インテリアコーディネーターに向いている人とは?「好き」以外の特徴

インテリアコーディネーターには向き・不向きがあります。「インテリアが好き」という要素以外では、どのような人に適した職業なのでしょうか?自分の性格やスキルとの相性をチェックしてみましょう。就職・転職に有利になる資格も紹介します。

インテリアコーディネーターに向いている人

インテリアの打ち合わせ

(出典) pixta.jp

インテリアコーディネーターは、快適な空間の創造に携わる職業です。一般住宅のほか、オフィス・病院・ホテルなどの内装を手掛けるケースも多く、活躍の場は多方面にわたります。

これからインテリアコーディネーターを目指す人は、自分に合った職業かどうかチェックしましょう。向いている人に共通する3つの特徴を解説します。

インテリア・建築が好き

インテリアコーディネーターは家具や照明を選ぶだけの仕事と思われがちですが、快適な住空間を作るには建築に関する専門知識が不可欠です。商品や施工の知識も身に付けなければならないため、インテリアや建築に興味があるのは大前提といえるでしょう。

「好きこそものの上手なれ」のことわざの通り、好きな分野については、自分から積極的に学んだり工夫したりするため、熟達までのスピードが速くなります。楽しみながら知識を吸収でき、「この道を選んでよかった」と実感する機会が増えるでしょう。

人とのコミュニケーションが得意

インテリアコーディネーターの仕事は、依頼主へのヒアリングからスタートします。業務上、建築家や施工関係者と打ち合わせをする機会が多いため、コミュニケーションスキルが欠かせません。

いくら美的センスに優れていても、コミュニケーションが苦手な人や相手の意図をくみ取れない人は、顧客や関係者との信頼関係を築くのは難しいでしょう。

コミュニケーションが得意というと、社交的でおしゃべり好きな人が思い浮ぶかもしれませんが、顧客対応においては「聞き上手」であることが求められます。相手の要望や悩みをしっかりと受け止めた上で、最適な案を提示できるかどうかがポイントです。

数字や事務作業に抵抗がない

設計や製図では、数字を扱います。電気配線や建物の構造、寸法などを理解した上で提案しなければならず、美的センスだけでやっていくのは難しいといえるでしょう。

伝票や見積書などを作成する場面も多いため、数字や事務作業に抵抗感がないことが大前提です。

インテリアコーディネートの現場では、ちょっとした間違いが大きなトラブルにつながる可能性があります。几帳面で地道な作業を丁寧にこなせる人が向いているでしょう。

インテリアコーディネーターに向いていない人

インテリアの打ち合わせ

(出典) pixta.jp

どの職業にも向き・不向きがあります。インテリアコーディネーターに向いていない人には、どのような特徴があるのでしょうか?不向きだからといって、その職業に就くのを諦める必要は必ずしもありませんが、人一倍の努力が必要な点は覚えておきましょう。

自分好みの空間を作りたい人

インテリアコーディネーターの役割は、依頼主のイメージや好み、ライフスタイルを細かくヒアリングし、心地よい空間を作り上げることです。

顧客ありきの職業なので、自分の思い通りの空間を作りたい人やインテリアを通じて自己表現がしたい人には、あまり向いていません。依頼主の要望を無視すれば、快適な空間とはかけ離れたものになってしまいます。

美的センスをアピールしたい人や自分の世界観を表現したい人は、アーティストやデザイナーを目指した方がよいでしょう。

体力に自信がない

体力・気力ともにタフな人でなければ、仕事を続けていくのは難しいといえます。

依頼主はもちろん、設計者・施工関係者・納入業者との打ち合わせが多く、労働時間は不規則になりがちです。土日に関係なく仕事が入るため、プライベートを優先したい人も不向きでしょう。

業界で活躍しているインテリアコーディネーターの多くは、スキルアップや情報収集を目的に、内覧会や新作発表会に足を運びます。体力に自信があり、アクティブに動き回れる人ほど、大きく成長できるでしょう。

インテリアコーディネーターになるには?

インテリアを検討する男性

(出典) pixta.jp

インテリアコーディネートを行う上で必須の資格はなく、異業種からキャリアチェンジする人は少なくありません。インテリアコーディネーターになるまでのルートと、おすすめの資格を紹介します。

関連業務で経験を積む

インテリアコーディネーターになる近道は、インテリア業界に就職することです。住宅メーカーや家具メーカー、インテリアショップなどで関連業務に従事しながら、インテリアに関する知識を習得しましょう。

未経験者がインテリアコーディネーターとして採用されるケースはまれで、最初は営業職や事務職、アシスタントなどからスタートするのが一般的です。

インテリアや建築に関する資格を取得すれば、コーディネート業務を任せてもらえる可能性も高まるでしょう。

おすすめの資格

以下のようなインテリア関連の資格があると、就職・転職が有利に進みます。インテリア業界に就職した後は、資格取得によってインテリアコーディネーターへの道が一気に開けるでしょう。

  • インテリアコーディネーター資格試験
  • インテリアプランナー

インテリアコーディネーター資格試験は、公益社団法人インテリア産業協会が主催する民間資格です。全国47都道府県で実施されており、年齢や学歴を問わず受験できます。1次試験は解答選択式の学科試験、2次試験はプレゼンテーション・論文です。

公益社団法人建築技術教育普及センターが運営するインテリアプランナーは、インテリアプランニングにおける知識・技術の向上を目的に設けられた資格制度です。学科試験と設計製図試験があり、1級・2級・木造建築士の有資格者は学科試験が免除されます。

公益社団法人インテリア産業協会

公益財団法人 建築技術教育普及センター インテリアプランナー申込ご案内サイト | The Japan Architectural Education and Information Center

向き不向きを把握するところから始めよう

インテリアコーディネーター

(出典) pixta.jp

インテリアや建築に興味がある人にとって、インテリアコーディネーターはやりがいの大きい仕事です。ライフスタイルが多様化する現代では、心地よい住空間を求める人々は今後ますます増えていくと考えられます。

インテリアコーディネーターを目指す人は、自分の性格と職業とのマッチ度合いを把握しましょう。不向きの要素が多い場合、短所をいかにカバーするかを考える必要があります。

仕事内容や収入、待遇が気になる人は、求人検索サイト「スタンバイ」でインテリアコーディネーターの求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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