょう。前職で培ったスキルや経験のうち、インフラ業界で生かせるものを的確にピックアップしなければなりません。

福利厚生や給料の魅力については書かない

インフラ業界は、給料や福利厚生が充実している傾向があります。応募者の中には、給料や福利厚生を魅力に感じてインフラ業界を選ぶ人も多いでしょう。

ただし、給料や福利厚生に魅力を感じていることを志望動機に書くのはNGです。お金や待遇について前面に打ち出した志望動機は、採用担当者に与える印象が悪くなってしまいます。

インフラ業界の志望動機では、福利厚生や給料の魅力については書かないようにしましょう。福利厚生や給料以外の部分で心を動かされたことを、志望理由にする必要があります。

インフラ業界の志望動機を書く準備

インフラ業界の志望動機を書く前には、自己分析と業界研究を行うことが大切です。それぞれの重要性について解説します。

自己分析

転職活動における自己分析とは、自分の特徴や価値観を客観的に把握・分析し、潜在的な部分を明確化することです。過去の経験や考え方を振り返り、整理する作業といえます。

自己分析で自分の強みを洗い出したり、なぜその企業に興味を持ったのかを考えたりすることで、主張が一貫した魅力的な志望動機を書けるようになるでしょう。

徹底した自己分析は、志望理由に関するエピソードを考える際にも役立ちます。採用担当者はエピソードを通して、応募者の価値観や人柄を判断しようとしているためです。自己分析がきちんとできていれば、納得感のあるエピソードに仕上がります。

企業研究

インフラ業界の志望動機を考える際には、徹底した企業研究を行うことも大切です。企業研究で応募先の理念や特徴をしっかりと理解しておけば、応募先を選んだ理由に説得力を持たせられます。

表面的なリサーチだけでは、企業独自の特徴を把握するのは難しいでしょう。公式サイトや経営者のSNSなどを読み込み、細かい部分にまで目を通す必要があります。

企業研究を行っておけば、入社意欲の強さを示せるのもポイントです。他の応募者には見いだせないような魅力に触れることで、高評価を得られる可能性が高まります。

インフラ業界の志望動機で強調すべき長所

インフラ業界の志望動機でアピールする長所は、業界の特徴に合ったものを選びましょう。インフラ業界で活躍できる人材に共通する長所を紹介します。

コミュニケーション能力が高い

インフラ業界ではどの業種でも多くの人と関わるため、高いコミュニケーション能力が求められます。未経験者の志望動機では、コミュニケーション能力をアピールするのがおすすめです。

例えば技術系の職種なら、チーム内で円滑にやりとりを行わなければなりません。サービスを提供する仕事に就くなら、幅広い層と臨機応変に対話できる能力が不可欠です。

インフラ業界の企業によっては、専門スキルよりコミュニケーション能力を重視するケースも増えています。コミュニケーション能力に自信があるなら、積極的にアピールしましょう。

保守的な社風への順応性の高さ

インフラ業界には、古い体質の企業が数多く存在します。年代を問わずコミュニケーションを取れる、業界特有の慣習や上下関係を守れるなど、保守的な社風に溶け込める人が向くでしょう。

インフラ業界は歴史が長く、従業員の勤続年数も長い傾向があります。これらの理由により、業界ならではの雰囲気を残す企業がいまだに多いのです。

保守的な社風への順応性の高さをアピールする場合は、表現に気を付ける必要があります。似たような雰囲気の会社で働いた経験があるなら、そのことをやんわりと伝えるのも1つの方法です。

責任感が強い

インフラ業界では、日々の生活や経済活動を支える大切な商材を扱っているため、強い責任感を持って仕事に取り組める人材が求められています。

未経験者の志望動機では、責任感の強さを発揮したエピソードを交えるのがおすすめです。例えば、納期を守り続けた実績があるなら、大きなアピール材料になるでしょう。

計画的に業務を進められる能力や、集中して1つのことを完遂できる能力も、責任感の強さにつなげられます。入念な自己分析を行い、責任感の強さにつながる自分の側面を引き出してみましょう。

【業種別】インフラ業界の志望動機の例文

インフラ業界の志望動機の例文を業種別に紹介します。自分が希望する業種の例文をアレンジし、魅力あふれるオリジナルの文章を作成しましょう。

電気

私が電気業界に興味を抱いたきっかけは、昨年の地震で自宅が被害に遭ったことです。長期の停電で電気の重要性に気付いたと同時に、復旧作業をしていた作業員の方の強い責任感に触れたことから、今回の応募に至りました。

大学では電気工学を専攻し、電気工事士の資格も取得済みです。革新的で社会貢献度の高い貴社の特徴に魅力を感じ、数ある候補の中から貴社を選ばせていただきました。

前職で培ったコミュニケーション能力を生かし、貴社の発展に貢献したいと考えております。

ガス

私が今回貴社に応募した理由は、お客様への真摯な対応をモットーにしている社風に魅力を感じたためです。地元は雪が多く、小さい頃にガス暖房のトラブルが発生した際、貴社の作業員の方がいつも丁寧に対応してくれました。

昔からエネルギーに対して興味があり、特にガス業界への関心を強く持っていました。地域のガス関連のイベントにも何回か参加したことがあります。

前職では一般事務として働いていましたが、必ず納期を守るという意識を強く持って仕事に取り組んでおりました。実際に納期に間に合わなかった経験はなく、責任感の強さも私の強みです。

水道

海外ボランティアに参加した際に、途上国の水問題を目の当たりにし、水道インフラが整っている日本のありがたさを実感しました。ボランティアの経験から、水道業界で人々の生活を支える仕事に携わりたいと思ったのが、今回の応募に至った理由です。

できれば地元で社会貢献がしたいと考えており、地域に根差した事業を展開している貴社を選びました。インフラ業界は未経験ですが、前職の接客業務で身に付けたコミュニケーション能力を生かし、貴社に貢献したいと考えております。

鉄道

小さい頃から好きだった鉄道を通して地域に貢献したいと思い、鉄道インフラへの転職を決意しました。将来の夢は運転士になることでしたが、学生時代の職場体験で貴社の仕事を経験し、鉄道を通してさまざまな社会貢献の形があることを理解しました。

駅周辺の建物・サービスの企画に携われるのも、貴社を選んだ理由の1つです。地元の小さな駅が貴社の事業により発展していく状況を見て、自分も一緒に働きたいと思いました。鉄道に関する知識を生かし、地域の発展に寄与したいと考えております。

通信

私が通信インフラの仕事を希望する理由は、前職で通信インフラの急速な発展を実感したためです。

前職では携帯端末の法人営業として働いていましたが、仕事を通して5GやIoTなどの革新的な技術に興味を持ち、通信業界で働きたいとの気持ちが強くなりました。

他社にはない独自サービスを次々と打ち出している貴社の事業方針にも感銘を覚え、前職で得た知識やスキルを生かして貢献できればと思い、今回の応募に至った次第です。

営業職で培った接客スキルは、貴社の仕事でも存分に生かせるものと考えております。