仕事の種類、いくつ知ってる?学歴や経験がなくてもなれる職業

『適職がよく分からない』という人は、仕事の種類を知るところからスタートしましょう。業務内容やキャリアパスをリサーチしていくうちに、目指す道が見えてくるはずです。学歴や経験がなくてもなれる職業や、資格取得で就職が有利になる仕事を紹介します。

適職を見つけるには?

仕事探し

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『やりがいを感じられない』『キャリアアップができない』など、仕事にまつわる悩みは誰にでもあるものです。

企業が求める人材に自身を合わせるよりも、自分の特性や能力、価値観に合った仕事に就きたいと感じる人も多いでしょう。適職はどのように見つければよいのでしょうか?

まずは仕事の種類を知ることから始めよう

就職先を決めるとき、多くの人は自分が経験してきた職種や業界の中から、できそうな仕事を選んでしまいがちです。聞き慣れない職種があると、自分には無関係と決めつけて、無意識に排除してしまうこともあります。

適職を見つけるためには、『どのような種類の仕事があるか』を広く知ることが大切です。興味の有無にかかわらず、世の中にある仕事を手当たり次第リサーチしてみましょう。

職業図鑑のような書籍を活用したり、求人サイトの職種一覧を眺めたりなど、仕事の種類を知る方法はたくさんあります。

種類を洗い出した後は、関心のある業界・職種を掘り下げていきましょう。業務内容や必要な資格、キャリアパスなどを書き出していくと、具体的なイメージが湧きやすくなります。

コミュニケーション力を生かせる仕事

カウンセラー

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コミュニケーション力というと、言いたいことがうまく伝えられる力と捉えられがちですが、話すことだけが大切なのではありません。相手の話に耳を傾け、共感できる姿勢も重要です。コミュニケーション力を生かせる代表的な仕事を紹介します。

法人営業

法人を相手に自社の商品・サービスを営業する仕事で、業務内容は企画・提案・交渉・アフターフォローと広範囲に及びます。自社の売上に直結する仕事なので責任は重いですが、その分やりがいもひとしおです。

営業職は、特別な経験やスキルを必要としないのが一般的です。商材知識は入社後に身に付ければよいため、未経験者歓迎の求人広告を出す企業は少なくありません。

法人営業では、ビジネスコミュニケーションが培われます。経営や事業に関する知見も磨かれていくでしょう。将来は、営業のプロとして活躍するほかに、会社の経営企画部門で働く道も開けます。

カスタマーサポート

既存顧客からの問い合わせに対応する業務は、『カスタマーサポート(CS)』と呼ばれます。製品・サービスに関して、電話・チャットを活用して課題を解決したり、顧客の声を拾い上げたりするのが主な役目です。

特別な資格は不要ですが、CSに問い合わせをする顧客は、悩みや不満を抱えていることが多いため、相手の話にしっかりと耳を傾ける姿勢が求められます。質問に対し、分かりやすく説明をするスキルも重要でしょう。

CS部署では、オペレーターとして経験を積み、リーダー・スーパーバイザー・マネージャーの順番に昇進していくことが可能です。

心理カウンセラー

専門的な知識・技術を活用して依頼者の抱える悩みをカウンセリングし、依頼者が自分の力で問題を解決できるようにサポートする職業です。

近年では、従業員のメンタルヘルスを重視する企業が増えています。SNSでカウンセリングができる仕組み作りも進んでいるため、活躍の場はますます増えていくでしょう。

カウンセリングに特別な資格は必要としませんが、臨床心理やメンタルケアに関する知識・技術を取得するのが望ましいといえます。

プロとして長く活躍したいのであれば、『臨床心理士』の資格取得を目指しましょう。心理専門職として認定されるため、スクールカウンセラーとしての道が開けます。

ウェディングプランナー

ブライダルサロンや結婚式場などに所属し、結婚式をコーディネートする仕事です。顧客の要望をヒアリングした上で、ブライダル業者と協力しながら結婚式を創り上げていきます。

