仕事をしたくないと思ってしまう理由って?悩み解決のヒントを紹介

「仕事をしたくない」と思ってしまう現状を変えたいなら、原因にきちんと向き合うことが大切です。自分に合う対処法を試せば、悩みの解決につながりやすくなるでしょう。仕事をしたくないと思う原因や、適切な対処法を紹介します。

仕事をしたくないのは甘え?

悩んでいる女性

(出典) photo-ac.com

「仕事をしたくない」と思う感情は、誰しも1度は抱くものです。甘えから生まれる気持ちだとは限らないことを知っておきましょう。

多くの人が抱える悩み

「仕事をしたくない・やりたくない」「会社に行きたくない」と感じることは、多くの人が抱く悩みの1つです。毎日楽しそうに働いている人でさえ、ときには仕事が嫌だと思う瞬間があるでしょう。

多くの人は、仕事に行きたくないと悩むことを甘えだと考えがちです。特に、今までの人生で挫折を味わった経験がない人は、仕事に嫌気が差すと自分を責めることが多くなってしまいます。

しかし、仕事をしたくないという思いは、決して甘えだけから生じるものではありません。ストレスがたまりやすい現代においては、意図せず心が疲れてしまうことも多々あります。

仕事をしたくないと感じたら、原因を考えてきちんと向き合うことが大切です。適切な対処法を試せば、悩みを解消しやすくなるでしょう。

仕事をしたくないと思う原因は?

頭を抱える男性

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働くことに嫌気が差す原因には、どのようなものがあるのでしょうか?多くの人が悩んでいる主なポイントを紹介します。

働く目的、やりがいを見失っている

仕事をしたくないと感じる原因の1つとして、働く目的ややりがいを見失っていることが挙げられます。何のために働いているのか分からなければ、やる気は上がりにくいでしょう。

働く目的ややりがいを感じられない人の多くは、仕事をすること自体が目的化しています。「とにかく働かなければならない」という責任感が先行しすぎている状態です。

また、希望していた業務に携われないケースや、スキルを発揮できない仕事を任されているケースでも、目的ややりがいを見失いやすくなります。

何を目的として働いているのか、目標を達成すれば喜べるのかなど、現状を1度じっくりと考えてみることが大切です。

オーバーワークで疲れがたまっている

許容範囲を超えた仕事量をこなし続けていると、疲れがたまりやすくなります。ふとした瞬間に集中力が切れて、仕事をしたくないと思うこともあるでしょう。

業務量が多すぎることだけでなく、プライベートな時間を十分に確保できないことも、働きたくないと思う感情につながります。心身をリフレッシュできる時間が少なくなるほど、ストレスを強く感じやすくなるものです。

年齢を重ねて仕事の責任が重くなっている人は、任される業務が増えやすいため、オーバーワークが当たり前の状態になってしまいます。疲れが原因で仕事が嫌になる状況を避けるためには、できるだけ休暇を取る意識を持つことが重要です。

職場の人間関係がストレスに

働く上で大きな悩みになりやすいのが、人間関係の問題です。仕事自体は楽しく取り組めていても、ストレスを感じる人が職場にいれば、「会社に行きたくない」と思うこともあるでしょう。

職場に限らず、どうしても考え方や価値観が合わない人は存在します。職場では苦手な人とも一緒に働く必要があるため、仕事だと割り切って接するのも1つの方法です。

各種ハラスメントに悩んでいる場合は、自分の考え方を変えるだけでは対処できない可能性があります。会社や外部機関に事情を話してみるのがおすすめです。

環境や待遇に満足していない

職場環境が悪かったり待遇に満足できないことも、仕事をしたくないと感じる原因になります。

職場環境に満足できない例としては、サービス残業が多いケースやノルマがきついケースなどが挙げられます。待遇面で不満をためやすい要素は、給与や福利厚生です。収入アップが期待できない会社にいる場合は、将来への不安も強くなってしまいます。

職場環境や待遇は、自分の努力で簡単に変えられるものではありません。思い切って仕事を変えてみるといった、根本的な解決策を検討する必要もあるでしょう。

仕事をしたくないときの対処法は?

