銀行員に向いている人の特徴は?必要なスキルやおすすめの資格を解説

銀行員の仕事に関心があり、転職を希望している人もいるでしょう。しかし、自分が銀行員に向いているか分からなければ、一歩を踏み出しにくいかもしれません。銀行員に向いている人の特徴や求められるスキル・知識・資格などについて解説します。

銀行員に向いている人の特徴とは?

銀行の窓口

(出典) pixta.jp

銀行員になりたいものの、自分に銀行員への適性があるかどうか分からない人もいるでしょう。銀行員に向いている人の特徴を紹介します。

真面目で責任感が強い人

銀行員は、顧客の大切な資産を預かり運用するのがおもな仕事です。仕事に対して責任感を持って真面目に取り組める人は、銀行員への適性があります。

また、顧客の個人情報を扱うほか、渉外を担当する場合は企業の機密情報や顧客の個人的な事情を把握した上で、業務上の判断を下すケースもあるでしょう。

そのため、情報の管理や機密保持の徹底、コンプライアンスの順守など、高い倫理観を持って仕事に取り組む姿勢が必要です。

銀行員は顧客の資産や情報など、極めて大切なものを扱っているという認識とともに業務を遂行しなければなりません。

仕事が丁寧で正確な人

個々の仕事を丁寧かつ正確にこなせる人も、銀行員に向いています。銀行員はお金を扱う仕事であり、記入や手続きにおける小さなミスが、大きな問題に発展するためです。

銀行では大きなお金を扱う機会も多く、書類作成や手続きには正確性や確実性が求められます。契約書のような重要書類を作成したり、顧客に期日通りに送金したりするなど、ミスが許されない業務を迅速に遂行しなさなければならない場合も多いでしょう。

銀行内で進められる業務には、手順を全て網羅したマニュアルが用意されており、マニュアルに沿って正確に業務を遂行することが重要です。

勉強熱心な人

銀行業務や関連する知識について、熱心に勉強できる人も銀行員への適性があります。銀行の業務に関連するルールは、頻繁に変更になるためです。

銀行が扱う金融商品に関するルールや内容は、国の方針や提供する金融機関によって変更されるケースが多々あります。銀行員は、顧客に対して金融商品の内容を正確に説明する必要があるため、変更された項目について正しく理解しておく必要があるのです。

また渉外担当の場合は、顧客企業の経営状況やマクロな経済情勢を把握して、融資の可否などについて適切に判断しなければなりません。

加えて、銀行員は資格を取得することで、スキルアップやキャリアアップに有利になりやすいため、日々の業務のかたわら、空いた時間に資格取得のための勉強が必要になります。

銀行員として仕事をしたい場合は、勉強に前向きに取り組める点が重要になるでしょう。

人当たりが良い人

人当たりの良さも、銀行員にとって重要な資質といえます。銀行員はサービス業としての側面も持つ仕事であり、接する相手を不快にさせないことが大切であるためです。

銀行の窓口業務や渉外担当は、顧客や企業の責任者などに対面で対応するケースがあります。顧客から悩みや希望などを聞き出し、適した金融商品や資産運用方法を提案して聞いてもらうためには、顧客に心を開いてもらわなければなりません。

人として信用してもらうことに加えて、話しやすさを感じてもらうためには、人当たりの良さは重要です。常に相手の立場に立って対応できる人は、信頼してもらえる銀行員になれるでしょう。

銀行員に求められるスキルや知識

銀行の窓口

(出典) pixta.jp

銀行員として仕事をするためには、相応のスキルや知識が必要といえます。銀行員に求められるスキルや知識を確認しましょう。

金融に関する知識

銀行員として仕事をするには、金融に関する幅広い知識が必要です。銀行は、預金業務や貸付業務、為替業務、債券売買業務など、さまざまな業務を担っています。

融資担当に配属された場合は、企業の財務諸表などを読み込み、融資の是非を判断しなければなりません。これらの業務を適切に実行するためには、マネーや金融に関する膨大な知識が必要になります。

また、顧客に金融商品や資産運用方法を提案するためには、証券や市場、相続、不動産など、幅広い知識を習得しなければなりません。銀行員の仕事を正確に遂行するには、金融に関する知識や情報を収集に向け、常にアンテナを張っておくことが大切です。