特別な資格は不要ですが、ブライダル関連の民間資格があると就職に有利です。コミュニケーションを要する仕事なので、営業や接客の経験が高く評価されることもあります。

従業員として働いた後は、結婚式場の支配人やマネージャーに昇進するキャリアパスがあります。業界関係者との人脈を築き、フリーランスとして活躍する道もあるでしょう。

眼鏡技術販売員

眼鏡店で眼鏡やコンタクトレンズのフィッティング・販売をする仕事です。具体的には、顧客に商品の説明をしたり、視力測定をしたりして最適なレンズを選ぶサポートを行います。

眼鏡関連の専門学校を卒業しているか、認定眼鏡士の資格を有していることが望ましいですが、必須ではありません。

近年はファッションの一部として眼鏡を着用する人が増えているため、相手に似合う眼鏡をアドバイスする提案力や、接客スキルが重視される傾向にあります。販売員として経験を積んだ後は、店長やエリアマネージャーを目指す道が開けるでしょう。

 

教育の現場で活躍できる仕事

幼児教室

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『人を育てる仕事に就きたい』『子どもが好き』という人は、教育業界に目を向けてみましょう。教育関連の仕事の多くは資格が必要ですが、助手という形であれば資格なしでも従事できることがあります。

保育助手

保育施設において、保育士の保育補助を行います。食事やトイレのお世話をしたり、おもちゃの消毒をしたりと、保育士の手が回らない業務のヘルプが中心です。

保育助手に資格は必要ありません。ただし、『無資格者はパート』とする施設もあり、キャリアアップや雇用の安定を希望するのであれば、保育関連の資格を取得するのが賢明です。

また、保育士資格を取得すれば、小学生対象の施設である学童保育施設への転職も視野に入ります。保育士の資格があれば、学童施設で働く『放課後児童支援員』の受験資格の要件を満たすことができるため、仕事の選択肢が広がるでしょう。

参考:学童保育指導員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

幼児教室の先生

幼児教室は、0~6歳までの幼児に幼児向けの教育を施す場所です。

英才教育を連想する人もいるかもしれませんが、子どもに学習を強制することはありません。芸術・スポーツ・音楽・語学習得などを通して、知能や感性の発達を促します。

必要な資格はありませんが、自分の得意分野を持っていることが望ましいといえます。専門性が証明できる資格があると、親としても安心して子どもを任せられるでしょう。

『幼児教育トレーナー』や『乳幼児教育アドバイザー』などの民間資格があれば、幼児教育に対する一定の知識・技術が証明できます。

医療、福祉に関わる仕事

クリニック

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少子高齢化が進む現代では、医療・福祉に関する仕事のニーズは右肩上がりです。一度手に職をつければ、場所や年齢を問わず働ける上、関連する資格を取得してキャリアアップも目指せます。どんな仕事があるかをチェックしてみましょう。

医療事務

病院やクリニックで受付や会計をしたり、保険者に診療報酬を請求したりする事務全般を指します。業務自体は資格なしでも行えますが、医療事務の民間資格がある人の方が就職には有利です。

医療事務員は、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の仕組みを理解しなければなりません。

日本は超高齢化社会を迎えており、医療ニーズは今後一層高まることが予想されます。加えて、ほかの業界に比べて景気の影響が少ないため、医療事務は手堅い職種であるといえるでしょう。基本的にデスクワークなので、年齢を重ねても長く働けます。

調剤薬局事務

調剤薬局事務の主な仕事内容は、受付・会計・レセプト管理・薬剤師の補助・薬歴簿の作成です。薬歴簿とは、薬剤情報の内容を記載した記録のことで、薬の飲み合わせによる副作用を防ぐ目的があります。

特別な資格は必要ありませんが、レセプト管理をするにあたっては医療事務経験者が優遇される傾向があるようです。調剤補助をする場合は、薬の名前を把握しなければならず、最初のうちは覚えるのが大変でしょう。

調剤薬局は全国のどの地域にも存在するため、引っ越しをしても職探しには困りません。一度仕事が身に付けば、一生のキャリアになる可能性があります。

歯科助手

歯科医院で歯科医師の補助をする職業です。器具を手渡す・滅菌処理をするなどの診療補助に加え、診療報酬請求やカルテ整理などの事務も担当します。

キャリアパスとしては、助手として働きながら、歯科衛生士を目指す道があります。歯科衛生士は、医師の右腕として治療をサポートする国家資格で、養成学校を卒業した後、試験を受けて免許を取得するルートが一般的です。

