パティシエの志望動機はどう書く?効果的なアピールポイントも解説

パティシエに転職する際、志望動機の書き方に悩むケースがあります。志望動機は企業が重視する部分なので、要点を押さえて記載することが大事です。好印象を与えるために盛り込むべき要素や、アピールしたいポイントなどを見ていきましょう。

パティシエの志望動機の書き方は?

パティシエの男性

(出典) pixta.jp

志望動機は、履歴書の中でも注目度が高い項目です。パティシエとして採用されるために、書き方のポイントを押さえておきましょう。

なぜ応募先を選んだのかを明確に

企業側は、応募者が数ある洋菓子店・レストラン・ホテルなどの中から、なぜ自社を選んだのかを知りたがっています。志望動機では、その応募先を選んだ理由を明確にすることが大事です。

企業研究などを行い、応募先でなければいけない理由をしっかり考えておきましょう。応募先でなければいけない理由の例として、「企業理念が自分の考えと一致している」「主力商品に対する特別な思い入れがある」などが該当します。

経歴などから優秀な人材だと判断されても、自社とマッチしないと思われれば採用されません。

その企業ならではの特徴や、オリジナリティに関する掘り下げが足りないと失敗しやすくなります。自社でなくてもよいと思われないよう注意しましょう。

なぜパティシエの仕事なのかを具体的に

さまざまな仕事がある中で、なぜパティシエを選んだのかを、企業は知りたがっています。その職業でなければならない理由からは、仕事への本気度をチェックできます。

企業側からすると、本気度が高い人は多少の困難にぶつかってもくじけずに、仕事を続けてくれそうだと判断できます。パティシエでなくてもかなえられる夢を語らないよう注意しましょう。

エピソードなどを用いて、パティシエになりたいと考えている理由を具体的に伝え、説得力を持たせましょう。

「お菓子を作るのが好きだから」というだけでは、趣味でもよさそうな印象を与えてしまいます。洋菓子を作ることで、何を実現しようとしているのか掘り下げて考えてみましょう。

経験やスキルをアピール

応募者がどの程度の経験やスキルを持っているかという点は、注目されるポイントです。パティシエに生かせる経験がある場合は、積極的に盛り込みましょう。

洋菓子店やカフェなどでの接客・販売経験、工場勤務経験など、直接パティシエと関係ない仕事でも、関連性があるものならアピールにつながります。経験者の場合、転職前の実績や工夫してきた点をしっかりと書くことが大事です。

また、転職理由を伝える際は、ネガティブにならないよう注意しましょう。例えば、職場の人間関係が嫌で辞めたとして、ありのままを伝えると「採用しても同じ理由でまた辞めそう」と思われてしまいます。

○○が嫌だから辞めたと伝えるのではなく、○○を実現したかったので転職したという伝え方をすると、前向きな印象を与えられます。

パティシエの志望動機でアピールすべき点

お菓子を作るパティシエ

(出典) pixta.jp

パティシエとしての実績やコンクールの受賞経験などがあれば、よいアピールになります。経験がなかったとしても、仕事に関連するスキルがあれば積極的に伝えましょう。

飽くなき探求心・好奇心

パティシエが質の高い仕事をするには、探求心や好奇心が必要です。料理の中で特に洋菓子は温度管理など、感覚だけでなく科学的アプローチが必要な面が強いといえます。

洋菓子のクオリティを上げるには、より適切な温度やタイミングを探求する姿勢が重要です。好奇心や探求心が強く、よりよい方法を探すのが得意な人ほど、活躍できる可能性が高まります。

探求心や好奇心の強さをアピールする際には、これまでどのような場面でそれらを発揮してきたのかを伝えられるように、準備しておきましょう。

長く働くやる気・体力も重要

パティシエは希望の条件で就職できたとしても、短期間で辞めてしまう人もいるほど厳しい仕事です。企業は、やる気があって長く続けてくれる人を求めています。

パティシエの仕事に思い入れがあるなど、強いやる気のアピールは必須といえます。やる気だけでなく、体力・精神的にタフだという面のアピールも効果的です。

パティシエは長時間立ちっぱなしで労働を続けるので、体力が必要となります。提供する洋菓子の品質を高め維持するためには、味・見た目・管理方法など、さまざまな点に神経を使わなければなりません。

