管理栄養士に向いている人の特徴3つ!活躍できる場所や必要な能力

管理栄養士になりたいと考えているなら、向き不向きをチェックするのがおすすめです。向いている人に共通する特徴を把握すれば、自分に合った仕事なのか考える材料になるでしょう。管理栄養士に向いている人の活躍できる職場、なる方法を紹介します。

管理栄養士に向いている人の特徴

栄養管理士のイメージ

(出典) pixta.jp

転職を検討している人の中には、仕事への適性が気になっている人もいるでしょう。向き不向きを判断しやすくなるよう、まずは管理栄養士に向いている人の主な特徴を紹介します。

料理や食べることが好き

管理栄養士は食事や栄養のアドバイスを行う食の専門家です。料理や食べることについて詳しくなる必要があるため、食事を作ったり料理を食べたりするのが好きな人に向いています。

バランスよく栄養を摂取することは重要ですが、栄養の条件を満たしているだけでは、食べる人を満足させられません。栄養とおいしさを両立させ、楽しく食事をしてもらうことも大切です。

料理好きな人が管理栄養士になれば、味付けや盛り付けのアイデアも浮かびやすくなり、食べる人に喜んでもらいやすくなるでしょう。

学ぶことが苦にならない

食の喜びを味わってもらうためには、旬の食材を使ったり、味付けや盛り付けに工夫をしたりといった努力が必要です。栄養や料理について、常に勉強する必要があります。

学ぶことが苦にならない人は、管理栄養士に向いているでしょう。自分にとって新しい知識を貪欲に吸収していけば、栄養や料理で食べる人に満足感を与えやすくなります。

食のトレンドを料理に取り入れることも大切です。常にアンテナを張り、新しい情報を集められる人も、管理栄養士として活躍できる適性があります。

人をサポートすることが好き

料理を通して健康に貢献する管理栄養士は、人の役に立っていることを実感しやすい仕事です。人をサポートするのが好きな人は、管理栄養士に向いています。

管理栄養士が活躍する代表的な職場は、病院・福祉施設・飲食店などです。これらの場所ではサポート役に徹し、栄養や食事で多くの人の役に立つために仕事をしています。

スポーツの現場で活躍できることも、管理栄養士の特徴です。アスリートが十分なパフォーマンスを発揮できるよう、管理栄養士が栄養面でサポートを行います。

管理栄養士に求められる知識やスキル

栄養指導の様子

(出典) pixta.jp

活躍できる管理栄養士になるためには、さまざまな知識やスキルが必要です。管理栄養士に求められる代表的な知識やスキルを紹介します。

コミュニケーション能力

管理栄養士は栄養面や食事面から人の生活を支える仕事です。コミュニケーションを取る機会が多いため、高いコミュニケーション能力を求められます。

コミュニケーション能力が不足していると、対象者に必要な情報をうまく伝えられなくなり、栄養や食事の効果を十分に発揮できなくなる恐れがあるのです。

管理栄養士には相手が理解できるように分かりやすく話す能力も求められます。職場においても、医師や調理師などさまざまな人とやりとりする際、スムーズな意思疎通のためのコミュニケーション能力が必要です。

生物と化学の知識

管理栄養士の仕事は生物・化学との関係が深く、これらの学問の知識があると業務を進めやすくなります。生物と化学が得意な人は、管理栄養士に向いているでしょう。

管理栄養士になるためには国家試験に合格する必要があります。管理栄養士の試験では生物と化学の分野からも出題されるため、生物と化学が得意なら試験勉強もはかどるのです。

身体への影響については生物の知識、栄養に関する領域では化学の知識が必要となります。管理栄養士として働いている間も、これらの勉強を継続して進めることが大切です。

体調管理能力

管理栄養士が自分の仕事に説得力を持たせるためには、自分自身の健康管理をきちんとできることが重要です。体調管理能力を高め、常に健康な状態を維持する必要があります。

滅多に病気にならない人や常に元気な人が管理栄養士として働けば、指導を受ける人に納得感を与えられるでしょう。まずは自分が健康であることを相手に示すことが大切です。

体力に自信がある人も管理栄養士に適しています。料理や食事補助の機会が多くなると立ちっぱなしになりやすいため、管理栄養士にはある程度の体力も求められます。

管理栄養士が活躍できる職場

管理栄養士

(出典) pixta.jp

管理栄養士はさまざまな場所で働くことが可能です。管理栄養士が活躍できる主な職場を見ていきましょう。

病院

病院で働く管理栄養士は、主に患者の栄養管理を行います。栄養面を考慮した献立を作成し、患者の状態に応じた食事の提供や栄養指導行いながら、調理や衛生管理に関する指導、提供する食事の確認を行うのがメインの業務です。