将来、歯科衛生士として働いてもらいたいという理由から、学費の補助や貸与を行う歯科医院も珍しくありません。道のりは長いですが、一生もののキャリアが築けるでしょう。

看護助手

看護助手の役目は、病院やクリニックで看護師のサポートをすることです。診療には直接携われないため、患者の身の回りの世話や事務補助が業務の中心になるでしょう。

患者との接点が多い分、体力的には大変ですが、誰かの助けになっているという充足感があります。病院や介護施設では、看護助手の経験があるだけでも、就職が有利に進みます。

ただし、ほかの医療関係者と比べると収入が低いため、看護助手をしながら准看護師や看護師へのキャリアアップも視野に入れましょう。『介護職員初任者研修』『実務者研修』という資格を取得した上で、介護福祉士として活躍する道もあります。

リハビリ助手

病院や介護施設のリハビリステーションで、理学療法士のアシスタントをする職種はリハビリ助手と呼ばれます。理学療法士とは、体に障害や不自由がある人に対してリハビリを行い、機能回復を助ける国家資格のことです。

リハビリ助手に従事するのに、特別な資格は必要ありません。業務内容は、患者のサポートのほか、機器の準備・書類整理・電話対応など広範囲にわたります。

患者のリハビリには直接的に関われないため、『活躍の場を広げたい』『もっと責任感のある仕事をしたい』という人は、助手をしながら理学療法士や介護福祉士を目指しましょう。

福祉住環境コーディネーター

高齢者や障害のある人が安心・安全に暮らせる住環境を目指し、住まいの改修提案をする仕事です。高齢者や障害のある人の状況を鑑みた上で、適切な福祉用具・介助用品を選ぶ助言をすることもあります。

福祉住環境コーディネーターの資格は、1~3級の3段階です。2級を取得すると、自治体の住宅改修費支援を受けるのに必要な理由書が作成できるため、活躍の場が広がるでしょう。

資格取得者は、バリアフリー関連の住宅を取り扱うリフォーム会社や福祉用具メーカー、介護施設で重宝される傾向があります。高齢化に伴い、今後はより多くの場面でコーディネーターの需要が高まるでしょう。

栄養士

個人や集団に対して、栄養学にもとづいたメニューや調理法のアドバイスをするのが主な仕事です。

企業・社会福祉施設・保育園・学校・スポーツクラブなど、『栄養バランスのとれた食事を提供する場所』であれば、どこでも活躍できるといってよいでしょう。健康意識の高まりとともに、栄養士の活躍の場は広がりを見せています。

栄養士になるためには、栄養士養成施設を卒業した後、都道府県知事から『栄養士免許』を受ける必要があります。養成施設には夜間や通信制クラスがないため、仕事と学びの両立を考える必要があるでしょう。

介護タクシー

介護タクシーは、介護が必要な人が利用するタクシーのことです。病院・福祉施設への送迎や病院間の移動に利用されるため、通常のタクシーよりもきめ細やかな配慮や安全運転が求められます。

タクシー業界は男性が圧倒的に多いのに対し、介護タクシーは女性ドライバーのニーズが高いのが特徴です。『介助は同性にお願いしたい』という女性利用者は少なくありません。

介護タクシーに携わるには、第二種運転免許のほかに『介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)』が必要です。介護ヘルパーから、介護タクシーにキャリアチェンジする選択肢もあるでしょう。

Webに関わる仕事

システムエンジニア

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Webに関わる仕事とは、主にインターネットに関する職業全般を指します。私たちの生活と切っても切り離せないものであり、関連する職業の重要性も広く認識されています。Webサービスの発展も目覚ましく、今後は一層の需要が見込まれるでしょう。

