仕事がつまらないと感じるのはなぜ?原因別の対処法を試してみよう

仕事がつまらないと感じているなら、徐々にでもきちんと自分自身と向き合う必要があります。原因に合わせた行動を取れば、現状を改善しやすくなるでしょう。仕事がつまらない原因や対処法について詳しく解説します。

どんなときに仕事がつまらないと感じる?

仕事の成果が出ない

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仕事がつまらなく思うのは、どのようなときが多いのでしょうか?職場や業務に面白さを感じられなくなる代表例を2つ紹介します。

仕事の成果が出ない

いくら頑張っても成果が出ない時は、やりがいを見出せなくなって仕事がつまらなくなりがちです。努力すればするほど、精神的に追い込まれていきやすくなります。

成果が出ないことでつまらなさを感じやすい代表的な職種が、営業です。営業職は成果を上げれば大きなやりがいを得やすい反面、結果が出なければ面白みを感じられなくなるでしょう。

企業によっては、優秀な営業成績を収めた人に表彰を行っているケースがあります。業績優秀者がたたえられている一方で、自分には何のねぎらいもない状況なら「会社に必要とされていないのかもしれない」と思うこともあるかもしれません。

仕事が単調・単純作業

業務自体が単純な仕事や同じ作業を繰り返す仕事は、時間がたつにつれて慣れが生じてしまい、仕事がつまらないと感じてしまいやすいでしょう。

単調・単純な仕事の例としては、一般事務で行われるデータ入力や、工場の加工・組み付け・検品などが挙げられます。いずれも仕事の難易度が低く、新鮮なことも発生しにくい作業でしょう。

また、やる気があるのにもかかわらず、雑務ばかり押し付けられているような状況も、仕事がつまらなくなるでしょう。責任のある仕事や刺激を受けられる仕事がしたいと感じるのは、ごく自然なことだといえます。

仕事がつまらない原因

仕事が合っていない

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なぜ仕事がつまらなくなるのか、理由をより深く掘り下げて解説します。成果が出ないことや作業が単調・単純であること以外の理由もチェックしましょう。

仕事が合っていない・能力不足

仕事の成果が出ない理由の1つに、仕事内容に興味を持てないことが挙げられます。例えば、1人で黙々と作業をするのが好きな人は、接客や営業の仕事をつまらないと感じてしまうでしょう。

適性がない業務に従事している場合も、仕事に面白さを見出しにくくなります。好きな仕事でも自分に合っていなければ結果を出せないため、仕事がつまらなくなりがちです。

能力不足が理由でやる気が出ないのなら、努力してスキルアップを図れば仕事が面白くなる可能性もあります。しかし、努力することを面倒に感じている場合は、仕事を楽しめないままやる気が下がっていくでしょう。

やりがいを感じられない

仕事にやりがいを感じられないことも、つまらないと思う原因です。「なぜこの仕事をしているのか分からない」と思ってしまうと、仕事に対するモチベーションは下がりやすくなります。

やりがいの定義は人によりさまざまです。仕事を通して自らの成長を求めている場合もあれば、お金を稼ぐことや人の役に立つことをやりがいとする場合もあるでしょう。

やりがいがありそうな仕事だと感じて入社したのにもかかわらず、入社後何年たっても雑務しか与えられないケースでも、面白さを感じられず嫌気が差しやすくなってしまいます。

努力をしても評価されない

工夫して作業に取り組んだり業務で結果を出したりしても、評価につながらなければ仕事をつまらなく感じてしまいます。努力が給料や待遇に反映されないパターンです。

ほかの人と比べて自分の評価が見合わないと感じる場合も、モチベーションが下がりやすくなります。仕事ができない上司の方が、年功序列により給料を多くもらっていれば、不公平に思うこともあるでしょう。

単調な作業や補助的な作業など、成果の判断基準がはっきりしない業務ばかり行っている場合も、努力が評価につながりにくいことがあります。

残業時間や仕事量が多い

忙しすぎて心身ともに疲れ切っているときや、許容範囲を超えた仕事量を任されて余裕がないときは、好きな仕事でも楽しさを感じられずにつまらなくなることがあります。

残業時間が多い職場で働いている場合、特にストレスがたまりやすくなるでしょう。自分の能力では難しい業務が続いているときも、面白さを感じなくなってしまいます。

残業時間や仕事量が多くて疲労がたまっているときは、業務でミスが発生しやすいこともポイントです。上司に怒られて自分を責めると気持ちがネガティブになり、仕事がますますつまらなくなるでしょう。

環境や人間関係に不満がある

仕事が単調でも人間関係が良好なら、働くことが楽しく感じられるものです。逆に、業務内容が自分に合っていても人間関係が悪ければ、不満がたまりやすくなります。

人間関係で特にストレスを抱えやすいのが、上司との関係です。上司から正当な評価を受けていないと感じたり、実際にハラスメントを受けていたりすると、職場にいるだけでもつらくなるでしょう。

また、同僚との関係が悪化するケースもあります。自分は仲良く接したいと思っていても、同僚が自分のことをライバル視していれば、競争意識を感じてストレスにつながることもあるでしょう。

給料が低いことや有給休暇を取得しにくいことなど、人間関係以外の労働環境に不満がある場合も、仕事がつまらなくなる恐れがあります。

仕事がつまらないとどうなる?

