性格診断の領事官タイプには、どのような特徴があるのでしょうか?領事官の性格傾向や、向いている仕事の特徴などについて解説します。適職とされる職業の仕事内容や必要なスキル、なり方も紹介するので、仕事選びの参考にしてみましょう。
性格診断の「領事官(ESFJ)」とは?
「領事官」とは、性格診断の16Personalitiesによる性格タイプの1つです。16Personalitiesでは、性格を16のタイプに分類し、Mind(心)・Energy(エネルギー)・Nature(自然)・Tactics(戦術)の4要素をアルファベットで表します。
領事官とはどのような性格なのか、具体的に見ていきましょう。
タイプの5つの性格側面
領事官の4要素は「ESFJ」に分類され、以下のような特徴を持っています。
- Mind(心):外向的(E)
- Energy(エネルギー):観察的(S)
- Nature(自然):感情的(F)
- Tactics(戦術):判断力のある(J)
領事官には利他的で義理堅いところがあり、困っている人がいれば積極的に手を差し伸べるタイプです。
また、上記の4要素に「-A」または「-T」という5つ目の要素を加えることで、領事官はさらに以下の2つのタイプに分かれます。
- -A:自分に自信があるタイプ
- -T:ストレスも原動力にするタイプ
「-A」か「-T」かによって微妙な違いはあるものの、最初のアルファベット4文字が一緒なら、似たような性格傾向にあると考えてよいでしょう。
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性格診断が「領事官(ESFJ)」の性格傾向
領事官の性格を、もう少し詳しく見ていきましょう。領事官タイプの強み・弱みについて解説します。
領事官の強み
領事官は他者のために何かをすることで、やりがいを感じるタイプです。責任感が強く、日常的な業務における管理能力にも優れています。
基本的に義理堅い性格なので、頼れる存在として周りからの信頼も厚いでしょう。安定感や調和を好み、他者に対する配慮ができるため、一度築いた人間関係を長く維持できます。
また社交的で、コミュニケーション能力に優れているのも、領事官の強みの1つです。組織・チームの中で力を発揮できるタイプなので、多くのメンバーで進めるプロジェクトなどでも、積極的に自分の役割を果たせるでしょう。
領事官の弱み
周囲からの評価や、自分の社会的地位に関して過敏という一面もあります。他者からの批判に弱く、周りの目を気にしすぎるあまり、本来持っている強みを発揮できないケースもあるでしょう。
融通が利かないところも、領事官の弱みの1つです。変化に対応するのが苦手で、主流から外れたものを受け入れにくいところがあります。
また、相手のためと思ってやったことが、ときにはお節介になっている場合もあるでしょう。他者の考え・行動はコントロールできないので、自分の考えを押し付けすぎない姿勢が大切です。
性格診断が「領事官(ESFJ)」の仕事の特徴
領事官タイプには、どのような仕事が向いているのでしょうか?強みを生かせる仕事のほか、避けた方がよい職業について解説します。
領事官に向いている職業
コミュニケーション能力に優れ、チームワークが得意な領事官には、人と連携する仕事が向いています。他者のために働くことでやりがいを感じるところがあるので、医療系やソーシャルワークのように、人をサポートする仕事で力を発揮できるでしょう。
また安定性を好む傾向があるため、ルーティーンが定まっている仕事や、やるべきことが明確になっている仕事も得意です。人を指導したり、管理したりする能力を生かせる仕事にも向いています。
領事官に向いていない職業
領事官は、変化に弱いタイプなので、イレギュラーな対応が多い仕事には向かないでしょう。利他的な性格から、人との関わりが少なく、黙々と1人で作業するような仕事にも、やりがいを感じにくいかもしれません。
安定性を好むため、組織に所属しないフリーランスは避けた方が無難です。どちらかというとルーティーンワークが得意なので、創造力や独自のアイデアを求められる仕事にも苦手意識を持ってしまうでしょう。
性格診断が「領事官(ESFJ)」の適職
領事官の強みを生かせる職業を4つ紹介します。必要なスキルやなり方も紹介するので、仕事選びの参考にしましょう。
看護師
看護師は、医療現場で医師や他のスタッフと連携しながら、患者の治療をサポートするのが仕事です。領事官の強みであるコミュニケーション能力や責任感、他者への配慮などを生かせる職種といえるでしょう。
