登録販売者の志望動機はどう書く?ポイントやNG例を確認

登録販売者の求人に応募し採用されるためには、志望動機の作成が必須です。自分だけの魅力的な志望動機を作成するためのコツやポイントを、例文と共に解説します。NGなポイントも確認し、効果的な志望動機作りの参考にしましょう。

登録販売者の志望動機を作成するコツ

薬剤師

(出典) pixta.jp

登録販売者として転職を目指す場合、志望動機をどのように作成すればよいか分からないという人もいるでしょう。どのように作っていくべきなのか、基本的な内容を解説します。

登録販売者として働く理由を明確にする

登録販売者の志望動機としてまず明確にすべきポイントは、なぜ登録販売者として働きたいのかという理由です。

どの職業にも共通しますが、登録販売者は会社ごとに仕事内容が異なる場合があります。そのため、応募先が求めている登録販売者としての仕事内容に合わせた形で、自分の志望動機を固めなければなりません。

募集要項の詳細をチェックして、自分が入社後にやりたいこととマッチしているかを確認することが大切です。

なぜその応募先を選んだのか具体的に伝える

働く理由を明確にするとともに、なぜその企業を選んだのかという点も明確に伝えましょう。登録販売者として働ける企業はたくさんあるため、その応募先を選んだ理由を具体的に伝えないと、採用担当者に響きません。

ありがちな志望動機では印象に残らず、書類選考や面接で落とされる結果となる可能性が高まります。

まずは、応募先の強みを応募書類作成や面接前に徹底的に調べましょう。その上で、自分がやりたいことと応募先の強みがマッチするか精査しましょう。

生かせるスキルをアピールする

登録販売者の資格に加えて、自分が持っているスキルをアピールできると、採用担当者の印象に残りやすくなります。医薬品登録販売者試験の合格者は年2万人前後で推移しており、ライバルとの差別化をしなければならないためです。

登録販売者の資格を持っているだけでは、採用担当者へのアピールポイントにはなりません。例えば、登録販売者に加えて前職でのマネジメント経験や、簿記などの会計に関する資格をアピールすれば、競争相手とは違う一面を提示できます。

入社後のビジョンについても伝える

入社後に登録販売者としてどのような仕事をしたいか、具体的なビジョンを伝えられると印象がアップします。

例えば「お客さまとのコミュニケーションを通じて、適切な薬の販売につなげたい」「5年後には店舗管理者として、マネジメントの立場で仕事をしてみたい」といったものが想定できるでしょう。

将来の展望については多くの企業の面接において聞かれる項目のため、答えられるようにしておく必要があります。

登録販売者の志望動機の例文

薬の会計

(出典) pixta.jp

登録販売者の志望動機は、人それぞれの状況により異なります。同業種からの転職、異業種からの転職というそれぞれのケースについて、例文を確認すると有効です。

同業種から転職する場合

同業種から転職を目指す場合は、これまでの経験を生かして採用担当者にアピールしましょう。同業種に転職する場合は、志望動機・転職理由をポジティブな言葉に変換し、マイナスな印象を与えないように注意しましょう。

貴社は、成果を出した社員を昇格させるという、実力主義の環境であるとうかがっています。私はドラッグストアで5年間にわたって、接客業務や商品の棚卸し業務、在庫管理業務に携わってきました。これまでの経験に加え、知識やコミュニケーション能力をさらに生かせると考えました。

前職では、スキルを身に付ける中で、より高いキャリアを目指すために、店舗管理に必須である登録販売者の資格を取得しております。店舗での接客重視はもちろんのこと、同僚スタッフとも協力して、近隣住宅街でのポスティング、駅前でのハンディングなどの独自キャンペーンを定期的に展開し、店舗売り上げ全国1位を達成することができました。

培ってきた経験やスキルは貴社でもきっと生かせると思っています。さらに知識や経験を積み、より高い視点で仕事ができるようまい進する所存です。

異業種から転職する場合

異業種から転職する場合は、前職の経験が登録販売者としての業務にどのように生かされるのか提示することが非常に重要です。特に未経験の業界に飛び込む場合は、採用担当者に対して接客業などの経験についてアピールしましょう。