ときには先輩や顧客から厳しいダメ出しを受ける場合もあり、精神的なタフさも必要です。

パティシエの志望動機2つの例文

お菓子を作るパティシエの女性

(出典) pixta.jp

志望動機の書き方に悩んだら、例文をチェックすると書きやすくなります。未経験者と経験者、それぞれのパターンを見ていきましょう。

未経験なら熱意と意欲をアピール

パティシエ未経験者が、熱意や意欲を伝えたい場合の志望動機の例を見ていきましょう。

私が貴社を志望した理由は、安全でおいしく見た目も美しい洋菓子を作ってお客様に食べてもらうだけでなく、貴社の一員となって地域に貢献していきたいからです。

私は子どもの頃から貴社のお菓子が大好きで、特に誕生日のケーキは必ず貴社のものを用意してもらってきました。

大人になってから、なぜ貴社の商品が優れているのかを分析したところ、他社とは違い健康面や環境に配慮された材料を使用し、鮮度の管理を徹底しているためだと分かりました。

子ども向けの体験教室を開催するなど、地域社会への貢献を意識した経営をされている点にも魅力を感じています。パティシエの仕事は未経験ですが、持ち前の探求心と体力を生かし、早く一人前になれるように努力する所存です。

応募先の企業が好きというだけでなく、他社との違いや入社後に実現したいことを盛り込んで、仕事への意欲を伝えているのがポイントです。

経験者は具体的な実績を示す

パティシエとしての経験がある人は、前職での具体的な実績を盛り込みましょう。

私は専門学校を卒業後、地元のパティスリーに就職し、主に焼き菓子の製造と販売を担当してきました。

原材料の品質や原価管理、できたての味を提供するための包装方法にもこだわり、ときには店頭に立ってお客さまに新商品についてアピールするなどの仕事をしてきた実績があります。

貴社では創業時から一貫して焼き菓子に力を入れており、経営理念として「お客さま第一主義」を掲げているところに共感しています。前職で身に付けた技術を生かし、お客さまを笑顔にする商品作りや接客を行っていきたいです。

前職でこだわりを持って取り組んできた内容を伝え、即戦力として活躍できる点をアピールしましょう。

勤務先によって異なるパティシエの仕事内容

洋菓子店で働く女性

(出典) pixta.jp

パティシエの仕事内容は、勤務先によって多少異なります。勤務先別の仕事内容をチェックしましょう。

洋菓子店に勤務するパティシエ

洋菓子店(パティスリー)に勤務するパティシエの仕事内容は、店の規模によって異なるのが特徴です。店舗の規模が小さいほど、雑多な仕事も増えます。

パティシエの人数が少ない場合、生地作りから飾り付けまで、幅広く担当しなければならないケースも少なくありません。場合によっては、製造だけでなく販売や接客などを担うこともあります。

規模の大きな店の場合は、洋菓子の種類ごとや工程ごとに担当分けがされるケースが一般的です。

レストラン勤務のパティシエ

レストラン勤務のパティシエは、コース料理の中の1品としてアシェット・デセール(デザートプレート)を作り、提供するのが基本的な仕事です。

洋菓子店との大きな違いは、お皿に盛り付ける作業が発生する点です。美しく盛り付ける技術やセンスが必要になります。

記念日や誕生日などを祝うための、特別な洋菓子の製造や飾り付けを担当する場合もあり、やりがいは大きいでしょう。店によっては、デザート以外の調理の補助やホール係なども担当する可能性があります。

ホテル勤務のパティシエ

ホテル勤務のパティシエは、レストランと同じくデザートを作るのがメインの仕事です。ホテルでは販売用の洋菓子だけでなく、パーティー用のデザートも提供しています。

クリスマスやバレンタインなどのイベント時には、大量の洋菓子を作ることも少なくありません。大規模な宴会場を持つホテルは、パティスリーやレストランよりもパティシエの人数が多く、基本的に役割分担がはっきりしているのが特徴です。

結婚式場を備えたホテルの場合、新郎新婦からウエディングケーキのオーダーを受けるケースもあります。製造だけでなくメニューの開発に携わる機会もあり、専門性の高い技術を身に付けられるでしょう。

経験を積んで一流のパティシエを目指そう

ケーキを作る男性

(出典) pixta.jp

パティシエの志望動機は、その応募先でなければならない理由や仕事への意欲が伝わる書き方を意識しましょう。未経験者が活躍するには、経験を積んで現場で役立つ技術を身に付けることが大事です。

経験者はどのような実績があるのかを的確に伝え、即戦力として働ける点をアピールしましょう。

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