こぶしをにぎる男性

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「会社に行きたくない」と感じたときに試したい対処法を紹介します。仕事をしたくないと思わないようになるためのポイントも、覚えておきましょう。

プライベートを充実させる

仕事をしたくないと思わないように、プライベートを充実させるのがおすすめです。オフの時間が楽しくなれば、仕事のことを考えずに過ごせるようになるでしょう。

プライベートを充実させると、オン・オフのメリハリがつくこともポイントです。「自分の時間を思いっきり楽しむ代わりに、仕事は頑張ろう」と思えるようになります。

また、会社に行きたくないと感じやすい朝の時間帯を、充実させるのもよいでしょう。朝食を好きなメニューにしたり、軽い運動や散歩をしたりするだけでも、気持ちの切り替えにつながります。

仕事をしたくないと思うのは、主に仕事をしていないときが多いものです。オフの時間は、できるだけ仕事を忘れられる過ごし方を意識してみましょう。

生活習慣を整える

仕事をしたくないと感じやすくなる原因には、慢性的な心身の不調も挙げられます。心や体が常に疲れている状態なら、やる気も起きなくなってしまうでしょう。

日々の生活が乱れがちな人は、生活習慣を整えるのがおすすめです。早寝早起きや適度な運動を心掛け、バランスの取れた食事を意識すれば、生活習慣の改善を図れます。

寝不足のままぎりぎりの時間に起きると、気持ちが切り替わらずに『出勤したくない感情』が出てしまうでしょう。余裕を持って出社の準備ができる時間を確保できれば、脳が仕事モードに移行しやすくなります。

信頼できる人へ相談をする

同僚や上司に信頼できる人がいるなら、悩みを相談するのも1つの方法です。頼れる相手に話を聞いてもらうことで、一緒に解決策を探してくれる可能性があります。

信頼できる人への相談は、人間関係のストレスを抱えている場合に効果的な方法です。気持ちが楽になるだけでなく、問題の解消に向けて同僚や上司が実際に動いてくれることもあるでしょう。

また、一緒に生活している家族に相談するのもおすすめです。同僚や上司と違い、会社の外からの客観的な目線で考えてもらえるため、有意義なアドバイスをもらえるでしょう。

しっかりと休むことも必要

「仕事をしたくない」という強い気持ちがどうしても収まらないときは、思い切って会社を休みましょう。

ゆっくりと体を休めたり気分転換したりできる時間を作れば、気力が回復しやすくなります。有給休暇を取って長期間休み、リフレッシュしながら今後の働き方をじっくりと考えるのもよいでしょう。

休めない環境だからといって無理をし続けると、体調を崩して数日間の休みでは済まなくなる恐れもあります。モチベーションが上がらない状態なら、仕事もはかどらず迷惑をかけてしまいかねないため、会社の状況を見ながらできる範囲で休んでみましょう。

仕事へのモチベーションを上げるには?

青空の下腕時計を見る男性

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仕事に対するモチベーションを高められれば、仕事をしたくないと思いにくくなるでしょう。やる気がアップするおすすめの方法を紹介します。

原因に対しての改善策を考える

仕事へのモチベーションを上げたいなら、最初に仕事をしたくない原因を明確にしましょう。「なぜやる気が出ないのか」をじっくりと考え、全て紙に書き出すのがおすすめです。

理由を整理すれば、原因すら分からない状況に比べて気持ちが楽になります。原因を書き出した後は、自分で解決できることとできないことを分けましょう。

解決できそうなことに対しては努力し、解決できないことは別の改善策を考えます。例えば、業務量が多すぎて疲れを感じているなら、上司に相談してみるとよいでしょう。

目標に向けて努力をする

仕事をしたくないと感じる理由の1つとして、『働く目標を見出せない』ことが挙げられます。目標を設定できれば、目標達成に向けてモチベーションを上げることが可能です。

中長期的な目標設定が難しい場合は、1日の目標を決めてみましょう。自分で自由に決められるため、部署や会社の目標からかけ離れていても構いません。自分が達成感や充実感を味わえる目標を決めましょう。

単調な業務を毎日繰り返すだけの状況では、やる気も起きにくくなります。1日の目標を設定し、小さな成功体験を続けていけば、モチベーションを維持しながら仕事に取り組めるでしょう。

仕事をしたくないときのNG行動とは?