一般的な食事と異なり、病院で提供する食事はさまざまな制限がかかります。流動食・コントロール食・除去食など、状況に合わせて柔軟に食事を作れる対応力が不可欠です。

患者の症状に合わせた栄養指導は、管理栄養士の資格を持っていないと管理栄養士を名乗れない「名称独占業務」となっています。病院で幅広い業務に取り組みたい場合は、栄養士ではなく管理栄養士の資格を取得するのがおすすめです。

福祉施設

管理栄養士が活躍できる職場としては、福祉施設も挙げられます。特別養護老人ホーム・養護老人ホーム・身体障害者施設・知的障害者施設・児童養護施設で働くことが可能です。

施設で生活している人の3食を用意する必要があるため、大半の施設ではシフト制で働く形になっています。変則的な生活ができる人に向くでしょう。

福祉施設では頻繁にイベントが行われるため、食事で利用者を楽しませられる工夫も必要です。食事を通して生きる幸せを感じてもらえるため、やりがいも得やすい職場だといえます。

飲食店

近年の健康志向の流れを受け、管理栄養士を雇う飲食店が増えています。ヘルシーな食事や低カロリーな食事を提供することが、飲食店で働く管理栄養士の役割です。

管理栄養士が在籍していることをうたう飲食店は、健康を気遣う客を集めやすくなります。管理栄養士は独自のメニューを開発し、他店との差別化も図らなければなりません。

メニューでカロリーを表示している飲食店では、管理栄養士がカロリー計算を行っています。栄養や健康に配慮するだけでなく、その中でもいかにおいしい料理を提供できるかが、管理栄養士の腕の見せどころです。

管理栄養士になる方法

管理栄養士の女性

(出典) pixta.jp

管理栄養士になるためには、国家試験に合格する必要があります。資格取得後の仕事の探し方もチェックしておきましょう。

管理栄養士国家試験に合格する

管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けて働く国家資格です。管理栄養士になるためには、管理栄養士国家試験に合格しなければなりません。

受験資格を得るためには、所定の養成施設を卒業する必要があります。栄養士として実務経験を積んだ後に挑戦することも可能ですが、最初から管理栄養士を目指すなら管理栄養士養成施設に入学するのがおすすめです。

試験は年1回、9都道府県で実施されます。試験会場から離れている地域に住んでいる人は、会場が限られている点に注意が必要です。

参考:管理栄養士国家試験|厚生労働省

栄養士会や求人サイトで仕事を探す

管理栄養士の資格を取得した後は、ハローワークや求人サイトで仕事を探しましょう。資格取得者を募集している求人を探せば、転職先を見つけやすくなります。

各都道府県の栄養士会でも職探しのサポートを行っているため、一般的な職探しの方法で仕事が見つからない場合は、栄養士会の支援を受けるのもおすすめです。

栄養士会では職探し以外にもさまざまなサポートを受けられます。公式ホームページで小まめに情報をチェックしましょう。

参考:公益社団法人 日本栄養士会

管理栄養士に向いているなら転職に挑戦

女性栄養士

(出典) pixta.jp

料理や食べることが好きな人や、学ぶことが苦にならない人は、管理栄養士に向いています。人をサポートすることが好きな人も適性が高いでしょう。

管理栄養士に求められるスキルは、コミュニケーション能力や体調管理能力です。自分が管理栄養士に向いていると判断できたら、万全な準備を整えて国家資格にチャレンジしてみましょう。

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高安ちえ
【監修者】認定栄養ケア・ステーション ラシーネ練馬中村橋 代表管理栄養士高安ちえ

鎌倉女子大学を卒業後、管理栄養士国家資格を取得。食品メーカーでコンビニエンス向け商品の企画開発、営業を経験後、給食委託会社へ転職。給食事業の新規事業立ち上げ、エリアマネージャーを経験後、栄養士としての施設勤務を経て独立。おばんざいカフェ「おはしごはん」の主宰およびレシピ監修、セミナー講師など多岐にわたり活動中。

URL:
https://ncsracine.com/