勤務する場所によって異なりますが、医師の診察の補助や患者の世話などが主な業務です。医師の指示により、注射や採血、点滴などを担当する機会もあります。
病棟勤務では、入院患者の状態観察のほか、食事・入浴・排せつ・体位変換などの介助も看護師の仕事です。
救命救急センターや、手術室などに勤務する看護師もいます。患者の家族をサポートするケースもあり、仕事内容は多岐にわたるのが特徴です。
看護師に必要なスキル
看護師は人命を預かる重要な役割なので、責任感の強さがなければ務まらない仕事です。患者のバイタルを管理し、状況に応じて適切な対応を選択するためには、観察力・判断力が求められます。
患者や他の医療スタッフなど、多くの人と関わる仕事なので、コミュニケーション能力も欠かせません。病棟勤務の場合は夜勤もあるため、体力も必要とされるでしょう。
ときには、回復できずに亡くなってしまう患者も少なくありません。気持ちを切り替えられるメンタルの強さがなければ、長く続けられない仕事です。
また、医療技術は日々進歩しています。看護師になってからも、勉強を続ける向上心も必要です。
看護師のなり方
看護師になるには、国家試験に合格することが必要です。国家試験の受験資格は、以下のように学歴によって異なります。
- 高卒:看護大学4年・看護短期大学3年・看護師専門学校3〜4年のいずれかを修了
- 中卒:5年一貫の看護師養成課程校を修了
学校では、看護師になるための基礎知識を学びながら、医療施設などでの実習も経験します。准看護師の免許を持っている場合は、看護短期大学または看護専門学校で2年の専門課程を修了すれば、看護師試験の受験が可能です。
なお、准看護師は国家資格ではなく、都道府県知事によって交付される免許です。准看護師試験を受けるには、中学校または高校を卒業後、准看護師養成所で2年、もしくは高等学校衛生看護科で3年(中卒の場合)の課程を修了しなければなりません。
参考:看護師 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
:准看護師になる | 公益社団法人 東京都医師会
人事担当
人事担当とは、企業における人材関連の業務を担当する職種です。人事の仕事というと、採用や雇用関連の業務に携わるというイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし実際には、従業員の就業に関する幅広い業務を担っています。人事の仕事は、大きく以下の6つに分けられます。
- 採用や雇用の管理:新卒・中途採用から退職までの管理
- 組織配置:新規採用も含めた組織内の人員配置の計画
- 評価制度に関する企画:従業員のモチベーションアップを目的とした評価制度の企画・運用
- 研修・人材育成に関する企画:新人教育や中堅社員研修などの企画・実施
- 社内環境や制度の整備:ハラスメント対応など、社員が働きやすい環境や制度の整備
- 労務管理:給与計算・社会保険や労災の手続き
人事担当に必要なスキル
人事担当は、戦略的観点を持って、事業戦略に沿った人材開発や採用活動を行わなければなりません。社内外のあらゆる層と連携する機会も多く、また従業員の意見・相談などにも対応するため、コミュニケーション能力は必須です。
人材研修や採用関連の業務を計画的に進める上で、スケジュール管理能力も求められます。従業員が働きやすい環境を整えるための制度づくりには、法令に関する知識のほか、コンプライアンスに関する意識の高さも必要です。
業務内容が多岐にわたるので、さまざまな事務処理を並行して行えるマルチタスク能力も必要とされるでしょう。
人事担当のなり方
中途採用で人事担当になるには、経験・実績が必要です。総務・経理などの部署で採用され、社内異動を狙うのが一般的なルートでしょう。
規模の小さい会社の場合、未経験OKの求人を出しているケースもあるので、そうした企業を探して応募する方法も有効です。人事アシスタントなど、まずは人事担当の補佐的な仕事に就いて、経験を積むのもよいでしょう。
人事担当になるための特別な資格はありません。しかし、「社会保険労務士」や「キャリアコンサルタント」など、人事の仕事に役立つ資格を取得しておくと、転職で有利になる可能性もあります。
国家資格 キャリアコンサルタント試験 公式ウェブサイト | 国家資格 キャリアコンサルタント試験
カウンセラー
カウンセラーとは、広義では相談員・助言者を意味しますが、一般的には心理カウンセラーを指します。心理に関する専門知識を用いて、クライアントの悩み・不安解決のサポートを行う専門職です。