コミュニケーション能力

銀行員にはコミュニケーション能力も求められます。顧客と接するシーンが多い点に加え、顧客の年齢層も幅広いためです。

どのような顧客とどのような場面・状況で接する場合でも、信頼関係を構築する必要があります。顧客の話をよく聞いたり、顧客にとって最適な提案をしたりして、安心して相談できる銀行員と感じてもらうためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

さまざまな顧客との間に信頼関係を築ければ、銀行員として活躍できるでしょう。

英語力

銀行員として働くにあたり、英語力も重要なスキルです。

日本の市場は、海外の経済情勢や経済対策などに影響を受けるケースが多々あります。英語力があれば、海外のマーケット情報をリアルタイムに入手できるため、予測や対策を立てやすいでしょう。

外資系企業などの顧客や日本企業の海外現地法人も増加傾向にあるほか、ヒト・モノ・カネがグローバルに流れる現在では、日系金融機関に在籍する場合でも、英語力が必要とされる場面が増えています。

さらに、外資系金融機関に転職する場合や、米国証券アナリスト資格を取得する場合など、金融業界でスキルアップやキャリアアップを目指すためには、英語が欠かせません。銀行員を目指す場合は、英語力を磨くことも視野に入れておきましょう。

銀行員として働くなら取得しておきたい資格

簿記

(出典) pixta.jp

幅広い知識やスキルに加えて、銀行員には資格の取得が求められる場合もあります。資格を取得することで、業務に対する理解度が深まるほか、キャリアアップにつながるケースもあるでしょう。銀行員として働く上で取得しておきたい資格を確認します。

日商簿記検定2級

銀行員として働く場合、日商簿記検定2級の取得を視野に入れましょう。日商簿記2級は、経営管理に役立つ知識を証明できる資格です。

高いレベルでの商業簿記や工業簿記、財務諸表の読解など、企業活動や会計実務で適切な処理・分析を行えることを客観的に証明できます。

渉外担当は企業に対する融資の判断を下す必要があり、財務諸表を読み込まなければなりません。日商簿記2級の知識レベルがあれば、必要書類の内容を理解して、業務をスムーズに遂行できるでしょう。

また銀行員としてのキャリアアップのためには、日商簿記2級取得が条件とされるケースがあるほか、金融機関に転職する上で有利に働く可能性があります。日商簿記2級は銀行員として働くにあたり重要かつ有益な資格のため、取得を積極的に目指しましょう。

参考:簿記 2級 | 商工会議所の検定試験

ファイナンシャル・プランニング技能士2級

銀行員として働く上で、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の取得を目指すのも有用です。資格を取得することで、最適な資産設計手段や資金計画を顧客に提案・アドバイスし、実行をサポートするための知識を客観的に証明できます。

ファイナンシャルプランナーの資格には、国家資格・民間資格がありますが、銀行員が取得を目指す資格としては、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士がおすすめです。

行内における昇格の条件とされているケースもあるため、ファイナンシャル・プランニング技能士2級以上の取得を目指しましょう。

さらに、ファイナンシャル・プランニング技能士2級に合格して、AFP認定研修を修了していれば、日本FP協会が認めるAFP資格を取得可能です。最新の金融知識を有していることを証明できるため、こちらの取得も併せて目指しましょう。

参考:ファイナンシャル・プランニング 技能検定 2級 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

銀行業務検定

銀行員として働く場合は、銀行業務検定の取得も有効です。銀行業務検定とは、金融機関での業務遂行に必要な実務に関する知識やスキルの応用力について、習得程度を測る検定試験です。

銀行業務に関連する法務や財務、税務、金融経済、窓口セールスなど、22系統・37種目の試験があります。銀行業界における定番資格として知られており、銀行に入行した後に受験します。

参考:銀行業務検定協会

銀行員に向いている特徴があるなら転職を検討

電卓を操作する手元

(出典) pixta.jp

銀行員として働くには、真面目さや責任感、正確かつ丁寧な仕事ぶりが求められます。また、人当たりの良さやコミュニケーション能力があれば、銀行員として活躍しやすいでしょう。

さらに日商簿記2級やファイナンシャル・プランニング技能士2級などを取得すれば、業務やキャリアアップに役立ちます。

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