ヘルプデスク

ユーザーが使用するPCやシステム、ソフトウエアなどに関する問い合わせを受け、電話・メール・チャットなどで問題を解決する仕事です。

ITの基礎知識が必要ですが、研修で習得できる程度のものであるため、未経験者OKの求人が多い傾向にあります。専門性よりも、ユーザーの立場に立って分かりやすく説明するスキルの方が、重要であるといえるでしょう。

ヘルプデスクでキャリアを積んだ後は、ネットワークエンジニアやプログラマーなど、ITエンジニア系の道を目指す人が多いようです。改善を提案する力も身に付くので、コンサルタント業務にも生かせるでしょう。

システムエンジニア

コンピューターのシステム開発に関する職種です。開発工程の前段階において顧客から要望を聞き、システムの設計図を作成します。

プログラマー(PG)と混同されやすいですが、SEは要件定義から詳細設計までの上流工程を担い、詳細設計以降にPGがプログラミングを行うのが一般的な流れです。

SEはPGと意見交換をしながら仕事を進めていくため、プログラミングのスキルが欠かせません。業界未経験者は、独学で技術を習得してから仕事を探すことをおすすめします。

SEでキャリアを積んだ後は、プロジェクトの立案やマネジメント業務を担うプロジェクトマネージャーになる道が開けるでしょう。

ネットワークエンジニア

個々のコンピューターをつなげるための『ネットワークシステム』を設計・構築・運用・保守することです。システム開発を担うSEに対し、NEはインフラ面を担当します。

就職先は、ITサービスを提供する会社やコンサルティングファーム(顧客の抱える問題を解決に導く企業)などが中心となるでしょう。

NEに必要な資格はありませんが、ネットワークやサーバー、アプリケーションに関する専門知識は必須です。専門知識を証明する資格として、『ITパスポート』『ネットワークスペシャリスト』『シスコ技術者認定CCNA』などを取得しておくのが理想です。

Webデザイナー

クライアントの要望に添ったWebサイトのデザインを手掛けるのがWebデザイナーの仕事です。Webディレクターが作成した設計図をもとに、デザインをしていくケースもあれば、1人で全フローを担うこともあります。

仕事を請け負うには、グラフィックソフトの操作スキルが必要です。プログラミング言語を使ってコードを記述する『コーディング』の知識もあるに越したことはありません。独学が困難な場合は、Webデザインスクールで技術を習得しましょう。

Webデザイナーは人気の職業ゆえ、何らかの付加価値を生まなければ生き残りは難しいといえます。常にスキルを磨くとともに、自分だけの強みを持つことが重要でしょう。

Webマーケター

SNS・メール・自社ホームページなどのオンラインチャネルを活用し、集客を行う職業がWebマーケターの仕事です。具体的には『売上を拡大させたい』『ブランドの認知度を上げたい』などのニーズに対して、企画立案・実行・結果分析を行います。

必要な資格はなく、未経験者でも歓迎されやすい傾向にありますが、SNSやWebサービスの利用に慣れている人の方が就職では有利です。

結果を解析ツールで分析したり、競合と比較したりする業務が含まれるため、数字やデータを扱うことに慣れておきましょう。

働き方としては、『企業のマーケティング部門で働く』『Webマーケティング会社に就職する』という選択肢があります。経験を積んだ後、フリーランスとして活躍する人も多いようです。

Web広告運用担当者

広告代理店やWebメディア企業、事業会社の広報部署などでWeb広告の管理・運用を担う仕事です。

具体的な業務内容としては、クライアントと打ち合わせをした上で広告出稿の戦略を策定し、実際に入稿を行います。入稿後は広告配信の結果分析を行い、広告運用で成果を得るための改善策を考えなければなりません。

特に必要な資格はありませんが、中途採用で働く場合は広告関連の知識・経験があるのが望ましいでしょう。よりよい広告を生み出すための発想力が求められるほか、数字にもとづいたデータ分析スキルも重要です。

ECサイト運営

EC(Electronic Commerce)は電子商取引の総称で、ECサイトはショッピングサイトを指すのが一般的です。

ECサイト運営は、主に自社ECサイトの運営・管理を行う仕事です。サイト制作・商品の企画・プロモーション・商品発送・在庫管理・顧客へのフォローなど、業務内容は広範囲に及びます。