カウンセラーは、勤務する場所や対象となる相談者によって、さまざまな種類に分かれます。代表的なカウンセラーの種類は、以下の通りです。
- 心理カウンセラー:心の問題や悩みを扱う。国家資格やさまざまな民間資格があるが、資格を持っていなくてもなれる
- 臨床心理士:病院・医療施設・教育機関などで活躍する仕事。臨床心理士の資格が必要
- スクールカウンセラー:学校で子どもの相談や問題解決を支援する。臨床心理士や精神科医などの資格が求められるケースが多い
- キャリアカウンセラー:仕事に関するアドバイスをする仕事。国家技能検定や民間資格がある
- 産業カウンセラー:企業・組織で働く人のメンタルヘルスをサポートする仕事。産業カウンセラーとしての資格が必要
カウンセラーに必要なスキル
カウンセラーとして仕事をするためには、主に「傾聴力」「分析力」「言語化力」「他者への関心・興味」「向上心」の5つのスキルが必要だといわれています。
傾聴とは、相手の話に注意深く耳を傾けることです。ただ聞くだけでなく、相談者の気持ちに寄り添う「アクティブリスニング」のスキルが求められます。
悩みの本質を見つけ出すためには、分析力が必要です。言語化力がなければ、相談者に解決方法を分かりやすく伝えるのは難しいでしょう。
また、そもそも他者への関心・興味がなければ、カウンセラーの仕事は務まりません。新しい知識・技術を勉強する向上心も、欠かせないスキルの1つです。
カウンセラーのなり方
カウンセラーになるには、心理に関する専門知識を身に付けることが必要です。資格がなくてもカウンセラーとして働けますが、仕事内容に合った資格の取得が条件とされているケースが多いため、資格取得は必須と考えておいた方がよいでしょう。
カウンセラーの資格には、以下のように国家資格のほかに、さまざまな民間資格があります。大学・大学院の専門課程を修了していることが条件となっているものもありますが、スクール・通信講座で学べる民間資格であれば、比較的取得しやすいでしょう。
- 国家資格:公認心理師
- 民間資格:臨床心理士・認定心理士・産業カウンセラーなど
カスタマーサポート
カスタマーサポートとは、企業で顧客・消費者からの問い合わせに対応する職種を指します。サポートセンターやお客様相談窓口など、企業によって呼び方はさまざまです。
電話・メール・チャットなど、問い合わせへの対応方法も企業によって異なります。専用のコールセンターを設置している企業も少なくありません。
カスタマーサポートの主な仕事は問い合わせ対応ですが、顧客満足度を上げて、アップセルやロイヤルカスタマーの育成につなげるという役割があります。
既存顧客のリピート率をアップさせたり、ユーザーの声を商品・サービスの改善につなげたりするのも、カスタマーサポートの重要な仕事です。
カスタマーサポートに必要なスキル
顧客に直接対応するカスタマーサポートには、困りごとを聞き出して解決方法を分かりやすく伝えるための、コミュニケーション能力が必須です。
コミュニケーション能力に優れた人なら、電話・メールのように表情が分からないやりとりでも、相手の伝えたいことを理解し、納得してもらえる情報を与えられるでしょう。
中には、カスタマーサポートに、商品・サービスに対する不満をぶつけてくる顧客もいます。そのような相手に対しても、適切に対応できる力が必要です。
また、顧客からの相談内容に対して的確なアドバイスを提供するためには、商品・サービスに関する深い知識も求められます。
カスタマーサポートのなり方
カスタマーサポートは、学歴や職務経験を問われないケースがほとんどです。コミュニケーション能力など、仕事に必要なスキルを身に付けておくことは大切ですが、未経験者にとっても比較的転職しやすい職種といえるでしょう。
カスタマーサポートになるには、サポート窓口を設置している企業の求人に応募するのが一般的な方法です。カスタマーサポートを設置している企業の例として、ネット通販会社・IT業界・金融・保険会社などが挙げられます。
これらの企業の該当部門のほか、コールセンターなどカスタマーサポートを専門業務としている会社に、就職・転職するのもおすすめです。コールセンターでは、アルバイト・派遣などの募集も数多く見つかるでしょう。
領事官タイプに向いた仕事で適性を生かそう
領事官タイプは、人の役に立つことに喜びを感じる傾向があります。そんな領事官タイプに向いているのは、他者をサポートする仕事です。自分の性格に合った仕事を見つけて、適性を生かしましょう。
仕事探しには、求人数が豊富な「スタンバイ」を活用するのがおすすめです。全国のさまざまな求人が掲載されているので、領事官タイプの強みを生かせる仕事探しに役立つでしょう。