国家公務員の面接対策を紹介!面接カードの書き方やよくある質問とは

国家公務員の面接では、どのようなことを質問されるのか不安な人も多いでしょう。面接で失敗しないためには、しっかり準備して臨むことが大切です。国家公務員の面接対策や、事前に提出する面接カードの書き方などについて解説します。

国家公務員の面接スタイル

面接を待つ人たち

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接には、個別・集団・集団討論やグループディスカッションの3つのスタイルがあります。それぞれの面接スタイルの特徴や、受け方のポイントについて見ていきましょう。

個別面接

個別面接は、国家公務員の面接で最もよくあるスタイルです。一般的に1人の受験者に対して面接官3~4人で行われますが、ときには各部署の担当者が同席し、多数の前で面接を受けるケースもあります。

1人あたりの時間は15~30分で、事前に提出した面接カードを見ながら、面接官が質問していくのが通常の流れです。受験者1人に対し複数の面接官で行われるため、徹底的に質問されると思ってよいでしょう。

なお、面接カードがしっかり書かれていると、予定より早い時間で終わることもあるようです。その場合も、志望動機については詳しく聞かれることが多いので、何を質問されても答えられるように準備しておきましょう。

集団面接

集団面接は、受験者3~6名に対して面接官2~3人で面接するスタイルです。受験生の人数が多い場合などに、効率よく面接する方法として用いられることがあります。

集団面接と個別面接の大きな違いは、ほかの受験生が同席する分、面接官は比較検討しやすいという点です。ほかの受験生の回答から派生した質問を受けることもあるので、1人1人の話をしっかり聞いておく必要もあります。

回答は指名制のほか、挙手制の場合もあるなどさまざまです。挙手制のときは、なるべく早く手を挙げた方がよいでしょう。

ただし、ほかの受験生を意識しすぎないことも大切です。対抗心などを出してしまうと、面接官によい印象を与えないので注意しましょう。

集団討論・グループディスカッション

集団討論・グループディスカッションは、5~10人のグループになって行われます。ほかの2つのスタイルとは異なり、与えられた課題について話し合い、意見をまとめて発表する形式です。

面接官は質問せず、討論中の受験生の様子を見ながら、協調性・社会性・タイムマネジメント力の有無などをチェックしています。集団討論はディベートではないので、ほかの受験生を論破できるかどうかを見られているのではありません。

自分の意見はしっかり述べながら、他者の発言にも耳を傾け、いかに建設的な結論へと導いていけるかが重要です。何も発言しないのは論外ですが、自分ばかりが話してしまわないよう注意しましょう。

国家公務員の面接に受かるコツは?

面接に応える男性

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接を成功させるには、いかに好印象を残せるかがポイントです。面接で失敗しないためのコツを2つ紹介します。

第一印象を大事にする

面接では第一印象が大事です。何十人という受験者を見てきたベテラン面接官の中には、質問の答えを聞く前に、第一印象でおおよその人物像を把握できてしまう人も少なくありません。

よい第一印象を与えるには、まず身だしなみを整えることから始めます。面接にはスーツを着用するのが基本ですが、清潔感のある着こなしをすることが大切です。スーツ・シャツにシワ・汚れがないか、しっかり確認しておきましょう。

また、質問に答える際は、相手が聞き取りやすいようにはっきり話すことが必要です。緊張すると早口になってしまいがちなので、落ち着いて話すように意識しましょう。

論理がブレないように注意する

面接では、質問に対する回答の論理に一貫性を持たせることが重要です。質問に対してその場しのぎの回答や、場当たり的な意見を述べてしまうと、言っていることに矛盾が生じてしまう可能性があります。

1度論理がブレると、立て直すのは困難です。面接官からの信用も失ってしまうでしょう。

論理のブレを防ぐには、あらかじめよくある質問事項などを調べておき、答えを準備しておくことが必要です。事前に提出する面接カードの内容も、しっかり覚えておきましょう。

面接カードを書くときのポイントは?

面接資料を読む男性

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接では、面接カードを見ながら質問される場合が多いので、よく考えて書くことが必要です。好印象を持たれる面接カードを書くための、ポイントを紹介します。

面接官の視点を忘れない

面接官の視点を意識しながら、書くのがポイントです。面接官は、面接カードに書かれている回答からも、受験者の人物像を判断します。仕事に対する考え方や、どのようなスキル・経験があるのかなどを、チェックしながら読んでいると思ってよいでしょう。

そのため面接カードは、面接官から「採用したい」と思ってもらえるような内容に仕上げる必要があります。限られた紙面の中で、可能な限り自分をアピールするためには、どのような人物を求めているのか把握しておくことが大切です。

