「生活費や子供の教育費を捻出したい」「育児をしながらも社会と接点を持ちたい」などの理由でアルバイトを探す主婦に人気の深夜バイト。仕事のメリットや注意点について解説します。
主婦が深夜バイトに向いている4つの理由
理由1 子供の預け先がなく、昼間は働けない
女性の社会進出が遅れている理由のひとつに、「働いているあいだ、子供を預ける所がない」という問題があります。
「周囲に頼れる家族・親戚がいない」「保育園に入れようとしたのに選考に落ちて待機児童になってしまった」などの理由で、働きに出るのをあきらめたという人も多いのではないでしょうか。
また一方で、塾や習い事など、子供の教育にかかる費用が昔に比べて高額になったり、介護などの理由から収入を増やすことが早急に必要であったりする家庭が増加しているのも事実です。
こうした場合、主婦も働いて収入を得るのが一番です。
家族の協力さえあれば、保育園を探す必要がなく時給が良い深夜バイトは、育児中の主婦にとって絶好の仕事なのです。
「昼間は子供を預けられなくても、夫が帰って来てから働きに行けば、子供を見てもらえる」「深夜は時給が良く、短い時間で稼げる」といった声からもわかるとおり、子供を寝かしつけてから夫にバトンタッチし、働きに行くというスタイルの主婦もいるようです。
理由2 深夜は時給が良い
洗濯や掃除などの家事に加え、PTAの仕事や学校行事などに忙しく、子供の体調不良などがあれば仕事を休まざるをえない主婦にとって、昼間に働く時間を捻出するのは至難の業です。なんとか仕事を見つけたとしても、ほんの数時間では稼げる金額にも限りがあるため、あまり生活費の支えにはならないということも考えられます。
その点、深夜バイトであれば深夜割増手当があるため、同じ数時間でも圧倒的に高収入を得ることができます。
昼夜を問わずあまり長い時間は家を空けられない主婦だからこそ、短時間で効率的に稼げる深夜バイトを選ぶ人が多いのでしょう。
理由3 社会との接点を持てる
子供が小さいうちは、どうしても子供と1対1で過ごす時間が長くなり、大人と会話する時間が減ってしまいがちです。「子供はかわいいけど、1日のうち少しでいいから大人同士のコミュニケーションをしたい!」という、切実な悩みを抱える主婦はたくさんいます。
特に出産を機に仕事を辞めた人などは、急に自分だけが社会から切り離されたような疎外感にさいなまれ、孤独を深めてしまうことがあるといわれています。
「生活していく上では夫の収入だけで十分だけど働きたい」という主婦は、「社会との接点を持ちたい」「少しだけ子供と離れる時間を作って、心に余裕を持ちたい」と考えているのかもしれません。
昼間は子供と向き合って過ごし、夜は自分のために働くという働き方は、現代の世相にマッチした新しい選択肢といえるでしょう。
理由4 家庭に迷惑をかけない程度に働ける
子供が寝ているあいだは夫が見ていてくれるとはいっても、それほど長く家を空けていられないのが主婦のつらいところです。子供がまだ幼ければ、夫が会社に行くまえには帰って再び育児を引き継がなければなりませんし、夫や子供たちが出掛けるまえには朝食を作って送り出すという仕事もあります。
深夜に働いて寝不足だからといって、昼間はずっと寝ているというわけにもいきません。
深夜バイトの多くはシフト制なので、「子供の寝かしつけと同時に眠って、翌朝1時頃に起きて朝まで働く」「夫が帰宅する21時頃に出掛けて日付が変わってから戻り、朝まで寝て朝食の支度をする」など、家族の生活スタイルに合わせてうまく時間を使うことができます。
「働きたいけど、家族に迷惑をかけるのは避けたい」という人にも、おすすめの働き方です。
職種別・主婦でもできるおすすめ深夜バイト
主婦向け深夜バイト1 コンビニエンスストア
昼でも夜でも、いつでも開いていて便利に買い物できるお店は、都心を中心に数多くあります。スーパーや居酒屋も24時間営業の所がありますよね。
とはいえ、深夜にちょっとだけ買い物したいというとき、真っ先に思いつくのはコンビニエンスストアなのではないでしょうか。
最近では、同じ通り沿いに数軒並んでいることもあるほど、店舗数が増加しています。いつも足を運んでいるようなコンビニなら、働くときも安心感があります。
深夜バイト募集の貼り紙をしているお店も多く、気軽に応募できる雰囲気が魅力です。
主婦向け深夜バイト2 カラオケ店
深夜まで営業しているアミューズメント施設といえば、カラオケ店があります。
昔は「みんなでお酒を飲んだあとにカラオケ」が定番でしたが、最近はファミリーで訪れたり、カップルがデートに利用したり、部屋にこもって歌の練習をしている歌手志望の人がいたりと、使い方が多様化しています。
ストレス発散のために「一人で行く!」という人も多いようですね。
店舗の清潔感も増し、夜遅い時間帯でも比較的落ち着いた雰囲気で営業している所もあります。コンビニやスーパーに比べると、受付やドリンク・フード類の注文などでお客様と話す機会が多く、より接客が好きな人に向いているといえるでしょう。
平日の夜はそれほど忙しくなく、比較的ゆっくりと働けるようです。
一方で、忘年会や新年会のシーズンはお客様が集中しがちなので、かなり忙しくなる傾向があります。
深夜に働くために注意すべきポイントとは?
ポイント1 がんばりすぎない
深夜バイト経験者の体験談で最も多いのは、「とにかく眠くて、慣れるまでは体がきつかった」「ついシフトに入りすぎ、休日は体が動かなかった」というものです。疲れてイライラして家族に当たり散らしてしまい、反省したという人もたくさんいます。
慣れるまでは出勤日数を週2、3日程度に抑え、慣れてからもがんばりすぎないよう、適度に余裕を持った働き方をしましょう。
ポイント2 体調に気を付ける
睡眠不足も、昼夜逆転の生活も、決して体に良いものではありません。基本的に昼は活動し、夜は眠るようにできている人間の体は正直です。寝不足や不規則な生活スタイルは、体に負担をかけ体調不良を引き起こします。
気分転換や稼ぐために働いて、体を壊してしまっては本末転倒です。眠れるときにできるだけ眠り、体のちょっとしたサインを見逃さないようにしましょう。
ポイント3 家族の理解を得る
たとえ「地元で治安が良い」「家からすぐ」だといっても、女性が深夜に働くことには危険が伴います。行き帰りの交通手段を含めてしっかり家族と話し合い、理解を得ましょう。
育児を夫に託していく場合は、夜間に注意すべきこと、万が一子供が病気になったときやケガしたときの対処法などもしっかり共有し、家族が一致団結した体制のもとで仕事をスタートさせることが大切です。
まとめ
働きたい主婦にとって、「深夜バイト」は大きなチャンスです。育児と仕事を両立させるのは非常にたいへんですが、幼児は一度寝てしまうと10時間以上もおとなしくしてくれる子もいます。自分に体力や気力があり、家族が応援してくれるという前提のもとであれば、チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。ぜひ、記事を参考にトライしてみてください。