仕事がつまらない

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仕事が面白くないと感じる場合、どのような悪影響があるのでしょうか?「仕事がつまらない」と思ったまま働き続けていくことの、デメリットやリスクを紹介します。

仕事のクオリティが下がる

つまらなさを感じながら働き続けていても、成果を上げられることはほとんどありません。モチベーションが上がらないため、業務のクオリティは下がりやすくなります。

惰性で仕事を続けていると、ミスが発生して職場に迷惑をかけることにもなりかねません。車を運転する仕事や機械を操作する仕事に従事している場合は、重大な事故を引き起こしてしまう恐れもあります。

また、自分の成長につながらない点も、仕事がつまらないと感じることのデメリットです。業務に対する興味や関心が薄れ、新しいことにチャレンジする気持ちも芽生えにくくなるため、スキルアップを図るのは難しいでしょう。

ストレスがたまる

職場は1日のうちの大半を過ごす場所です。つまらないと感じる時間が長くなると、精神的なストレスを抱えるようになり、場合によっては体調を崩してしまう恐れもあります。

メンタルに重大なダメージを受けると、会社に行けなくなる状況にも陥りかねません。回復した後も「またつまらない仕事をしなければならないのか」と、憂鬱な気分は晴れないでしょう。

ミスやモチベーションの低さにより会社での評価が下がることでもストレスはたまりやすくなります。職場に認めてもらえなければ自己肯定感が下がり、自責の念にかられてやる気が下がるでしょう。

仕事がつまらないときの対処法

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仕事がつまらないと感じるなら、早めに対策を講じることが大切です。原因が明確な場合に効果が期待できる解決方法を紹介します。

体をしっかり休める

つまらないと感じる原因が心身の疲れによるものなら、まずはしっかりと体を休めましょう。リフレッシュすることで、仕事に対する気持ちが変わる可能性もあります。

有給休暇を使って長期の休みが取れる場合は、しばらく仕事から離れてみるのも1つの方法です。家でのんびりしたり旅行に出かけたりすれば、つまらない気持ちが弱まるかもしれません。

休みが取れない場合でも、疲れを取るための工夫を凝らしてみましょう。帰宅中にマッサージやカフェに立ち寄ったり、お風呂に入る時間を長くしたりすることで、心身をリフレッシュしやすくなります。

スキルアップをする

成果を出せないことが原因で仕事に面白さを見出せない場合は、スキルアップを図るのがおすすめです。苦手な業務を克服するためにスキルを磨けば、結果が出るようになるためやる気も湧いてくるでしょう。

仕事ができる人を真似てみたり、工夫を凝らしながら業務に取り組んだりするのも、効果的です。成果を出せるように、できる範囲で最大限の努力をしてみることが重要です。

成果が出ないことを他人や仕組みのせいにしていては、いつまでたっても問題は解決しません。まずは自分の至らなさを自覚し、どうすれば成果を出せるのか考える必要があります。

信頼できる人に相談する

環境や人間関係が原因で仕事がつまらないと感じているなら、上司や人事部に相談してみましょう。労働環境の改善に取り組んでもらったり、部署を移動できたりする可能性があります。会社の問題は、会社で解決するのが理想です。

会社でやりたい仕事がある場合は、上司に思い切って熱意を伝えてみるのもよいでしょう。やる気がある人材が増えれば会社にとってもメリットがあるため、うまく交渉できれば状況を改善できるかもしれません。

職場に相談できない場合は、友人や家族など信頼できる人に相談してみるのもおすすめです。人に話すことで思わぬ解決策が見つかったり、心が軽くなったりすることがあります。

仕事を楽しむためのヒント

仕事を楽しむ

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考え方や行動を変えられれば、同じ仕事をしていても楽しいと感じられることもあるでしょう。仕事への気持ちを変えられるかもしれない、2つのヒントを紹介します。

小さな目標を作る

つまらないと感じる仕事を楽しみたいなら、小さな目標を設定してみましょう。ちょっとした目標であれば達成しやすいため、成功体験を積み重ねていけます。

仕事が楽しいと思えない理由の1つが、何をやっても成果を出せないことです。小さくてもうまくいったという体験があれば、満足感や達成感を得られます。

目標を作る際は、大きなゴールにしないことが大切です。少し頑張れば達成できる目標を作り、自分の成長やモチベーションの高まりに合わせて目標を変えていきましょう。

また、自分の中でライバルを作るのもおすすめです。目標になりそうな同僚をライバルに設定し、仕事のやり方を観察したり真似たりすれば、スキルアップのきっかけにできます。