国家公務員への熱意を伝える

面接カードには、志望動機を書く項目があります。志望動機では、国家公務員への熱意を伝えることが重要です。

国の機関で働く国家公務員の仕事は、国民にも影響を及ぼすため、国の役に立ちたいという使命感を持っていることが求められます。

「国家公務員として、どのような仕事をして国民に貢献したいのか」を明確に書くことで、面接官の印象に残る内容になるでしょう。

国家公務員になりたいと思った具体的なエピソードがあると、説得力のある志望動機になります。なお、志望動機は面接の際にも聞かれるケースが多いので、何を書いたかしっかり覚えておくことも必要です。

質問される余白を残しておく

面接カードは、あまり詳しく書きすぎないというのも大切なポイントです。面接官はカードに書かれた内容を基に質問しますが、カードを読むだけで全てが分かってしまうと、聞きたいことがなくなるかもしれません。

面接カードの内容だけで判断されると、本当に伝えたいことが伝わらない可能性もあるでしょう。そのため、面接官が読んで「もっと話を聞いてみたい」と思うように、ある程度余白を残しておくのが大事です。

面接官に質問してほしい部分は、あえて抽象的に書くなどの工夫をしてみるとよいでしょう。

国家公務員の面接でよくある質問

面接官の男性

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接では、よく聞かれる質問がいくつかあります。面接の場で回答に困らないためにも、どのようなことを聞かれるのか事前に確認しておきましょう。

「自己PRをお願いします」

自己PRや自己紹介は、国家公務員の面接でも定番の質問です。自己PRは、面接官に自分自身をアピールする場なので、強み・アピールポイントをしっかり伝える必要があります。

国家公務員には、柔軟な思考力・コミュニケーション能力・リーダーシップなどが求められるため、面接でもこれらをアピールできるのが理想です。

ただし、「コミュニケーション能力に優れている」など、漠然とした内容では面接官の心に響きません。アピールポイントを裏付けるような、具体的なエピソードを織り交ぜるのが効果的です。ダラダラ話したり、自慢話になったりしないよう注意しましょう。

「国家公務員になりたい理由は何ですか」

民間の企業ではなく、国家公務員を選んだ理由もよく聞かれます。民間企業では実現できないが、国家公務員になればできる仕事があるなど、国家公務員でなければならない理由を答えることが大切です。

民間企業の目的が収益を得ることなのに対し、国家公務員は公的利益を優先させるなど、双方の違いを明確にすると、国家公務員になりたい理由が見えてくるかもしれません。

ただし、民間企業を否定するような内容は控えるべきです。待遇面を理由にするのも避けましょう。

「最近気になるニュースは?」

受験者が時事問題についてもしっかり把握しているかを知るために、気になるニュースについて聞かれることもよくあります。

どのようなジャンルのニュースを選んでもよいですが、芸能関係のゴシップや、政治・宗教など個人の価値観が強く出やすいものは、避けた方が無難です。できれば、公務員になってから就きたい仕事の内容に関連しているものがよいでしょう。

また、ニュースに対する自分の意見を述べることも必要です。日頃からさまざまなニュースをチェックし、自分の意見をまとめる習慣を付けておきましょう。

国家公務員の面接に落ちる人の特徴は?

面接官

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接に落ちやすい人には、どのような特徴があるでしょうか?主な特徴を2つ紹介します。落ちる人の特徴を把握し、面接の注意点として生かしましょう。

信用できないイメージがある

面接官に信用できないイメージを与えてしまう人は、落ちる可能性が高いでしょう。どのような職場でも、信用に欠ける人物を採用しようとは思わないものですが、国家公務員の場合は特に信頼感が重要視されます。

質問の回答に一貫性がないだけでなく、正しい言葉遣いができなかったり遅刻したりなど、社会人としての基本マナーが守れない人も、信用に欠けると判断される可能性があるでしょう。

また、前職に対してネガティブな発言をしないことも大切です。たとえハラスメント行為などで自分が被害者になったとしても、トラブルメーカーの印象を与えてしまうのはマイナス評価にならざるを得ないといえます。

スムーズに受け答えできない

面接官の質問にスムーズに回答できない人は、コミュニケーション能力がないと思われてしまう可能性があります。国家公務員にとっても、コミュニケーション能力は必須です。

「聞かれたことに、きちんと受け答えする」という最低限のことができていないと、合格するのは難しいでしょう。また、自分だけが一方的に話してしまったり、回答がダラダラと長くなったりしないよう、注意する必要もあります。

受け答えで印象を悪くしないためには、なるべく短い文章で端的に答えることが大切です。まず結論から伝え、その後で具体的な内容へとつなげていくと、相手が話を理解しやすくなります。

国家公務員の面接対策は万全を期して

面接を受ける男女

(出典) pixta.jp

国家公務員の面接では、面接官からの質問に的確に回答できるよう、万全な対策をしておきましょう。よく聞かれる質問などを調べ、自分なりの答えをまとめておくのがおすすめです。

誠実さ・信頼感のある人物だと判断されるには、回答に一貫性を持たせることも求められます。予想外の質問をされたときも、慌ててつじつまの合わない回答をしないよう、しっかり考えた上で答えましょう。

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