業務を遂行するには、ECシステムへの知見が欠かせません。WebマーケティングやWeb制作に関する知識・技術も求められます。

未経験者を歓迎する企業も多く、実際にEC運営をしながら、必要なスキルを学ぶことが可能です。

近年は、個人でECサイトを運営する人も増えています。運営に役立つツールも豊富にあるため、初心者でもスタートしやすいといえるでしょう。

地域を支える公務員の仕事

行政事務

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国や自治体に勤務する公務員は、働きやすい職場環境と安定した収入が魅力の職業です。利益を追求する民間企業と違い、『社会の奉仕者』としての役割があるため、社会の役に立ちたい、地域を支えたいという志を持つ人に向いています。

行政事務

都道府県庁や市区町村の役所に勤務し、行政サービスに関連する事務全般を担う仕事です。市民課・観光課・福祉課・年金課などさまざまな部署があり、仕事内容は部署ごとに異なります。

従事するには、地方公務員の採用試験・選考に合格することが前提です。競争率が高いため、学習時間をしっかり確保した上で試験に臨む必要があるでしょう。自治体によっても異なりますが、地方公務員試験の年齢制限は30~35歳前後です。

昇進は、勤務年数や能力に応じて決まります。係長などの責任職を経験した後、課長や部長などの管理職を任されるのが一般的でしょう。公務員は雇用が安定しており、定年まで安心して働けます。

警察事務

警察署に勤務する公務員の一種で、『警察行政職員』とも呼ばれます。

警察官のような犯罪捜査や交通指導取締りは行わず、遺失・拾得事務や免許更新、勤務管理といった事務全般を担います。武器の所持や使用がないため、女性でも安心して勤務ができるでしょう。

警察事務に従事するには、警察行政職員の採用試験に合格する必要があります。警察官の試験とは異なり、身体基準や体力検査は実施されません。一次試験及び二次試験の合格者に対しては、内定のための意向聴取が行われます。

参考までに、東京都の令和2年度の合格者数は75人(受験者数256人)で、合格倍率は3.4倍です。採用試験は年に1回のみのため、余裕のあるスケジュールを立てましょう。

参考:採用案内(警察行政職員)警察行政職員Ⅰ類 | 採用情報 | 令和3年度警視庁採用サイト

数字に強い人におすすめの仕事

経理

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仕事をしていると、いろいろな場面で数字が出てきます。数字に強い人とは、単に数学や計算が得意な人ではなく、数字の意味を理解した上でそれを使いこなせる人のことです。数字を使う仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?

経理

従業員の給与計算から会社の決算書作成まで、会社のお金に関するあらゆる業務を担います。経理担当が作成したデータや数字は、経営者が経営判断をする際の材料になるため、何よりも正確性が求められます。

新卒採用では学歴・資格は問われませんが、中途採用の場合、日商簿記2級以上を保有しているのが望ましいでしょう。

多くの企業では、会計ソフトやクラウドサービス、表計算ソフトを活用しているため、『PCがほとんど使えない』という人は業務に支障をきたします。

中小企業の経理担当として働いた後は、経理主任への昇進が期待できます。収入アップを目指し、大手の経理職に転職する手もあるでしょう。経営に関するスキルを身に付け、経営企画にチャレンジする道もあります。

ファイナンシャルプランナー

個人のライフプランに応じて、資金計画の立案や資産運用などのアドバイスを行う仕事です。

フリーランスのFPは少数で、ほとんどは銀行・保険会社・不動産会社・コンサルティング会社などに勤務します。ライフプランの相談に乗りながら、自社サービスを提案する形になるでしょう。

クライアントは、『自分に合った金融商品を選びたい』『老後の資金が心配』『住宅ローンの見直しをしたい』など、それぞれに悩みを抱えています。

FPには、税制・金融・不動産・ローン・年金制度などの幅広い知識が必要であると同時に、高いコミュニケーション力が求められるでしょう。

FP業務を行うのに特別な資格は不要ですが、国家資格の『FP技能士(1~3級)』または、民間資格『AFP』『CFP』を取得しておくのが理想です。

仕事のサポートをする仕事

マネージャー

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どんな仕事でも、サポート役がいてこそ円滑に進むものです。『前線で頑張る人やリーダーを支えたい』という人は、秘書やマネージャーを目指すという選択肢があります。