辞表

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会社に行きたくないと感じたときに、やるべきではない行動について解説します。問題の悪化を防ぐためにも、以下の行動を取るのは避けましょう。

無断欠勤をする

朝起きて仕事をしたくないと思った場合でも、連絡を入れずに休むのはNGです。勝手に仕事を休んでしまうと、会社は急な対応に苦慮してしまいます。

そもそも連絡がなければ、最初は「遅刻しているのではないか」と思うでしょう。1人暮らしなら「何かあったのではないか」と心配をかけることにもなりかねません。場合によっては懲戒処分の対象になってしまう可能性もあります。

仕事を休むときは、必ず連絡を入れるのが社会人としての常識です。電話で連絡するのがつらい場合は、メールだけでも入れておきましょう。

無計画のまま仕事を辞める

仕事をしたくない気持ちが強すぎる場合は、仕事を辞めるのも選択肢の1つです。ただし、無計画のまま退職するのは避けましょう。

何も考えずに感情任せで仕事を辞めると、次の仕事が見つかるまでの生活が苦しくなる恐れがあります。転職を焦るあまり、自分に合わない仕事に就いてしまうことにもなりかねません。

仕事を辞めること自体は問題の解決策として有効になるケースもありますが、退職してから後悔しないためにも、辞める前に周囲に相談してみるのがおすすめです。

どうしても仕事したくないなら転職すべき?

退職届を出す男性

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退職を検討するほど仕事をしたくない場合は、転職するのも1つの方法です。退職や転職をする際に考えておきたいことを紹介します。

現状を冷静に整理する

今の会社を辞めたいと考えているなら、いったん冷静になって現状を整理しましょう。会社を辞めなくても、仕事をしたくない原因を解消できる可能性があるかもしれません。

また、今の会社で働き続けるメリットを考慮することも重要です。転職してしまうと、これまで積み上げてきたことの大半がリセットされるため、転職してから後悔することにもなりかねません。

特に40代以降の人は、会社でもベテランの域に達しているでしょう。ある程度自由が利く立場なら、悩みを解決しようとするのではなく、ストレスを減らしながら仕事をする方法を考える方がよいケースもあります。

自分のしたいことに向き合う

転職を検討している場合は、やりたい仕事や生かしたいスキルに向き合うことも大切です。年齢によっては転職のラストチャンスにもなりかねないため、自分のしたいことを優先して仕事を探し、後悔しない転職先を選びましょう。

また、人生設計をした上で転職活動を行うのもおすすめです。自分がどのような人生を歩んでいきたいのか、具体的なビジョンを思い描いて転職先を決めれば、仕事をしたくない感情も抱きにくくなるでしょう。

いきなり転職するのに不安を感じる場合は、やりたいことを副業で始めるのも1つの方法です。安定収入を得ながら自分に合った仕事を探せます。

転職は現状を変える1つの手段

転職はあくまでも手段であり、最終目的にならないよう注意する必要があります。

ただし、仕事をしたくない人にとって、転職は有力な選択肢の1つになることも事実です。現状を変える方法の中では、最も大きな効果を期待できるものとなります。

転職すれば自動的に人生が好転するわけではないことを理解した上で、自分の現状や将来も慎重に考えながら転職するかどうか決めましょう。

仕事も人生設計も変えられる

本を読む男性

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仕事をしたくない理由は、人によりさまざまです。原因にきちんと向き合った上で適切な対処法を試せば、問題を解決できる可能性があります。

仕事へのやる気を高めるには、目標に向けて努力したり思い切って休んだりするのも効果的です。どうしても気力が回復しない場合は、転職を検討する方法もあります。

転職するだけで人生が劇的に好転するとは限りません。しかし、やりたいことやできることを明確化して実行に移せば、仕事も人生設計も自分の力で変えられるでしょう。