自分の時間を大切にする

どうしても仕事自体にやりがいを見出せないのであれば、プライベートを充実させる方向にシフトするのも1つの方法です。仕事は仕事と割り切り、休日を楽しむようにすれば、心に余裕が生まれやすくなるでしょう。

「プライベートを楽しむために仕事をする」と考えるのもおすすめです。生活費と趣味の費用を稼ぐために仕事をしていると考えれば、気が楽になって仕事を楽しめるかもしれません。

プライベートで特に楽しめることがない場合は、仕事以外の楽しみを探してみましょう。没頭できる趣味が見つかれば、仕事とプライベートにメリハリがつき、元気に仕事ができるようになる可能性が高まります。

仕事がつまらないときのNG行動

NG行動

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仕事がつまらないからといって、自暴自棄になったり周囲に迷惑をかけたりするのはNGです。以下に挙げる行動は取らないようにしましょう。

適当に仕事をする

仕事がつまらなくなると、手を抜いたり職場を休んだりしがちです。しかし、このような行動を繰り返していると周囲の信用を失い、状況がさらに悪化していきます。

サボり癖がついてしまうと、楽な方にばかり行動するようになることも考えられます。何事にも頑張れなくなってしまうため、仕事だけでなくプライベートにも悪影響を与えかねません。

また、会社からの評価が下がれば査定に影響し、給料が少なくなる恐れもあります。いくら仕事が面白くなくても、適当に仕事をするのは避けましょう。

ネガティブな発言ばかりをする

仕事がつまらないと感じるときは、ネガティブな発言が出やすくなるでしょう。職場で愚痴をこぼすとやる気のなさを疑われ、会社からの評価を下げてしまう恐れがあります。

上司や同僚に愚痴をこぼしたところで、状況が改善されることはほとんどありません。モチベーションの低い人が職場にいれば雰囲気が悪くなるため、むしろ周囲から煙たがられる存在になってしまいます。

ネガティブな発言をするなら、時と場所を考える必要があります。人に相談する際は愚痴をこぼすのではなく、一緒に改善策を見つけてもらえるように話をしましょう。

無計画のまま仕事を辞める

どうしても今の仕事を続けられそうにない場合は、退職も選択肢の1つに入るでしょう。仕事を辞める場合は、きちんと計画を立てることが重要です。

無計画のまま仕事を辞めても、状況が改善されるとは限りません。退職はあくまでも手段であり、退職すれば問題が解決するわけではないのです。

仕事を辞める際は『どうすれば今の悩みを解消できるのか』をじっくりと考え、悩みを解決に導けるような計画を立てる必要があります。

原因が改善されない場合は?

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さまざまな改善策を試しても解決されないなら、転職を視野に入れてみましょう。転職を判断する基準や、成功させるためのポイントを解説します。

転職も選択肢の1つ

できる範囲で対処法を試してみても状況が改善されない場合は、最終手段として転職を検討するのも1つの方法です。

転職すれば環境が一新されるため、現状を一気に好転させられる可能性が高くなります。仕事が楽しいと思えるようになれば、充実した毎日を過ごせるでしょう。

転職に対してネガティブなイメージを持つ人もいますが、転職は決して恥じるようなことではありません。どうしても気持ちが前向きになれない場合は、転職も選択肢の1つであることを覚えておきましょう。

転職を判断する基準

転職するかどうかを判断する場合、まずはできる限りの対策を講じてみることが大前提です。転職せずに状況を改善できるのなら、今の職場で働き続けるのに越したことはありません。

転職を判断する基準の1つに、努力をしても待遇や給与が上がる可能性がないことが挙げられます。労働環境は自分の力ではどうしようもない要素であるため、待遇や給与に不満があるなら転職を検討しましょう。

今の会社に将来性を感じられない場合も、転職を前向きに考えてもよいケースといえます。努力が報われる会社に移った方がよいでしょう。

転職を成功させるには

転職先を探す際は、自分のやりたいことや希望を明確にしておきましょう。何となくよさそうだと思う会社に転職しても、やりがいのある業務に就けるとは限りません。

やりたいことや希望を明確にした後は、転職に向けてスキルアップを図っておくのもおすすめです。能力を鍛えておけば、面接時にスキルをアピールしやすくなります。

また、気になる会社をいくつかピックアップできたら、会社の情報をしっかりとリサーチすることも重要です。仕事がつまらなくなるような要素がないか、求人情報や会社のホームページを見て細かくチェックしましょう。

仕事がつまらない原因に向き合おう

仕事にやりがいを

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仕事がつまらないと感じる原因には、仕事内容が自分に合っていないことや待遇に不満があること、やりがいがないことなどが挙げられます。現状を改善したいなら、何が原因なのか自分を見つめ直す必要があるでしょう。

自分の能力を高めたり周囲へ相談したりすれば、考え方を変えられる可能性があります。どうしても現状が変わらない場合は、環境を一新するために転職も視野に入れてみましょう。