販売と接客で8年間のキャリアがあります。これまでの接客経験で培ったコミュニケーション能力を最大限に生かし、さらにスキルアップすることで貴社に貢献したいと考えております。

携帯電話の販売代理店では5年間、アパレル関連のショップでは3年間、販売と接客の一線でしておりました。新型コロナウイルス感染症の猛威を目の当たりにし、医療に関する仕事に携わりたいとの思いから一念発起して登録販売者の資格を取得しました。

お客さま第一主義のドラッグストアを展開する貴社であれば、私の販売と接客のキャリアと登録販売者の資格を生かせると思っています。薬選びをされているお客さまにしっかりと寄り添い、お悩み解決に向けたご提案ができるものと自負しております。

登録販売者の志望動機としてNGな例文

ドラッグストアのレジ

(出典) pixta.jp

志望動機では、応募先に対する思いや仕事をしたいという熱意を、採用担当者や会社に対してアピールしなければなりません。しかし、伝えると逆効果になる内容もあるので注意が必要です。

なぜその応募先なのかが明確でない

接客業の経験を生かして登録販売者として働きたいです。

登録販売者として働ける会社やドラッグストアは全国にたくさん存在するため、なぜその応募先で働きたいのかが明確でない場合は採用担当者の印象に残らず、選考を通過できない可能性があります。

なぜその応募先を選ぶのか、自分の中にある動機を明確に言語化して、具体的に述べられるようにして準備しておかなければなりません。

誰でも語れる、またどの応募先にも当てはまるようなありきたりな動機や理由では、印象に残らない志望動機になってしまうため、アピールとしては不十分です。

福利厚生や待遇面ばかりを述べる

給料が今より年100万円上がるから貴社を志望しました。

完全週休2日制で休めるという条件にひかれて志望しました。

給与面での条件や福利厚生を前面に出すと、働きたいという意欲が伝わりにくくなります。給与などは入社後も業績によって変化する可能性が高いため、有効な志望動機とはいえません。

採用担当者は「この人はボーナスが出なければ転職するのかな?」「もしアルバイトが出られない場合は社員が出勤しなければならないのに、休まれると困るな」といった印象を抱く可能性があります。

面接や履歴書の志望動機において、福利厚生や給料についてはできるだけ触れない方がよいと考えましょう。

登録販売者の面接で聞かれる内容

薬品の棚

(出典) pixta.jp

志望動機は履歴書に書く必要がありますが、面接においても必ずといっていいほど質問されるでしょう。面接で聞かれる内容を確認し、答えられるように準備しておきましょう。

前職で残した実績

面接では、前職で残した実績について聞かれるケースが多いものです。登録販売者であれば、数字を用いて過去の実績を具体的に実績を伝えるとともに、成果を出すために工夫した内容をアピールをしましょう。

自分が持つ実績や結果を出すための過程で実施した施策は、他の応募者と差別化を図る上で重要なポイントです。面接に臨む前に、MVPや社内表彰のような実績、マネジメント経験などについて、棚卸ししておきましょう。

入社後のキャリアビジョン

入社後にどのようなキャリアを積みたいと考えているのかという点も、面接でよく聞かれる内容です。登録販売者としてのキャリアプランだけでなく、志望する会社で数年後にどのような姿になっていたいのか、自分のビジョンを語ることで、貢献する意欲を面接官に伝えられます。

数年後にどうなりたいのかが明らかになれば、そこから逆算して、身に付けるべきスキルや資格も明確になるでしょう。

「数年後には店舗管理者としてマネジメントの立場で貢献したい」「店舗の業務内容や接客スキルの習得・向上に努めるのはもちろん、薬学や医学の勉強も怠らない」といった内容を伝えられると、採用探勝者も明確にイメージできるはずです。

応募先のニーズを考え志望動機を作成しよう

ドラッグストアの男性

(出典) pixta.jp

登録販売者としての転職を考える上で、志望動機をどう書けばいいのか迷う人も多いものです。そうした場合には、応募先の募集要項を細かく確認した上で自己分析を行い、面接官の印象に残る志望動機を作成しましょう。

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