言われたことだけをこなすのではなく、相手の立場に立って積極的に動くことができれば、『頼れる存在』として評価されるでしょう。

秘書

社長・役員・弁護士・医師などの個人に付き、身の回りの庶務を一手に引き受ける仕事です。仕事内容は上司によって異なりますが、上司が本業に専念できるようにスケジュールの管理や来客対応、書類整理などを行うのが一般的です。

必ずしも資格は必要ありませんが、少なくとも社会人としての一般常識とビジネスマナーを備えた人でなければ、仕事は務まらないと考えてよいでしょう。未経験者の場合、『秘書検定』や『CBS(国際秘書)検定』を取得しておくと、就職に有利になります。

秘書で経験を積んだ後は、社内でマネジメント職にキャリアチェンジをする人もいれば、社外でマナー講師として活躍する人もいます。語学が得意な人は、『バイリンガルセクレタリー(外国人付秘書)』を目指すのもよいでしょう。

芸能マネージャー

芸能プロダクションや芸能事務所に所属し、特定の芸能人のタレント活動をサポートする仕事です。

スケジュール管理・出演交渉・連絡業務・送迎などが主な業務で、1人の芸能人に付くこともあれば、1人で複数の芸能人を担当することもあります。

芸能マネージャーになる最初のステップは、各芸能事務所が実施する採用試験に合格することです。エンターテインメントやマスコミ関連の知識・経験があると有利になる可能性があるでしょう。現場送迎をするにあたり、運転免許は必須です。

筆記試験を実施する事務所もありますが、大抵は面接に重きが置かれます。さまざまな人間関係を構築していかなければならないため、人柄や精神的なタフさが求められるでしょう。

好きなことを生かせる仕事

ヨガインストラクター

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新たな分野にチャレンジするのもよいですが、好きなことや既にあるスキルを生かして、自分らしく働く方法もあります。仕事に苦労はつきものですが、好きなことを仕事にすれば、モチベーションが高く保てます。

動画編集者

近年は、YouTubeに動画を投稿して情報をシェアする人が増えています。動画編集が好きな人は、その知識・技術を生かし、動画編集者として活躍する道もあるでしょう。

仕事のスタイルとしては、動画制作会社に就職する方法と、編集者として独立する方法の2パターンがあります。YouTube編集のアルバイトとして採用され、正社員のポジションを獲得する人も珍しくありません。

企業内で働く場合は、アシスタントからディレクター、プロデューサーへとキャリアを積むことも可能です。

いずれにせよ、これまでの経歴や作品をまとめたポートフォリオを用意する必要があります。スキルや経験によっては、動画・映像クリエイターとして、さまざまな仕事を任せてもらえるでしょう。

スポーツインストラクター

大学や専門学校のインストラクター科やスポーツトレーナー科などを卒業した後、スポーツクラブに就職してインストラクター業務を担当するのが一般的です。

スポーツインストラクターと一口にいっても、ヨガやボディメイク、グループエクササイズなど、その種類は多岐にわたります。社会人になってから養成スクールに通い、インストラクターの資格を取得する人も少なくありません。

新型コロナウイルスの感染拡大以降は、オンラインのヨガ講座やパーソナルトレーニングといった、密にならない手段が選ばれる傾向があります。オンラインの活用を視野に入れた活動プランを考えましょう。

未経験でも目指せる仕事は多数ある!

仕事探し

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世の中には、未経験でも目指せる仕事はたくさんあります。自分には経験がないと諦めずに、求人に応募する勇気を持ちましょう。

一方で、中途採用では即戦力が求められるのも事実です。就きたい仕事があれば、その業界・業種についてリサーチし、業務遂行の上で必要なスキルや資格を洗い出すのがポイントです。

未経験者の場合、一定の知識を証明する資格を取得しておいた方が就職では有利になります。応募できる仕事の幅が広がるだけでなく、企業やクライアントに自己研鑽が認められる可能性もあるでしょう。